刈り取りが始まったのはイグサ栽培歴45年近くになる倉敷市栗坂の栗坂正さん、63歳の水田です。今年栗坂さんは、およそ70アールの水田にイグサを作付けし、その丈は1m50cmほどにまで成長していました。イグサの刈取り作業は刈り取りから泥染め、乾燥作業を一連で行って品質を維持するため深夜の午前2時から作業を始めます。栗坂さんは専用の刈り取り機で丁寧に刈り取り、その出来を確かめていました。岡山県のイグサ栽培農家は現在、栗坂さんを含む倉敷市内の2軒の農家が栽培するのみとなっていて、危機的な状況となっています。栗坂さんのイグサ刈り取り作業は7月中旬まで行われ、日本に3つしかない畳表ブランド「中栗坂表」の素材として主に使われることになっています。
栽培に挑戦したいと名乗り出たのは倉敷市西阿知町に住む今吉俊文さん。24歳です。イグサ栽培農家の栗坂正さんにこのほどイグサ栽培を習得したいと申し出ました。 今吉さんはイグサ製品製造を営む家に生まれ父、正行さんの背中を見て育ちました。いつかは父の後を継ぐことも考えていたそうですが、岡山県のイグサ栽培がKCTの番組などを通じて危機に瀕していることを知り、勤めていた農機具メーカーをこの春辞め、決意したそうです。これまでイグサ栽培に後継者が現れない要因として長年の経験による判断や力仕事も多い大変な重労働があげられてきました。刈取り後の泥染め作業でも早速栗坂さんの指導が入ります。 今吉さんはこの秋からイグサの苗づくりから本格的に修行に入る予定で来年の刈り取りまでの一連の栽培作業を学ぶことになっています。
倉敷商工会議所で開かれた実行委員会では、今年の4月から6月に実施したアンケートを元に作られた6つの運行ルート案を検討しました。委員からは、利用者を増やすことを主眼においたルートにすべきとの意見が出され、JR倉敷駅南口を起点にする南ルートは、市役所までの中央通りから市民会館などの文化施設や病院商店街などをつなぐルートに決定しました。なお、運行時間や右まわり、左まわりの運行ルートについては、再度検討することになりました。また、バスやロゴのデザインは、市民公募よりも、倉敷商工会議所と提携している倉敷芸術科学大学の先生や学生に依頼することを決めました。住民や観光客の便利な足として期待される倉敷駅周辺循環コミュニティバスは、来年の4月下旬のゴールデンウィークからの運行を目指しています。
玉野市奥玉のすこやかセンターで開かれた推進大会には和田保育園の4歳児と5歳児の園児がかけつけ、鼓隊で花を添えるとともに参加者に「みんなで社会を明るくしましょう」と呼びかけました。黒田晋市長は「犯罪のない玉野市を目指し、地域の人たちで精神的な支援活動を深めてもらいたい」と協力を求めました。また、社会を明るくする運動の協賛企業として大賀石油店など10社に黒田市長から感謝状が贈られました。基調講演では、玉野警察署の圓見豊署長が玉野地区の治安情勢を話しました。圓見署長は玉野署管内では窃盗や空き巣などの侵入盗少年非行の補導件数は前の年よりも減少していることや交通事故は高齢者の事故が県内ワースト1であることなどを説明し、市民一人一人が地域の犯罪に関心を持って取り組むことが必要であることを話しました。玉野市では6日に市内のスーパー店頭で社会を明るくする運動の啓発活動を行うほか18日には犯罪や非行からの更正について研修会を開くことにしています。
感謝状を受けたのは、倉敷市児島下の町の宮瀧 榮子さんと、島内 文恵さん、上久保 笑子さんの3人です。児島消防署の片山 龍三 署長から感謝状と記念品が贈られました。3人は、先月13日、近所に住む80歳の女性が、畑の草を燃やしているときに、風にあおられて女性の服に燃え移っているのを見つけました。宮瀧さんと島内さんが、自宅で汲み置きしていたバケツの水や、ホースを使って女性に燃え移った火を消している間に、上久保さんが119番通報しました。女性は足などに重度のやけどを負いましたが、命に別条はありませんでした。児島消防署の片山署長は、「判断が遅れていたら女性の命に関わるところだった。みなさんの連携と的確な判断に感謝したい」と3人を讃えました。
総社市秦のすずらん保育園を訪れたおかやま米大使の難波弥生さんと平井絢子さんの二人は、「コメコメ星人あらわる」と題する紙芝居を上演して園児たちに、お米の美味しさや朝ごはんを食べることの大切さをアピールしました。県内の米消費量は、一人あたり、一日平均、2膳半で40年前と比べると半分にまで減っています。岡山県米消費拡大推進協議会では、県が定めている毎月10日の「米の日」にあわせ米大使が保育園、幼稚園、小学校を訪れ、岡山米の消費拡大やご飯を中心とした日本食の定着を呼びかけています。
おかやま米大使難波弥生さんおかやま米大使平井絢子さん紙芝居のあと子どもたちは、米大使のお姉さんと一緒に「ごはんでGОGО!」のお米の歌にあわせて踊りしっかりご飯を食べて保育園に通うことを約束しました。