ホンダは、加齢などにより脚力が低下した人の歩行をサポートする「歩行アシスト」の実験機を用い、医療法人真正会霞ヶ関南病院と共同試験を実施する。
今回の試験では、霞ヶ関南病院で行われる歩行訓練者を対象としたリハビリテーションにおいて、「歩行アシスト」の適合性や有効性を検証、評価する。歩行訓練者、理学療法士、医師、と研究者のそれぞれの立場から「歩行アシスト」の効果や課題を抽出し、それらを検証する。
ホンダは、より多くの人に移動する喜びを提案するため、1999年から「歩行アシスト」の研究を開始。ASIMOと同様、人の歩行研究の蓄積をベースに開発したホンダ独自の協調制御技術を採用し、非装着時と比べて歩幅を広げることで、より楽な歩行を可能とする。
「歩行アシスト」は、4月に開催された「バリアフリー2008」や6月に開催された「ウェルフェア2008」などの総合福祉展に参考出展し、幅広い利用者に体験してもらい意見を受けるなど、有効性や課題を検証する段階に至っている。
歩行アシスト

歩行アシストを装着したリハビリテーション(イメージ)

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