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2008/07/03

ホンモノうなぎの話

浜名湖山吹 うなぎ自鰻(うなぎの甘だれ山椒炊き)

浜名湖山吹 うなぎ自鰻(うなぎの甘だれ山椒炊き)
価格:(税込)
発売日:

うなぎはうなぎでもホンモノの一色うなぎの話なんだが、三島はご存じのようにうなぎが名物だ。でも、うなぎが獲れるわけじゃない。わざわざ三河の一色からうなぎを持ってきて、それを三島の綺麗な水で一週間以上晒して泥臭さを抜いてはじめて、三島名物のうなぎが食えるわけだ。で、こんなNEWSが流れたんだが、



 ウナギが名物の三島市のうなぎ店の核組織「三島うなぎ横町」(関野忠明会長、加盟28店)はこのほど開いた総会で天然ウナギを全面的に使わないことを決議した。種苗となるシラスウナギの漁獲は減少傾向にあり、ウナギ資源の保護が目的。天然ウナギが高級品としてもてはやされる中、うなぎ店が組織を挙げて不使用を決めるのは全国的にも珍しいという。
 現在、シラスウナギは100%天然資源に依存している状況。関野会長は「親ウナギが絶えれば、稚魚が絶え、経営も絶える。日本の伝統料理かば焼きも継承できなくなる。料理人も長期的視点で資源のことを真剣に考えるべき」と力を込めた。
 横町によると、加盟店の中に基本的に天然ウナギを扱っている店はない。これまで、地元でとれた天然ウナギが店に持ち込まれ客に提供することはあったが、今後はそれもやめることを申し合わせた。
この話の奇妙なところというのは、そもそも
三島では天然うなぎを出す店はないというところにある。おいらの知っている限りでもないし、聞いた事もない。もともと存在しないのに、なぜ、わざわざそんな決議をしたのか?

このところ、地元では元祖うなよし・本町うなよし・桜家よりも、隣町の清水町にあるうな繁に客が流れているという現実があるわけだ。三島のうなぎが有名になりすぎて、店は混むし、中居さんの対応が横柄なので有名で、ジモティに嫌われはじめている。なんせ独占でライバル不在なので横柄にもなるわけだな。どういうわけか、うなよし・桜家に並ぶような店がなかなか育たないのだ。で、うな繁はもともと本町うなよしのごく近所にあったんだが、町中では店が広げられないので郊外の清水町に移った。これが大成功で、どんどん店が大きくなるわけだ。

で、このうな繁のウリが天然うなぎで、まぁ、うなぎなんてモノはどこで食ってもさして味の違うもんじゃないんだが、天然モノだけは違う。ナニが違うって、値段が違う。倍はする。たしか3800円だったかな? 養殖の倍だ。で、「最後まで狩野川の天然物にこだわっていたうな繁も組合の方針に従うという」というわけで、そもそもうな繁は「三島」ではないので組合に加盟してないはずなんだが、こうなると、そもそも天然うなぎ禁止令というのは、うな繁に対する圧力そのものだったんじゃないかという気もしないでもない。

ところで、うな繁で天然モノにこだわっていた理由なんだが、うな繁の主人が日本でも有数のうなぎ釣り師で、ネットのうなぎマニアの間では有名な人らしい。最近は忙しくてなかなか自分では行ってられないそうだが、根っからのうなぎ好きで研究熱心です。で、天然物うなぎの「味」なんだが、四万十川とか利根川とか、河川によって違うと言われるんだが、実は同じ川でも獲れる場所によって味が違ってくるのだそうで、海に近いところだと蟹とか食ってるとか、餌の違いが味の違いになるんだとか、川の違いより、餌の違いのほうが味に影響するそうです。

ちなみに、三島のうなぎは桜家だけは自前で仕入れているんだが、他の店はみんな同じ問屋から仕入れているので、味は同じです。三島の中田町に佐野美術館というのがあるんだが、その南側に小さな「川魚店」があって、そこで扱ってます。白焼きとか真空パックの小売りもしているので、お土産を大量に買う場合はここで買うのも一興かも知れない。このあたりは昔から湧水がドカドカ湧いている場所で、三島のうなぎが美味いのは、ここの水が良いからです。

コメント

20年ほど前三島駅前のビルの中にある寿司屋で食べた寿司は旨かった。高くはなかった。

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