29日付中国新聞社電によると、8月に北京五輪大会のセーリング競技が行なわれる山東省青島市の周辺海域で、緑藻類が大発生し、当局は懸命に撤去作業を進めている。海岸に漂着したアオサの取り除き作業では市民数万人も動員された。
関連写真:そのほかの環境破壊の写真
青島市沖合いで緑藻類の発生が確認されたのは5月末ごろ。面積は最大で1.3万平方キロメートルで、特に大量に発生している海域は約400平方キロメートル。6月14日には大量の緑藻類が海岸に漂着しはじめた。
五輪大会のセーリング競技が行なわれる予定の海域は49.15平方キロメートルだが、約38%に相当する15.86平方メートルで緑藻類が繁殖している。
このため当局は船舶約1000隻を出動させ、海から緑藻類を取り除く作業を続けている。また、海岸では重機に加えて市民数万人による「人海戦術」で撤去作業を続けている。
中国新聞社によると、撤去作業は7月15日に終わり、五輪大会そのものに影響は出ない見通し。ただし、事前の練習には悪影響が出るとの見方がある。
写真は同市海岸での緑藻類の撤去作業。中国新聞社が29日付で配信。(編集担当:如月隼人)
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