携帯電話からネットに接続し、書き込みができる交流サイトの健全性を判断する基準がまとまった。携帯電話向けのネットサービス会社でつくるモバイルコンテンツ審査・運用監視機構(EMA)が30日、打ち出した。機構は、サイトの内容に加え、書き込み内容を常に監視しているかなどもチェックする方針だ。
携帯に有害サイトのフィルタリング(閲覧制限)を導入すると、掲示板などに書き込めるサイトが見られなくなり、健全な交流サイトまで制限される。EMAは、健全と認定したサイトをフィルタリングの対象から外すよう携帯各社に要請している。
認定基準は基本方針と監視体制、ユーザー対応、啓発・教育の4分野で、(1)青少年の利用を前提にした内容や広告(2)十分な人員での監視(3)犯行予告などは原則12時間以内に警察などへ通報(4)利用者からの通報窓口設置など22項目。4月に設立された機構は7月中旬に認定作業を始める。認定サイトは今年末にも閲覧できるようになる見通し。