Re: 好きだ何て言わないで (新 ( No.1 ) |
- 日時: 2008/05/30 00:55
- 名前: 初心者
こんにちは初心者です!
ジュンさん、『好きだ何て言わないで』新スレおめでとうございます!!
ジュンさんの作品はキャラクターの表現がとても上手で、毎回楽しませて貰っています!
新スレでも、早速色々と続きが気になる始まり方ですね…続きが楽しみです!!
僕は応援しか出来ませんが、これからも頑張ってください!!
ではさようなら!
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Re: 好きだ何て言わないで (新スレ開始♪) ( No.2 ) |
- 日時: 2008/05/30 08:54
- 名前: 真司
- 参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?mode=view&no=2190
- 面白かったです。
それにしてもハヤテはお節介過ぎるところが ありますね。ヒナギクは断ったのにいくら心配しているからと いってもやりすぎかなと少し思いました。
魔の手というのが気になりますね。“事実を伝える者” の存在もこれからどう話しに関わってくるのか 続きを楽しみにしています。
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Re: 好きだ何て言わないで (新スレ開始♪) ( No.3 ) |
- 日時: 2008/05/30 17:19
- 名前: 北斗漆星
- 新スレおめでとうございます。
ども、北斗漆星ですw
いや、梅雨時ですからなのですかね。
何だか、本編のほうもじめじめな方向へ進行中ですな(苦笑
ふむ、しかし夢といえども影響力は大きいものです。
たったの一言が、ヒナギクの考えを一気に変えるとは…。
これからハヤテとヒナギクはどうなるのでしょうか。
気になるところですね。
ジュン殿が描くアツアツ物語(?)も好きですが、シリアスも手に汗握る(?)描写で凄く感心します。
新スレ立ち上げも成功しましたが、これからも頑張ってくださいねw
次回も楽しみにしていますw
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Re: 好きだ何て言わないで (新スレ開始♪) ( No.4 ) |
- 日時: 2008/05/30 21:45
- 名前: ジョンスミス
- こんばんわ!
とうとう新スレですか! おめでとうございます! 今度はシリアスですか、がんばってください、 シリアスよりも甘甘が好きですが、シリアスでもいけるのでだいじょうぶです。 いろいろとがんばってください! 新スレの前にコメ書けなくてすいません 顔文字や、絵文字が、あまり使えない、僕ですが、これからも、よろしくおねがいします。
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Re: 好きだ何て言わないで (新スレ開始♪) ( No.5 ) |
- 日時: 2008/05/31 10:55
- 名前: ライム
- こんにちは、ジュンさん。
新スレおめでとうございます! 前回のラスト書き込みできなかった・・・ 前回の感想も書きたいのですが、時間がないので今回のだけで・・・
いきなりすごいですね。さすが隠れ3章(笑 シリアスな感じがしますね シリアスも結構好きです
ヒナギクの夢に出てきた“事実を伝える者”・・・このあとも出てくるのでしょうか・・・ なんか謎がいっぱいですね(笑 夢での出来事によるヒナギクの心の変化・・・これからどうなっていくのでしょうか・・・
続きがとても楽しみです これからもがんばってくださいね♪
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Re: 好きだ何て言わないで (新スレ開始♪) ( No.6 ) |
- 日時: 2008/05/31 23:19
- 名前: 自由形
- こんにちは、自由形です。
まず、新スレ突入おめでとうございます! これからもがんばってください!
では、ここから感想。
そうか! ヒナギクは本当の事情を知らないんだった!! んで、ハヤテも自分が何をしたか知らないから普段のやさしい自分で接しちゃうんですな! にしても・・・事情を知らないヒナギクから見たら、ハヤテはこんな風に映ってたんすか・・・。 いや、あれは事実を言っていただけだ! きっとヒナギクはハヤテを多かれ少なかれ信じていたはずだ!! そして・・・・・・種って何だ!? そんでもって、実ったら本当の孤独を知ることになる!? 何をする気だヒナさん!?
えー・・・・・・ちょい暴走しちゃいました・・・。 それではまたいつか・・・。
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Re: 好きだ何て言わないで (新スレ開始♪) ( No.7 ) |
- 日時: 2008/06/01 09:44
- 名前: 猫執事
- こんにちは、猫執事です。
僕は、このスレを読んでから 前スレを読ませていただき、 読み終えたとき、 ようやく、”夢”のヒナギクの言っていることが、 歪んだ真実であるコトが理解できました。
今後のキーワードとなりそうな”種”や ”夢”ヒナの野望。 そして、その先に待つハヤヒナの運命は!?・・・
どんな展開が待っているか、 今から楽しみにしています!
今後も頑張ってください! 応援しています!
それでは。
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Re: 好きだ何て言わないで (新スレ開始♪) ( No.8 ) |
- 日時: 2008/06/02 00:00
- 名前: ジュン
- 参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=2131
- 更新します
まず始めに…感想数や参照数に圧倒されました!
新スレ1回目の投稿で感想数7件!
参照数1000Hit超え!
初っ端からこんなに多くて驚きです
まぁ…新スレ一回目だからこその爆発的な伸びだとは思いますが^^;
これは関係ないのですが…お話があります
レス返しの量を大幅に削らせてください!><
これも早く本編を書いて皆さんに読んでもらうためです!
ではレス返しへ!
★初心者さんへ★
★真司さんへ★
★北斗漆星さんへ★
★ジョンスミスさんへ★
★ライムさんへ★
★自由形さんへ★
★猫執事さんへ★
皆さんこんばんは!感想ありがとうございます♪
多分皆さんが気になっているのは“事実を伝える者”の
ヒナギクだとか、ヒナギクの心境の乱れだと思います
夢の中でのやり取りだったのにも関わらず心が乱れる
ヒナギクにはヒヤリッとさせられますね
…前回は最終的に怒鳴っちゃいましたけどね…
何かまとめてレス返しするのは難しいですね…
でもまぁ…重要なのは本編なのでレス返しの
内容はお気にせず!><
では!
では本編へどうぞ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「…シャワー浴びよう…。」
気持ちが落ち着いてきた頃、ヒナギクはムクッと起き上がった。
いつまでもここに居る訳にはいかないし、ハヤテとあのままで
別れてしまった事もどうにかしなければならない。
だがその前にヒナギクはじめじめした体を流すことにした。
そっとベッドから離れ、静かに部屋を出た。
二階から一階へと降り、お風呂場の前までやってきたヒナギクだが
ふとハヤテが居たリビングが気になった。
手を払ってしまった時からハヤテが自分の顔を見てくれなかった事を
ヒナギクは気にしていたのだった。
お風呂場の前からそっと移動し、リビングの様子を見回した。
ハヤテは………いなかった。
その代わりにテーブルの上にメモらしき紙が置いてあるのを発見した。
ヒナギクはそれを取って読み始めた。
内容はこういうものだった。
『ヒナギクさんへ 先ほどはヒナギクさんを怒らせてしまってすみません 僕があまりに付きまとい過ぎたために嫌気が射したのだと思います これは完全に僕が悪いと言う事は明らかです 多分…僕の顔は一時見たくないのではと思いましたので外出してきます 正午までには帰りますので、それまでごゆっくりどうぞ 〜追伸〜 朝食は冷蔵庫に入れてあるのでお好きな時にどうぞ 後、お風呂を沸かしておきましたのでお入りください 汗を掻いたままですと風邪を引きますので注意して下さいね』
「ハヤテ君…。」
少なからずハヤテに悪印象を与えていたと思っていたヒナギクだったが
ハヤテはそんな事微塵も思っていないようだ。
そればかりかあの出来事を全部自分のせいにまでしている。
お人好しにも程があると言うものだ。
常にヒナギクの事を考え、行動できるハヤテはまさに人としてあるべき姿だろう。
メモをテーブルの上に置き、ヒナギクはお風呂場に向かった。
お風呂場の扉を開けると、暖かな湯気が立ちこめていた。
メモに書いてあった通り…ハヤテはお風呂を沸かしていた。
「私は一体…何に惑わせれていたのかな…。 こんなに優しいハヤテ君の事を煩わしく思うなんて…。」
今思い返してみると本当に意味が分からない。
どうして自分はあんなにまでハヤテを煩わしく思っていたのか。
ハヤテが帰って来たら謝ろうと思いながらヒナギクは入浴し始めた。
あの時の自分は確実におかしかったと思い、気持ちを新たにしたヒナギクは
ハヤテが用意してくれていたお風呂に気持ち良く浸かっていた。
そんなヒナギクを見つめる人物が居た。
その人物は…ヒナギクの内側から見つめていた。
“夢”の中でヒナギクに語りかけていた…あのヒナギクだ。
「折角事実を教えてあげたのに…この子は…。 まぁ…足掻くだけ足掻けばいいわ…。 どんなに否定しても事実は決してあなたを逃がしはしない。 そして私も…あなたを逃がさないからね。」
ヒナギクの心の中でそう呟き、不敵な笑みを浮かべる夢ヒナだった。
「そろそろ上がろうかな。」
十分に体を温めたヒナギクは静かに脱衣場へと移動し
体を良く拭いた後、服を着て髪を乾かした。
時計をチラッと見ると時刻は10時30分。
ハヤテが帰ってくるまで1時間以上はあった。
髪を乾かし終わるとヒナギクはリビングへと移動した。
ぐぅ〜…
「そういえば朝食まだだっけ。」
お腹を擦りながらヒナギクは朝食の事を考えた。
朝方、テーブルに並んでいた自分のために作ってくれた料理の数々。
今考えてみたら何故食べなかったのかと自問自答したくなった。
あの時、本当に食べたくなかったのかと聞かれると素直に頷けない。
ただ自分の勝手なわがままで食べなかっただけなのだ。
「うぅ…ごめんねハヤテ君…。」
今ここで謝っても意味は無いが謝らずにはいられない。
申し訳なさいっぱいでヒナギクは冷蔵庫を開けた。
中にはラップされ、整理整頓された料理の数々がしまってあった。
ヒナギクはそれを取り出した後、電子レンジで温めたのち、1人で食に着いた。
「あ…おいしい…。」
ハヤテの料理は見た目通りにとても美味しかった。
なのにヒナギクは…(以下、似た内容につき省略)
「ふぅ…ご馳走様でした。」
ヒナギクはハヤテが作ってくれた料理を一人でペロリと食べてしまった。
お腹空いていたのもあるが、やはりハヤテが作ってくれたという理由が一番大きかった。
「さて、と…。」
食器をキッチンへと持って行き、洗い終わった後ヒナギクは時計を確認した。
ただいまの時刻…11時00分。
ハヤテが帰ってくるまであと1時間はある。
特にやることも無いヒナギクはソファーに横になりながら瞼を閉じた。
別に寝るつもりはなかったが次第にヒナギクは眠りへと着いて行った。
眠りが待つ先は………“夢”の中だった。
「あれ?…ここ…どこかで…。」
ヒナギクが気付いた時には何もない広い空間に居た。
ヒナギクは再びやってきたのだ…夢ヒナや前の自分がいる場所へと。
「あなたはどうしても彼を信じるの?」
ヒナギクは後ろへと振り返ると…いた。
今回は前の自分はおらず、夢ヒナだけがヒナギクを迎えていた。
「あなたは確か…私の過去を教えると言って ハヤテ君の事を酷く言った…もう一人の私だったかしら?」
夢から覚めると大抵の記憶はあやふやになるが
夢の中だときちんと思い出すようだ。
「別に酷く言った覚えはないわよ。 私はただ事実を言ったまでよ。」
「その事実だけど…どうせデタラメでしょ? そもそも私以外に私が居るって事自体おかしいのよ。 あなたは私が作りだした架空の存在なんでしょう?」
ハヤテを信じると決めた今…目の前にいる自分の言葉など意味を成さない。
最初は惑わされていたけど…もう惑わされないといった瞳で睨みつけるヒナギク。
一方の夢ヒナは軽くため息を吐いた。
「現実逃避か…それは予想してなかったわね…。」
「現実なんかじゃないわ! あなたは私を惑わそうとする架空の存在! そんなあなたの言葉何か聞きたくもないわ!」
いつになく強気のヒナギク。
きっとハヤテを信じる気持ちがヒナギクの心を強くしているのだろう。
だが夢ヒナはいつでも涼しい顔を崩さない。
「あなたが私の存在を否定するもしないも自由よ。 私はあなたに事実を伝えるだけ。」
「その事実がデタラメだって言ってるのよ!」
ヒナギクの頑として考え直さないその思想に
夢ヒナはため息を吐き、心の中では不敵に笑った。
「完全否定ね…そんなに私の言葉がデタラメだと言うのなら… 彼の言葉を聞いたら理解してくれるのかしら?」
「え…?」
夢ヒナの口から出た“彼”という言葉。
それは紛れもなくハヤテの事を指していた。
…………………………………………………………………………………………
ハヤテはヒナギクを見据えながら指輪を握った手を振り上げた。
そして―――
チャリ――ンッ!!
地面へと勢い良く投げ付けた。
そしてその指輪をハヤテは…踏みにじった…何回も…何回も…。
…………………………………………………………………………………………
「ッ!?…何…これ…。」
頭の中に突如として流れ込んでくる映像…。
ハヤテの顔は…見たことも無い冷酷な顔をしていた。
一瞬ヒナギクは何が何だか分からなかったが夢ヒナは静かにヒナギクを見つめている。
そして―――
…………………………………………………………………………………………
「どうしました?…驚いて声も出ないんですか?」
「ハヤテ君…今、自分が何しているのか分かってるの?」
「えぇ…もちろんですよ…僕がプレゼントした指輪を踏みつけているんですよ。」
そう言ってまたハヤテは指輪を踏みつけた。
…………………………………………………………………………………………
「こんなの…ハヤテ君なんかじゃないわ…。」
見たくない映像が頭の中で再生されていく。
夢ヒナの存在を否定するほどにハヤテを信じていたが…
こんな映像を見せられて…ハヤテを信じると誓った心が…
壊れていく事を…ヒナギクは確実に感じていた。
…………………………………………………………………………………………
「どうしてそんな事をするのよ!! ハヤテ君はそんな事をする人じゃないでしょ!?」
「はぁ…バカな人ですね…見て分からないんですか? 僕の自分の意思でやっている…ただそれだけじゃないですか。」
「どうしてよ!? 一体何でそんな風になっちゃったのよ!!」
「何でって言われても…元がこういう人間ですからね…仕方ありませんよ。」
「嘘よ!! ハヤテ君はこんな人じゃないわ!! とても優しくて温もりを感じさせてくれる人だったじゃない!!」
いつしかヒナギクの瞳からは、人が流してはいけない
悲しみの涙が頬を伝いながら流れていた…。
…………………………………………………………………………………………
「私は言ったわよ?…彼は冷酷な人だと。 それにも関わらずあなたは信じると言った。 そして信じたその彼は…何をしているのかしら?」
分かりきった事を夢ヒナは呟いた。
だがヒナギクはそんなの聞いている余裕などまったくない。
今までのハヤテと今流れている映像のハヤテがヒナギクを揺れ動かす。
次第にヒナギクは体が震え始めるのだった。
「やめてよ…こんなの…。」
…………………………………………………………………………………………
「無駄って…一体…何の事…?」
「分からないんですか? こんなにバカだなんて知りませんでしたよ。 いいですか?…しっかりと聞いててくださいよ? 僕はこの1年間ずっとあなたと言う人を知りたくて わざわざ1年間も優しい人のフリをしてたんですよ。 なのに…こんなにつまらない人で…正直ずっとウザかったですよ。」
「…それじゃあ…ハヤテ君は…私の事を……好きじゃ…ないの………?」
途切れる言葉を必至に繋げていった言葉。
ヒナギクの濡れた瞳が見つめる先は…冷たい瞳で見つめ返すハヤテの顔。
静寂に包まれた2人の前には…いつしか厚い壁が出来てしまっているかのようだった。
「僕があなたを?…笑わせないでくださいよ。 何で僕があなたみたいな人を好きならないといけないんですか? 自意識過剰なことを言うのはやめてくださいよ。 僕は初めからあなたに好意と言うものは持ってません。 逆に嫌悪感さえ感じていましたよ。 触れられた時とか…婚約した時とか…本当に吐きそうでしたね。」
吐き捨てるかのようにハヤテは冷たく言い放った…。
…………………………………………………………………………………………
「もう私に…こんなものを…見せないで…お願い…。」
ヒナギクは…ハヤテを信じる心を…砕かれそうな程にショックを受けていた。
夢ヒナはそろそろかな?と思いながらヒナギクに見せ続けた。
…………………………………………………………………………………………
「では金輪際僕に関わらないで下さいね。 もうあなたとは何の繋がりもない赤の他人ですから。」
言うだけ言ったハヤテは、一人…身を翻して歩きはじめた。
ハヤテが少し歩いた時、ヒナギクは後ろからハヤテの腕にしがみ付いた。
「お願いハヤテ君!!…私を一人にしないで!!…私を『しつこいですよ。』
ヒナギクは流れ出る涙を気にする事無くハヤテに懇願したが…
腕を振るい、ヒナギクを突き飛ばすハヤテ。
…………………………………………………………………………………………
「もぅ…いやぁぁぁぁ!!!」
ヒナギクの悲痛な叫びと共に映像は途切れた。
ハヤテを信じる心は…バラバラに砕かれてしまった…。
信じていた…ハヤテの手によって…。
信じる信じないの問題では無い…いかに受け止めるかが重要だった。
「どう? あなたが信じていた彼の本当の姿は。」
ヒナギクは…答えなかった。
「私は“事実を伝える者” だけど直にこれを見せるとあなたは必ず混乱する。 だから私は私の口で彼の事を教えてあげたのにあなたは信じなかった。 私の言う事を聞いていればこんなに苦しまなくても済んだのにね…。」
夢ヒナはやれやれ…と言った感じでため息を吐いた。
その態度とは反対に内心では薄く笑っていた夢ヒナだった。
「あ…そろそろ時間ね。」
夢ヒナは何かに気付き、混乱で心揺らいでいる
ヒナギクの元へと歩み寄り…そっと耳元で呟くのだった。
「事実は確かに伝えたわ。 後はあなた次第。 何を信じ、何を信じないのか… 全てはそれで決まるんだからね。 後悔した後では何もかもが…遅いんだからね。」
そう言い終わると夢ヒナはヒナギクの元を離れた。
「さぁ行きなさい。 “彼”があなたを待ってるわよ。」
ヒナギクはそれを聞いた後、意識が無くなった。
夢の中で意識が無くなる…それは目覚めを意味していた。
「種は植えた。 更に水も与えた。 そろそろ種は成長し花開く。 綺麗に咲かせてくれるかしら…。 あなたを本当の孤独へと誘う…破滅の花を。」
高らかに笑い声を上げ出す夢ヒナ。
夢ヒナの真意は一体何なのか…それは誰にも分からない。
だが分かる事が一つある。
夢ヒナの瞳は…一人の時はいつだって…“狼”の瞳をしていたのだった。
忘れられるはずもない…あの“狼”の瞳を…。
そしてヒナギクは…目を覚ました。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
投稿します
もぉ何か…とんでもない事に…
次回、事実を知ってしまったヒナギクが起こす行動とは!?
感想待ってます!
では!
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 6/2 更新 ( No.9 ) |
- 日時: 2008/06/02 00:31
- 名前: 猫執事
- どうも、またしても猫執事です。
連続での感想は、 少々ウンザリさせてしまうかもしれませんが、 それでも、送ってしまう私を許してください(笑
さて、ジュンさん
あなたは、どんだけ凄ければ気が済むんですか? この物語の展開もさることながら、セリフ以外の所の気配り! なんで、こんなに胸を討つ表現ができるんですか? 毎回、いろいろと参考にさせていただいてます!
次回
いったいヒナギクは、何するんだろう?
展開も表現も全部ひっくるめて、 楽しみにしています!
それでは!
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 6/2 更新 ( No.10 ) |
- 日時: 2008/06/03 19:34
- 名前: ライム
- こんにちは、ジュンさん
さっそく更新ですね!
うわあぁぁぁぁ! なんてすごい展開なんだ・・・! すごすぎて思わず叫んでしまいました(笑
再び出た夢ヒナ(いつの間に名前が(笑 夢ヒナすごい能力持ってたんですね・・・
そして現実(?)を見せられたヒナギクは・・・ かなりショックというか・・・ そして、そこにハヤテが・・・
最後にあの狼が出ましたね。 この先二人の仲(?)はどうなるんでしょうか・・・ 続きがとても楽しみです♪ これからも頑張ってください!
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 6/2 更新 ( No.11 ) |
- 日時: 2008/06/03 19:54
- 名前: コバルト
- 初めまして<(_ _)>
5月ごろ前作を見つけて読み進めて行きやっと追いつきました。
記憶をなくした二人がまた甘い展開を築いて行くのかと思えば… 今回の話で自分の予想が愚かだった事が分かります^^
まだまだ狼による呪い(のようなもの?)は残っていたんですね。 伊澄さんがまさかの失敗?
これからも続きが気になる展開です。 記憶を失っているヒナギクがどう動くのか不安です…。
これからも頑張ってください!! 頑張って(何を?)応援しています^^
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Re: 好きだ何て言わな ( No.12 ) |
- 日時: 2008/06/03 22:50
- 名前: ジョンスミス
- どうもこんばんわ!ジョンスミスです!
狼ですか・・・あの・・・ヒナは大丈夫でしょうか・・・ でわでわこれからも応援してますのでがんばってください!
PS,文字数少なくてすいません・・・
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 次回の投稿について ( No.13 ) |
- 日時: 2008/06/05 21:34
- 名前: 迅
- うわぁぁぁ
あの時のヒナがでてきたのか〜〜 なんだか面白くなってきましたね〜〜 わくわくしてきますね〜〜 どうなるのか気になりますね〜 ↑すみませんうざいですね(笑 ではこれからも応援させてもらいます。 更新がんばってください
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 次回の投稿について ( No.14 ) |
- 日時: 2008/06/06 00:16
- 名前: 光雷X
こんにちは光雷Xです。
この作品はいつも楽しく見せてもらっています。
ジュンさんの作品は自分の予想以上な展開になるので面白いです。
今回の話しは・・・・・・・ヒナギクが見せつけられた現実はとても辛いものです。 夢の中の・・・・心の闇のヒナギクの発言を信じるのか。 一体ハヤテに対してどのような行動を起こすか気になります。
どうぞ、これからも頑張ってください!
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 次回の投稿について ( No.15 ) |
- 日時: 2008/06/07 16:40
- 名前: ジュン
- 参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=2131
- 更新します
やっとのことで更新です^^;
展開はまとまっていたのですが、いかに表現を
上手くするかと言う事で長引いてしまいました
正直…表現が上手く出来たか自信無いです…
まぁ…読んでみてください!><
前々回に続き、前回も感想数が半端ないです!
1人1人返事を返したいのですが
ただでさえ本編に時間をとるので申し訳ないですが
まとめて返させて頂きます!
ではレス返しへ!
★猫執事さんへ★
★ライムさんへ★
★コバルトさんへ★
★ジョンスミスさんへ★
★迅さんへ★
★光雷Xさんへ★
皆さんこんばんは!感想ありがとうございます♪
飽きずに読み続けてもらって本当に感謝です♪
さて、感想を読ませて思った限り皆さんは次回の展開や
“狼”の言葉に不安を寄せているのではと
思ったりしちゃいました。
事実を聞かされたヒナギクは何を仕出かすのやら…
大きなショックを受けた直後なので心配です…
そして何よりここで“狼”の登場らしき言葉!
初期のハヤテとヒナギクを狂わせた“狼”は
伊澄に滅せられたはずだったのだが…
記憶を無くしたハヤテとヒナギクの前に再び現れるのか!?
これは…波乱の予感です!!><
では!
事実を知って戸惑うヒナギクと何一つ知らない優しきハヤテ
それに何を企んでいるのか不明な夢ヒナ…
過去を取り巻く波乱の渦が…2人を絶望へと巻きこんでいく――
では本編どうぞ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
目が覚めた…。
私の前には…ハヤテ君が居た…。
「ヒナギクさん!…大丈夫ですか!?」
どうして…そんな顔をしているの…?
ハヤテ君は…私を裏切るんでしょ…?
「どこか具合でも悪いんですか!?」
何で私の心配をするの…?
何で…偽善を装うの…?
「やっぱり朝の時から体調が悪かったんですね。 何か欲しいものありますか? 僕、すぐに用意しますよ!」
やめて…。
ハヤテ君の声…聞きたくない…。
私に…構わないで…。
「――して…。」
「え?」
微かに口を開いて発するヒナギクの声はあまりにも小さく
ハヤテは聞き取る事が出来なかった。
「…どうして?…どうして…私に構うの…?」
あまりにも哀しきヒナギクの声はハヤテの心を揺るがせた。
何故ヒナギクがこんな顔をしているのか分からない。
何故私に構うなと言うのか分からない。
何故自分を見つめる瞳が…こんなにも哀しい瞳をしているのか…分からない。
「何故って…決まってるじゃないですか? ヒナギクさんのことが心配だからですよ。」
当たり前の事を当たり前に言い切るハヤテ。
嘘偽りは決して無かった。
でも――
「やめてよ…何が“心配”だって言うのよ…。」
――ヒナギクにその言葉は伝わらなかった。
もはやハヤテが起こしたあの出来事を見せられれば信じる気持ちなど無に還る。
だが…それでも信じたいと言う気持ちが心の底から湧きあがる。
次第にヒナギクの瞳からは混乱の色が見え始めた。
それと同時にハヤテにも微かな戸惑いの色が見える。
「ヒナギクさん…本当に大丈夫ですか? 物凄い汗ですし…お休みなされてはいかかですか?」
ハヤテはこのヒナギクの言動が体調不良のせいだと考えていた。
実際ハヤテが帰宅した時、ヒナギクは唸されながらソファーで眠っていた。
顔を歪め、汗を掻きながらずっと唸されていた光景を見れば
何らかの体調不良だと思うのは一目瞭然。
だからハヤテは何の疑いもしなかった。
ヒナギクが…自分のせいで哀しんでいる事に…。
何も知らないからこそ…自然とヒナギクを苦しめている事に…気が付かないのだ…。
「どうしてなの…ハヤテ君…。」
言って欲しかった…。
たとえ私が傷つくと分かっていても…ハヤテ君の口から言って欲しかった…。
私が嫌いなら…せめて…ハヤテ君の口から直接聞きたかった…。
いつまでも騙し続けないで…話して欲しかった…。
本当のハヤテ君じゃないハヤテ君を見るのが…一番辛い…。
騙し続けているハヤテ君の姿何か…見たくないのに…ハヤテ君…あなたは………。
ヒナギクの哀しき心の叫びは…心の中で響き渡った…。
「とにかくヒナギクさん。 ご自分の部屋でお休みになってください。 僕がお連れしますので。」
見る見る内にヒナギクの顔色が悪くなって行くのを見て
ハヤテは一秒でも早くベッドへと寝かせないと焦った。
ソファーに座っているヒナギクに触れようとした瞬間――
パシッ!
「もぅ…いい加減にしてよ!!」
差し伸べるハヤテの手を払いながらヒナギクは立ち上がった。
ハヤテはもう完全に戸惑いを隠せなかった。
ヒナギクの行動は…それほどまでにハヤテの心を揺さぶっていた。
「ヒナギクさん…。 一体どうしたんですか!? 今日のヒナギクさん、何か変ですよ!」
「誰のせいだと思っているのよ!? これも全て…ハヤテ君のせいじゃない!!」
その言葉に…ハヤテの心に影が差す。
影はやがて闇となり…ハヤテの心を覆い始める…。
「僕の…せい?」
常に鈍感と言う言葉を忘れないハヤテでも…マイナス思考では話は別だ。
ヒナギクの言葉が頭の中でこだましては闇を創り出す。
「いまさらそんな顔をして…また私を騙すつもりなの?」
脱力したかのようにヒナギクの顔には怒濤の迫力は無くなっていた。
しかし…哀しみに表情は支配され続けていた。
「!?…騙すって…僕がヒナギクさんをいつ騙したんですか!?」
知らない。
本当に何も知らない。
いまさらそんな言葉など…ヒナギクに届くはずもない。
ましてや“いつ騙したんですか”など…ヒナギクを哀しませる愚問にしか過ぎなかった…。
ヒナギクはハヤテの口から本当の事を聞きたいと望んだ。
ハヤテはそれに十二分に応えている。
だが決定的な差は…事実を知るか否か。
この差が埋まらない限り…ハヤテとヒナギクが分かりあえることは無い。
「…私はただ…ハヤテ君の口から…聞きたかっただけなのに…。 ハヤテ君は…それすらも…許してはくれないのね…。」
ポツリと呟くヒナギクは静かにキッチンへと向かった。
ハヤテはヒナギクの言う事が全く理解できず、その場に立ち尽くしたが…
ふとキッチンへと向かったヒナギクの方を向いて…愕然とした。
「ヒナギクさん!?」
「来ないで!!」
動こうとするハヤテをヒナギクは声で止めた。
ハヤテはただ…従うしかない。
ヒナギクが…自分の喉元に包丁を向けている限り…。
一気に焦りと戸惑いが襲いかかるハヤテは、ふと床に落ちる雫を見た。
よく見れば…ヒナギクは泣いていた…。
そしてヒナギクは自分に包丁を向けたまま…話しだした。
「無駄だって分かってた…。 十分過ぎるほどに…分かってた…。 でも…それでもハヤテ君を信じたかった…。 きっとハヤテ君なら信じれるからって…思ってた…。 でも…結局ハヤテ君は…私の信じるハヤテ君じゃ…無いんだね…。」
震えるヒナギクはとても小さく、とてもか弱く…とても…脆かった…。
触れば簡単に割れてしまうシャボン玉のように…脆かった…。
それ故にハヤテは…どうする事も出来ない…。
ただ…話しかける事だけが精一杯だ。
「僕がヒナギクさんに何をしたのか正直…検討がつきません…。 とても謝って済むような事では無いと思います…。 でも………。」
一端言葉を切り、深呼吸した後…再び言葉を続けた。
ヒナギクはハヤテが言いたい事をいち早く悟り…微かに首を振る…。
「僕は自分に誓いました――」
やめて…。
「――絶対に破る事の無い誓いを――」
言わないで…。
「――どんな事があろうとも僕は――」
私にそれを言わないで…。
「――ヒナギクさんの事を…ずっと好『好きだ何て言わないで!!』
ハヤテの言葉を遮りヒナギクは大粒の涙を流す。
いつから私たちはこんな風になってしまったのだろう…。
理由は分かっている…ハヤテがヒナギクを裏切り
ヒナギクがハヤテと距離を取ろうとした時から…。
昨日までなら嬉しい一言でも…今となっては心苦しい一言…。
ハヤテの事は大好きだ。
でも…ハヤテの気持ちは自分には向いていない…。
その事実を夢ヒナにはっきりと見せられた今…これまで一緒に過ごした時間が嘘になる…。
好きだと言われる度に…楽しかったこれまでの日々が…壊れていく…。
「分からない…私はハヤテ君が何を考えてるのか…分からない…。 今更…今更好きだ何て…どうして言うの…?」
あまりにもすれ違い過ぎた2人の心…。
互いに好きなのに…報われない…。
互いが事実を言ってるのに…分かりあえない…。
2人の心に“愛”はあるが、その“居場所”は既に無かった…。
ヒナギクはもう…限界だった…。
「――って…。」
「…え?」
「出てって…この家から…出てって…。」
俯きながらヒナギクは乞うように喉から言葉を絞り出す。
何もかもが疲れ切っていたのに…涙だけは止まることは無かった…。
「私は…あなたと居るのが辛いの…。 私はもう…あなたの事が――」
「大っ嫌いなのよ!!」
本当は大好きだ。
でも…こうするしかなかった…。
私はもう…あなたと居る事は…できない…。
私が信じていたハヤテ君は…居ないのだから…。
「…そう…ですか…。 いままで…お世話に…なりました…。」
ぎこちなくそう告げた後、ハヤテはヒナギクを一時ヒナギクを見つめた。
出来る事なら最後に…抱き締めてあげたかった…。
でもハヤテは行動することは無かった…大嫌いと言われた今…その資格は無いのだ…。
ハヤテは自分の荷物を持って桂家を去った…。
リビングを出て行くあなたの横顔が濡れていたのは…気のせいだよね…。
そう思った直後、ヒナギクは音もなくその場に座り込んだ。
包丁を床に置き、ヒナギクは…大声で泣いた…。
ほんの少し…ほんの少しでも可能性があったなら…
最後に…抱き締めて欲しかった…。
こんな想いを吹き飛ばしてくれるくらいに
強く…強く抱き締めて欲しかった…。
あなたの温もりを…感じたかったよ………。
ハヤテ君――。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
投稿します
う〜ん…何かもぉ…^^;
ここは潔く感想待ってます!
※本来まだ続きますが時間が掛かるため 今日はここまでにしておきます
では!
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 6/7 更新 ( No.16 ) |
- 日時: 2008/06/07 17:01
- 名前: 北斗漆星
- 感想1っばん乗りー!!
と、騒がしく馳せ参じました北斗漆星です。
いや、もうなんとも重いっすねー。
何か心に悲しみというのでしょうか、言葉にしにくい一物を感じた今回の話。
こんな時に全ての事情を知っている伊澄がいたら良かったのになあ、と思いました。
まぁ、いない故に話が深まるのですがね(苦笑
なんか皮肉っぽいですが(汗
さてヒナギクの負の感情がハヤテにとうとうぶつかってしまいました。
これからどうなるのでしょうか。
一度思い込んでしまったら、ずっと突っ走ってしまいますからねハヤテは。
大波乱はまだまだ始まったばかり、これからの展開が楽しみですw
と、少し思ったことですが。
少し空間で間を空け過ぎじゃないかなと思いました。
「あなたの温もりを…感じたかったよ………。」〜「ハヤテ君――」
の辺りなどです。
えと、僕もまだまだ未熟な者ですから、あまり言えた口じゃないんですが(汗
本当、気分を害してしまったらすみません。
でも、本文はとっても面白かったです!!
流石、ジュン殿です。
表現方法などはぜひとも見習いたいものですw
では、この辺で。
次回も楽しみにしていますw
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 6/7 更新 ( No.17 ) |
- 日時: 2008/06/12 00:18
- 名前: ジュン
- 参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=2131
- 更新します
今回は個々でレス返ししたいと思います!
★北斗漆星さんへ★
こんばんは!感想ありがとうございます♪
>何か心に悲しみというのでしょうか、言葉にしにくい一物を感じた今回の話。 こんな時に全ての事情を知っている伊澄がいたら良かったのになあ、と思いました。
確かに伊澄さえいれば…伊澄さえ…こんなことには…
とまぁ責めるような言い方はやめて…
もし、本当に伊澄がいれば夢ヒナが何者なのか暴きそうですね^^
>少し空間で間を空け過ぎじゃないかなと思いました。 えと、僕もまだまだ未熟な者ですから、あまり言えた口じゃないんですが(汗 本当、気分を害してしまったらすみません。
いえいえ、そんなことありませんよ^^
指摘バッチコ〜イですので焦る必要は無いですよ
実際により良くなりましたので♪
では!
★ジョンスミスさんへ★
こんばんは!感想ありがとうございます♪
>ハヤヒナが、愛し合っているのに、すれ違うなんて・・・。
悲しいですね…ハヤヒナファンには申し訳ないぐらいに悲しいです…
まぁ…まだ始まったばかりなんですけどね(汗)
>僕も書いてみようとは思うのですが・・・、どうしても新規作成のページを見ると なんだか上手く書けるような気がしません、どうすればいいでしょう・・・
自分の場合も似た感じでしたのできっと大丈夫ですよ!
とりあえず…当たって砕けろです!><
書き始めたらすぐに慣れるので大丈夫!
迷わず一気に書いてみましょう!
では!
★コバルトさんへ★
こんばんは!感想ありがとうございます♪
>ここに来てヒナギクがついにこの小説の題名の言葉を言いました。
おぉ!…もしかしたら気付いてくれた人はいないかなぁ〜と
思っていましたが…ちゃっかり気付いちゃいましたね
自分自身、書き始めた当初の頃は『好きだ何て言わないで』が
こんなに重い言葉になるとは考えていなかったので自分で驚きました(笑)
>相思相愛のはずなのに…歯がゆい気持ちでいっぱいです。
知っているか知らないかの差…それが二人を引き離すなんて…悲しいですね…
もしハヤテの記憶があれば…もしヒナギクの記憶があれば…
こんなことにはならなかったのに…同じく歯がゆい気持ちです…
では!
★ライムさんへ★
こんばんは!感想ありがとうございます♪
>ヒナギク・・・本当は好きなのに嫌いというのはつらいでしょうね・・・
好きなのに嫌いと言わなければならない辛さ…
嫌いと言う事でハヤテが悲しむところを見なければならない辛さ…
どちらも一少女には過酷過ぎる程の辛さに涙がでますね(泣)
まぁ…何ともいえない感じです…
>ジュンさんは心理描写がとても上手だと思います ヒナギクやハヤテなどのキャラの気持ちがよく伝わってきますね
いやいや!…そんなことはありませんよ!
自分はまだまだのプータローですよ(笑)
感情を言葉にする脳内変換が難しいので…
でもまぁ…そのお言葉、ありがたく受け取っておきます♪^^
では!
1人は涙を流し…1人は家を去った…
同じ想いを胸に秘め、同じ心の傷を負ったハヤテとヒナギク
この原因を創り出した夢ヒナ…その夢ヒナの目的が今…明らかとなる――
では本編へどうぞ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「はぁ…疲れた…ただいま〜。」
仕事から帰ってきたヒナ母がため息混じりで帰宅した。
荷物を置き、靴を脱ごうとした時…ある事に気付いた。
「あれ?…ハヤテ君の靴が無いわね。」
ヒナギクの靴はあるので一緒に出かけた訳では無い。
だがハヤテは記憶喪失でこの辺りは未知の領域とは大袈裟な表現だが
ほとんど知らない場所である。
そんなハヤテが1人で出かける何てどうしたのかなぁ〜と
思いながらヒナ母はリビングに移動した。
リビングに着いたヒナ母はソファーに荷物を下ろし、一端部屋に戻ろうとした。
だが…ふと視界にあるものが目に入った。
それは…キッチンの近くに座り込んでいるヒナギクと傍に落ちていた包丁だった。
「ヒナちゃん!?」
何故こんな所に座り込んでいるのか気になったが、それより包丁が落ちている時点で
ヒナ母の驚き度は急激に高まっていった。
「どうしたのヒナちゃん! 何かあったの!?」
すぐさま駆け寄り、ヒナギクの顔色を窺った。
頬には涙が流れた痕がはっきりと残っており、瞳はどこか遠くを見ているようだった。
ヒナ母が何度も声を掛けてもヒナギクは返事を返してはくれない。
とりあえずヒナギクを立たせ、ソファーへと移動させて座らせた。
「とにかくヒナちゃん! 何があったのか教えて! 黙ってちゃ分からないわよ!」
数分間の掛け声が実を結んだのか…ヒナギクが僅かに口を開いた。
泣き過ぎたためか…大分声が掠れていた。
「ハヤテ君…と…別れ…た…。」
「わ…別れた? ど、どうして?」
どうして靴が無かったのか理解できた気がしたヒナ母。
本当に別れたのなら…ハヤテがここにいる理由など無いのだから…。
「だって…ハヤテ君は…私を………。」
言いたくないあの言葉…。
“ハヤテ君は私を裏切った”
想う度に哀しくなってくる…。
想う度に否定したくなってくる…。
でも全ては事実。
変える事の出来ない事実だからこそ…辛い…。
「…ヒナちゃんが言いたくないなら言わなくてもいいけど… 一体…ハヤテ君と何がったの?」
このヒナギクの様子は知っている。
以前…ヒナギクにとり憑いた悪霊を払うためにハヤテがヒナギクを
傷つけた後のヒナギクの様子と酷似していたのである。
こういう場合は無理に聞こうとはせず、話してくれるのを待つのが無難なのだ。
そしてヒナ母のその選択は正解だった。
「…実は―――」
ヒナギクは静かに語りだした。
夢の中であった夢ヒナのこと…。
その夢ヒナから過去の事実を全て聞いたこと…。
その事実のことでハヤテとぶつかり、ハヤテを追い出したこと…。
辛そうだったが事細かに話してくれる中、ヒナ母は信じられないとばかりに目を見開く。
ヒナギクの話す内容が信じられないのではない。
そこまであの出来事を知っていて…何故本当の事実とこんなにもズレがあるのか…
衝撃で驚きを隠せなかった。
それと同時に心の奥に苦しいものを感じたヒナ母だった。
わざわざ教える必要が無いと考えていたのがまさかこんな事になるとは…
責任を感じるヒナ母だった。
話し終えたヒナギクはヒナ母が帰ってきた時よりは幾分か落ち着いてきたが
話し終わって更に落ち込んだようにも見えた。
ヒナ母は今のヒナギクに言うか言うまいか悩んだが…
このままにしておけるはずがない。
ヒナ母は一呼吸おいた後、真剣な声でヒナギクに告げた。
「ヒナちゃん…よく聞いて…。 ヒナちゃんが言うその事実…まだ続きがあるのよ。」
「っ………続き…?」
一瞬ヒナギクが反応するのをヒナ母は見逃さなかった。
全てを話し終わったあとに続きがあると言われれば…
直感的に悟るだろう…少なくともあの事実が変わる何かを言われると言う事を…。
「そう…実はね―――」
ヒナギクの知る事実に足りない事実を教え
何故そんな事をしたのかを教え
それによってハヤテがどんなに辛い想いをしたのかを教えた。
何度も何度もヒナちゃんのせいじゃないと念押しするのだけれど
話しを聞く度にヒナギクは信じられないといわんばかりに体が震えていた…。
「―――ってことなのよ…。 理解してくれた…かな?」
何度も顔色を窺いながら話していたが緊張の糸がとれない。
ハヤテはずっと本当の事を言っていたのにも関わらず信じなくて
終いには家を追い出してしまったヒナギク。
なのに現実はこれ…。
ハヤテとのやりとりで既に悲しみを嫌と言うほど体験してしまったヒナギクは
更なる衝撃に悲しむことは無かったが…明らかに衝撃を受けていた。
「…って、ちょっ…ヒナちゃん!?」
あまりの衝撃にヒナギクは…気を失ってしまった…。
夢の中で本当の衝撃が待っているとも知らずに――
目を開けば何度も見てきた光景が広がっている。
何もない空間にただ1人…こちらを見つめている自分がいる光景…。
その瞳は何とも異様で、狼のような瞳をしているのだ。
ヒナギクは近づいてくる夢ヒナを睨み続ける。
全ての発端はこの夢ヒナの言葉から始まったのだ。
夢ヒナさえ現れなければハヤテとああなる事もなかった。
ヒナギクは内なる悲しみを怒りに換え、その全てを夢ヒナに集中させた。
それに比べて夢ヒナはいかにも落ち着いた態度でヒナギクの元へとやってきた。
「意外と元気そうね。 もっと落ち込んでいるかと思ったんだけど。」
皮肉っぽく夢ヒナは話しかけた。
ヒナギクは怒りの瞳を向け、至って冷静な態度で話し出す。
「あなたのせいで…。 あなたが…本当の事実を教えてくれなかったせいで 私がどれだけしなくてもいい思いをしたか…あなたに理解できる?」
「自業自得でしょ?」
さぞ当たり前だと言わんばかりに夢ヒナは答えた。
ヒナギクはその言葉に怒りが爆発しそうになり、体中が震え出す。
怒りが大爆発を起こそうとした時…夢ヒナは一言呟いた。
「だってあなたは…彼のことを本当は信じてなかったんだから。」
「何…ですって?」
不意にハヤテの事を信じてはいなかったと言われ
ヒナギクは一瞬怒りすらも吹き飛んでしまった。
「あなたは彼を信じてない。 これは確かな事よ。」
「違うわ! 私はハヤテ君を信じてた!」
そう…信じてなければ…あんなに悩むことも無かったはずだ。
「なら何故あなたは彼の言葉に耳を貸さず 大嫌いと言いながら家を追い出したの?」
それを言われると辛い…。
だが仕方の無いことだとヒナギクは思っていた。
ヒナギクにとっての確かな証拠は夢ヒナから見せられたあの出来事だけだったのだから。
「それはあなたがあんなものを見せたからじゃない! 何が事実よ!…何にも事実何か言ってなかったじゃない!」
じょじょに怒りが声に現れてきたヒナギク。
それでも夢ヒナは眉一つ動かさない。
「何を勘違いしているの? いつ私があなたに嘘を言ったの? 私はあなたに…嘘偽りを言った覚えはないわよ?」
確かにそうだ。
ハヤテがヒナギクを裏切ったのは事実だ。
夢ヒナは何一つ嘘は言っていない。
だからと言ってそれでヒナギクが納得する訳が無い。
「それでも…あなたは大切な所だけは教えてくれなかったじゃない!」
「当たり前じゃない。 私を何だと思ってるの? 何でも知ってるって訳じゃないのよ? それに私は言ったはずよ。 記憶を失う前のあなたを見ていたってね。 あの子が知らない事を…どうして私が知ってるって言うの?」
反論はできない…。
夢ヒナが言っている事ははっきりと筋が通っている。
確かにヒナギクはハヤテの事情を知らなかった。
だからと言って夢ヒナが知っているでは話が通らない。
微かな戸惑いを感じるヒナギクをよそに夢ヒナは続けた。
「それに私は言ったわよね? 物事はきちんと見極めなさいと…。 あなたは私から話を聞いた後、深く考えようとしたの? …ただ私の話を聞いて悲しんでただけじゃない。 そんなあなたが…私に怒りを露にするのは筋違いじゃないかしら?」
悪いのは夢ヒナだ。
そう思っていたのに…夢ヒナの言う事は全て正しい。
正しいからこそ…否定したくなる。
何のためにハヤテにあんな事まで言ったのか…分からなくなる…。
「前に何度か言ったけど…私は“事実を伝える者” あなたが言っているのは真実。 真実は事実と似て非なるものなのよ。」
夢ヒナはただヒナギクに話していた訳では無かった。
話の裏には真実を探し出せと助言までしていた。
でもヒナギクは目先の事にだけ捉われて事実から真実を探し出すことをしなかった。
どちらが悪いかと言えば…完全にヒナギクだ。
裏切られた時に感じた悲しい気持ちとはまた全然違う気持ちがヒナギクを襲っていた。
それでも夢ヒナは…話すのを止めはしなかった。
「そしてあなたは真実を知ったら私に怒りをぶつけてきた。 だけどそれは大きな間違いなのよ。 私は前、こうも言ったわよね? 何を信じ、何を信じないのかと。 だからあなたは私を信じ、彼を信じなかった。 あなたが彼を傷つけた時点で…それはあなたのせい。 誰のせいでも無い…あなた自身のせいなのよ。」
「私の…せい…。」
信じたくないけど…完璧な正論にヒナギクは混乱していた。
間違っているとは百も承知だったが誰かにこの気持ちをぶつけなければ
ヒナギクは自分が自分でいられない位に参っていた。
なのに…全ては自分のせいであれば…この言いようのない気持ちは
一体どうすればいいのだろうか…。
悲しむことなど意味は無い…。
なら何をすればいい…?
なら何をやればこの気持ちが晴れるの…?
分からない…わからない…ワカラナイ――
「今あなたがどんな想いをしているのか大方分かるけど これだけは言わせてもらうわよ。 あなたは彼を信じていると言った。 本当に信じていたのなら…どうして最後まで彼を信じようとしなかったの? あの映像を見せられたとしても何故彼を信じようとしなかったの? …理由は一つ…あなたは口では信じていると言ったけれど… 本当は信じて何かいなかったのよ。 所詮あなたの想いは…その程度だったってことよ。」
夢ヒナは一気に語り上げた。
ヒナギクが責める形が…いつの間にか夢ヒナがヒナギクを
静かに叩き潰すかのような形になってしまっていた。
しかも他に例を見ないやり方には驚かされる。
ショックを与えるのには裏切りや、衝撃の真実を知るやり方などがあるが…
全くの正論でショックを与えるやり方は他とは訳が違う。
ショックを受けた者は誰も責める事ができず、一人で抱え込むしかない。
晴らすことのできない闇を…一人で背負って行かなければならないのだ。
自分でどうにかするしかない以上他人には頼れない。
本当の孤独が…始まるのだった…。
「最後にもう一つだけ教えておくわ。」
夢ヒナの顔が僅かに笑ったのは気のせいでは無いだろう…。
「あなたのお母さんから聞いたでしょう?…狼の霊のこと。 これ…何だか分かる?」
自分が作り出した大きな過失に混乱するヒナギクは
下げていた瞳を再び夢ヒナへと向けた。
そして…我が目を疑った…。
「あなた…まさか………。」
今度ははっきりと分かるように夢ヒナは微笑んだ。
突如として頭と腰から現れた人外のもの…耳と尻尾を見てヒナギクは悟った。
夢ヒナの正体は…あの…悪霊なのだと…。
「私が教えたい事は私の正体じゃないわよ? あなた…お母さんから私がどんなに強力な悪霊か…聞かされたわよね?」
ヒナギクは何も考えられない頭を必至に回し、ヒナ母から言われた事を思い出した。
記憶が確かであれば…強力な悪霊であれば人をも呪い殺すと…。
「精神的に弱っている者であればあるほど呪い殺すことが容易くなる。 今のあなたなら相当弱っているはずなのよね〜。」
その意味を直感的に感じ取り、ヒナギクは抵抗するかのように後ずさる。
だが夢ヒナはいじわるそうな笑みを浮かべるだけだった。
「大丈夫よ。 私じゃあなたを殺せないもの。」
その言葉に何か引っかかる思いを抱くヒナギクだがうまく考えられない…。
何もかもがヒナギクにとってはパニックそのものなのだから。
「そういえば彼もあなたのせいで精神的に相当参ったんじゃないかしら? 大好きな人からあんなに凄大に嫌われたらショックよね〜。」
「一体…何が言いたい…の…?」
その言葉に夢ヒナは満面の笑みで答えた。
「分からない? 私はあなたを殺せない。 彼は精神的に弱っている。 これらのことから何が導きだされる?」
ヒナギクはしばしの思考をとった後、ある驚愕の事に気付いてしまった。
そして…夢ヒナの目的を理解してしまった…。
「そんな…まさか…嘘でしょ…?」
ニヤッ…
ヒナギクの見開かれた瞳を悪戯っぽく見つめながら夢ヒナは静かに笑った…。
ヒナギクとのやり取りによりハヤテの心に創り出された闇…。
創り出された闇は…ハヤテの心の奥に眠っていたあるものを静かに呼び起こした…。
紛れもない…“狼”の瞳をもつあの霊が…呼び起こされた…。
「彼に隠れていた私の本体は…あなたが創り出してくれた心の闇で目覚める…。 全ては計画通りに…私は彼を…呪い殺す。」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
投稿します
明らかとなった夢ヒナの目的!
それは…実はヒナギクではなく、ハヤテを呪い殺すことだった!
そして目覚めた悪霊の本体…その先に待つものとは!?
次回へ続く。
感想待ってます!><
では!
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 6/12 更新 ( No.18 ) |
- 日時: 2008/06/12 09:48
- 名前: 真司
- ジュンさん、読ませてもらいましたが
やはり5日も待っただけあって面白かったです。
夢の中のヒナギクは、まさに正論を言ってましたね。 次回もやはり5日待つことになるのか?しかし、現実のヒナギクはどうやって ハヤテが呪い殺されるのを阻止するのか 今からとても楽しみです。伊澄が登場するのか?
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 6/12 更新 ( No.19 ) |
- 日時: 2008/06/12 21:52
- 名前: 迅
- うは〜
あなたは実は小説の神さまでしょ すごすぎです。 いやほんとに、うますぎる。そして面白すぎる 次の更新も期待しています ではさようなら
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Re: 好きだ何て言わな ( No.20 ) |
- 日時: 2008/06/13 00:32
- 名前: ジョンスミス
- こんばんは!
ジュンさんどうもありがとうございます(−_−)ペコリ そのうちハヤヒナ物書きますので時間が余ったらでいいので見てください。 では感想を言わせて頂きます。 やっぱり夢ヒナは狼に関係がありましたか・・・、ヒナも大変ですね・・・。 ハヤテの方はどうなってるんでしょう、やっぱり家で落ちこんでるんでしょうか・・・。心配です・・・。 では次回も楽しみにしているので頑張ってください。
PS.感想などの書き方が変な時は誰でも良いので言ってください(口調が変わるのはスルーしてください)
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 6/12 更新 ( No.21 ) |
- 日時: 2008/06/13 12:42
- 名前: インザーギ
-
久し振りです、インザ―ギです。
パソコンが壊れるという悪夢に襲われてご無沙汰でした。
1ヵ月半分程開いていたので一気に読ませていただきました♪
〜感想〜
以前読んだ甘〜い展開からかなりシリアスな展開になってますね。
何やら今までのジュンさんの作品とは違うシリアスだ…と思います。
夢ヒナによって苦しめられるヒナギクと、ヒナギクによって悲しみを抱いたハヤテ…
シリアスとしか言い様がありません!
久し振りに書いたので、中身の無い感想になってしまいましたが…
次の話が凄く楽しみです。
応援してます!頑張ってください!
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 6/12 更新 ( No.22 ) |
- 日時: 2008/06/13 19:12
- 名前: コバルト
- 中身に触れた感想…書けてれば良いのですが…。
狼の霊に狙われているハヤテ。そのためだけに二人を引き離し心の闇を作り出す狼霊。 歯がゆい通り越して物凄い悔しさです!(小説にここまで気持ちをいれてしまうとは…。) また久し振りに読み直して見ましたが、ジュンさんは色々な展開を見せてくれているので非常に楽しかったです。
殆ど前回の感想と被ってはいますが…要するに…
続きを期待しています!!
(酷い感想…)^^;
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 6/12 更新 ( No.23 ) |
- 日時: 2008/06/15 18:15
- 名前: ジュン
- 参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=2131
- 更新します
毎度のことながら凄い感想量で吃驚です^^;
前回は四つ消されてしまって悲しかったですが
特に悲しかったのは唯一肉まんさんのだけが
見れなかったことです…
まぁ…いまさら悲しんでも消されたものは
戻りませんからさっそく今回のレス返しへ!
★真司さんへ★
★迅さんへ★
★ジョンスミスさんへ★
★インザーギさんへ★
★コバルトさんへ★
こんばんは!感想ありがとうございます♪
今回もまとめてレス返しするのをお許しください
さて、皆さんが今回注目するのは狼の霊とヒナギク
それに狼の霊が密かに目覚めたハヤテの3人ですよね?(正確には2人と1匹)
ハヤテは何も知らずに何処かへと去り、ヒナギクは衝撃の真実を知った
狼の霊はハヤテを呪い殺そうとする
………展開が見えない^^;
ですが話の裏には必ず何かがある!
今回の本編を読む前に考えてみてください!
注目すべきは…狼の霊です!
まぁ…絶対に分かりはしないと思いますが^^;
何せ皆さんが吃驚するような展開作りに力を注いでますので♪
では!
狼の霊が口にしたハヤテの抹殺…
信じ難い話を聞いてしまったヒナギクは愕然とする
狼の霊は静かに笑い…全ては計画通りに事は進む
ハヤテの殺害…その目的の真意とは!?
では本編へどうぞ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「どうして…どうしてハヤテ君なの…? 何で…ハヤテ君が殺されなきゃ…。」
ハヤテの死と言う言葉がヒナギクの背中にのしかかる。
夢ヒナはヒナギクのせいでハヤテの中の本体が目覚めたと言った。
それによりハヤテが…殺される…。
好きな人を傷つけ、殺される機会を創り出したなんて…この上なくショックだった…。
いや…ショック何てものじゃない…絶大なる絶望だ。
「悪霊にとって…彼のような幼き時から苦しみを味わってきた者を 呪い殺すことは至上の快楽を得る事が出来るのよ。 でもその代わりに辛い経験を持つ者は中々精神的に弱る事が無いのよ。 だからあなたを利用したのよ…彼が愛していた者からの辛い言葉… これを言わせるだけにどんなに苦労したことかしら…。」
しみじみと過去を思い出す素振りを見せる夢ヒナ。
ヒナギクは怒りすら湧いてこない。
何もかもが…絶望なのだ…。
「でもあなたは私が言ったことを信じ、私の期待通りに動いてくれた。 そして彼は心が傷つき、やっと呪い殺せるようになったのよ。 でも…どうして今まであなたを殺さなかったか分かる? あなたを先に殺してしまえば彼がとても悲しむのは必然。 そうすれば別にこんなことをしなくても彼を殺せたのに どうしてあなたを殺さなかったか分かる?」
狼はどこまで狡猾なのだろうか…。
夢ヒナはいたって穏やかな顔で…言い放った。
「あなたを殺さなかった理由はね…見たかったのよ。 彼の亡き骸を見るあなたの悲しみに暮れるその顔をね。 分かっていたのに止めれなかった悔しさで歪むその顔をね。」
穏やかに言い放つのだから…恐ろしい…。
ヒナギクは震える唇で夢ヒナに言葉を投げかける。
「…最低ね…趣味悪過ぎよ…。」
「お褒めの言葉ありがとう♪」
揺れる尻尾は楽しげに揺れ続ける。
夢ヒナはヒナギクに微笑みかけた後、一言呟く。
「さてと…そろそろ彼を殺そうかな…。」
ヒナギクの中の夢ヒナは、言わば分身的存在。
だけども本体とは一心同体…連絡を取ることなど造作も無い。
本体と分身…力の差はあれど心は一つ。
夢ヒナが今、殺そうとすればハヤテは死ぬ。
今、動かなければ…ハヤテは死ぬ…。
その言葉が頭の中に響き、いつの間にかヒナギクは叫んでいた。
「私がハヤテ君の代わりになるから! ハヤテ君の代わりに私を殺していいから! だからハヤテ君を殺さないでぇぇ!!」
こだまする事の無いこの空間でヒナギクの声はこだました…。
大切な人を失う苦しみなど計り知れない。
それが…自分のせいであれば尚更だ。
夢ヒナの楽しげに揺れていた尻尾がピタリと止まった。
初めて見せる無表情な顔でヒナギクを見つめた。
「罪滅ぼしのつもり? 私が言うのも難だけど…そんな事を して彼が喜ぶとでも思ってるの?」
「それでも私は責任を取らないといけないのよ! 私のせいでハヤテ君が理不尽に殺される何て耐えられない! もしハヤテ君が私の命1つで助かるのなら…私はどうなっても構わない!!」
己の“死”をもってハヤテを助けようとする想い。
その瞳に揺らぎはなかった。
「………死ぬのよ? 命を懸けてまで…どうして助けようとするの?」
ヒナギクは当然と言わんばかりに言った。
“死”を覚悟した者が見せるとは思えないほどの優しい笑顔で…。
「決まってるじゃない。 私がハヤテ君の事が…大好きだからよ。 他に理由なんていらないわ。」
愛しているからこそ…
失いたくないからこそ…
“死”をも恐怖と感じさせない
ヒナギクの言葉に夢ヒナは無表情のままだった。
そして夢ヒナは笑った…。
ヒナギクにも分らないほど小さく…笑った…。
「気が変わったわ。 彼は助けてあげる。」
「!…本当!?」
絶望の中に光が射した瞬間だった。
だが…その見返りは大きいものだった…。
「その代わり、あなたは今ここで死ぬわよ…いいわね?」
「えぇ。」
潔くヒナギクは目を瞑り、“死”を待った。
「あなたのその想いに免じて眠る様に死になさい…。」
夢ヒナがそう言った直後、ヒナギクは次第に眠気のようなものを感じ
静かに深い眠りへと入って行った…。
そしてヒナギクは…死んだ………はずだった。
だがヒナギクは生きていた。
実は…深い眠りについただけだったのだ。
安らかに眠るヒナギクを夢ヒナは見つめる。
「本当に殺すとでも思ったのかしら? 最後に一活躍してもらわないといけないのにね。 でも次は…一歩間違えば…ただじゃ済まされない…。 この計画の…最後の山場…。」
夢ヒナの頬には緊張と焦りが入り混じった一筋の汗が流れていた――
「……ん……ヒナちゃ…ん……。」
ヒナギクが目を覚ました時、始めに視界に入ったのはヒナ母の寝顔だった。
ヒナギクはヒナ母に膝枕にされた状態でソファーに横になっていた。
時刻は午後9時。
ヒナギクが気を失ってから約2時間が経っていた。
いきなりヒナギクが気を失うものだからヒナ母は焦ったはずだ。
そしてずっと呼び続けていたのは安易に予想がつく。
つまりヒナ母は…疲れで眠ってしまったのだろう。
ヒナギクはヒナ母を起こさないようにそっと起きあがるとヒナ母を見つめた。
ただし、見つめる瞳はもはやヒナギクのものではない。
人をも支配した…狼の霊のあの“瞳”だった…。
「…お母さん…か…。」
少し淋しそうな瞳なのは決して気のせいではないだろう…。
一時ヒナ母を見つめた後、ヒナギクは家を出て行った。
その瞳にはとても強い意志が込められながら――
場所は変わり、とある山中の山小屋。
ヒナギクから家を出て行ってと言われたハヤテは何故かこんな山中にある山小屋にいた。
桂邸以外に泊まる当てもないから何となく山に入り、何となく見つけたのだろう。
中はボロボロだったが住めない訳では無かったため、ハヤテはここで休んでいたのだった。
「……………。」
ぼんやりと夜空を見上げるハヤテの顔は悲しみに暮れている最中だった。
ヒナギクから言われたあの言葉に相当気持ちが沈んでいるのだ。
ぐぅ〜…。
静かな夜の山中にハヤテのお腹の音が鳴った。
よくよく考えれば昼から何も食べていないハヤテのお腹は空腹になるのは当たり前だった。
でもハヤテは何も食糧をもっていないため、どうすることもできない。
空腹に耐えながらハヤテは夜空を見つめるだけだった。
本来ここはそう簡単に人が来る場所では無い。
なのに…ハヤテの元にある人物がやってきた。
「……あなたは…。」
ハヤテはその人物に気づき、微かに目を細めた。
「本当にこんな所にいらしたんですね…ハヤテ様…。」
何人もののSPらしき人たちの先頭に…伊澄がいた。
どうしてこんな所に居るのかハヤテは分からなかったが
どうやら訳ありのような雰囲気だった。
「…どうされたんですか? こんな山の中にまで来て…。」
伊澄は静かに一歩前に出ると、ハヤテに告げた。
「ハヤテ様に…あることをさせてください。」
「?…あること…ですか?」
伊澄の顔は辺りが暗くてよく見えなかったが…
決して良い顔はしていなかった…。
「はい…。 そうしなければ…会長様が… ヒナギク様が…殺されてしまいます…。」
「ッ!?…ヒナギクさんが殺される!?」
いきなりやってきて最も愛している人の“死”を伝える言葉…。
ハヤテにとってそれは…心に受ける衝撃に他ならない。
ハヤテが愕然としているのを見て伊澄は慌てて付け加えた。
「で、でもハヤテ様が…その…あることを 受けてくれさえすれば…大丈夫だと…。」
「何ですか!? そのあることって!!」
ヒナギクの言葉を受けた時から少々おかしくなり始めているハヤテは
パニック寸前だったのは火を見るより明らかだった。
伊澄は数十分前の出来事を思い出しながらはっきりと言った。
「お話ししてませんでしたので理解できないかもしれませんが…私は―――」
時は今より数十分前――
ピンポーン…。
ある屋敷のインターホンが鳴らされた。
ここは…以前ヒナギクのとり憑いた悪霊を倒した者が住む家…鷺ノ宮邸だった。
実際には、悪霊を倒したと思い込んだ者だが…。
「はい、どなたでしょうか?」
インターホンから聞こえてきた声はきっとSP又は執事の人だろう。
インターホンを押した本人…狼に支配されたヒナギクは愛想の良い声で答えた。
「私は桂ヒナギクと言います。 鷺ノ宮伊澄さんはご在宅ですか?」
「伊澄お嬢様のお友達の方でしたか。 今探してきますのでどうぞ中へお入りください。」
探してくる…つまり伊澄は家の中で迷子なのだろう…。
ヒナギクはそんなの構わずに1人、鷺ノ宮邸へと足を踏み入れて行った。
玄関へと着くとSPらしき人たちに連れられ、個室へと通された
ヒナギクの前には伊澄が座っていた。
いつもはのほほ〜んとしている伊澄でも前提に条件がつけば話は変わってくる。
記憶を失ったヒナギクが1人でここに来るはずが無い。
来たとしても何か知らぬ状況に陥っていると言う事。
伊澄はそういう事態を見越していて真剣そうな顔つきだった。
そしてそれは…驚きの表情へと変わることとなる。
ヒナギクが個室に通されて2人きりになったのを確認した伊澄は話を切り出した。
「どうされたんですか? 会長様がお1人でお尋ねになるなんて…。」
真剣そうな顔つきは緩むことは無かったが…狼の霊に気付きはしなかった。
ヒナギクは少し笑顔で告げた。
「少し訳がありまして。 ひとまず…何もしなければこの体の 持ち主は無事にお返ししますよ。」
もちろん伊澄は何の事だか分かってはいない。
まさか…強化した自分の秘術を破られているとは思いもしていないからだろう。
「あまり話を伸ばしてもアレなので単刀直入に言いますが…私は交渉しに来ました。 人質はこの体の持ち主…交渉を認めてもらわなければこの方には死んでもらいます。」
「ッ!?」
交渉と言うよりは脅迫と言った方が近いかもしれない。
この交渉の為に狼の霊はとても計画を練っていた。
この交渉の為に幾つもの嘘を吐き、ヒナギクを巧みに操りながら計画を進めて行ったのだ。
そしてヒナギクという人質を手に入れるためにわざとハヤテを殺すと宣言。
それはヒナギクが身代わりになると言うのを見越しての言葉だった。
狼の霊の思惑通りにヒナギクはハヤテが助かるならと
“死”を覚悟し狼の霊に心を許してしまった。
そして狼の霊はヒナギクの意識を深く眠らせた後…体を乗っ取ったのだ。
ヒナギクに過去の事実を教えたのも計画のため…。
ヒナギクとハヤテを互いに傷つけさせ、ハヤテが桂邸を出て行くのも計画の内。
そしてヒナギクにハヤテを殺すと言って最終的にヒナギクを乗っ取ったのも計画のため…。
幾重にも重なる狼の霊の行動は…全てこの交渉のためにやってこられた。
ここまでして叶えたい交渉とは何なのだろうか…。
この狼の霊の…真の目的が今、明らかとなる。
「私の話が終わるまで何も答えなくても結構ですが… 変な行動を起こしたら真っ先にこの方を殺します。 もし先に私を殺せたとしても… この方は永久に目覚める事は無いでしょう。 それだけは覚えておいてくださいね。」
笑顔で告げるヒナギクに対し、伊澄はじょじょに青ざめていく。
状況は把握しきれていないが…分かることはある。
一つ目は…ヒナギクが何者かに自由を奪われていると言う事。
二つ目は…自分が逆らえばヒナギクの命は無いと言う事。
何だかんだ言っても伊澄はまだ子供なのだ。
命のやりとりなど…できるはずがない。
交渉の内容がどんなことであろうと…
伊澄は首を縦に振ることしかできないのだ。
「まず、私の正体をお話しますね。 私の正体はよくご存じのはずだと思いますけど… あなたが倒したはずだった…あの“狼”ですよ。」
「お…狼………ッ!?」
まさか…と言わんばかりに伊澄は目を見開く。
衝撃を受けた伊澄をよそにヒナギクは話し続けた。
「まぁ…いまさらそんな事はどうでもいいわ。 私の交渉の内容だけど…あなたじゃないとできないだから良く聞いて。」
ヒナギクは深呼吸した後、はっきりと告げた。
「私の目的はただ一つ…それは………綾崎ハヤテの記憶を元に戻させること!!」
「―――ハヤテ様の記憶を元に戻します!!」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
投稿します
巧みに言葉を操り密かに計画を進めて行く狼の霊…
ヒナギクを傷つけ、ハヤテを傷つけさせて進めてきた計画…
その最終目的は何と!
伊澄により消されていたハヤテの記憶の復活!!
それでは感想待ってます!><
では!
※テスト期間なので更新遅れます!><
多分…7月に入るかもしれません…
ご了承ください!
ちなみに…最終話は近いです
[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください |
Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 6/15 更新 ( No.24 ) |
- 日時: 2008/06/15 19:40
- 名前: 真司
- 3日待ちましたが、やはり面白かったです。
描写もとてもうまくて話も面白く
しかし、何故狼ヒナギクはハヤテの記憶を戻そうとするのか?
そして、記憶が戻ったハヤテはどうなるのか? とても気になり今すぐ次の話がみたいくらいです。
次の更新を凄く楽しみにしています。
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 6/15 更新 ( No.25 ) |
- 日時: 2008/06/15 21:09
- 名前: 自由形
- ぬわぁぁぁぁぁにぃぃぃぃぃ!?
ハヤテの記憶を戻すだってぇぇぇぇぇ!? 貴様、何が目的だ!?
・・・・・・え〜、またもいきなりですみません、自由形です。 ここからは、普通の感想を・・・。
狼さん狼さん、あなたは一体何がしたいんですか? はっ! もしや・・・、実はいい人ですか!?(狼だけど いやしかし、今まで僕が想像してきた中で、見事ジュンさんの思惑を見抜けたことはない! ジュンさん、あなたは今度はどんなびっくりオチを考えてるんですか!? なんだか頭が暴走しそうなので、今日はこのあたりで・・・。
ではまた、ごきげんよう!
[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください |
Re: 好きだ何て言わな ( No.26 ) |
- 日時: 2008/06/16 00:48
- 名前: ジョンスミス
- こんばんは〜
ジョンスミスで〜す、かなりねむいです・・・、でも!まだ寝ませんよ〜感想書きますから! 狼は何がしたいんでしょう・・・?ハヤテの記憶を元に戻してハヤテを傷つけるようなことして・・・?
今回は感想が短いですが勘弁してください・・・
それではまた次回も楽しみにしています 頑張ってください!!
[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください |
Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 6/15 更新 ( No.27 ) |
- 日時: 2008/06/17 23:00
- 名前: ライム
- こんばんは、ジュンさん
最近忙しくてレスが・・・
では感想です。 う〜ん・・・ 狼の目的はハヤテの記憶だったんですか・・・
そしてヒナギクを人質とする狼・・・ いすみはこの先したがってしまうのか・・・
すみません 短いですが・・・
この先も楽しみです 頑張ってください
追記 テストによる短期休載のようですね。 更新まで待ってますので大丈夫です 頑張ってください
[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください |
Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) テストによる短期休載 ( No.28 ) |
- 日時: 2008/06/29 01:48
- 名前: ジュン
- 参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=2131
- 更新です
やっとのことでテスト終了!
気になる場面での短期休載はちょっと堪えますね^^;
何せ…今回で最終話ですから!
…と言う事で、今回はお待たせした分の謝罪も兼ねて
超・増量版で行きたいと思います!
でも今回の内容は心してかからないと理解できませんので^^;
でもその前にレス返しへ!
★真司さんへ★
★自由形さんへ★
★ジョンスミスさんへ★
★ライムさんへ★
こんばんは!感想ありがとうございます♪
やはり気になる所は皆さん共通で狼の目的が
ハヤテの記憶を復活させたいことですよね
最終目的が記憶の復活…
これを考えてみるのも一興ですね♪
はたして…狼が想い描く未来はどうなっているのか…
それは今回の話で真相を!><
では!
衝撃の最終話
ハヤテとヒナギクの恋物語
突如として現れた狼の霊により全ては崩壊へ向かった…
その狼が求める要求はただ一つ…それは綾崎ハヤテの記憶の復活
狼の目的が果たされた時…全ては一つへ繋がる――
では本編へどうぞ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「記憶を…戻す?」
ヒナギクを助けるためならどんな事であろうと否まない覚語のハヤテ。
だが…伊澄の言う事はハヤテにとって未知の領域である。
自分が記憶を失っている事は分かっていたが…前の記憶をいきなり
戻すと言われれば戸惑うのは必然的だった。
「はい…事情は深いので伝え難いのですが…要点を簡潔を言えば ハヤテ様の記憶は以前のハヤテ様の願いにより封印させてもらいました。 そして狼の目的はその記憶を復活させることです。 目的の意図は分かりませんが…会長様のお命が掛かっている以上… 残念ですがハヤテ様が拒否することはできませんが…よろしいでしょうか?」
不安に顔を強張らせ、オロオロとした態度で伊澄はハヤテの返事を待った。
ハヤテは考える素振りを見せようとしたが直ぐに止め、口を開いた。
「それで…どうすれば記憶は元に戻るんですか?」
考える事などに意味は無い。
ハヤテの答えはただ一つしか無いのだから。
伊澄は頷くように微かに首を縦に振ると、後ろに控えているSPの1人に何かを命じた。
程無くして、伊澄に命じられたSPの1人が伊澄の元へある物を運んできた。
「それは?」
「これは鷺ノ宮家の家宝とされる…木刀・正宗です。」
SPの1人が運んできたのはあの…木刀・正宗であった。
伊澄の意図が分からないハヤテは首を傾げていた。
「この木刀には…私のような特別な力を 持つ者の力を“無”にする能力が宿っています。 ハヤテ様の記憶は私の特別な力により封印しました。 よって、この木刀の力を使えば封印されている 記憶を解き放つことができるはずです。」
伊澄の説明によりハヤテは理解し、頷いた。
「それでは早速…お願いします。」
目を瞑り、ハヤテは伊澄の行動を待った。
伊澄は不慣れな木刀をしっかりと握りしめ、軽くハヤテへと振りかざした。
「………………。」
辺りはすっかり静まり返っていた…。
伊澄達はあの後、狼の言われ通りに速やかに下山し
ここに居るのはハヤテのみとなっていた。
風吹く声も…森のざわめきも…虫の音も…何もかもが沈黙を保っている。
ハヤテの瞳に映る星空も…儚く見えてくる…。
伊澄の木刀の一振りは成功し、ハヤテは全てを思い出していた。
ヒナギクを助けたいがために伊澄の力を借りて自分を偽り
ヒナギクを傷つけ、周りを傷つけ、自分をも傷つけた過去…。
このまま消してしまいたかった過去を思い出してハヤテは悲しみに暮れる。
現在の記憶と今までの記憶が混ざり合うことにより多少混乱していたが
今は自分でも驚く位に落ち着いていた。
それは悲しみに暮れていたせいでもあるかもしれないが……。
とりあえず、狼の目的は達成されたのだからヒナギクは無事だろう。
命を奪う事すらできるほどの強大な悪霊なのだから完全に保証はできないが……。
ヒナギクが心配なのだが体が思うように動いてはくれない。
記憶が戻り、ヒナギクの言っていたことが間違いだと分かった今
もはやここに居る意味など無いのに…体が思うように動いてはくれない。
いつしかハヤテは…眠りについていた――
「――きて…起きて…ハヤ兄(はやにぃ)…。」
誰かの呼び声に応えるかのようにハヤテは目を覚ました。
ぼんやりとした視界が捉えた人物は見たことのあるシルエットだ。
目が冴えるとそれが誰なのかがはっきり分かった。
その人物は…ヒナギクだった。
「ヒナギクさん…どうしてここに?」
ハヤテのその一言にヒナギクは微かに顔を歪め、そっとハヤテに背を向けた。
「始めに言っておくけど…ここはハヤ兄の夢の中。 そして…私はハヤ兄が思っている人じゃない。」
ヒナギクのその言葉に疑問を持ったが、現実ならこんな所にヒナギクが居るはずが無い。
それに辺りは何もない空間だ…夢の中と言うのもあながち間違ってはいないだろう。
それともう一つの疑問も直ぐに理解できた…相手はヒナギクであってヒナギクではない。
その証拠は…ヒナギクの頭に付いている耳と腰辺りから生えている尻尾が教えてくれた。
もし、ハヤテの予想が合っていれば…このヒナギクは…ヒナギクの形をした狼の霊だ。
そう考え、ハヤテは瞳を僅かに細めながらヒナギクを見つめた。
だがハヤテのその対応にヒナギクの顔が少し…哀しそうになった。
「…あなたは狼の悪霊…ですね?」
確かめるかのようにハヤテは静かに尋ねた。
返事を待つハヤテに向かってヒナギクは…意外な事を口走った。
「ハヤ兄は…私の事…本当に忘れちゃったの…?」
その声はとても哀しかった…。
だがハヤテは…それに気付きはしなかった。
ヒナギクの言った言葉に驚いてそれどころでは無いのだ。
「ぼ、僕はあなたのような悪霊とは仲良くなった覚えはありませんよ。」
「……それじゃあ…狼とも?」
理解して欲しい…そういう雰囲気がヒナギクから溢れ出している。
ハヤテは“ありません”と言いかけた所で口が止まった。
少し何かを考える素振りを見せていたハヤテは唐突にヒナギクを見つめた。
その瞳は…信じられないと言わんばかりの瞳をしていた。
「ま、まさか…あなたは……“愛”…なの?」
ハヤテのその言葉にヒナギクもとい…愛は暖かな笑みで頷いた。
やっと理解してくれた…その嬉しさが尻尾に伝わりワサワサと揺れた。
一方のハヤテは頭を鈍器で殴られたかのような衝撃が全身に駆け巡った。
「ど、どうして愛がこんなことを!? 愛は…狼なのにあんなに優しい狼だったじゃないか!」
ハヤテはこの狼のことを知っている。
知っているからこそ…信じられなかった。
少なくとも…ハヤテが知っている愛はこんな狼では無いのだろう。
だが愛はまた哀しそうな顔つきに戻り、話し始めた。
「話せばとっても長くなる…。 少なくとも私は…ハヤ兄たちを傷つけるために現れた訳じゃないの…。 私はただ…命の恩人であり…家族であり… 最愛の人であるハヤ兄の傍に居たかっただけだった…。」
「愛…。」
この哀しい声が嘘だとは思えないし、何より昔…一緒に暮らしていた仲なのだ。
疑う事など…できるはずもなかった。
「私が死んで…心から泣いてくれたハヤ兄のことは今でも覚えてる…。 心から私の事を考えてくれた人はハヤ兄だけだった…。 だから私は…ずっとずっと…ハヤ兄を見守って行きたいと思った…。 私は死んだ日からずっとハヤ兄を見守ってきた…。 ハヤ兄の彼女…ヒナギクさんと居る時の幸せそうなハヤ兄を見るのが大好きだった…。 だけどそうずっと現世に留まる訳にいかないの…。 本来死んだ者は黄泉の国と呼ばれる場所に行かないといけないんだけど 私は嫌だった…大好きなハヤ兄の元を離れる事なんて考えられなかった…。 でも…いつかは行かなきゃいけない日が来る…。 だから私は…最後に少しでもハヤ兄に触れていたかった…。 そして…その願いは叶った…。」
そう話した後、頭の上に付いている耳を軽くいじりながらハヤテを見つめた。
ハヤテは鈍感と言われてもバカと言う訳では無い。
これだけ話を聞き、過去の記憶とを照らし合わせれば…愛の言いたい事は自ずと分かる。
「それじゃあ…ヒナギクさんに取り憑いたのは…呪い殺すためじゃなかったんだ…。 いや、でも…ヒナギクさんは実際に弱って来てたし…。」
伊澄に言われた事が頭の中でグルグルと回り続ける。
「私はずっとハヤ兄の傍に居ていつの間にか霊力が強くなってたの。 だからヒナギクさんの体に入り込んだ時…慣れない事をしたせいで その霊力が溢れてヒナギクさんの体に人外のものを作ってしまった…。 あの方は私を悪霊として考えて弱らせていると言ったけど… 実際はヒナギクさんの体が人外のものに適応出来なくてそのせいで ヒナギクさんは弱ってたんだよ…。」
伊澄は言った…ヒナギクには悪霊が取り憑いていると。
まさかそれが…勘違いだとは全く思わなかったハヤテは疑問を抱いた。
「それじゃあ…どうしてヒナギクさんの体に入った時に 僕に今のようなことを教えてくれなかったの? 言ってくれていれば…こんなことにはならなかったのに。」
「それは無理だよ…。 どんな所にも決まりある…。 死んだ者が現世の人に何かを伝えることは してはいけないことだもの…。 でも…ハヤ兄に気付いて欲しかったから… 私はいけないと分かっていながら“愛狼”だって…言ったんだよ?」
ハヤテは?を浮かべながら記憶を探って行くと……。
「……あ…。」
記憶の片隅に覚えていたその言葉。
確か…ヒナギクが二重人格が出来たとか言っていた時にヒナギクは確かにこう言っていた。
“愛狼とあの子の記憶が交わって新たに出来た新生ヒナギクってところかしら”…と。
「“愛狼”って聞けばハヤ兄なら気付いてくれると思ったのに… ハヤ兄は少し気付いてくれなかった…ちょっと悲しかったなぁ…。」
「そ、それは…。」
いくら鈍感と言えど、昔自分と一緒に暮らしていた
狼だと考えなかったハヤテにも落ち度はある。
もしも気付いてやっていれば…未来は変わっていたのかもしれない…。
色々な想いを胸に秘めた愛の行動はただ純粋にハヤテが大好きだったから。
なのに…種族を超えた想いは…悲しき末路を辿っていたのだ…。
それを愛は…語った…。
「行き過ぎた行為だとは自分でも分かってた…。 無理してヒナギクさんと一つになってでも…ハヤ兄に触れたかった…。 でもさっきも言った通り…一つになることはヒナギクさんにとって危険な行為…。 だから私は1日を過ぎたら…直ぐにヒナギクさんから離れて…成仏するつもりだった…。 でも…何でなのかな…どうして運命は…こんなに酷いのかな…?」
愛の瞳からそっと涙が零れ落ちた…。
ハヤテはただただそれを見つめるばかりだった…。
愛の伝えたことは多分想像がついた…愛はハヤテとヒナギクの仲を
壊そうなんて考えてもいない…。
死んで尚与えられたたった1日の至福の時を…
愛にとってこれ程素晴らしい時間は無いと言っても過言では無い時を…
壊してしまったのは…紛れもなくハヤテたち…人間だった…。
「…あの日…ハヤ兄が私を悪霊として除霊しようと している事を知って…とてもショックだった…。 私はヒナギクさんと一つになっていたから… ヒナギクさんの悲しみと…私の悲しみが重なって ヒナギクさん自身の精神が崩壊しそうになるまで悲しんだ…。」
あの頃のヒナギクの異常なまでのハヤテに対する想いと悲しみは…
ヒナギク1人のものと愛のものによって成り立っていたのだ。
ハヤテはただヒナギクを助けたくてヒナギクを傷つけた…。
なのにそれが…無意味…いや、ただ純粋に自分を愛してくれていた者を
深く傷つけただけだと分かった今…ハヤテは言いようの無い想いに駆られた。
「本来私は…その1日が終われば成仏するつもりだった…。 だけど…私のせいでハヤ兄とヒナギクさんの仲が引き裂かれるなんて… 私はどうしても許せなかった…! だからね…ハヤ兄…私はその日から決めたんだ…。」
その日を思い出すかのように愛は僅かに天を仰いだ。
「何を…決めたの?」
「…私は…自分で作ってしまった過ちは…どうして戻したいと思った…。 ハヤ兄とヒナギクさんの仲を戻すためなら…例え悪霊と思われたって構わない。 その日から私は…そう誓ったの…。」
ここから…愛の壮大な計画が…始まったのだ。
「私の計画は…ハヤ兄に私の事を理解してもらうことだった…。 ハヤ兄だけが唯一私の事を理解してくれると思ったから。 でもその日からハヤ兄は3週間も失踪していたから…全く計画を進められなかった…。 その間…ヒナギクさんはどんどん弱って行くばかりで私も焦ったけど… ヒナギクさんから抜ける事ができなかったから…ハヤ兄が現れるのを待つだけだった…。 あの日から3週間後…あの女の子が現れてハヤ兄がいると言ったのを聞いて 直ぐに私の事を伝えようと思ったけれど…ハヤ兄は既に…記憶を失った後だった…。」
愛はハヤテとヒナギクの仲を戻したいがために一生懸命にやっていたのに…
ハヤテたちがそれを幾度となく邪魔をしていた…。
ハヤテたちはハヤテたちで一生懸命にヒナギクを助けようとしていた。
全てを知っている者と全てを知らない者の差は…あまりに開き過ぎていた…。
「だから私は…もう一つ計画を立てた…。 全ては…ハヤ兄の記憶が戻らなければ意味が無いから。 …とっても複雑な計画で成功する確率何て…本当に低かったけれど…私はやった…。」
愛が立てたもう一つの計画とは…次のようなものだった。
1、計画の1段階として、ヒナギクの記憶を閉じ込める。 ※ちなみに伊澄の秘術は対悪霊用だったので悪霊では無い愛には無効だったため 愛は消える事は無かった。 しかし、消えたと思わせる方が良いと考えて尻尾と耳も何とか消したのだった。
2、ヒナギクとハヤテがある程度仲良くなったら 事実を知るもう1人のヒナギクと言うことで夢の中に現れる。
3、わざと自分を悪役に立て、ヒナギクにあの日の過去を伝えて悲しませる。
4、ヒナギクが混乱し、ハヤテとの口論で互いに傷つけさせる。
5、↑のやりとりの後、真実を知る者からヒナギクに真実を伝える。
6、戸惑うヒナギクの前に再び現れ、全てはハヤテを信じなかったヒナギクが悪いと言う。 最後に、何故ヒナギクを呪い殺さないのかと問い ヒナギクにハヤテの中にいる本体の事を告げる。 ※実際はハヤテの中に居るのが分身で、出て行ったハヤテの居場所を知るため。
7、ヒナギクはハヤテを助けるために自分が身代りになると言わせるように仕向ける。
8、愛に気を許したヒナギクを深い眠りにつかせ、伊澄との交渉権を手に入れ ハヤテの記憶を戻さないとヒナギクを直ぐに呪い殺すと脅迫した。 ※伊澄に近寄り、頼み事をするためにヒナギクと言う切り札を手に入れたのだ。
わざと自分を悪霊として名乗り、計画を進めて行った愛の目的はいつだって…
ハヤテとヒナギクの幸せを取り戻すことだったのだ。
計画の話を終えた愛は考える素振りを見せているハヤテからの返事を待った。
一時考え事をしていたハヤテだが…ついに口を開いた。
「…それじゃあ今…ヒナギクさんはどうしたら起きるの? 愛の話では深く眠らせるって聞いたけど…。」
不安そうに尋ねるハヤテに愛は細く微笑みながら言った。
「それは聞かなくても大丈夫だよ。 ハヤ兄なら…きっと分かるから。」
ハヤテを見つめる瞳が懐かしさを持っていたのは…
少なくとも過去に関係があるのだろう。
そのことはひとまず置いといて…ハヤテは無事だと言う事を聞いて安心したようだ。
「それじゃあそろそろ…ヒナギクさんの元へ行って…。 ヒナギクさんは今…ヒナギクさんの部屋に寝かせてあるの。」
「そうなんだ。 それじゃあ早速行かないと。」
そうハヤテが思った瞬間…意識が次第に薄れて行くのがはっきり分かる。
きっとハヤテが夢の中から現実へと行こうとしているのである。
そんなハヤテを見つめていた愛は…小さく…微笑む。
「ハヤ兄…本当にごめんね…。 私はもう…行かなきゃいけないの…。 私の使命はもう…終わったから…。 …バイバイ…ハヤ兄…。 それと…頑張ってね。」
途切れる意識の中…ハヤテは愛の声を聞き取っていた。
だがもう…意識が殆ど無い状態のままだったので…何もできずに…意識を失った…。
「…ん…う〜ん…。」
ハヤテは目覚めた。
目を擦りながら立ちあがると何とも不思議な気分だった。
辺りを見渡せば少し薄暗い空色に木々にかかる朝靄が静かな日の出を迎えようとしていた。
あれほど悲しみに暮れていた自分が嘘のように気分がいい。
朝の冷たい空気を目一杯に吸い込んだ後、ハヤテは駆け出した。
愛はヒナギクが桂邸に居ると言ったのでハヤテはそれに従い
薄い日光と朝の冷たい空気をたくさん感じながらハヤテは桂邸を目指して駆け巡る。
夢の中の愛の数々の言葉…愛の想い…。
全てを胸に秘め、ハヤテはある一つの意志を心に抱いていた――
「はぁ…はぁ…。」
狼のごとく山を駆け降り、疾風のごとく街中を駆け抜けてハヤテは桂邸の前へと到着した。
時刻はまだ五時を回った頃で新聞発達の人たちがちらほらと見かける時間帯だった。
荒い呼吸を治めたハヤテは、インターホンを押そうとして改まった。
こんな時間帯に訪ねて来られたら流石に迷惑と言うものだ。
どうしたものかと悩んでいるとふと、玄関の扉にあるものを見つけた。
どうやら貼り紙みたいなものだった…しかも内容は何と、ハヤテに向けてのものだった。
多分これは…伊澄の家から帰ってきた愛が事前に貼っておいたものに違いない。
貼り紙の内容はごく簡単なもの…もしハヤテが
これを見たなら家に入って来てというものだった。
ハヤテは貼り紙を見終えた後、そっと玄関のドアノブに手を掛けてみた。
……鍵は開いていた。
少々泥棒に近い行為だと思い、ハヤテは申し訳無さそうな顔をしながら
そっとヒナギクの部屋へと向かった。
ヒナギクの部屋の前に立つハヤテは深呼吸を一回した後…部屋へと入った。
閉め切られたカーテンの間から射す薄い日光が部屋を照らしていた。
きちんと片づけられた部屋のベッドの上には確かに…ヒナギクが眠っていた。
規則正しい寝息を静かに立てながら寝ているヒナギクの傍まで近づくと
ハヤテはベッドに腰を降ろしながらヒナギクを見つめた。
「ヒナギクさん…。」
ヒナギクの頭をそっと撫でながらハヤテは呟く。
このままでは起きはしないだろう…愛はハヤテなら分かると言っていたが…
ハヤテ自身、何をすればいいのか全く分からない。
時間だけが流れて行く間…ハヤテはあれこれと考えていたが…全く分からない。
成す術無しの状態で無意識のうちにハヤテは呟いていた。
「眠れるお姫様は一体…どうやったら起きるんだろう………ん?」
無意識のうちに呟いた“眠れるお姫様”
この言葉が何故か耳に残ったのは気のせいではない。
昔…愛が狼として生きていた頃、ハヤテも子供で良く愛に本を読んであげていた。
その本の中にこの言葉が含まれている本をハヤテは思い出した。
そこでハヤテは愛の最後の言葉の意味を悟ったのだった。
愛が最後に言った言葉…“頑張ってね”とは…ハヤテのある行為に向けてのものだった。
ハヤテの予想があっていれば…愛はあの本の出来事を再現させて欲しいようだ。
あの有名なグリム童話の一つ…“白雪姫”のラストシーンを。
確かに2人の仲を戻すのに…これほど良いシチュエーションは無いだろう。
雌の狼だけに乙女チックな心を持っていた愛なのだった。
ハヤテは確証が無いので少し迷っていたが…意を決したようだ。
「ヒナギクさん…起きてくださいね…。」
願いを込めるようにハヤテは呟き…そして…そっと唇を重ねた。
ほんの一瞬重なった唇は離れるのを嫌がる様な後味を残していた。
……キスをしてどれ程時間が経ったのだろうか…。
キスをして起きる確証がある訳では無いのでハヤテはただ待つことしかできない。
だが時間がいくら経とうとヒナギクが目を覚まさなかった…。
諦めて再び次の手を考え始めようとした時だった…その声が聞こえたのは…。
「おはよう…ハヤテ君…。」
「っ!」
不意に声を掛けられて思わずハヤテは吃驚しながらヒナギクの方へと目を向けた。
先ほどまでは静かな寝息を立てて眠っていたヒナギクが
いつの間にか目覚めており、こちらを見ながら微かに微笑んでいた。
「そんなに驚かなくてもいいじゃない。」
言葉とは裏腹に優しい響きのある声にハヤテは心が満たされていくのを感じた。
「そ、それは…その…。」
不意を突かれたハヤテは慌ててしまった。
ヒナギクはそっと体を起こすとハヤテの頭を軽く小突きながら微笑む。
「ねぇ…キスの後は何をしてくれるの?…王子様♪」
「えぇ!?…ど、どうしてその事を!?」
ニヤニヤと意地悪そうな笑みを浮かべるヒナギクの言葉はまたもや
不意を突くものだったのでハヤテは慌てるばかりだった。
あまり意地悪するのも可哀想かなと思ったヒナギクは微笑みながら言った。
「あんなに私の寝ている前でブツブツ言われたら…嫌でも起きるわよ。 何だかとても悩んでいたから邪魔しちゃ悪いと思って寝たふりしてたら いきなりキスしてくるんだもん…吃驚しちゃうじゃない。」
つまり…ハヤテはキスしないと起きないと思っていたのに実際は
ヒナギクは普通に目覚めており、ヒナギクからすれば
大胆にも寝込みを襲ったキスだったのだろう。
多分…キスされて直ぐに起きなかったのは赤面していたからに違いない。
幸いな事に部屋は薄暗いし、ハヤテはこういう類の事には疎い。
だからハヤテは気付かなかったのだろう。
それにヒナギクが直ぐに起きなかったのは赤面を戻すだけでは無く
ハヤテをからかう内容を考える時間を取るためでもあったのだろう。
…と言うより…記憶が完全に戻ってる。
多分…愛が成仏してしまったせいでヒナギクに
かかっていた全ての制限が無くなったのだろう。
愛はそれを分かっていたから…最後の最後でハヤテに嘘を吐いたのかもしれない。
長年ハヤテの傍に居た愛なのだからこういうシチュエーションが
ハヤテたちの仲を深めてくれると言う事を理解していても不思議では無いのだから。
それとこれは予想だが…愛が最後に言った“頑張ってね”とは
このシチュエーションの事を言っていたのかもしれない。
無邪気な一面も持っていたかもしれない愛だった。
少々話がズレたが…ハヤテはヒナギクのこのからかいの言葉に戸惑っていた。
「それはその…訳がありまして…。」
「へぇ〜…女の子が寝ている時にキスする時の 理由ってどんなのかしらねぇ〜。 ねぇハヤテ君…教えてくれない?」
別に怒っている訳ではない。
いきなりキスされたのをネタにからかいたいだけなのだ。
きっと…照れ隠しも含まれているのだろうけど…。
…と言うかハヤテ…ピンチです。
この様子だとヒナギクは愛の事を一切知らないようだから
ハヤテが説明してもヒナギクの事だから信じなさそうだ。
おまけに愛が嘘を吐いていた可能性があるのでハヤテが
本当の事を言っても信じる可能性は薄いな…。
何とかこの状況を切り抜けたいハヤテは咄嗟に話題を変えようと頑張った。
「そんな事より!…ちょっとお話いいですか?」
「そ、そんな事って何よぉ! キスしといてそんな事で済ませるつもり!?」
…意外と根に持っているヒナギクなのです。
「あ、いや…そんなつもりは無いですけど…。」
「だったら償いなさいよ! 今すぐに!!」
…だんだん過激なヒナギクが現れてきた…。
物静かなヒナギクはやっぱり…珍しいんだな…。
しかも今すぐに償えって…無理言うなよヒナギク…。
でもハヤテの瞳は…ある一つの意志で漲っていた。
「それじゃあヒナギクさん…言わせてもらいますよ。」
ドキッ…
「///な、何よ…///」
真面目な顔つきに変身するハヤテを見てつい顔が赤くなってしまったヒナギク。
ハヤテは、愛と話してある一つの事を決めていた。
ヒナギクが目覚めた時に絶対に言おうと決めていたため
ハヤテは緊張する自分を勇気付けた後…口を開いた。
「あの時はただ…ヒナギクさんを助けるための材料として言ったセリフですが… 今、改めて言わせてもらえないでしょうか?」
あの時…ハヤテとは違って勘の良いヒナギクだからいつのことだか直ぐに分かったようだ。
ハヤテとヒナギクの初デートだったあの日の…あのセリフ。
ヒナギクは嬉しかったけれど返事をすれば声でバレてしまうと思い、無言で頷いた。
ハヤテはヒナギクの真正面に向き直り、一呼吸置いた後…ハヤテは意を決して言った。
「ヒナギクさん…単刀直入に言わせてもらいます。 僕はただ純粋にヒナギクさんの事が好きです。 これから先この想いは変わりません。 なので…もしヒナギクさんが宜しければですけど… ぼ、僕と…けっ―――」
ぐぅ〜…
「「………………。」」
…とっても重要な場面でまさかのハヤテの腹の虫が邪魔をした。
ハヤテが鈍感ならハヤテの腹の虫は空気が読めないKY君だそうだ。
とても真面目な告白だっただけに…完全に間を外してしまったハヤテはタラリと汗を流す。
完全に白けてしまったこの雰囲気は気まずいの一言しか当てはまらない。
沈黙が一時続いた後、ヒナギクはおもむろにベッドから降りて部屋を出て行こうとした。
「あ、あの…ヒナギクさっ――」
ここで引いたら男が廃る!
ヒナギクを引きとめようと近寄ると、人差し指を唇に
当てられてハヤテは喋る事が出来なかった。
ヒナギクは…微笑んでいた。
「焦らなくても大丈夫よ。 きっとハヤテ君が言いたい事は…私も望むことだから。」
そう言ってヒナギクは人差し指を放しながら満面の笑みをハヤテに向けた。
顔が赤くなっていたのはハヤテでも分かるほどだがヒナギクはそれを隠そうとしない。
また一歩大人に近づけた気がするヒナギクだった。
「それよりハヤテ君…お腹空いてるんでしょ? 私がおいしい料理でも作ってあげるからリビングに行きましょう。」
「あ、はい! ありがとうございます♪」
リビングに移動する途中…ヒナギクは大胆にも後ろからハヤテに抱きついた。
もちろんハヤテは吃驚仰天なのは言うまでも無い。
「ヒ、ヒナギクさん! どうしたんですか急に?」
「ねぇハヤテ君…さっき私の事…好きだって言ってくれたわよね?」
「えぇ…言いましたけど…。」
今更こんな事を言うヒナギクの意図が分からないハヤテは
ただヒナギクの問いに答えるだけだった。
「もちろん嬉しいわよ。 嬉しいけどね…ハヤテ君… 好きだ何て言わないで。」
ヒナギクが求める言葉をハヤテは瞬時に理解できた。
そっと抱き締めてくるヒナギクの腕を外すとヒナギクに向き直り
ただ純粋な笑顔でハヤテは言った。
「ヒナギクさん…これからもずっとずっと…僕はヒナギクさんのことを愛してます。」
この言葉が一番の幸せを感じさせてくれるものだとハヤテとヒナギクは…強くそう思った。
to be conclusion...
〜・〜 余談 〜・〜
あれから5年の歳月が流れた。
ハヤテとヒナギクは時々喧嘩することもあったが仲良くやってこれて去年結婚した。
そして今年…待望の子供が産まれたのだった。
女の子でヒナギク似の可愛らしい赤ちゃんだったがハヤテともヒナギクとも
似ていない部分が2か所だけあった。
1か所は髪色で、ヒナギクと同じ髪質だったが
髪色は青色でも桃色でも無く…明るい茶髪だった。
そしてもう1か所がとても特徴的でハヤテとヒナギクは直ぐに悟る事が出来た。
産まれてきた赤ちゃんの瞳は…とても狼のような瞳をしていた。
これが何を意味するのか…ハヤテとヒナギクは話し合わなくても分かる。
そして名前を決める時…話し合いもせずに2人は声を揃えてこう言った。
この子の名前は“愛”がピッタリだ…と。
こうして愛は…色んな体験をしながらもハヤテとヒナギクの
愛情を受けて両親に負けないくらい元気な子に育ち、幸せ一杯に暮らして行ったとさ――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
投稿します
完結です…
いよいよこの作品も完結していまいました
本来、中編完結作品の予定がまさかの2スレに続く長編になるとは思いませんでした(汗)
まぁ…そんなことは置いといて…
読者の皆さん!
今までご愛読ありがとうございました!!
表現力不足やつまらない展開で期待落ちさせたかもしれませんが…
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!!
また今度新作を書き始める時はまた温かな目で見守ってくれると嬉しいです
ちなみに今度も飽きずにハヤ×ヒナで頑張ります!><
今回の作品は知的な話が中心だったので新作は甘い展開で行きたいと思います
もちろん…単なるハヤ×ヒナではないので覚悟してくださいね♪(しなくていいですよ〜♪)
それでは感想をお待ちしております
では!
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Re: 好きだ何て言わないで 【Part2】 〜 完結 〜 ( No.29 ) |
- 日時: 2008/06/29 03:32
- 名前: 猫執事
どうも、猫執事です!
テストお疲れ様でした♪ でも、ジュンさん あんまりですよ・・・ この投稿をどれだけ待ち望んだことか!!! まさに生き地獄の日々でした(笑
―――さて、感想に移りたいと思います。 とにかく、 この作品はもう、一般投稿のレベルを遥かに超えてますね。 同じハヤ×ヒナをメインに書かせていただく者として、 自分が恥ずかしくなってきました(汗
特に感動したのはやはり、タイトルであり、最後のヒナギクの言葉でもあった 『好きだ何ていわないで』という一言でしょうか。 以前に使われたときは、 ただただ、 うまいなぁ♪ と思いましたが、 まさか、二段構えだったとは・・・ 圧巻です!!!
長い長いご執筆本当にお疲れ様でした! 次回作も楽しみにしています!!! それでは、またどこかで。
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Re: 好きだ何て言わないで 【Part2】 〜 完結 〜 ( No.30 ) |
- 日時: 2008/06/29 08:22
- 名前: コバルト
- 参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=2605
- (*゜▽゜)ノ★+☆【祝 完結!!】☆+★ヾ(゜▽゜*)
ジュンさん、完結おめでとうございます! 「好きだ何て言わないで」が、良い意味で使われて良かったです!
悪霊…もとい【愛】は悪い奴じゃなかったんですね… 自分の子供にも【愛】と名づけたハヤテ達…
この最終話は随所に【愛】の単語が隠されていますね。
とっても感動的な最終話でした^^
最後に…執筆お疲れ様でした<(_ _)>
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Re: 好きだ何て言わないで 【Part2】 〜 完結 〜 ( No.31 ) |
- 日時: 2008/06/29 10:00
- 名前: 真司
- ジュンさん、二週間待っただけあってとても面白かったです。
もう読み始めたらとまらなかったです。
しかし、気になったのはハヤテが昔助けたという 狼のことですが、そのような話が見つからなくて もしかして書いてないのかなと思いました。
次の更新はいつなんでしょうか?今から物凄く楽しみです。 次回は、今回とは比べ物にならない位な とても甘々なハヤヒナに期待しています。
執筆お疲れ様でした。
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Re: 好きだ何て言わないで 【Part2】 〜 完結 〜 ( No.32 ) |
- 日時: 2008/06/29 19:06
- 名前: 北斗漆星
- ちっくしょー!
まさかの最終話にして一番乗りならず。
すみません、ジュン殿(ぁ
と、騒がしくなりましたが、こんばんは、北斗漆星ですw
遂に完結しましたか。本当にお疲れ様でしたw
さて、本編ですが…。
あの狼の霊は良い奴だったんですね。
ふむ、名前も愛とはなかなかハヤテもやりますな(謎
もし、ヒナギクがつけていたらどうなっていたのでしょうか(苦笑
さて、シリアスも一段落し、後に残ったのはクライマックス!
というより、これはラブラブでしょうか!?
いやー、いいですね。
特にハヤテがキスする寸前にはヒナギクが起きていた事が面白かったですw(ぁ
題名と本編のマッチも良かったですw
ふむふむ、いやー、もう本当に良かったです。
描写も綺麗で、内容も良くて、もう完璧ですねw
これは次回作も見なきゃですねw
ではではこの辺で。
本当に今作品の御執筆、お疲れ様でした。
次回作、楽しみに待ってますw
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Re: 好きだ何て言わないで 【Part2】 〜 完結 〜 ( No.33 ) |
- 日時: 2008/06/29 20:51
- 名前: eve
-
ジュンさん、完結おめでとうございます!!
そしてお疲れ様でした
ジュンさんが、中編が長編になってしまったといっていましたが、自分は、面白い小説がいっぱい読めてよかったなと思います
感想ですが
おもしろい。
この一言につきます
次の展開が全然読めなくって、はらはらどきどきわくわくしました
狼の霊は良いやつだったんですね
短い感想でスミマセン
感想書くの苦手なんで
最後に
次回作、がんばってください!!
ハヤヒナ好きなので楽しみにしています
eveでした
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Re: 好きだ何て言わないで 【Part2】 〜 完結 〜 ( No.34 ) |
- 日時: 2008/06/29 23:42
- 名前: 迅
- まずジュンさん、好きだなんていわないで完結おめでとうございます。
いや〜ねっ!!最高でしたね!!!
その言葉しか見つかりませんよ
ホントお疲れ様でした。
次回作も楽しみにしています。
あとハヤヒナ大好きです!!!!
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