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1分の映像処理に約12時間かかる!?
「モザイク」の技術進化と
各社こだわりの秘密とは?
イラスト:もりいくすお
「日本ではどんなに需要があっても、局部をさらすと違法になります。ですから、我々はユーザーに少しでも満足していただくために、範囲を極力小さくしたモザイク作りに励んできました。最近は“MOE”という、局部のみをすりガラス状にぼかす新技術も開発。多少手間がかかってでも、より見やすい映像にする努力を心掛けています」(桃太郎映像出版・平鍋氏)
映像は1秒につき約30コマの画像から成り立っていて、モザイクはこれらすべてに入れる必要がある。作業はパソコンによる手動。1人の作業員が1分の映像を完成させるために、およそ12時間が費やされるという。桃太郎映像出版では、この莫大な作業に人海戦術で対応しているそうだ。
一方、モザイクがけを半ば自動化することで、効率アップに成功した企業も。
「カツラのモンタージュソフトに組み込まれた人の目鼻を自動識別する機能を応用して、特定のターゲットを追跡するソフトを開発しました。これにより、局部だけを延々と追う“デジエモン”が完成。法律がかかわるため最終チェックは人の手ですが、これで作業時間が約10分の1になりました」(SODアートワークス 吉澤氏)
なおSODのモザイクは、「いかに目立たせないか」がポイント。局部のみを覆ったモザイクをさらに加工することで、画面上によくなじむ、ある種の柔らかさを生み出しているのだという。
モザイクの裏側に存在する様々な企業努力。アソコばかりに夢中にならず、こうした隠れた要素にも、男子として、熱い視線を送りたいものだ。
(西原史顕/KyoPro)
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