福岡放送局

2008年7月3日 18時47分更新

「お盆」展示会

昭和30年代を境に本来の意味がしだいに薄れている「お盆」の行事を考えようという展示会が、筑紫野市で開かれています。

筑紫野市歴史博物館の会場には、お盆の行事に関わるお供えやちょうちんなど120点が展示されています。
長さが3メートル以上ある見事な出来で、ひときわ目をひく精霊船は、志摩町姫島の80歳のお年寄りを中心に大勢の人が協力して47年ぶりに復元しました。
また、川を下って博多湾で回収された美しい精霊船も展示されています。
精霊船を流すならわしは、海や川のよごれや船の事故を防ぐ意味からしだいになくなっているということです。
このほか福岡市や周辺で使われる長提灯など、お盆のならわしを知ることができる品が展示されています。
学芸員の高山慶太郎さんは「ぜひ家族で見て改めてお盆の意味を考えてほしいです」と話していました。
この「お盆展」は9月28日まで筑紫野市歴史博物館で開かれています。