北京──チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマの特使と、中国政府の関係者は7月1日、当地で対話を開始する。ただ、場所や時間、対話事項は具体的に公表されていない。
対話は2日まで2日間の予定で行われ、2002年に始まった公式対話の続きと位置づけられている。約4カ月前のチベット騒乱以降では、5月4日に中国南部・深センで行われた非公開対話に続いて2度目。
深センでの対話では、中国政府が今後の対話を北京で開催することを提案して終わったが、具体的な成果は何もなかった。2002年からの対話の具体的内容は公表されていないが、チベット自治区の自治権拡大を中心に協議が行われたとみられている。
専門家の一部は、北京五輪の開催が来月8日に迫るなか、中国政府がチベット問題に関する批判の緩和を図っているとの認識にある。