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こども病院どこへ:福岡市説明会を前に/1 候補地 /福岡

 どこに整備するかが最大の焦点となっている福岡市立こども病院・感染症センター(同市中央区)の建て替え問題。市は審議会答申を受けた翌日の今月10日、大枠の取り組み方針を発表した。最終決定を前に7月5日にこども病院で、10日に市役所でそれぞれ患者・家族と市民向けの説明会を開く。これまでの経緯を振り返り、問題点を探った。【早田利信、鈴木美穂】

 ◇利便性や敷地活用性 相反する場所の評価

 「場所は市の責任で決める。その際、市の検証・検討結果がベースになる」。吉田宏市長は、病院事業運営審議会が答申する前からこう繰り返し強調してきた。人工島事業の見直しを進めてきた市の検証・検討チームは昨年12月、「新病院は小児・周産期、感染症医療に特化し、整備場所はアイランドシティ(人工島)が望ましい」とする結論を出した。今年1月、審議会に諮問したのは医療機能と経営形態だけで、場所は諮らなかった。

 チームは候補地選定にあたり、まず利用者から要望の多い現地建て替えを検討した。既存施設を稼働しながらの建て替えは、(1)設計上の制約がある(2)工事が長期化し、振動・騒音が患者に影響する(3)仮設費用などで工事費がかさむ--など問題点を挙げた。次に検討したのが、現在地に比較的近い九大六本松跡地(中央区)、九大田島寮跡地、当仁中跡地(共に城南区)。いずれも市中心部の利便性を認めつつ、慢性的な渋滞や狭い道路、敷地面積の限界を指摘し「病院用地として最適ではない」と判断、さらに香椎副都心土地区画整理地区と人工島を検討に加えた。

 人工島は利便性で最も評価が低かったが「土地単価の安さや敷地の活用性、周辺環境に優れる」などとして最終的に「最適地」と結論づけた。評価は「利便性」「救急面」など6項目でA(5)~E(1)の5段階で行い、百点満点に換算して点数化した。

 一方、こども病院の患者や家族でつくる「こども病院の人工島移転を考える会」は4月下旬、独自に候補地検討ツアーを実施。バスで6候補地を巡った結果、「日常用品を買える商店街が近くにあり、高速ランプにも近い」現地建て替え、「地下鉄、バスなどの利便性に優れ、児童館や図書館などと共存を図れば理想的」な九大六本松跡地の2カ所を5段階評価で最高のA判定とした。一方、人工島は「空港や博多駅からのアクセスが悪い」「広さ以外は問題外の場所」と最低のE判定。市の判断と全く異なる評価になった。

〔福岡都市圏版〕

毎日新聞 2008年6月28日 地方版

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