2006年10月23日

”いじめ”の先に見えるモノ

<いじめ自殺>両親話す 「命だけは」と首のロープほどいた(毎日新聞)

 福岡県筑前町立三輪中学校2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、男子生徒の両親が22日、毎日新聞のインタビューに応じた。「地域や学校の生徒に迷惑をかけて申し訳ない」と話し、「いじめを隠して『ゼロ』と報告する学校や先生ではなく、いじめ自殺を無くすため、いじめを見つけ改善する学校や先生を評価するような仕組みにしてほしい」と訴えた。【高橋咲子、船木敬太、川名壮志】

 父親(40)と母親(36)はインタビューの中で、学校側が両親に報告したいじめ以外に、特定の生徒たちから連日「うざい(うっとうしい)」「いつ死ぬと?」と言われていたことや、自殺1週間ほど前、友人に「死にたい」と漏らしていたことも明らかにした。

 両親は「もうこんなつらい思いをする親子を見たくない。みんなが『もし自分の子が』と考えていたら、きっと変わるはずです。世の中の人みんなに考えてほしい」と訴えている。

 男子生徒の自殺後に学校が03年度以降、いじめを町教委に報告していなかったことが発覚した。また、文部科学省の統計では99年度以降、いじめが原因の児童生徒の自殺はゼロとされている。

 「誰かが気づいていれば」。男子生徒が自ら命を絶って10日余り。死の真相を探し続ける両親。つらい思いを語った。

 父親の影響を受け、小学1年生からバレーボールを始めた。後に弟2人も通い始め「バレーを通じて家族がひとつになるのが楽しみでした」。欲しい物があっても「僕はいいから、弟たちに先に買ってあげて」と話す弟思いの兄だった。

 11日午後。勤務先から戻った母(36)は叫ぶ祖父の声を聞いた。「首をつっている!」。首に絡まったロープを外し、横たえて救急車を待った。「しゃべらなくても人工呼吸器をつけてもいい。命だけは持ち続けてほしい」と懸命に願った。

 その日の朝は、いつものように家族で食卓を囲んだ。息子も「おいしいね」と朝食を食べていた。「お母さん、行ってくるよー」。玄関先から元気な声が聞こえ、「頑張って行ってらっしゃい」と声をかけた。食器を洗っていて姿は見なかった。それが最後だった。

 家族に、いじめについて一言もしゃべらなかった。夏休みには同級生らと家を行き来し、自宅では家族一緒にトランプで遊んだ。絶やさない笑顔の裏にどんな悩みを抱えていたのか。「いろんなことを、もっと聞いておけばよかった」。気づいていれば、絶対学校に行かなくていいと言った。後悔の思いがあふれる。

 生徒は「生まれ変わったらディープインパクトの子になりたい」と遺書に書いた。両親は「強い子になりたい。つらくて、もう人間には生まれ変わりたくなかったんでしょうか」。

 家族全員でいるのが当たり前だと思っていた日常は失われてしまった。「そこにいるだけで幸せだった」。亡くなった実感はわかない。「何してるのかな。ご飯は食べているのかな。ちゃんと寝ているのかな。楽しくやってるのかな」。我が子を思い続けている。 2006年10月23日03時31分

ご両親もさぞかし苦しいだろうに。。。。。

自分自身は首つりを目にしたわけではないけど、、、、両親の想いを考えると、、、、、自分の息子が天井からロープでぶら下がっている情景をみたらと思うと、、、、、胸が締め付けられます。

元彼女が電話で「これから首をつるから」って言い残して、自殺未遂をしたときも、この情景を実際見てきたかのように目に浮かんできてしまって、三日三晩、生きた心地がしませんでしたから。。。。実際、見ていたら、たぶん、自分自身、ノイローゼで今もおかしくなっているだろって思う。

いじめた側の子どもたちも、最初はあざ笑っていたそうですが、後にこの被害者家族に泣きながら謝りに行ったそうです。この子たちも、一生、このことを引きずって生きていかないとならないのかもしれません。


この手の事件もそうだし、児童虐待もそうだし、親殺しもそうだし、犯人は誰かだとか、責任を一方的に押しつけているウチは、事件そのものは無くならないだろうなって思う。親が悪いだの、教師や学校が悪いだの、子どもが悪いだの、そんなことを言ったところで何の解決になるんだろう。そんなことを言い争ったところで、亡くなった命は帰ってこない。

もちろん、児童虐待もいじめも、犯罪といえば、そうだと私も思う。けれど、そこに終始して、事を片づけているうちは、問題解決なんてずっと出来ないだろって思うのです。

法律でなんかしようとしても、結局、「臭い物にふた」をしただけに過ぎない。表向きは解決したかのように見えるだろうけど、事件そのものが見えないところに潜ってしまって、結果、余計に悲惨な状況を繰り返すだろうってそんな感じに思います。

心の悲鳴だからね、、、、心に住む闇の問題、、、、、そんな「心の問題」を法律なんていう尺度では、まず、計ることは出来ない、、、、、、

自分自身、いじめられたこともあるし、いじめようとしたこともあるから、何となくわかる。いじめる側の立場になったときの自分は、おかしかった。はっきり言って、今まで積もりに積もった何か得体の知れない憎悪のようなものが、心の中で暴発していたのが今となってはよくわかる。

前の自分の日記で

http://www.deep-eco.org/myblog/archives/2006/10/post_590.html

>どんな形であれ、自分の人生に関わってくれた人には本当に感謝です。

と書いたけど、こんな風に、だれもが自分の状況を受け入れ認められれば良いのだけれど、そうもいかないからね。私だって何年かかったかわからないし。。。。こういうことが、積もりに積もって、自分の心の中で腐りはて、精神をおかしくし、狂わせ、いじめや虐待や犯罪を侵す側に自分自身で自分を追い込んでしまう。自分自身、学生の頃は完全、狂う寸前だったこともあったからね。そんな時、自分はいじめる側にも立っていた。今となっては相手をとことんまで追いつめることをしなくてよかったって思う。人殺しとかしなくてよかったと思う。自分自身を殺さなくてよかったと思う。


どんなことにも原因があって結果なのだから、このことにも原因があるはず。


その原因の根っこがどんなに深かったとしても、ちゃんとどこかで紡いでいかないと、こんなことを繰り返したのでは、本当に社会全体が歪極まりない状況になってしまうのは目に見えて明かだと思っています。

先に見えるモノは、歪な暗闇の世界。


はやくにその「原因」を皆で考えていくことをしないとならないと思う。今、大事なことって、一旦、立ち止まって一人一人が自分を省みることなんじゃないかなってそう思います。

立ち止まるって、かなり、勇気のいることかもしれないけど、忙しすぎなんです。余裕がなさすぎなんです。。。。。今の時代は。。。。本当に。

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