福岡・筑前 三輪中いじめ自殺事件

三輪中いじめ自殺事件に関する情報を記録しています

「我が家の希望奪われた」 「なぜ」求め、父つづる 福岡・中2自殺(朝日新聞)

「我が家の希望奪われた」 「なぜ」求め、父つづる 福岡・中2自殺 【西部】

 かわいい孫が、息子がなぜ−。福岡県筑前町の中学2年の男子生徒(13)がいじめを受けたという遺書を残し、自殺して18日で1週間。祖父や父親ら遺族は、悲しみにくれながらも真実を知りたいとの思いを募らせている。
 「『うざい』とか『きもい』とか、『お前は目障りだから向こうに行け』だとか、そげなこと言われた。机にバカて書かれたり」。17日の昼下がり、祖父が自宅前で報道陣に語った。
 祖父によれば、亡くなった生徒は言葉のいじめを受けていることを友人に打ち明けていた。友人は親や教諭に相談するよう勧めたが、生徒は「親が心配するから、自分でどうにかするから、心配せんでいい」。他言しないように伝えていた。
 バカと書かれた時期ははっきりしないという。自殺の後だった可能性があるとも思い、「普通なら花一輪置くじゃないですか。情けない」。
 思いもしなかったあわただしい日々。祖父はあの日から車を使っていなかった。久しぶりにハンドルを握ろうとしたら、バッテリーがあがったらしく、エンジンがかからない。
 孫と釣りに出かけ、学校の送り迎えをした車。「ウンともスンとも言わん。うちの孫とおんなじ」。寂しそうな声で漏らした。
 父親は同日夕、思いをまとめた文書を自宅前で発表した。祭壇の前で打ち震えていた怒りの色はなく、落ち着いた表情で報道陣に1枚の紙を示した。「読み上げるべきだと思うんですが、なんか、文字の方がいいのかな」
 文書は、学校との激しいやりとりが報じられたことに触れ、「怒りのあまりマスコミで報道されたようになりました。それでは息子の無念さを、苦しみを知ることにはなりません」と、新たな気持ちで学校側との話し合いに臨む姿勢を示す。そして、こうつづられている。
 「我が家で一番大切な希望を奪われました。なぜ、息子は狭くて暗い倉庫で、1人命を絶たなければならなかったのか、私たちは知りたいのです」

朝日新聞 10/18 朝刊

PageTop