ダライ・ラマ:チベットの状況は今も不透明
【北京】2日間の日程で行われたダライ・ラマ特使と中国政府との会談が終了した。ダライ・ラマはチベットの状況は改善されていないとし、中国政府に対応を促した。
ダライ・ラマはチベットの現状について「今もなお不安定で、住民は危機的状況下での生活を強いられている。状況はなおも改善されていない」と述べ、中国政府を「チベット住民の文化的・精神的遺産を傷つけている」と非難した。また本会談後の公式文書では「チベットを巡る対話は今、重大な局面を迎えている」と強調した。
会談後の会見で、チベット自治区を統括する共産党張慶黎書記官は、ダライ・ラマを「欧米諸国の支援を得て暴動を指揮した」として辛らつに批判した。
今回の会談は5月に深センで開かれた会談の再開という形で行われ、目的は3月にチベットで起こった大規模な暴動後の両国関係の修復にあった。会談の詳細については中国政府側は終始口を閉ざしていた。
3月14日に起こった大規模な暴動は警察が緊急動員される事態にまで発展し、中国はチベット問題をめぐり、改めて国際的な注目を集めた。
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