岡山放送局

2008年7月1日 20時22分更新

教諭が地震時の対応学ぶ


大地震が起きたとき、児童の命を守るために教諭が学校でどのような行動をとるべきか考える研修会が吉備中央町でおこなわれました。吉備中央町の県総合教育センターで行われた研修会には、県内の小学校や特別支援学校の教諭、およそ330人が出席しました。

1日は、岡山地方気象台の上島功土砂災害気象官が講師となり、参加した教諭たちは、県内で緊急地震速報が出された5秒後に震度6弱から5強の強い揺れを観測したという想定で、児童の命を守るためどのような対応をとるべきか考えました。

教諭たちが、避難のためにドアを開け、机の下に逃げるよう指示をするなどと回答したのに対して、上島土砂災害気象官は「教室での授業中を想定したと思いますが、災害は調理実習中や体育時間などいつ起こるかわかりません。日ごろからさまざまな想定を行い備えて下さい」とアドバイスしていました。

また過去の地震で、体育館の屋根が落下した例を紹介し、学校内の施設は安全だと過信せずに専門家に点検してもらうことが大切だと指摘しました。

参加した男性教諭は「低学年の児童は緊急地震速報を聞いただけでパニックになると思います。日ごろから訓練を何度も繰り返すことが大切だと思いました」と話していました。