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タイ南部で校長射殺、全55小中学校が無期限休校に

  • 2008年07月03日 21:24 発信地:ラマン/タイ
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タイ南部ヤラ(Yala)県で、分離独立を主張するイスラム武装勢力とみられるグループに校長が射殺された小学校の警戒にあたる警官(2008年7月2日撮影)。(c)AFP/MUHAMMAD SABRI

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【7月3日 AFP】タイ南部ヤラ(Yala)県ラマン(Raman)郡の小学校で2日、分離独立を主張するイスラム系武装勢力とみられるグループに校長が射殺される事件が起こり、郡内のすべての公立小中学校55校が3日から無期限休校となった。

 地元自治体の教育関係者によると、武装グループは放課後の小学校に押し入り、校長を射殺したという。
 
 事件後、教職員らが校内の安全態勢に不安を抱いていることから、教育当局は無期限の休校を決定した。教職員組合が治安改善を協議する予定だが、具体的な日付は決まっていない。

 事件があったマレーシア国境に近いヤラ県は、タイで少数派のマレー系イスラム教徒が多数を占め、不安定な情勢が続いている。イスラム武装勢力は、タイ政府が公的教育を通じて仏教に基づくタイ文化を強要していると主張しており、教育機関や関係者が標的となることも多く、子供らを迎えにきた親やスクールバスの運転手らが射殺される事件が起きている。

 元来、ヤラ県はイスラム系マレー人宗主が治めるスルタン国家だったが、1902年にタイに併合されたことが現在の緊張の遠因となっている。タイ南部では2004年1月に分離独立運動が過激化して以来、3300人以上が殺害されている。(c)AFP

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