【フィラデルフィア=弟子丸幸子】米大統領選の民主党予備選が22日、東部ペンシルベニア州で開かれ、ヒラリー・クリントン上院議員がオバマ上院議員を抑え、勝利した。6月まで続く予備選のうち最大票田の同州を制したことで、クリントン氏は選挙戦に踏みとどまった。ただ同氏が厳しい状況であることに変わりはなく、次の焦点は来月6日のインディアナ、ノースカロライナ両州が予備選を開く「5月決戦」に移る。
民主党の予備選は3月のミシシッピ州以来、6週間ぶり。158人の代議員を選ぶ同州でクリントン氏が敗北すれば同氏への撤退圧力が一段と強まるとみられていたが、指名争いの決着は5月以降に持ち越された。
開票率95%の段階でクリントン氏とオバマ氏は得票率で10ポイントの差がついており、2ケタの差を目指したクリントン陣営の目標は一応、達成した格好となった。
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