28日午前2時32分ごろ、沖縄県宮古島市で震度4の地震があり、気象庁は昨年10月に運用を開始して以来初の緊急地震速報を発表した。実際には速報基準の震度5弱に満たないのに発表したほか、強い揺れ(S波)が届くまでに速報が間に合わなかった。1月の震度5弱では予想を低く見積もり速報できなかったこともあり、技術的な課題も残した。
地震は28日午前2時32分4秒ごろ、沖縄・宮古島の北北西約40キロの地点で発生。宮古島の震度計が同14秒に小さく揺れる初期微動(P波)を検知したが、この時は予測震度が4弱に相当する「3.8」だったため速報を見送った。
しかし、周辺の震度計の観測から震度5弱に相当する「4.8」と判断し、同25秒になって初めて速報を発表。宮古島にS波が伝わったのは同19秒。テレビに地震の予想地域と「強い揺れに警戒」とのテロップが警戒音とともに流れたのは、その約六秒後だった。
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