img/topleft.jpg

... 最新ニュース

07/03-14:38--岡山県精神科医療センター　経営指標が改善　独法化初年度の決算見込み

　岡山県精神科医療センター（岡山市鹿田本町、中島豊爾理事長）などの業務実績と財務面の外部評価を行う「県地方独立行政法人評価委員会」（委員長・末長範彦県経営者協会会長）で２日、同法人移行後初の０７年度決算見込みと自己評価が報告された。 　決算見込みによると、収入は２８億９０４９万円。病床の利用率アップ、医療観察病棟開設の効果で、同年度当初予算を１億５７１４万円上回った。収入のうち運営費負担金（県からの補助金）は６億５３５万円を占めた。 　支出は２３億５２万円で、当初予算を１億９０１１万円下回った。職員採用の時期がずれ込んだため人件費が予定を下回り、経費節減努力などもあった。この結果、単年度資金収支は５億８９９７万円の黒字となった。 　経営管理指標を見ると、経常収支比率（経常収益÷経常費用）は１１６・９％（前年度１００・６％）、医療原価率（医業収益÷営業費用）は８７・１％（同７７・３％）、人件費比率（総人件費÷医業収益）は７２・８％（同８４・７％）と改善した。 　自己評価は、昨年度から５カ年の中期計画の大項目に沿って行われ「財務指標の改善」「その他業務運営」は、４段階中最高の４と評価。「県民に提供するサービスその他業務の質の向上」「業務運営の改善および効率化」を３とした。 　総合評定は「年間計画を概ね達成しており、中期計画の進ちょくは順調」。課題には、長期入院患者の社会復帰へ向けた条件整備や外来待ち時間短縮、財務内容の充実などが挙げられた。 　岡山市古京町１丁目の三光荘で開かれた今年度４回目の会合では、小川洋委員（公認会計士）が「運営費負担金はどういう趣旨で出ているのか。負担金をもらっているから利益が出ているとなれば、返せということにならないか」と指摘。 　黒田重利専門委員（岡山大大学院教授）は自己評価について「単純に数値だけでなく質の面でも見てほしい。県のセンターが黒字を第一目標に追求するのは医者として反対」と強調し、赤字を少なくする考え方で収支改善に取り組むよう求めた。 　次回は２３日で、８月２日の第６回会合で委員会による評価がまとまる予定。

... 社会

... 経済