岡山放送局

2008年7月1日 20時22分更新

日銀短観 2期連続マイナス


日銀岡山支店が1日発表した短観、「企業短期経済観測調査」によりますと、県内の企業の景気判断は原油や原材料価格の上昇の影響などで前回に続いてマイナスとなりました。

日銀の短観は、景気の実態を調べるために3か月ごとに行われているもので、今回は県内の207社が回答しました。

それによりますと、県内の景気の現状について「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を差し引いた指数はマイナス6ポイントで、前回より3ポイント悪化し、平成16年3月以来の低い水準となりました。

業種別に見ますと非製造業ではわずかながら改善が見られた一方で、製造業では前回に比べ7ポイント悪化していて、特に食料品加工業で原油や原材料価格の上昇が響き前回に比べ25ポイント悪化しました。

日銀岡山支店の鵜飼博史支店長は、「原油や原材料価格の上昇で収益に悪影響を受けている企業が多く、景況感は悪化している。しかし、設備投資などの意欲は引き続きあり、大きな流れで言えばゆるやかな景気回復の構造は続いている」と話しています。