福岡・筑前 三輪中いじめ自殺事件

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直前、同級生に自殺予告 筑前町・中2いじめ(西日本新聞)

直前、同級生に自殺予告 筑前町・中2いじめ

記者会見に応じる合谷智・三輪中校長(左)と中原敏隆・筑前町教育長=14日午後、福岡県筑前町役場

 福岡県筑前町の三輪中学校(合谷(ごうや)智校長)2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺したとみられる事件で、自殺した11日に7人の同級生男子が男子生徒を学校のトイレで取り囲んだ際のやりとりが14日、明らかになった。自殺をほのめかす男子生徒は同級生の質問に答える形で「午後7時から8時の間に納屋で首つり自殺する」と予告していた。同中は同級生との会話が自殺とどう関連するのかを引き続き調査。朝倉署も同級生らから事情を聴くなど自殺の背景を調べている。


 同中が生徒から聞き取り調査した内容によると、6時間目が終了し、ホームルームまでの休み時間(10分間)に、男子生徒は同級生2人とトイレに入った。その後、出入りがあり、計7人の同級生が居合わせた際、男子生徒と自殺をめぐるやりとりがあった。

 自殺をほのめかす男子生徒に対し、ひとりが「おまえ、本当に死ぬのか」と質問。男子生徒が「うん」と答えると、別の複数の同級生から「はぁ?」「いつすると」「どんなふうに」などと質問が続いた。

 これに対し、男子生徒は「(今晩の)7時から8時の間か、明日自殺する」「(方法は)首つり自殺」「自殺する。もう最後やけん」などと答えたという。「遺書を残す」「自殺する場所は家の納屋」とも話していたという。

 その後、同級生7人は「最後やけん見ようや」などと言い、男子生徒を複数で羽交い締めにしながら、ズボンのベルトや上着のボタンを外した。腰の辺りまでズボンを降ろしたが、男子生徒が抵抗するなどしたため途中でやめたという。

 男子生徒はこの日、1、3、5時間目の授業中や休み時間に「死にたいっちゃん」などと話していたという。

 男子生徒はこの後、午後4時40分ごろ同級生と一緒に学校を出た。男子生徒の両親が同中から受けた説明では、男子生徒はこの同級生と自宅近くで別れた際、「今までありがとう」と話したという。男子生徒は同8時すぎ、いじめ苦を訴える遺書を残して自宅倉庫で首つり自殺しているのが発見された。

 合谷校長は14日午後、筑前町役場で記者会見し、男子生徒のズボンを脱がしかけた行為について「いじめに当たる」との認識を示した。

■嫌がらせは1年前から

 いじめが原因で自殺したとみられる三輪中学校(福岡県筑前町)2年の男子生徒(13)について、複数の同級生は14日、1年ほど前から、クラス内で笑いや冷やかしの対象となっていたと証言した。

 男子生徒について、1年時に同じクラスだった同級生は「冗談ぽい感じだが、クラスでは『エロい』と言われていた」と指摘。別の同級生は「授業中に彼が発表すると、みんな冷やかしたり、くすくす笑ったりしていた。少し浮いた存在だった」と話した。

 また男子生徒の父(40)によると、約1年前、田んぼの中から男子生徒の雨がっぱが見つかったが、男子生徒は「自転車で転んだ際にかごから飛び出たのを、そのままにしていた」と説明したという。

 父は「いじめと思われることが次々と明らかになりショックだ。息子に何があったのか。いじめが本当ならば、いじめた子は息子の前ですべてを謝り、二度といじめをしないと誓ってほしい」と話した。

=2006/10/15付 西日本新聞朝刊=

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