社会 : 昭和伊南病院の夜間1次救急 開業医も診療協力
更新:2008-7-3 6:00
伊南行政組合と上伊那医師会は1日夜、昭和伊南総合病院(駒ケ根市)の午後7─10時の夜間1次救急診療を同医師会員の伊南地域の開業医が担う協定を結んだ。杉本幸治組合長と神山公秀会長が協定書を取り交わし、神山会長は「医師不足の時代。医師パワーに限度がある。それを補う意味で少しでもお手伝いできれば」と話した。
今のところ週3日程度、伊南の開業医のうち22人が交代で1日1人ずつ、同病院の救急外来で非常勤医師として診療に当たる。勤務体制などを今後詰め、病院スタッフとの打ち合わせなどを行った上、準備が整い次第開始する。
同医師会は昨年7月から伊那中央病院(伊那市)の夜間1次救急で同様の協力に取り組んでいて、今回、昭和伊南の勤務医の負担を軽減する目的で協議を重ねてきた。杉本組合長は「医師確保が厳しい状況。非常にありがたい」と感謝した。
協定期間は来年3月末まで。神山会長は「上伊那に夜間1次救急センターをつくり、開業医が詰める構想も視野に、取りあえずこの形で進めたい」と述べた。
さらに医師不足問題について神山会長は「病院に昼間行く時間がないなどの理由ではなく、朝まで本当に待てないような状態に対応するのが夜間1次救急」と、住民の理解を求めた。