2008年07月01日

ライアーズ・ポーカー、マイケル・ルイス(著)、東江一紀(訳)

ライアーズ・ポーカー、マイケル・ルイス(著)、東江一紀(訳)
Liar's Poker: Rising Through the Wreckage of Wall Street, Michael Lewis

投資銀行の投資銀行部門の話といえば以前紹介したこの本が最高なのですが、トレーディングやセールスと言うマーケットの方の名著と言えば、やはりライアーズ・ポーカーの他はないでしょう。

しかし、サルになれなかった僕たちの著者はアソシエイトどまりで全然出世できずにゴミのように使い古されて結局会社を辞めてしまっている投資銀行マンとしてはイマイチな人たちなのですが、ライアーズ・ポーカーの著者のマイケル・ルイスはセールスとしても相当に優秀だったようで、若手としてはかなり高額な報酬を貰っています。
よって立場の弱いサラリーマンが会社でいじめられるような哀愁はこの本からあまり感じられません。

マイケル・ルイスはその後もベストセラーを連発しており、世界を代表するファイナンス系の作家になっています。
ライアーズ・ポーカーの出版がきっかけでソロモン・ブラザーズの会長が失脚したりと、「ペンは筆より強し」と言うことを物語っていますね。

しかし、マイケル・ルイスは高給サラリーマンのポジションをあっさりと辞めて、作家になって結果的には大正解でしたね。

それにしても、サラリーマンと言うのは、やっぱりなかなか辞められないものなんだよねー。


Posted by kazu_fujisawa at 00:07 │Comments(0)TrackBack(0)

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