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トップページ【政治】安倍晋三VS山崎拓戦争の舞台裏に田中均の名前

【政治】

2008年07月01日


 北朝鮮制裁解除 安倍晋三VS山崎拓戦争の舞台裏 2008年07月01日

 という記事をエントリーしたが、取材の視点をかえると以下のような舞台裏もみえてきた。

 安倍晋三VS山崎拓戦争の舞台裏に田中均の名前

 今回の福田政権下での、日朝交渉の舞台裏に登場したのは外務省の元アジア大洋州局長の田中均。現在、東京大学公共政策大学院の担当教員。

 今回の日朝交渉・・・・背景には米国の事情と圧力があったのは明確だが、その背景で、暗躍したのが、2002年9月の小泉首相の訪朝の舞台裏をつくった田中均元アジア大洋州局長。
 田中は小泉訪朝まで80回に及ぶ小泉総理・官邸スタッフとの面談を行ないながら官邸主導外交を演出した。この時、田中が交渉した北朝鮮の人間はミスターXとされ、さまざまな憶測をよんだが、現段階で、誰であったかは実は判明していない。

田中の北朝鮮の外交の姿勢は、日朝国交正常化を優先、拉致被害者問題についてはやや軽視の姿勢。2002年10月に帰国した拉致被害者5人に対して、北朝鮮の要求通りにいったん送り返すように主張した。この小泉政権での北朝鮮外交で、当時に副官房長官だったのが、安倍晋三。官房長官は、福田康夫だった。

 


「小泉訪朝で、拉致被害者の問題があきらかになって、その問題の解決を最優先するべきだと強硬に主張したのが、安倍晋三。当時の福田官房長官や、田中均元アジア大洋州局長らは、日朝国交正常化を優先させるべきとして、安倍と対立した。しかし、小泉首相は、拉致問題をめぐる世論の動向をみきわめて、最終的に、安倍らがとなえる強硬路線に舵をとりなおした。
 これが直接の原因となって、福田は官房長官辞め、田中均も外務省を去ることになる。
 安倍政権になって、当然、外務省も、親中国派といわれている田中均元アジア大洋州局長らのラインははずされ、安倍とおなじ強硬はである斉木昭隆アジア大洋州局長らが、外交のイニシアチブをにぎるようになる。しかし、拉致問題の全面解決を主張し、経済制裁をくわえたが、肝心の北朝鮮外交はまったく進まなかった。
 日朝の交渉がまったく閉ざされた段階で北朝鮮は、核実験をする。
 ここで、動き出したのが、山崎拓や、平沢勝栄といった政治家。
 基本的に、田中均元アジア大洋州局長とおなじ、ミスターXのラインなどで、北朝鮮外交をやった。これは、二重外交として批判された。
 そして、福田政権になって、いってみれば、小泉政権時代の、福田官房長官ー田中均元アジア大洋州局長ーミスターXラインが復活。
 これが、今回の福田内閣の、北朝鮮の一部制裁解除といった合意がなされた背景」

と簡潔に整理するのは、外務省幹部である。

 いってみれば、これは、
 安倍VS山拓
 というよりも、
 斉木VS田中均
 という外務省の対立構図でもある。
 安倍・斉木VS山拓・田中均
 という構図に、福田首相は明確に、山拓・田中均ラインに踏み込んだ。
 これに猛反発したのが、安倍というわかりやすい構図。
 小泉元首相は静観。
 

田中均に関しては、2003年12月12日の東京国際フォーラムで開かれた日本とASEANとの交流を記念したレセプションで、拉致議連の顧問を務めている中川昭一経産相(当時)に対して「大臣、北朝鮮のような小さな問題ではなく、もっと大きな事に関心をもってくださいよ」などと発言し、中川は「北朝鮮による拉致で、子どもや家族が26年間も帰ってこない人たちがいる。それでも小さい問題なのか。 あなたみたいに北朝鮮のスパイみたいなようなことをしていては駄目なのだ」と激怒したというエピソードは有名。
 後日、中川は「田中だけは許せない」といきまいていた)

さて、今回の福田総理の北朝鮮との合意形成では、水面下で大枠をきめたのが、田中均らの元外務省グループ。
 実は、この動きをしって、斉木昭隆アジア大洋州局長は愕然とした。

「しかし、この外務相のOBの動きは巧みだった。斉木は極秘裏に安倍や山中恭子補佐官に相談したが、その時はすでにシナリオはできていた。最後は、福田総理の『首相命令』。北朝鮮に対して、毅然たる態度をとってきた斉木だったが、官僚である以上は、首相命令にしたがわざるえない。拉致担当の中山恭子補佐官は完全に外されていた」

今回、北京で開かれた日朝実務者協議では、北朝鮮は、拉致問題の再調査と、「よど号」犯の引き渡しが提案した。
 これに対して、日本側は、「一定の評価」として、部分的な経済制裁の解除。北朝鮮船の入港を認める。さらに、人道支援名目での経済援助の再開にふみこむとされている。

こうした今回の協議で、

「北朝鮮の具体的な内容をみないで、制裁解除をみとめることは、また、北朝鮮のたくみな外交のしてやられる」と中川昭一は猛反発。
「北朝鮮の最大の目的は、日本でなく米国のテロ支援国家指定解除を実施させること。そのためには、拉致問題で経済制裁をしている日本をなんとか、くどきおとさなくてはならない。つまり、日本は行きがけの駄賃みたいもの。これにまんまとのってしまっていいのか?」(中川昭一)

当然、安倍晋三前首相も猛反発している。

警視庁公安部の外事課の関係者によると、

「今回の日朝協議が行われる、5月に、北朝鮮から朝鮮総連の許宋万副議長(実質的に朝鮮総連のナンバー1)に『日朝協議で、経済制裁が解除されるから準備しておけ』という指示がでているといわれます。つまり、経済制裁で疲弊している北朝鮮に、物資その他を運びいれる準備をしておけという指示です。さらに『拉致問題は解決済みという基本方針は変わらない』との連絡もはいっています。  
 日本政府は、まんまと、北朝鮮の策略に乗せられてしまうこともありうる。
 だいたい、よど号の連中の引き渡しで一番問題なのは、よど号の連中が、拉致に関与している嫌疑がある。非公式では、よど号犯人に引き渡しに対して、免責どころか、捜査をしないとかさせないとかとんでもない話も入っていて、現場は怒っていますよ」

以上


この記事へのコメント
1. その筋さん    2008年07月01日 17:44
親中派は今週で終わりになるだろう
あのプレイボーイのサルコジが北京オリンピックの開会式に出席しないと洞爺湖サミット前に立場を明確にする。
何処でやるかは分かる人は分かっている
しかも日本の格付けも良くなった。
イスラエルへの訪問は意味があった。

45日間という期間をよく調べておいた方が良い。売国奴に言っておく。地獄で待っている閻魔様は手ぐすね引いて待っているぞ。


俺はその日が来る事を楽しみにしている
2. 一般読者    2008年07月01日 22:29
4 米国の「テロ支援国家指定」の解除の経済制裁緩和に対する実効的な効果は実際のところどれほどのもんなんでしょうか?
マスコミ各社は日本外交の敗北と大騒ぎしているけど、米国は当然、国連の安保理決議にも縛られたままな訳だし、さらに「愛国者法」の指定解除はなく北朝鮮を国際金融システムから締め出したまま。
背景に、米国においては対北朝鮮融和派の米国国務省vs強硬派の米国財務省の不協和音もあることは確かだろうけど、日本のマスコミが騒ぐほどには米国政府、日本政府側が一方的に北朝鮮に譲歩をしているって訳でもないように思えるのだけれども。
3. spring    2008年07月01日 23:45
ほほう、田中さん登場。

生殺しは付し返すということわざを私は仕込まれたが、永田町は武士の情けで話しをややこしくするのがお好きなようで。。。

まっ、政府がまた、やられたのは確かのようだね。
こうなると、必死こいて、「拉致解決は自民党」とアピールしている、自民党さんの支持率が見もの。

予想では、拉致よりガソリンとみているが・・・。
4. その筋さん    2008年07月02日 08:58
シリア空爆の件を知っている人ならイスラエルが北朝鮮と同じ物だと見ていると分かるはずですよ。
国民は拉致よりガソリン代を気にしている?

とんでもない

むしろ拉致問題がきっかけだったと
後で国民は後悔する事になります。

ちなみにイスラエルはシリア空爆後の土壌分析結果に自信を持っているとか(笑

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