【シドニー=高佐知宏】北京五輪の聖火リレーが24日午前(日本時間同)、オーストラリアの首都キャンベラで行われた。競泳男子金メダルのイアン・ソープ氏などの走者に十数人の警官が伴走するなど、約500人の警備体制が敷かれた。走者の前に座り込んだチベット支持者やフェンスを乗り越えようとした中国人など7人が身柄を拘束されたが、大きな混乱なく終了した。
キャンベラには同日未明から豪州在住の数百人のチベット人や、中国政府を支持する数千人の中国人留学生らが集まった。混乱回避へ約16キロのコース沿いにはフェンスが設置されており、地元警察によると、コースに座り込んだ若者やフェンスを乗り越えようとした中国人、チベット人など7人の身柄を拘束したが「深刻な事態は一切、起きていない」としている。
聖火は同日夜、オーストラリアから次の開催地、長野に向かう。長野には25日早朝に到着する予定。
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