連載アイデア創発の素振り:「はてなタクシー」に学ぶ――新事業アイデアを見つける方法 (1/2)既存事業が好調だとしても、いずれは成熟し、ついには縮小する。1つの事業では限界がやってくるのだ。だから、ビジネスパーソンには新しいビジネスを発想するチカラが必要だ。でも、新しい事業のアイデアなんて、そうそう思いつけるわけない……。いや、それは違う! 実は、あなたの事業のすぐ隣にも、新事業のアイデアはたくさん潜んでいるのだ。2008年06月30日 14時50分 更新
筆者はときどき、苦しいアイデア会議に出席することがある。「経営学のフレームワークで分析的に考えたり、ブレインストーミングも試したけれど、いいアイデアが出てこないんですよ」とクライアントは言う。確かに彼らは「顧客や業界のしがらみが強く、自社だけで変革はできない」「イノベーションが期待できそうな新しいトピックが全然見当たらない」など、厳しい状況にある。 しかしそんな状況でも、必ず、新事業アイデアを引き出すことは可能だ。「はてなタクシー」という事例から、新事業アイデアを見つける発想法を考えよう。
はてなタクシーってなんだ?今回、一連の連載とは順序を変えて紹介したい。忙しい読者は2ページめをクリックして、メソッド部分へ飛んでほしい。順序を変えてまで、読者に特に紹介したいのは、この発想法を紹介した書籍についてだ。
この本は、アイデア出しの初心者に、ぜひ読んでほしい1冊なのだ。筆者は人から「アイデア出しのために、何かいい本は?」と聞かれると、いつもこう答えている「加藤昌治氏の『考具』とフレドリック・へレーン氏の『スウェーデン式アイデア・ブック』です」と。 どちらの本にも共通する2つの魅力がある。
この『スウェーデン式アイデア・ブック』はポップで柔らかい紙面デザインと簡単な語り口で、1時間もあれば読めてしまう。それでいて、中には重要なことがたくさん書いてある。一部を挙げると、
などなど。創造という作業にとって重要なことが、さらりと書いてある。全部で30のことが書いてあり、あなたが重要だと感じることは筆者とはまた別のことかもしれない。ぜひ一度手に取ってほしい。 今回、記事にするにあたり、スウェーデンにいる監訳者(中妻氏)に連絡を取り、快く了解をいただいた。この連載では通常、発想手法を記事用に短く要約したものだけを紹介しているが、今回の「はてなタクシー」というメソッドについては、まず書籍の記述から引用しよう。
[石井力重,ITmedia] Copyright© 2008 ITmedia, Inc. All Rights Reserved. 新着記事
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