【北京・浦松丈二、ニューデリー栗田慎一】北京で開かれていたチベット仏教最高指導者、ダライ・ラマ14世の代理人2人と中国当局者の非公式協議が2日、2日間の日程を終了した。ダライ・ラマ側によると、次回協議の開催で双方が合意したが、時期は決められなかった。
ダライ・ラマ側は協議で(1)ダライ・ラマのチベット自治区ラサ訪問と北京五輪開会式への出席(2)亡命チベット人のチベット帰還容認(3)チベットの現状を国際社会に公開--を中国側に打診。中国はチベット暴動を批判し、分裂活動などの停止を求めたとみられる。
インド・ダラムサラのチベット亡命政府幹部は前回5月の非公式協議について「(中国側の回答は)満足できるものではなかった」と述べ、本格協議に向けた交渉が進展していないことを示唆した。
毎日新聞 2008年7月3日 2時30分(最終更新 7月3日 2時30分)