情報の内容 |
Microsoft Java VMのサポート継続 |
情報ソース |
マイクロソフト |
報告日 |
2004/04/02 |
MS Security# |
− |
MSKB# |
− |
対象環境 |
すべてのWindows環境 |
米Microsoftと米Sun Microsystemsは、両社の間で争われている特許侵害などの係争に対し和解したと発表した。
2001年1月に両社間で成立した和解契約では、マイクロソフトによる自社製Java VM(Microsoft VM)のサポートを2003年いっぱいで終了することになっていた。従って2004年からは、Microsoft VMにセキュリティ・ホールが発見されても、修正プログラムなどは提供できない状態だった。
このためマイクロソフトは、Windows XP SP1a以降の製品からMicrosoft VMを除外したり、既存環境からMicrosoft VMを除去するツール(英語版)を提供したりしていた。
しかし今回の和解条件の1項目として、マイクロソフトによるMicrosoft VMのサポート継続(2007年12月31日まで)がうたわれている。これにより、過去にWindows製品などにバンドルして大量に配布されたMicrosoft VMのセキュリティ修正などを継続的に提供できることになった。Webアプリケーションとして構築した業務アプリケーションのクライアント用として、Windows標準のMicrosoft VMを利用している企業ユーザーなどには朗報だろう。
ただし現時点では、新版のMicrosoft VMが提供されるなどの積極的なサポートの復活を意味するものではない。Microsoft VMを利用しているユーザーは、以下のマイクロソフトの情報を参考に、Sun Microsystemsが提供する最新版のSun製Java VMに置き換える必要がある。またこのページから、コンピュータのMicrosoft VMの依存度診断ツール(MSJVM Diagnostic Tool)や、アプレットを再コンパイルして.NET Framework上で実行可能にするツール(J# Browser Controls)、JavaアプリケーションをVisual C#に変換するツール(Java Language Conversion Assistant)が入手可能だ。
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