長野市で26日に行われる北京五輪聖火リレーの出発地点を善光寺が辞退した問題で、同市のリレー実行委員会は21日午前、「県勤労者福祉センター跡地」を新たな出発地とすることを決めた。ルート変更を最小限に抑えられるほか、警備がしやすいことなどが理由。新たなコースの全長は約230メートル延び、約18.7キロとなる。
尾崎正則・実行委会長は記者会見で「実行委員会のメンバーが苦労して計画した。何も心配していない」と述べた。委員会に出席した善光寺関係者は「安堵(あんど)している。無事に行われることを心から祈っている」とコメントした。
同センター跡地は長野地裁などがある官庁街に位置し、善光寺本堂の南西約1キロの場所にある。建物はすでに取り壊されており、現在は更地。駐車場として使われていたアスファルト舗装の場所を出発式の会場として使う予定という。
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