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パワハラ自殺で賠償命令 松山地裁、会社の責任認め3100万円

 道路舗装大手「前田道路」の社員だった男性=当時(43)=がうつ病で自殺したのはパワーハラスメント(パワハラ)が原因だとして、遺族が同社に慰謝料など約1億4500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、松山地裁は1日、自殺との因果関係を認め約3100万円の賠償を命じた。

 高橋正裁判長は、上司による過剰なノルマ達成の強要や執拗な叱責は「違法と評価せざるを得ない」と指摘。「自殺は予見可能だった」として会社の責任を認めた。

 パワハラによる自殺をめぐっては昨年、医薬品販売会社員の自殺を労災と認定した東京地裁判決が確定。遺族の弁護士によると、損害賠償を命じた判決は珍しいという。

 判決によると、男性は2003年4月に東予営業所(愛媛県西条市)所長に就任。架空出来高の計上などの不正経理をし、発覚した。上司らは是正のため男性に過剰なノルマ達成を強要、「会社を辞めても楽にはならない」などと何度もしかった。男性はうつ病を発症し04年9月、営業所敷地内で首つり自殺した。〔共同〕(00:08)

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