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【コラム】 風は何処から生まれ何処へ吹いていくのか?

蒸し暑さをサラリと流してくれる涼風から、街中の傘という傘をオチョコに変えてしまう凶暴な台風まで。特にこれからの季節、我々の暮らしに様々な彩りを添える「風」という現象。ところで、この「風」が何処で生まれ何処へ吹いていくのか…ちゃんと説明できる人ってどれくらいいるのでしょう? あまりに日常でありふれた現象ゆえ、よほど探究心の旺盛な人でもない限り、そのメカニズムに想いを馳せたりはしないはず。そこで、気象予報士の増田雅昭さん(ウェザーマップ所属)に、「風のメカニズム」について伺いました。以下解説!

「地球上に吹く風の、もっとも根本的な発生要素となるのは太陽です。太陽から出た熱は、地表との位置関係により、赤道付近では多く北極南極付近では少なく、というように不均一に届き、その結果赤道付近と極付近の空気に温度差が生じます。空気には、温度差を解消しようとする性質があり、温度の高い空気は低い空気と混じり合うための移動を始める(低→高という逆の流れもある)。この、温度差を埋めるための空気の移動が『風』という気象現象なんです」

つまり風は、“太陽”から生まれ“熱を運びたい方向”へと吹いていく、といえるのだ。いわゆる「風任せ」ではないんですな。

「ここまでの説明は、『偏西風』のように地球規模で起こる大きな風の場合ですが、基本はどの風も一緒。南方と北方の温度差が大きくなる夏と冬に吹く『季節風』から、室内外の温度差が一因となって発生する、いわゆる“すきま風”まで、実際には様々なレベルの風が混在します。私たちが街角で感じる風は、こうした風たちが影響しあって生まれたもの、といってよいでしょう」

ちなみに。台風が毎年決まって、南方で生まれ北上していくのも…。

「南方の暖かい空気を北方へ送るためです。台風は、北上することで大きな温度差を解消しようとしているんですよ」

わかればシンプルながら、やはり自然ってダイナミックですなあ!
(R25編集部)

天気予報における「風」の呼び方はコチラ

※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです

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