日本自動車販売協会連合会が1日発表した08年上半期(1~6月)の新車販売台数(軽自動車を除く)は、前年同期比0・9%減の177万1628台だった。上半期の前年割れは3年連続で、77年(174万2109台)以来、31年ぶりの低水準だった。景気低迷やガソリン価格の高騰を背景に、新車の販売不振が深刻さを増している。【宮島寛】
最盛期の90年の販売台数は305万台超で、その6割以下の水準に落ち込んだことになる。
車種別の内訳では、全体の9割弱を占める乗用車が、燃費の良いハイブリッド車や小型車の人気で同1・0%増と3年ぶりに増加した。しかしトラックをはじめとした貨物車が同13・1%減になるなど、商用車の落ち込みが激しく、全体の台数を押し下げた。景気低迷や原材料高の影響で経費の節減を迫られた企業が、買い替えを見合わせたためとみられる。同連合会は「ガソリン高で車を手放す人も出始めており、先行きは楽観できない」と分析。一部メーカーが車両価格を引き上げ始めたことについては「販売への影響を懸念している」とした。
全国軽自動車協会連合会が同日発表した上半期の軽自動車販売も、同3・8%減の101万4542台で、上半期としては2年連続のマイナスだった。
毎日新聞 2008年7月2日 東京朝刊