元上司、バツイチの彼との年齢差が22歳だといいます。彼とは家やホテルに泊まりに行くのにセックスがないと不安を訴えます。「勃起しないわけではないし、ひとりエッチしている様子もあるのに、どうして私にセックスを求めてこないの」というのが、まりさん(23歳)からの相談です。
結論から先に申し上げれば、貴重な一日、かけがえのない一生なのですから、悶々とばかりしていないで率直に彼に尋ねてみればいいのにと思います。「性欲がないわけではないのに、私とのセックスには興味がないの?」と。その問いに対する彼の答えであなたの身の振り方だって変わってくるわけでしょうに。ベッドを共にする相手であるにもかかわらず、どうして会話不足のままでいるのか不思議でなりません。これでは仮に念願通り彼とのセックスが行われたとしても、望まない妊娠や性感染症という新たな問題に悩む日が訪れるのではないかと心配しています。
彼に直接聞くことができないというのであれば、参考になるかどうかは別にして、男性のひとりとして彼の代弁を試みることとしましょう。
1.セックスすることが怖いのです。「セックスするってことは私のことを愛している」という思い込みをする女性は少なくありません。年齢差22歳。まだまだ無限の可能性を秘めている“まりさん”のこと。セックスをすることで責任から逃れることができなくなるからです。離婚の理由についてはあえて申し上げませんが、離婚に至るまでの間は結婚する何十倍のストレスに苦しめられました。「やっと離婚できたのに、また別な女性を抱え込むことになるのか」と考えるとセックスどころではないのです。
2.“まりさん”のことがとても大切なのです。セックスをするということは妊娠や性感染症の問題を切り離すことができません。離婚によって妻とは別れたわけですから、“まりさん”と付き合うことに支障はないのですが、性感染症に感染しているかどうかがわからない以上、本当の意味で別れたとはまだ言えません。過去に妻以外の女性とのかかわりがあったことを思えば、なおさらのことです。まだ結婚経験のない“まりさん”にもしものことがあったらと思うと次の一歩が出せないでいます。「あなたのことが大切だからセックスを求めない」男性がいるってこと笑わないでください。
3.御年45歳。セックスはほどほどにと思い始めています。若かりし時のようには性欲は強くはありませんし、何よりもセックスそのものにわずらわしさを覚えてしまっているのです。ひとりエッチとセックスというのは射精を期待する行為としては同じですが、妊娠や性感染症のことなどを心配することもなく、イクとかイカないとかセックスの相手に対する気遣いの必要もなく、とても気軽に性欲の処理ができます。パートナーがいようがいまいがひとりエッチを好む男女がこの世の中にはたくさんいるのはこのような理由からです。
4.“まりさん”の心を傷つけてしまうことを承知で申し上げます。バツイチということもあって家に帰っても待っていてくれる人はいません。“まりさん”は寂しさを紛らせてくれる格好の女性なのです。しかも、自分にも好意を抱いてくれているようですから、何かあれば自己責任という都合のいい言葉を向けることもできます。さしあたって身近にはあなたしかいませんが、自分が責任を負ってもいい程の女性が現れたら別れられる身ぎれいな関係でいる方がいいかなと思っているのです。こんなずるい考えを申し上げるのもなんですが……。
2008年5月22日
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