4月に受診抑制か―日医レセプト調査
日本医師会はこのほど、緊急レセプト調査の4−5月速報値を発表した。4−5月累計の総点数では、診療所で前年に比べマイナス1.83%となった。一方、病院では1.15%のプラスとなった。
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「診療所にとって厳しい改定」−日医 調査は、病院・診療所合わせて4229施設を対象に、6月まで行われる。5月分の有効回答は、診療所1331、病院165施設で、いずれも4月より増えている。有効回答率は病院45.0%、診療所は34.5%だった。
5月の総点数は、診療所で入院3.78%、入院外0.53%、全体では0.68%のいずれもマイナス。一方、病院は入院0.41%、入院外1.73%、全体で0.78%のいずれもプラスとなった。日医の中川俊男常任理事は、「厚生労働省の主張する『年3−4%の自然増』があれば、マイナス改定でも総点数はプラスになるはず。もはや自然増はないと考えられるのでは」と訴えた。
また、4月の総点数に比べると、診療所では入院のマイナス幅が2.83%増えたのに対し、入院外ではマイナス幅が2.44%減少している。これについて中川常任理事は、「4月には後期高齢者医療制度がスタートしており、さまざまなアナウンス効果もあって受診抑制が起きたのではないか」と分析した。
後期高齢者診療料の届け出については、4月の207施設、15.6%に対し、5月は214施設、16.1%と微増にとどまり、急速な拡大は見られなかった。
更新:2008/07/03 14:56 キャリアブレイン
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