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「不完全」核申告書受け入れ ヒル米国務次官補に痛烈批判

2008.7.2 18:00
このニュースのトピックス北朝鮮拉致事件

 【ワシントン=有元隆志】北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の米首席代表、ヒル国務次官補(東アジア・太平洋担当)は1日、ワシントン市内で講演した際、これまで求めてきた「完全かつ正確」な核計画の申告とはほど遠い内容の申告書を受け入れたことに対し、米国人記者から痛烈な批判を浴びた。

 FOXテレビ記者は「部分的な申告は申告ではない」とするヒル氏のこれまでの発言を列挙。ウラン濃縮や拡散に関し、米国の懸念を北朝鮮が「認識する」とするだけに止まった申告書をなぜ受け取ったのかとただした。

 ヒル氏は昨年まで稼働していた寧辺の核施設の無能力化など「進展」を強調したものの、「1回で処理できればいいが、時に段階的に進まなければいけないこともある」と述べ、申告書が「不完全」であることを事実上認めた。

 一方、ヒル氏は講演のなかで、日本人拉致事件を解決するための日朝交渉の進展の重要性を強調し、引き続き北朝鮮に働きかけていく方針を示した。ただ、申告の「見返り」としてテロ支援国家指定解除というカードを切ってしまった後、どのように圧力をかけていくのか具体的には言及しなかった。

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