高速道路のETC(自動料金収受システム)を悪用し、入り口と出口で違うカードを使って、途中区間の料金支払いを免れていたとして、佐賀県警高速隊は1日、福岡県うきは市、トラック運送業、石井誠二容疑者(40)を電子計算機使用詐欺容疑で逮捕した。事実上の「高速道路キセル」ともいえる手口で、摘発は全国初。
高速隊によると、石井容疑者は6月11~20日、福岡県の杷木インターチェンジ(IC)と佐賀県の武雄北方IC間を大型トラックで通行。料金を安く済ませようと、高速道路に入る際と降りる際に別のカードを使い、5回にわたり、正規料金との差額計約8200円をだまし取った疑い。【高芝菜穂子】
毎日新聞 2008年7月1日 22時16分(最終更新 7月1日 23時22分)