岡山放送局

2008年7月2日 19時29分更新

独立行政法人の実績を報告


岡山県が去年、運営の効率化のために独立行政法人化した県立大学と県精神科医療センターの昨年度の実績が、県の評価委員会に報告され、県立大学は経営努力でおよそ3億円の利益をあげたと述べました。

2日は、民間企業の社長や公認会計士などの委員が集まって初めての委員会が開かれ、2つの機関の担当者が平成24年度までの計画について昨年度の状況を報告しました。

このうち県立大学は、研究の質の向上や運営の効率化など200以上の項目について自己評価を行い、教員の採用や、研究費の配分のシステムを透明化したことを報告したほか、大学の経営努力でおよそ3億円の利益が出たことを明らかにしました。

これに対して委員からは、県立大学には、県から25億円余りの交付金が支出されており、どのような経営努力をすべきなのかさらに議論する必要があるという意見が出されました。

また、県精神科医療センターは、専門の外来を新たに設置したり、ベッドの利用率が高まったりする成果がある一方で、訪問診療の実施率が低かったことなど課題が報告されました。
評価委員会では、来月までに2回の会議を開き、委員会としての評価を示すことにしています。