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記者が選ぶ今週はコレ!・シアター:芝雀と正雀の「すずめ二人會-夏の巻」

 歌舞伎俳優の中村芝雀と落語家の林家正雀による第3回「すずめ二人會(かい)-夏の巻」が7月4日、東京都台東区の全生庵で開催される。

 三遊亭円朝の怪談噺(ばなし)の傑作「怪談牡丹燈籠(ぼたんどうろう)-栗橋宿」を掛け合い形式で送る。全生庵は円朝の菩提寺(ぼだいじ)。昨年には同じ会場で円朝作の「真景累ケ淵(しんけいかさねがふち)」から「豊志賀の死」を同形式で上演した。

 掛け合い噺の前に、正雀により「牡丹燈籠」の「お札はがし」が語られる。浪人の萩原新三郎に焦がれ死にしたお露の幽霊が、新三郎に近づくため、自身の行く手を阻むお札をはがしてと伴蔵に依頼するくだりだ。

 幽霊からもらった大金で、伴蔵と女房のお峰は栗橋宿に店を開く。だが、伴蔵に愛人ができたことで、関係はぎくしゃくし出す。そのくだりを描いたのが「栗橋宿」。

 「夫婦がダメになっていくところです。女性の部分を私が、ほかを正雀さんが担当します。落語の前には、ご住職と正雀さんと私の座談会も付きます」と芝雀。

 正午、午後3時半、同7時の3回。問い合わせは090・5996・4434へ。【小玉祥子】

毎日新聞 2008年6月30日 東京夕刊

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