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【渋谷・温泉施設爆発1年】施工の大成建設側、ガス充満対処法伝達せず (1/2ページ)
このニュースのトピックス:火災・爆発事故
東京都渋谷区の温泉施設「シエスパ」で昨年6月、従業員3人が死亡するなどした爆発事故で、施設の建設を請け負った大手ゼネコン「大成建設」側が、ガスの配管に結露した水がたまり、ガスが排出されなくなる危険性を認識しながら、管理会社や施設側に「水抜き」の対処方法を伝えていなかったことが18日、警視庁捜査1課の調べで分かった。対処法が一度も実施されなかったことから、逆流したガスが機械室に充満して爆発を起こしたとみられ、業務上過失致死傷容疑で調べている捜査1課は、詰めの捜査を急いでいる。
調べでは、シエスパは温泉施設のある本館と別館に分かれていた。爆発のあった別館の地下機械室には、源泉からガスを分離する分配器(ガスセパレーター)や源泉槽があり、それぞれから出るガスを、配管を通して屋外に排出していた。
配管内を通るガスは通常30〜40度で、外気との温度差があり、管内に結露ができる。ガスは空気より軽いため、配管が上り傾斜になっていると、ガスは上に排出され、結露は元の源泉槽や分配器に落ち「問題はない」(専門家)という。