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ネット上に「李大統領暗殺」まで登場

 「日本のヤクザを雇って、大統領を射殺したい。お金を出してくれる人」「氷酢酸爆弾を作って投げ込もう。ソウルを占領しよう」

 一部のインターネットユーザーが、より過激な暴力デモを扇動しようとしている。有ろう事か、「大統領の暗殺」や「全員武装してソウルを占領しよう」という主張まで出てきている。「非暴力」を訴える声は次第に弱まる一方、暴力デモを煽動する主張がネット上を埋め尽くしているのだ。

◆「氷酢酸をばら撒こう」「死守隊を結成しよう」

 今月27日、ポータルサイト「ダウム」の討論掲示板「アゴラ」には、「爆弾を作ろうじゃないか」という書き込みがあった。この中では、強酸性物質の氷酢酸を利用して、戦闘警察(日本の機動隊に相当)を攻撃する「ゴム風船爆弾」を作る方法が詳しく書かれている。氷酢酸は人間の皮膚に付着すると火傷(やけど)の状態になり、目に入れば角膜が傷つくなどの被害を及ぼす。

 一方、1980‐90年代の民主化デモのときのように、鉄パイプで武装した「死守隊」を結成しようという声も相次いでいる。「アゴラ」のあるネットユーザーは「過去の経験からいって、死守隊一人で戦闘警察隊員5人と対決しても勝ち残れる」として、「死守隊」の結成を提案した。「鉄パイプで戦闘警察の盾を直撃すれば、盾は真っ二つに割れる。死守隊50人で、1000人以上の戦闘警察に立ち向かっても、一人も連行されなかったこともある」というのだ。一方、「ダウム」には「ろうそく1004中隊」という名のコミュニティが作られている。このコミュニティの紹介文には「われわれは非暴力・無抵抗の中隊ではない」と記されている。

◆「大統領暗殺」まで

 ポータルサイト「ネイバー」の、主に主婦たちが利用しているコミュニティには「李明博(イ・ミョンバク)大統領の暗殺」を主張する書き込みも見られる。書き込んだユーザーは「ヤクザを使うか、フランス外国人部隊を使うか」と題し、「韓米首脳会談のときに、日本のヤクザかフランスの外国人部隊を使って、ネズミXX(李大統領に対する蔑称)を射殺したい。金を出してくれる人はいないか」と呼びかけている。

 さらに、武装して大統領府を襲撃したり、ソウル市全域を占領しようという書き込みもある。「アゴラ」には29日、「今や目標を変え、武装することも考えよう」というタイトルの書き込みがあった。「本因坊」というハンドルネームのユーザーは、「(デモ隊が)全員武装して、大統領府を襲撃するか、あるいは大統領府を除いたソウル市内全域を占領しよう」と呼びかけた。

チョ・ベッコン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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