嬉しいことに部屋の中には明かりが灯っていた。
まだ起きているのなら、この時点で剣心は薫が来たことに気づいているはずだ。
しかしその襖は固く閉じられたまま。
開きそうな気配はない。
まるで拒絶されているようで、薫は怖気つきそうになる自分を叱咤する。
「剣心・・」
やっとでた声は、思った以上に小さくてかすれたものだった。
果たしてこの声が届いたのか、薫は震える体を抱きしめながら返事を待った。
「・・・」
もう一度声をかけようと思って口を開きかけた時、ゆっくりと襖が開いた。
たったそれだけのことなのに嬉しくて今にでも泣き出してしまいそうだった。
「・・そんなところにいては風邪を引いてしまうでござるよ」
その顔は無表情なものだったが、剣心は薫を中へ招くように襖を開いた。
薫は何か言おうとしたがそれを押しとどめ、とりあえず促されるまま中へと入ることにした。
いつの日からか見慣れた景色が薫の目の前に広がる。
文机と箪笥と、畳に引かれた一枚の布団。
枕は、一つだった。
剣心が襖を閉めて。
居場所がないように立ち尽くす薫を布団の上に座るよう促した。
「こんな時間まで起きてるなんて珍しいでござるな」
ほのかに灯る明かりを調節しながら剣心が言った。
薫の心情を察しているのかいないのか、剣心の淡々とした声に胸がつまる。
「・・あ、の・・」
何をそう言えばいいのかわからず、薫は俯きながらか細い声で言った。
「ごめん・・なさい・・」
「・・・」
絞り出すように出た言葉はまるで自分の声とは思えない程弱々しいものだった。
さっきまで頭の中で巡らせていた言葉が思い出せない。
気の聞いた言葉も、弁解の言葉も、
まるでしゃべることを忘れてしまったかのようにそれ以上出てこなかった。
「・・・」
苦しい沈黙が続いて。
しかしそれを破る言葉さえ浮かばなくて。
薫は顔を上げずただじっと剣心の返事を待った。
心臓はこれでもかという程高鳴り、握りしめた拳はじっとりと汗を帯びる。
「・・そうやって謝れば済むと思っているのでござるか?」
「・・っ」
突き放したような剣心の言葉に薫の身体が揺れた。
相変わらず冷たい声。
呆れたような
もう自分のことに愛想を尽かしてしまったような
そんな声に、薫の瞳から涙が溢れた。
「ふっ・・」
「泣いてもだめでござる」
次々と零れる涙を拭うこともせず、薫はひたすら泣いた。
それでも許してくれない剣心。
抱きしめてくれるどころか、冷たい視線を向けたまま動こうともしない。
「どう・・すれば・・許してくれるの・・?」
精一杯の勇気を持って。
これ以上拒絶されることを恐れながらも、薫は必死で言葉を紡いだ。
「どうすれば・・わたしのこと・・許してくれる・・?」
いよいよ本格的に泣き出した薫を剣心はただじっと見つめた。
しかしその口元はどこか楽しそうに上がっていて。
俯いたままの薫はそれに気づかない。
「・・拙者のいうことを」
「え・・?」
ようやく剣心が口を開いたことに一瞬安堵し薫は顔を上げた。
そこには想像以上に近い剣心の顔があった。
「・・今から拙者がいうことを聞いてくれるなら・・許してもいいでござるよ・・」
そう言った剣心の瞳は今までの冷たかったものとは逆に今度は火傷しそうな程熱かった。
「けんしん・・?」
剣心は薫の目が自分にあることを確認すると、おもむろに寝巻きの腰紐を解きだした。
瞬時に事の事態を察した薫は焦ったようにうろたえる。
思わず釘付けになってしまいながら薫は頬を赤く染めた。
そんな薫に構うことなく剣心は片手を尻の横につき、だらしなく脚を開いて
誘惑するように寝巻きの裾を開いて見せた。
薄い布から覗く、男らしい胸板。
開かれた寝巻きの間から、彼が男であることを主張する男根を守るように
腰に巻かれた赤い下帯が目に入る。
「・・おいで」
すっと、剣心の手が差し出された。
なんだかいつもと違う雰囲気の剣心に、薫は多少の不安を覚えながらもその手をとった。
剣心に抱かれることをむしろ望んでいた薫にとって、これで仲直りできるならと思っての行動だった。
しかしそれは大きな間違いに過ぎなかった。
剣心は少し強く薫の手を引いて自分の目の前に座らせた。
「・・口吸って」
薫の顎をくいと持ち上げ、強請るように自分の口を差し出した。
とまどう薫を細めた目で見つめる。
「・・機嫌、とってくれるのでござろう・・?」
その言葉に薫の身体が再びこわばる。
恐る恐る剣心の頬に手を添え、そっと震える唇を押し当てた。
ちゅ、という音を立てて、薫は恥ずかしそうに身を引こうとする。
頬から離そうとした手をすかさず剣心によって拒まれた。
「・・それだけ・・?」
離れた唇を引き戻し、視線を合わせたまま問う。
「・・拙者がいつも薫殿にしてるのはそんなものではないでござろう・・?」
「・・っ・・」
いつもと様子の違う剣心にとまどいを隠せない。
むしろ怖いとさえ思ってしまう。
抵抗するこもできず、薫はもう一度剣心の唇にそれを重ねた。
角度を変えて、唇を吸って。
いつも剣心が自分にすることを思い出すように薫はゆっくりとできる限りの法を尽くした。
無防備に差し出された舌を絡めとり、湿った音を立てて剣心の機嫌をとる。
「んっ・・、ん・・」
篭った声が静かな部屋に響く。
溢れる唾液を飲み込みながら、薫はだんだんと身体の力が抜けていくのを感じた。
まだ許さないとでもいうように剣心の手がきつく薫の腰を抱きしめる。
気が付けば口付けの主導権を握っているのは薫でなく剣心になっていた。
覚えたての幼い愛撫ではもの足りぬと剣心が執拗に攻め立てる。
「けんっ・・」
苦しそうに薫が息を零して剣心の胸に寄りかかる。
「・・薫殿」
濡れた唇を拭いながら薫の手を自分の胸に当てる。
「・・続きは?」
「・・・」
「どうやるか、わかるでござるよな?」
剣心の焦れた手が薫の手を誘導するように自分の胸の上を滑らせる。
「っ・・」
ようやく薫は剣心の言った意味を察した。
いつも剣心が薫にしていることを
今夜は薫が剣心にしろと
抱かれるのではなく
抱けと
彼はそう言っているのだ
そんな恥ずかしいこと
そんな淫らなこと
情事に慣れたばかりの薫が「はい」と大人しく従えるわけもなく。
許してほしい、そう請うように剣心を見上げた。
それに対して剣心は涼しげな顔で薫を見つめ返す。
満足させてくれるまで、許してやらない―
剣心の目がそう訴えていた。
こうゆう時の剣心は対抗のしようがない程頑固だ。
このまま自分が泣いても逃げても
剣心は許してくれない
追いかけてくれない
それなら残された道は一つ。
彼の要望に忠実に従うまでだ。
ためらいがちに薫は剣心の首筋に舌を這わせた。
どうすれば気持ちいいのか
どうすれば感じるのか
実際にしてあげたことはないが、いつも剣心から受ける愛撫で身体が覚えている。
骨ばった身体のラインを辿るように手で撫で上げて
胸元に口付けを落としていく。
時に覗く赤い舌が官能的で。
剣心は愛しそうに薫の髪を撫でながら優しい愛撫に身をまかせた。
自分のそれとは違う膨らみを持たない胸を舐め上げれば、剣心の身体がひくりと揺れた。
女と同じように男にとってもそこは性感帯の一部のようだ。
つんと固く立ち上がった二つの果実を交互に口に含ませながら小さな舌を動かす。
「ん・・薫・・そこはもう・・いいから・・」
剣心がそっと薫の顔を上げさせて口付ける。
「んっ・・」
「今度はこっちを・・」
そう言って掴んだ薫の手を自分の下半身へもっていった。
「っ・・」
途端薫が羞恥で震える。
それはいつも薫が受け入れているもの。
見たことないわけではないが、触ったことはない。
布の上からでもその熱さが伝わるそれは、どくどくと脈を立てている。
「けっ・・」
泣き出しそうになる薫を無視し、剣心は下帯に手をかけるとそれを解きだした。
「やっ・・」
思わず声にならない悲鳴を上げ薫は顔を背けた。
「嫌?」
「だっ・・だって・・こんな・・」
「・・薫殿に愛してほしいと泣いてるでござるよ・・」
「っ・・」
剣心は自分の先走った雫を指で掬い取ると、薫の胸元に擦りつけた。
ぬるりとしたその感触に薫がぞくりと身を震わせた。
背けていた顔をそっとそれに向けてみる。
生々しくも艶やかしいその存在に誘惑されるよう目が離せない。
なぜなら薫は知っているから。
それによって与えられる官能の渦を。
「・・・」
剣心の手がゆるゆると薫の手を誘導する。
薫の手は極度の緊張で強張っているものの、剣心の手を払うことはなかった。
剣心の男根はひどく熱を持ち異常な程固くて。
思わず薫の喉から甘い息が零れる。
薫の目の色が少しずつ妖しい光を帯びる。
その変化を剣心は満足気に見つめていた。
上下に手を動かしながらそれを刺激すると、剣心の息が乱れ始める。
「薫・・」
「んふっ・・」
深い口付けを強いられながらも薫は手を休めることなく剣心に愛撫をおくり続けた。
「ぁ・・薫・・うまいでござるよ・・」
感嘆の息を零しながら剣心が薫の顔中に口付ける。
耐えることを知らず剣心の男根は歓喜の涙を流し、それで濡れた薫の手がさらに滑りを増した。
「か、・・おるっ・・」
「んっ・・」
「ね・・口で・・して・・っ」
「ぁっ・・」
唇を離し、薫の顔を掴むと性急に自分の下半身へ持っていった。
さすがに驚いた薫は抵抗するように身を引くが剣心の手がそれを許さなかった。
「咥えて」
そう言って薫の小さな口に剣心は自分のそれを押し込んだ。
「んぅっ」
強引な扱いと
口内を支配するなんともいえない肉塊の感触と
そこから流れ滴る苦くて男臭い体液に
薫は苦しそうに呻いた
「いい眺めでござるな薫・・」
自分のそれを泣きながら咥え込む愛しい人の姿に
剣心はうっとりとした声で言った。
「・・自分でやらないと拙者の思うようにしてしまうよ・・?」
じっとその感触に耐えていた薫はその言葉を聞いておずおずと舌と手を使い始めた。
剣心の前にしゃがみ込み、そこに舌を這わせる。
「・・っ」
やり方などわからない。
どうすれば満足してもらえるのかもわからない。
それでも薫ははやくこの仕打ちが終わることを願って
剣心が再びいつもの笑顔で抱きしめてくれることを夢見て
ただ必死に、自分の口内を支配する彼の欲の塊を愛撫した。
「かおる・・」
手を滑らせる度先端から次々と苦い雫が流れ
口内にそれを行き来させる度卑猥な水音が響いた。
「はっ・・か・・おるぅ・・」
耳を疑う程甘い声が薫の耳に届いて
薫はそれに煽られるように愛撫を強めていく
「んっ、んぐっ・・ぅんっ・・」
「ぁ・・もっと舌で・・ん、吸って・・もっと・・はっ・・」
気づけば剣心は薫の後頭部を押さえつけ小刻みに腰を揺らしていた。
薫がついていけない程はやく腰を突き出し、ひっしりなしに喘ぎを漏らす。
「かおっ・・すごっ・・いいよ・・あ、はぁっ・・」
「ふむっ・・うぅん・・」
その姿はとてもじゃないが普段の彼からは想像できない
淫らで
劣情的で
美しい
喉を突かれる苦しさに顔を歪ませながらも薫はそんな剣心を見つめながら夢中で彼の性器を愛した
「薫・・っも・・出す・・よっ・・っっ!!」
「ん!!?」
剣心が薫の頭を両手で掴み、一層強く腰を突き出すと
生暖かくて苦いものが薫の口内に飛び散った。
「んっ、んーーーーっ」
「く・・ぅ・・」
慌てて身を引こうとするが、剣心の手に掴まれて動けない。
小刻みに腰を振って、剣心は薫の口内に想いの丈を全て絞り出した。
薫は逃げることもできずただ注がれる彼の体液を受け止めるしかなかった。
「・・はっ」
甘い余韻に身体を震わせてようやく剣心が薫を解放した。
「げほっ、んっ、げほげほっ」
飲み込みきれなかった精液を手のひらに出して薫が苦しそうに呻く。
剣心は息を荒げながら薫に手を伸ばした。
「よくできたでござるな・・薫・・」
そう言って薫を抱きしめ頭を撫でてやった。
「苦しかったでござるか?」
「ん・・へい・・き・・」
労わるような優しい言葉。
それなのに今だ剣心の声色は艶を帯びている。
「ぁっ・・」
くちゅりと音がして。
いつの間にか寝巻きの裾から剣心の手が忍び込んでいた。
前ぶれもなく秘所に指を入れられて薫の身体がしなる。
「・・よく濡れてる・・」
剣心は嬉しそうに笑ってみせた。
「・・感じていたのでござるな・・」
「ちがっ・・」
「違う・・?
それじゃぁこれはなんでござるか?」
指に絡みついた愛液を舐め上げて剣心は極上の笑みを見せた。
「あっ、やっ」
突然剣心は薫を押し倒し脚を掴むとそのまま大きく開かせた。
「ほら、こんなに」
「やぁっ、剣心やっ・・」
淫らに濡れた秘所を愛しい男の前に晒されて薫は必死で脚を閉じようとするが
剣心の身体が割り込んで抵抗できない。
食い入るようにそこを見つめられて、薫は羞恥に再び涙を流し始めた。
「なぜ泣く?」
「っ・・」
「拙者のだってあんなに近くで見たでござろう?
恥ずかしがることなんてないでござるよ」
耳元に唇を寄せて
剣心はさも楽しそうに呟いた。
「・・すぐに悦くしてあげるから」
そう言い終わるより先に、剣心の指が勢いよく薫の中に挿入された。
「ひっ」
思わず喉を仰け反り、薫が悲鳴を上げた。
薫の腰を掴んで容赦なく指を出し入れさせる。
二本の指をかき混ぜるように動かしてはぷつりと立ち上がった蕾を指の腹でこね回した。
「やっ、やぁっ、やぁっ・・!」
否定の言葉を上げながらもその声はひたすら甘く。
布団をきつく握りしめ震える下肢は行き場なく時おり宙を舞う。
剣心はそんな薫を愛しげに見つめながらさらに指をもう一本増やした。
「ひっ・・やぁあっ・・」
溢れ出る愛液はすでにねっとりとしたものに変わり、薫は性急に絶頂へと促されていった。
「はっ・・あぅっ・・ぁ、んん!」
落ちる―
びくんっと一際強く薫の身体が震えて
「ぁっ・・・〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
次の瞬間には力を失い、小さく痙攣しながら薫は盛大に息を零した。
「はっ・・ぁ・・はぁ・・」
頬には涙が伝い
汗で濡れた胸元が大きく上下に動いていた。
「んっ・・やめ・・て・・」
ぴちゃりぴちゃりと。
股間に剣心が顔を埋めていた。
淫らな音を奏でて滴り落ちる愛液を剣心の舌が余すとこなく舐め取る。
その感触に薫が弱々しく抵抗した。
「薫・・」
汚れた口元を手で拭い、剣心が甘えるように薫に口付ける。
胸を押し付けて、濃厚に舌を絡めていった。
「んっ、ぁ・・」
薫の太腿にこすりつけるようにして当たるもの。
剣心はすでに次の準備を整えていた。
「け・・けんし・・」
「ん?」
「わ、わたし・・もう・・」
薫の唇が震えている。
その可憐な唇に溢れる唾液を自分のそれで擦りつけながら剣心は目だけで笑ってみせた。
「まさか・・これで終わりだとでも・・?」
「っ・・」
「これからなのに・・」
そう言って剣心は薫の入り口に自分のそれを宛がった。
「ぁっ・・」
それだけで薫が敏感に反応する。
「ほら・・欲しがってるではござらんか・・」
黒い笑みを浮かべ、薫の腰を掴むとゆっくりと中に挿入し始めた。
「うっ、んっ・・」
薫が背中を反らして苦しそうに呻いた。
しかし、中はまるで剣心の侵入を待っていたかのように柔らかく、なんの抵抗もなくそれを迎え入れる。
ぐっ、ぐっと割り入るようにゆっくり進み、最後まで納めたところで剣心が息をついた。
そのまま暫しの間剣心は薫の中で動くことなく居座った。
ただじっと、熱い瞳が薫の様子を観察している。
「・・んっ・・」
じっと大人しいままの剣心のそれとは違って、薫の中が次を求めるように凝縮を繰り返す。
その度に薫は焦れた吐息を零した。
「け、けんし・・」
たまらず薫は強請るように剣心を見つめた。
「うん・・?」
「あ・・あの・・」
「なんでござるか・・?」
さもわからないとでもいうように問われて薫がとまどったように視線をちらつかせる。
「その・・」
恥ずかしそうに目を潤ませて。
さっきまでの抵抗の色は一切消えていた。
「・・言って」
薫の腰を掴んで軽く揺すってみせた。
「あんっ」
途端薫が感嘆の喘ぎをもらす。
しかし剣心はすぐに動きを止め、再び薫の様子を伺う。
「も、もっと・・」
思わず口にしてしまったことに薫は恥ずかしそうに口元を手で覆った。
「もっと・・何?」
「だから・・」
「だから・・?」
さらなる刺激を求めるように薫の膣から愛液が流れ出す。
「もっと・・う、動いて・・」
せつなそうに薫がそう言って。
剣心が満足そうに笑った。
「だったら・・薫が動いて?」
「え・・」
その意味を理解するより先に剣心は薫の背中を抱いて起き上がらせると
胡坐をかきその上に薫を挿入したまま乗せた。
「あっ・・」
その衝動でさっきより深く中に入ってきたそれに薫が声を上げる。
「ほら・・こうやって・・」
薫の両手を自分の肩にまわさせ、腰を固定させると下からゆっくりと突き上げ始めた。
「あっ、ぁんっ」
しかしそれもすぐに止めてしまい、薫が不満そうに剣心を見つめる。
そんな薫に剣心は笑いを零して啄むように口付けた。
「薫がして・・」
「で・・でも・・」
「このままでいいのでござるか・・?
拙者ももう限界でござる・・ね・・はやく・・」
「ど、どうやって・・」
「薫の好きにすればいい・・感じるままに・・」
「・・・」
一層近づいた艶の含んだ瞳に捕らわれて
薫は恐る恐る腰を揺らし始めた。
「ん・・」
ぎこちなく、剣心の肩に腕を回して小刻みに動く。
「ん、んっ・・んぁっ・・」
小さく小さく身体を揺さぶって
ためらいがちに自分で刺激を求める。
「んっ・・あぁ・・ぁん・・」
気持ちよさそうな声が剣心の耳に届いて。
初めて自分で快楽を生む行為に酔いしれているようだった。
そんな薫を剣心はただただ愛しげに見つめた。
乱れに乱れた薫の寝巻きを取り去って貪るように胸元に食いついた。
「あっ・・けんっ・・!」
両手で大きく揉まれて
先端をきつく吸われて
刺激に流されるまま、薫は次第に律動をはやめていった。
「あっ、はぁっ、」
「薫・・気持いい・・?」
「きもちっ・・いっ・・あっ・・」
さっきまでけんかしていたことも
どうしてこうゆうことになったのかも
薫の頭からそれがすっかり消え
今はただ、忠実に欲に従うただの女と化していた
ぐちゅっ、ぐちゅっ、と
薫が身体を大きく上下させる度にやらしい音が響いて
それに煽られるように忙しなく薫が律動を続ける。
「っ・・」
やがてぎこちなかった薫の動きが要領を覚え剣心にも確実に快楽を与え出した。
「けっ・・しん・・気持い・・?」
「ん・・いいよ・・」
じっとりと汗をかいて
きつく抱きしめ合いながら深く口付け合った。
「かおる・・!」
「あっ・・」
たまらず剣心が薫を横たえると腰をわし掴むんで大きく突き上げ出した。
「あっ、あぁっ、けんっ・・!」
自分でしていたのとは違って、性急で激しい律動に薫が甲高い声を上げる。
「かおるっ・・かおるっ・・!」
本能に支配された獣のように腰を振り動かし
幾度もその名前を呼んで
剣心は薫の片脚を抱え奥に奥にとはちきれんばかりに膨張したそれを打ち当てた。
「あ、だめっ・・もっ、やぁっ」
「くっ・・か・・おるっ・・!」
共に最後を迎えるため、剣心が一際強く奥を求めて突き上げた。
「いっ・・あぁあっ・・・・・・・・・・・・!!!」
「んぁっ・・・・・っっっっ・・・・・・・・!!!」
理性を失った二人は悲鳴に近い喘ぎを残し
そのまま快楽の果ての果てへと落ちていった。
「・・・っ・・」
そのまま勢いよく布団に倒れこむ。
濡れた髪が肌に張り付いて
肌が光るほど汗で濡れている
盛大に息を吐きながらも二人は視線を離すことなく見つめあい
次の瞬間にはお互いの顔を掴み合って乱暴に口付け合った。
嵐のように口を絡め合い吸い合って
最後はきつく抱きしめ合った
「薫・・」
汗でべとべとになった薫の身体を抱きしめ
体液の滴る脚に自分のそれを絡めて
剣心は幾度も薫の顔に口付けた
荒く息を乱したまま
薫はその心地良い感触に身をまかせる
「剣心・・」
次第に視界が薄れ
うわ言のようにそう呟くと
薫は力が抜けたように意識を手離した。
「・・おやすみ・・薫・・」
―翌朝
目が覚めた薫は昨夜の出来事を思い出し剣心の胸に抱かれたまま一人あたふたとしていた。
顔を紅く染めたかと思うと次の瞬間には真っ青になり、大きな瞳が忙しなく揺れる。
(あ、あんなこととか・・こんなこととか・・!)
今さらながら己の言動を悔いた。
ずいぶんと大胆というか、とんでもないことをしてしまった気がする。
「朝からずいぶんと忙しそうでござるな」
「!」
その声に顔を上げると剣心が楽しそうに薫の様子を見ていた。
「け、剣心・・」
「昨夜のことでも思い出していたのでござるか?」
にやにやと助平な笑みを見せる剣心はいつもの優しい彼だった。
「けんかのおかげでずいぶんいい思いができたでござる」
「けんかって・・そ、そうだった」
「忘れていたのでござるか?」
「だ、だって・・」
「余程必死だったのでござるな」
にこにこと微笑んだまま。
その表情はとても楽しそうだ。
「ひ、ひどい・・すごく怖かったんだから・・」
「でも、すごくよかったでござろう?」
「し、知らないっ」
「おろ」
薫はぷんと顔を背け、背中を向けてしまった。
「薫殿?」
「・・・」
「薫殿、怒ったでござるか・・?」
「・・・」
暫しの沈黙の後、薫は剣心の方に向き直すと再びその胸に顔を埋めてきた。
「怒ってない・・」
ぽつりとそう呟いて。
そんな薫に剣心は嬉しそうに微笑んだ。
「あの・・剣心・・」
「ん?」
「・・ごめんね・・」
一瞬、薫が何に謝っているのかわからなかった剣心だったが、すぐにその意味を察した。
「・・薫殿になら・・いくら我がまま言われても嫉妬されても構わないでござるよ」
「・・意地悪・・」
「ほんとでござるよ。
こうやって仲直りすればいいことだし」
ちゅっ、と音を立てて薫の唇に口付けた。
「けんかもたまにはいいものでござるな」
「〜〜〜〜〜〜〜〜・・馬鹿・・」
「あいたっ」
ぺちんと頬を叩いて
しかしそこに力は入っていなく
「痛いでござるな〜」
二人楽しそうに笑い合った
(終)
ということで別編をお送りしました。
・・・・これは・・いいのだろうか・・
まぁ鬼畜も愛がなくちゃ鬼畜にならないし、
最後はフォローのつもりで爽やかに終わらせてみました(笑)
とりあえずたまたま見つけてしまった人が少しでも楽しんでいただければそれでいいです。
ちなみに本文中の剣心の「おいで」は、わたしの中で彼に言わせたい台詞NO.1だったりします。
なんか彼に言わせると非常に萌えんですね・・。
まさかこんなとこで夢が叶ってしまうとは・・_| ̄|○
でも、本命は優しい剣さんのままで言わせたいのでこれはまぁ仮ということで。
ということで表とのギャップを楽しんでいただければ幸いです。
感想・・いただけると嬉しい。
今後の参考になります(笑)
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