県立中央病院(青森市)で06年4月から08年1月までの1年10カ月間、研修医1人が保険医登録のないまま診療していたことが1日、分かった。研修医が診療した約1200件約1600万円の診療報酬は全額、社会保険庁に返還される。
県病院局などによると、研修医は東地方保健所と同病院を兼務しており、今年1月に同病院が全勤務医の医籍登録番号などの一覧表を作る際に無登録が発覚した。
保険医登録は法律上、医師本人がすることになっている。しかし同病院は、兼務していない研修医の登録手続きは同病院でしており、今回の研修医は保健所と同病院を兼務していたため、関係部署の連絡が不十分になったという。【野宮珠里】
毎日新聞 2008年7月2日 地方版