2008年6月30日 18時20分更新
岡山県の沿岸で密漁や違法な操業を取り締まる県の新しい漁業取締船が完成し、30日、県への引き渡し式が行われました。
新しく完成したのは県の漁業取締船「きび」で、これまで使われていた同じ名前の船が老朽化したのに伴い、後継の船として作られました。
30日は、岡山市の新岡山港で、県の関係者などが出席して式典が行われました。
はじめに県の山口副知事が、船を「きび」と命名すると宣言すると、船体にかけられていた紅白の幕が外され、「きび」の名前が現れました。
そして、メーカーと副知事の間で船の引き渡し書と引き取り書を交換し、船が正式に県に引き渡されました。
新しい船は、最高速度がこれまでよりも20キロあまり速く、新たに暗い中でも遠くを見渡せる暗視カメラを搭載していて、違法な操業の証拠を記録する能力が高くなっています。
岡山県によりますと、最近は違法な大きさの船を使ったり停止命令を無視したりする悪質なケースも目立っているということで、県では「性能の高い取締船を活用して、違法な漁業を撲滅し、水産資源を守っていきたい」と話しています。