ウナギ産地偽装、家宅捜索始まる 07/03 10:04

 ウナギの産地偽装を主導していた「魚秀」の徳島営業所前です。こちらでは先ほど捜査員が捜索に入っていきました。捜索個所は東京や大阪など7都府県、合わせて26か所に及びます。

 大阪に本社を置く「魚秀」が、中国産ウナギの蒲焼き、およそ250トンの産地偽装をしていたこの事件。愛知県の三河一色産と偽装するため、「一色フード」という架空の会社まで作っていました。

 「ギョーザ事件等もありまして、ますます中国ものの売れ行きが落ち込んでいった中で、どうにかして在庫を掃きたいという一心でやってしまったということです」(「魚秀」中谷彰宏社長)

 神戸の卸売会社「神港魚類」に出荷されましたが、「神港魚類」側は、「農水省の調査まで偽装を知らなかった」と主張しています。しかし、担当課長が「魚秀」側から現金1000万円を受け取っていたことが判明。課長は、「偽装の口止め料だと思った」と話しています。

 いったいどのような仕組みで産地偽装が進められたのか。食品への信頼を大きく揺るがした今回の事件の全容解明が、いよいよ始まります。(03日09:47)