2008年7月2日 19時29分更新
倉敷市にある川崎医科大学の副学長が受験生の母親と、推薦入試の前に大学内で面会していたことがわかり、文部科学省は不適切な対応だとして学校側に口頭で注意しました。
川崎医科大学によりますとおととし9月、大学の学内で、川さき誠治副学長が大学の推薦入試を受験する前の大阪に住む男子受験生の母親と面会しました。
川さき副学長は、母親が「息子が推薦入試を受けるのでよろしくお願いします」と話をしたのに対して、「合格は成績順で決めます。実力をつけて合格することを希望します」と答えたうえで、「受験番号が決まったら連絡してほしい」と話したということです。
その後、この男子受験生は川崎医科大学を受験しましたが不合格になりました。
文部科学省は入学試験での不正行為を防ぐため大学の関係者が受験生の保護者と接触することを通知で禁止しており、先月、川崎医科大学から報告を受けて大学側を口頭で注意しました。
川崎医科大学は、副学長の対応について「受験番号を聞いたのは合格発表のあとに『合格していたらおめでとうと、不合格だったら残念だったね』と伝えるためだった。誤解を招くような不適切な対応だった」と話しています。