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Java VMをインストールする方法

解説をスキップして操作方法を読む

デジタルアドバンテージ 小林 章彦
2007/10/05
対象OS
Windows 2000
Windows XP
Windows Server 2003
Windows Vista
Windows 2000 SP3までと、Windows XP SP1に同梱されていたMicrosoft Java VMのサポートは2007年12月31日で終了する。
Windows 2000 SP4、Windows XP SP2、Windows Server 2003 SP未適用/SP1/R2/SP2、Windows Vistaでは、Microsoft Java VMが同梱されておらず、Javaアプレットを実行するためにはSun Java VMのインストールが必要になる。
Java VMは、http://www.java.com/ja/からダウンロードしてインストールできる。

解説

 Java VM(Virtual Machine)は、Javaプログラムの実行環境で、Sun Microsystemsなどから無償で配布されている。

 Windows 2000 SP3までのWindows OSでは、Microsoftが実装したJava VMである「Microsoft VM(Microsoft Java VM)」がデフォルトでインストールされていたが、MicrosoftとSun Microsystemsの間でライセンス問題が生じたことから、Windows 2000 SP4以降(Windows XP SP1では一時的にインストールされた)ではMicrosoft VMが標準で同梱されなくなってしまった。

 ただし現在でも、Microsoft Visual J++やMicrosoft SDK for Javaなどの開発環境で作成したアプリケーションでは、Microsoft VMが再配布可能となっている。そのため、これらの環境で開発されたアプリケーションとともにMicrosoft VMを入手し、インストールすることも可能だ。とはいえMicrosoftとSun Microsystemsの和解の結果、Microsoft VMのサポートは2007年12月31日で終了することになっており、それ以後は脆弱性が発見されても修正されることはなくなるので、新規にJava VMをインストールする場合は、Microsoft VMではなく、Sun Microsystemsなどが提供しているJava VMをインストールした方がよい。

 またすでにMicrosoft VMがインストールされている場合でも、2007年12月31日にサポートが終了してしまうので、Microsoft VMを削除し、新たにSun Microsystemsなどが提供しているJava VMをインストールした方が安全だ。なおMicrosoft VMをシステムから削除する方法は、TIPS「Microsoft Java VMを手動で削除する方法」を参照していただきたい。

 本TIPSでは、Sun Microsystemsが提供しているJava VMをインストールする方法について解説する。

操作方法

JREをインストールする

 ここでは、Java VMとして最も一般的なSun Microsystemsが提供しているJava VMをインストールする方法を紹介する。Sun Microsystemsは、Java VMをツールとセットで「Java Runtime Environment(JRE)」として無償で提供しており、Java.comのWebサイトからダウンロード可能だ。

 Windows OS向けとして、「Windows (インストール)」「Windows (オフラインインストール)」の2種類が提供されている。

 Windows (インストール)版は、最初に最低限のファイル(JRE 6 Update 2で約380Kbytes)をダウンロードし、その後に必要なファイルをインターネットから順次ダウンロードしながら、セットアップを行うものである。インストール時にインターネット接続が必要になるが、インターネット接続回線の帯域が狭いような場合は、ダウンロードする総ファイル容量が小さくなるため、結果的にインストールが早く完了する可能性がある。ただし企業において、大量のPCに対して展開する場合は、すべてのPCがファイルをダウンロードすることになるため、ネットワーク帯域を圧迫することになるので注意が必要だ。

 企業で大量のPCに展開するような場合は、Windows (オフラインインストール)版をダウンロードし、イントラネットで配布してインストールするとよい。こちらは、インストールに必要なファイルがすべて含まれているため、ファイル・サイズが約14Mbytesと大きくなってしまうが、オフライン状態でもインストールが可能だ。

 ここからは、JRE 6 Update 2のWindows (オフラインインストール)版によるインストールのポイントを解説する。前述のWebページの[ダウンロード]ボタンをクリックし、インストール・ファイルをダウンロードする。

 「jre-6u2-windows-i586-p-s.exe」をクリックすると、インストール・ウィザードが起動する。この際、FirefoxなどのWebブラウザが起動している場合は、閉じるように指示されるので、事前に閉じておいた方がよい。

JREのインストール・ウィザードの最初の画面
[使用許諾契約を表示]ボタンをクリックし、使用許諾契約を読んだうえで、[同意する]ボタンをクリックする。
インストールするコンポーネントやインストール先を選択したい場合は、この[詳細設定パネルを表示]をチェックする →

詳細設定パネルの画面
[詳細設定パネルを表示]をチェックすると、この画面が表示される。インストールするコンポーネントの選択やインストール先の変更ができる。コンポーネントの選択は、よほどの理由がない限り、デフォルトのままにしておいた方がよい。

 ウィザードを進めると、Internet Explorer用Googleツール・バーがインストールされていない場合は、同時にInternet Explorer用Googleツール・バーのインストールを行うかどうかを確認する画面となる。デフォルトでは、Googleツール・バーがインストールされる設定(チェックが付いている)となっているので、不要ならばチェックを外すこと。[OK]ボタンをクリックすると、インストールが開始される。

Googleツール・バーのインストールの有無を確認する画面
JRE 6では、Internet Explorer用のGoogleツール・バーも同梱されており、同時にインストールすることが可能だ。不要な場合はチェックを外す。
Internet Explorer用Googleツール・バーをインストールしない場合は、ここのチェックを外す。

 PCの性能にもよるが、Googleツール・バーをインストールしなければ、JREのインストールは1分程度だ。最後に[完了]ボタンをクリックすればインストールは終了する。システムの再起動は不要だ。なおJREのアンインストールは、[コントロール パネル]−[アプリケーション/プログラムの追加と削除]で行える。

Java VMのインストールの確認

 Java VMがシステムにインストールされているかどうかを確認するには、以下のページにある[インストール状況の確認]というリンクをクリックすればよい。

 正しくインストールされていると、Java Runtimeのベンダやバージョンなどの情報が表示される。End of Article

JREのインストール状況を確認した結果の画面
Java.comの上記のWebページを開くことで、Java Runtimeのベンダやバージョンを確認することができる。
ここでは、ベンダはSun Microsystems、バージョンは1.6.0_02であることが分かる。
インストールされているバージョンが最新でない場合、最新バージョンが提示される。
ここから最新バージョンのインストールができる。

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このリストは、(株)デジタルアドバンテージが開発した
自動関連記事探索システム Jigsaw(ジグソー) により自動抽出したものです。
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