文部科学省は30日、小学校の改訂学習指導要領を教育委員会の担当者などに説明する会合を開き、各教科の解説書を公表した。社会科の解説書では、「各地への空襲」「沖縄戦」「広島・長崎への原子爆弾の投下」といった太平洋戦争中の国内の大きな被害が明記された。
沖縄戦や原爆投下は既にほとんどの小学校用教科書が取り上げているが、授業の指針となる解説書に明示されたことで日本各地の戦争被害をより丁寧に教える学校が増えそうだ。
このほか、国語の解説書では、改訂指導要領に新しく盛り込まれた「神話・伝承」の教材として、「古事記、日本書紀、風土記などに描かれたものや、地域に伝わる伝説」を例示した。