（広島市産振興センター理事長山田康氏の退任）
広島市の08年度職員異動内示が出され、副市長を年度途中で辞任し（もちろん、実質的には秋葉市長による解任ですが）、広島市の外郭団体(財)広島市産業振興センター理事長に天下っていた山田康氏が、この職も退任し、これで広島市のすべての？公職から身を引くこととなりました（山田氏の天下りの経緯・問題点については
ここをご覧ください）。
（本人の意思ではない退任）
もちろん、この退任は山田氏本人の意思によるものでなく、秋葉市長の指示によるものであったようです。内示に先立って広島市の幹部職員が山田氏を訪ね退任の引導を渡したということです。私たち職員も、彼が本来の副市長の任期であるあと3年間、70歳になるまでこの職に留まるのではと思っていました。本人ももちろんそのつもりであったことでしょう。
（私への露骨な報復人事）
一方、山田氏の天下りについての問題点をホームページ等で指摘してきた私に対する露骨な報復人事も行われました。この4月1日付で(財)広島市産業振興センターから広島市立舟入高等学校の事務職員への異動が命じられました。しかも、昇格なしの主査（部下のいない係長職）のままでの異動です。
同期の者がほとんど主幹（部下のいない課長補佐級）以上となっている今、幹部候補職である上級職採用であった私が、この年齢（今年で50歳です）で昇格もなく、本人が希望もしていないのにわずか1年で異動させられたということは、屈辱的でまさに露骨な報復人事以外の何ものでもありません。
秋葉市政の広島市が、ここまで露骨に報復人事をするものかと、暗澹たる気持ちになります。これが世界に誇る平和都市の姿なのでしょうか。彼は、不透明で恣意的であった人事の改革を成し得たとあるあいさつで述べられていましたが、このような報復人事が公然と行われるようであれば、一昔の村役場（すみません。村役場の方々に失礼ですね）の不透明で陰湿で横暴な旧態依然としたワンマン首長のそれとなんら変わらないのではないでしょうか。
（山田氏との刺し違え？）
今回の異動を知った昔の同僚（といってもそのほとんどは今では課長クラス以上となっていますが・・）「山田氏を露骨に非難するけーよ。でも、山田氏を退任に追い込んで、追い込んだその本人も屈辱的な異動となったということで、刺し違えをしたと思えばいいじゃないか。」というからかい？の電話を複数もらいました。いかに私でも、いっかいの主査級職員の異動と飛ぶ鳥を落とす勢力を持っていた元副市長の山田氏の退任をそのまま関係づけて「刺し違え」と思うほど愚かではありません。
山田氏の退任は、天下り批判の広がりを見せる世論の動きを敏感に捉えた秋葉市長の政治的判断であり、私の活動が効果があったなどというものではありません。そして、私の異動は、組織批判をする職員に対する見せしめの意味を含めた報復人事ということなのでしょう。山田氏からの報復という面もあるでしょうが、批判をする職員は絶対に許さないという秋葉市長のお考えの表れでもあるのでしょう。
（業績評価・能力評価・意向調査は何の意味もない！）
今回の屈辱的な報復人事について、許しがたいという気持ちでいっぱいです。慎重に検討することが必要ですが、訴訟によって法的な判断をしてもらうことも今後の広島市のためになる方法の一つだと思っています。不作為の違法性を争うのは非常に難しいのですが、今回は赴任してわずか一年間の職員をわざわざ異動させたという作為があります。この作為の違法性・不当性を主張しもとの職場での地位回復を裁判所に求めれば、少なくとも門前払いはないのではないかと思っています。
裁判になれば、秋葉市長が人事の合理化のために制度をつくられた業績評価・能力評価・意向調査の内容を証拠として取り上げることができます。業績評価・能力評価においては、この制度が始まって以来現職位（主査のことです）が持つ標準的な能力・実績と比較して、より優れていると評価されています。そして、異動先の希望を調査する意向調査には一度たりとて学校事務を希望するなどということは書いたためしがありません。
業績評価・能力評価ともに高い評価を受け、学校への異動を一度たりとも希望していなかった職員が、なぜ、赴任後わずか1年で昇格もなく舟入高校に異動させられるのでしょうか。そこに合理的な理由がどこにあるのでしょうか。国が全面的に内部告発者の利益を守り、不利益が及ばないようバックアップの体制を整えようとしているとき、広島市が内部批判をした職員に露骨な報復人事をしていいはずがありません。
（5年間で4人もの理事長の変更〜これでも広島市の経済振興に取り組んでいるといえるのか？）
山田康氏が退任することによって、この5年間で4人の理事長が変わったということになります。これでどうして秋葉市長は広島市の経済振興に真剣に取り組んでいると言われるのでしょうか。
地方都市が持つ中小企業支援組織は、平成12年の中小企業支援法の制定によって役割が大幅に縮小されました。これまでの「行政職員による企業診断から、民間専門家の活用」に国は大きく舵をきったのです。そしてその一方で、中小企業基盤整備機構等をとおして国が直接に中小企業支援に進出してきました。
広島市においても、「中小企業支援組織の競合」が深刻化しています。広島市には国・県の施設はもちろん、商工会議所や商工会連合会などが運営している中小企業支援組織があり、それらが全て同じような事業を行っているのです。その中でも（財）広島市産業振興センターの組織・施設の貧弱ぶりが際立ちます。中心部から遠く駐車場もない。公共交通機関の停留所から離れていて駐車場も少ない（6台です！）のです。これらの施設・組織が連携し、業務を分担し機能を特化し、効率的な行政を目指すべきではないでしょうか。その場合は、広島市がこうしたセンターを廃止することも選択肢の一つとして考えるべきです。
こうした最も大事な時期に、秋葉市政は理事長を5年間で4人も替えたのです。これで方針も事業計画も決定できるはずもありません。組織は混乱の一途をたどり、広島市民に取り返しのつかない損失を与えることでしょう。
このブログを見ている生粋の広島人達は小生に対し「よそ者は黙っていろ」というのは重々承知だが、そうはいかない。
何故なら、広島市は地方交付税交付団体だからだ。
日本国民及び日本国を代表する企業達が納めた税金の一部が広島市に回っている事を、決して忘れてはならない。
こんな人間に市政を任せたとなると、地方交付税も溝に捨てたと同様だ。
当然、このブログは県外から見ている方々も居る。
だが、改善の原動力は、広島人しか有していない。
他県から馬鹿にされている事を認識し、あの市長に対し、解職請求する位、怒りをぶつけないといけない。
正直、広島に全くといっていい程、良い印象を持っていない小生だが、貴殿みたいに気骨が有り、且つ良い街にしていきたいという気持ちを有している人間は好きだ。（追伸：只、マナーの悪い人間は多い）