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好きだ何て言わないで 【Part1】 〜 完結 〜
日時: 2008/02/11 03:44
名前: ジュン

おはようございます、ジュンです

前作が完結しましたので新たな小説の始まりです

まず簡単にあらすじの説明を…

・高校二年生

・年月は一月下旬頃

少ないですがこれくらいです(あらすじって言えるのかな?)

では早速書き始めたいと思います

あ…七つ溜まっているキリ番消化の一つの作品です

…口を挟んでしまい、すいません…

では本編へどうぞ

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――










「ハヤテ君!…ずっと前からハヤテ君の事が好きでした!
私と…付き合って下さい!…お願いします!!」



情熱に満ちた告白をしたヒナギク。


ここは白皇学院の生徒会室。


外は太陽が沈みかけ、生徒会室の中は電気を付けていなかったために薄暗かった。


そしてそんな生徒会室に居るのはヒナギクと………いや、ヒナギク…だけ?



「…う〜ん…何か男の子っぽいかなぁ…。」



そういうとヒナギクは軽く咳払いをし、深呼吸をした後、口を開いた。




「初めに言っておくけど…ハヤテ君の事何て好きじゃないんだからね!
付き合う人が居なくて可哀そうだから仕方なく付き合ってあげるんだからね!
勘違いしないでよね!」



先ほどとは一変しての発言…。


一体一人で何をしているのだろうか?


「…男の子ってこんな釣れない態度が好きなのかなぁ…。
いや…ここはやっぱり乙女チックかな…。」



また少し悩みこんでいるヒナギク。


ハッ!Σ( ̄□ ̄)!


まさか!Σ( ̄□ ̄)!!



「あの…ハヤテ君…あの…その…えっとね…
わ、私と…その…つ…付き合って…くださ…い…。」



もじもじとしながら上目遣いで誰も居ない前を見つめているヒナギク。


読者の皆さんはヒナギクが何をしているのかお分かりですか?


分かりますよね…ヒナギクは今、生徒会室で一生懸命に告白の練習中なのです。


だがヒナギクは告白が初めてなので色々なパターンを練習しているのだが…


いや…もうここは優しく見守ってあげよう…その方が面白いからね( ̄ー ̄)ニヤリ



「…しおらしくやってみたつもり何だけど…何か私に合ってないわね…。」


また何かを悩みこんだが直ぐに諦め、しょんぼりとなってしまった。


しょんぼりしていたヒナギクはふと気付いた…辺りが真っ暗な事に。


暗くなっていた事にさえ気付かなかったとは…そこまでハヤテに夢中なのかな?



「………はぁ…帰ろう…。」



しょんぼりとした雰囲気を漂わせながら鞄を持ち、扉の方へと歩いて行った。


しかしまぁ…恋は人を変えると言うが…ヒナギクは悪い方向に変わってしまったようだ。


悪いと言っても悪の方の悪いでは無く…ん〜と…情緒不安定…かな?



「………ん?」



気のせいか…今扉の前で何かが動いたような気配を感じた。


いや…気のせいだろう…もし誰か居て、先ほどの話を


聞かれていたら恥ずかしさの極みものである。


だが…実際にそこには一人誰か居た。


暗くてよく見えないが…どうやら男の子の格好だ。


一体誰よ…と思いながらヒナギクは扉の前に立っているその人物に恐る恐る近づいた。



「あ…やっと終わりましたか?…ヒナギクさん。」


「なっ!?…ハ…ハ…ハヤ…ハヤテ君!?」



読者の方々は予想出来ていたと思うが


ヒナギクの方は全く予想すらしていなかったのだ。


混乱スピードは急上昇中であるのは言うまでもない。


ついでに体の火照り具合も急上昇だ!(・ω<)b



「///ど…どうしてハヤテ君がここに居るのよ!///」


「え…いや…その…ここの所ヒナギクさんずっと一人で
帰っているようですので今日は一緒に帰ろうかなと思いまして…。」


「///だから何でここに居るのかを訊いてるのよ!///」


「あ、それはですね…下で待っていたんですけど中々降りて来ないので
心配で来てみたんですけど…お取り込み中でしたのでここで
終わるまで待ってたんですけど…いけなかったでしょうか?」



ハヤテは生徒会室に無断で入った事を怒られるのかと思い


少し怯えていたがヒナギクの視点はそれには行ってなかった。



「///お取り込み中ってまさか…今までの話全部…聞いてたの…?///」


「え?…何がです?」


「///そ…それはその…私が…その…ハヤテ君の事を…如何とかって…///」


「あ、大丈夫ですよヒナギクさん。
男の子っぽくて情熱過ぎる告白のやり方や
ツンツン過ぎるツンデレの告白のやり方。
度が過ぎていましたけどとてもしおらしい告白のやり方ぐらいしか
聞いてませんから♪」



いや…ハヤテ…それ全部だから(汗)



「///な…な………///」



口を少しパクパクさせながらヒナギクは必至に冷静になろうとしていた。


結果はどうあれヒナギクはハヤテに告白してしまったのだ。


恋する乙女の告白がまさかこんな衝撃的なやり方になるなど思わなかったのだろう。


それからヒナギクが気を失うのにそんなに時間は掛からなかった。


ドサッ……。



「!?…ヒナギクさん!?…どうしたんですか!?…ヒナギクさん!!」





























































「………んっ………。」



ヒナギクは目覚めた。


いや…起きただけと言った方が適切なのだろうか…とにかくヒナギクは目覚めた。


ヒナギクが目覚めて初めに感じた感覚が誰かに抱きかかえられていると言う事だった。


あんなに緊張していた時に気を失ったせいか…頭が虚ろになっているため


上手く物事を思い出せない。



「あ…ヒナギクさん!…全然起きなったから心配していたんですよ!」


「ハヤテ…君?…どうしてハヤテ君…が?」


「どうしてって…生徒会室で会っていたじゃないですか?
忘れたんですか?」



「生徒会室?…ハヤテ君…生徒会室…ハヤテ君…生徒…会室…ハヤ…テ…君………っ!!」



その瞬間、ヒナギクははっきりと思いだした。


それと同時に今の状況にも気付く事が出来た。


今の状況は…今のヒナギクにとってとても耐えがたいものだった。


何故なら…ハヤテにお姫様抱っこされてしまっているのだから!( ̄ー ̄)ニヤリ



「///ちょっ!…何してんのよ!…早く下ろしないよ!///」


「あ!…ちょっと!…暴れないでください!!…下ろしますから!!」



逃れようとするヒナギクを下ろしてあげると何故か逃げようとした。


だがふらつく足取りだったので―――。



「……あ…。」


「っ!…危ない!!」



倒れたと思った瞬間…ヒナギクの体はハヤテの腕の中に見事に納まっていた。


どうなったかと言うと…ヒナギクが倒れる寸での所でハヤテが自分の方に引き寄せて


倒れるのを阻止できた…と言う流れだったのだがヒナギクの頭の中には


ただ引き寄せられて抱き締められたと言う認識しか入って来なかった。



「///ハ…ハヤテ君?///」


「もぅヒナギクさん…無茶しないでくださいよ…。」


「///あ、あの…ハヤテ君…///」


「ヒナギクさんにもしもの事があったらどうするんですか…。」


「///あの…ハヤテ君…く、苦しい…///」


「え?…あ…ご、ごめんなさい!…つい…。」



ハヤテはそう言うと自分のしている行為に気づき、慌ててヒナギクから離れようとした…が


ヒナギクはハヤテを逃すまいとハヤテの服をしっかりと握っていた。



「///は、離れちゃ…嫌…。///」


「あ…はい…。」



もうこのお二人さんは何なの?…と、ニヤけた野次馬が冷やかしそうなほどに


良い雰囲気を出しているではありませんか( ̄ー ̄)ニヤニヤ



「///………あ…///」



先ほどのやり取りから数分後…ヒナギクがいきなり声を漏らした。



「どうしました?」


「///分かんない…けど…腰が抜けて…歩けない…///」


「え?…腰が抜けたって…何でですか?」


「///そんなの知らないわよ…だけど腰が抜けてるの…どうしよう…///」


「どうするも何も…こうする他に方法は無いんじゃないですか?」


そう言ってひょいっとヒナギクをお姫様抱っこ形態を作り上げたハヤテ。


ヒナギクは更に赤くなりながら抗議はしたものの満更でないご様子だ。


そうして2人は桂邸へと向かって行ったのだった。


そしてこれからが…ハヤテとヒナギクの壮大な恋物語のスタートなのだった。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

投稿します

と言う事で始まりました

今後もよろしくお願いします!

では!
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Page: 1 |

Re: 愛は形になるんだよ♪(ハヤ×ヒナ) ( No.1 )
日時: 2008/02/11 21:41
名前: マコ

はじめまして、こんばんは

ジュンさんの書いた作品をいつも読ませていただいてますが

ジュンさんのハヤ×ヒナは一味どころか4味も5味も違いますね♪

告白の練習をしてて本人が全部聞いていたなんて!!面白すぎます!!!

いきなりの展開に釘付けです

これからもジュンさんの書いた小説を楽しみにしています

すみませんこんな感想で、おじゃましました

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Re: 愛は形になるんだよ♪(ハヤ×ヒナ) ( No.2 )
日時: 2008/02/12 18:49
名前: ジュン
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=1747

更新です

いきなりですがこの作品の方向性について話しておきます

話す事でも無いんですけど…ラブコメとシリアスが主です

その他諸々も入れるかも…(まだ混入させるかは未定です)

もう自分の小説では定番になっていますけどオリキャラが出ます(多分…)

…方向性の話になってたかな?…まぁいいや

次はこの小説初の感想のレス返しです



★マコさんへ★

初めまして!感想ありがとうございます♪

面白すぎですか?…マジですか?…ありがとうございます!

自分のモットーはいきなり展開上等だ!ゴラァァァ!!ですから♪(笑)

こんなレス返しですいません…短いですね…orz

まぁこんな感じで進めて行きますのでこれからも宜しくお願いします♪

では♪



では本編へどうぞ

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――









「ヒナギクさん…家に着き………あ、そうでしたね…。」



ようやく桂邸へと着いたハヤテとヒナギク。


ハヤテはヒナギクに着いた事を教えようとしたのだが…思いだした。


今ハヤテに抱きかかえられているヒナギクは眠っている事を。


と言うよりも、帰り途中にこの状況を偶然にもマリアと会い、見られてしまった事で


恥ずかしさのあまり…気を失ったのだった。(マリアさん、ナイス?)



ピンポーン……。



ハヤテは折角眠っているのだから起こす必要は無いと思い、眠っているヒナギクを


そのまま抱きながら扉を開くのを待った。


この判断が合っていたのかは後にはっきりと分かる事になるのだった。



「は〜い…どちら様で………。」



玄関の扉を開け、出迎えてくれたのはヒナ母だった。


もちろんこの光景に絶句したと言う事は言うまでもない。



「こんばんわ♪」



ハヤテはヒナ母が驚いているのに気付かず、愛想の良い笑顔で挨拶をする。


ヒナ母は一時無言でハヤテとヒナギクの顔を交互に見つめていたが


一瞬、やった!…みたいな顔つきになった後、満面の笑みが現れた。



「わぁ〜♪良く来たわね〜ハヤテ君♪
ささっ!…上がって上がって♪」


「あ…いえ…その…僕はただヒナギクさんを―――」


「え?…喜んで上がります?
なら早く上がりなさいよ♪」


「(そんな事は言ってないんですけど…。)」



話は遮られるは言ってもない事を言われるはでハヤテは少し困惑していた。



「それにハヤテ君がヒナちゃんをベッドに運んでくれないと困るんだけど…。」


「あ、そうですね…分かりました。」



と言う事でハヤテは桂邸の中へと入って行った。


そのままヒナギクの部屋へと行き、ベッドへと寝かせて一段落した後


長く居るのも迷惑だと思い、帰ろうとした所をヒナ母に捕まってしまった。



「ちょっと待ちなさい…何処に行くつもり?」


「え?…何処って…ヒナギクさんも無事ご帰宅させた事ですのでもう帰ろうかと…。」


「その前にハヤテ君に話さなければならない事があるんだけど…いいかしら?」



出迎えた時とは違ってとても真剣な顔つきのヒナ母。


僕…何かしちゃったのかな?…みたいな感想を抱いたハヤテは首を縦に振った。


そのままヒナ母に『ついて来て』と言われ、黙って後に続いた。


ハヤテはあれこれとヒナ母が真剣な顔つきになる理由を考えていたが


リビングに着いた瞬間…視界に入った光景に頭の中が真っ白になってしまった。



「あ…あの…これは…?」


「これ?…これはヒナちゃんが全然着てくれないお洋服だけど?」


「それはそうとして…どうしてこんなにも大量にヒナギクさんのお洋服があるんですか?」



ハヤテが驚いて呆気に取られる程の服の量だ。


ざっと見ても四十着ぐらいはある。



「まぁちょっとね…それよりハヤテ君…これとこれ…どっちが似合うと思う?」


「え?…あぁ…そうですね…どちらかと言うと右の方がヒナギクさんに
似合うんじゃないですか?」


「何を言ってるの?」


「?」


「どっちがハヤテ君に似合うかって聞いてるのよ?」


「………へ?」



『冗談ですよね?』とは聞けなかった…だってヒナ母の顔がマジだったから…。


ハヤテは咄嗟に思考を巡らせた。


目の前の大量の可愛い洋服約四十着・マジになっているヒナ母・前にも薦められた記憶


そんな少ない条件からハヤテは答えを導き出した。


多分これは…死亡フラグだと。


しかし今度は頭の中が真っ白では無く、真っ黒になっていた。


青ざめていくハヤテの顔色に気づいたヒナ母は真剣な顔つきから


意地悪そうな笑みを浮かべた…。



「ちなみにこれな〜んだ?」



より一層笑みが増した顔になりながらヒナ母はポケットからケータイを取りだし


ある画像をハヤテに見せた。



「これってさっきの…いつ撮ったんですか?」



ハヤテに見せられたのは、ハヤテがヒナギクをお姫様抱っこしている画像だった。



「どんな時でもシャッターチャンスは逃さないものよ♪
まぁそれは置いといて…これ着てみない?」



そう言ってハヤテが選んだ方の洋服を押し付けてくる。


もちろん…って言うか即答でハヤテは断ったのだが…


ヒナ母の意地悪そうな瞳が光っただけだった。



「まだ状況が分かってないようね…。」


「状況?」



ハヤテは何の事だか分らなかったが、再度ヒナ母が先程の画像を見せつけてくる。


一時考えたがやはり分からない…この画像にどんな力が秘められているのか…


鈍感な人には理解できないだろう。



「ハヤテ君って鈍いわね…仕方ないから教えてあげるわ♪
もしこれをヒナちゃんのお友達に見せたら直ぐに学校全体に広がるわよ♪
あの子達こう言う話大好きそうだから♪
この事が知れ渡った後、学校でどんな目に会うか…ハヤテ君なら分かるわよね♪」



ハヤテは震えた…だが震えた理由は二つある。


一つ目は、もしこの画像の事が学校全体に知れ渡ってしまったら


目線の嵐だけじゃ済まないだろう…と言う恐怖での震え。


二つ目は、この後に控えているハヤテにとって地獄の時間と言っても


過言では無い仕打ちに対する諦めの震え。


逃げたくても逃げられないハヤテに残された道は一つ。


やりたくないけどやらなければいけない…そんな悩みで唸っていると


ヒナ母から思いがけない言葉が飛んできた。



「でももし…ハヤテ君が私の質問に答えてくれたら…やめてあげてもいいわよ?」


「えぇ!?本当ですか!?」



諦めかけていた時にこの提案…受けないはずが無い。



「ただし条件が一つ!…絶対に正直に答える事!
もし嘘を吐いていたら即この画像を送るわよ。」



ケータイの送信ボタンに指を当てながらハヤテを見ているヒナ母。



「わ、分かってますからボタンから指を!」


「間違えて押すわけ無いじゃない………あ…。」


「っ!?…まさか!」


「………な〜んてね♪…誤って押したフリよ♪」


「………はぁ…。」



この悪ノリには流石のハヤテでも疲れるようだ。


って言うかヒナ母…その歳でその元気さは何なの?…マジで…。


ヒナギクも大変だなぁ…母と姉…元気過ぎる2人の相手をするのは…全く…。


とまぁこんな感じで話は進んでハヤテとヒナ母はリビングのソファーで


質問のやり取りを開始した。



「それじゃあ早速だけど…今日学校、又は下校中に何かあったの?」


「…と、言いますと?」


「ほら今日ヒナちゃんを抱きかかえながら来てくれたじゃない?
それにヒナちゃん寝てたから何かあったのかな〜って心配で…。」



心配そうな声で尋ねてくるヒナ母にハヤテは普通に答えた。



「あぁ…それは多分…僕がヒナギクさんの告白練習を聞いてしまったからだと思います。」


「告白…練習?」



流石のヒナ母も目を丸くしている…告白ならともかく…練習ってどう言う事?


みたいな顔でハヤテに続きを訊いた。



「えっとですね…簡潔に言えば僕が生徒会室に入った時に聞いてしまったんですよ。
一人で色んな告白パターンの練習をしているヒナギクさんの声を…。
結構真剣でしたので終わるのを待って話しかけたら突然気を失ってしまって…。
帰り途中に一回目を覚ましたんですけど…途中マリアさんと会ったときに
また突然気を失ってしまって…それで結局起きないままここに着いたと言う訳です。」



淡々と喋り終わったハヤテは嘘は吐いていませんよと言わんばかりの


顔でヒナ母の次の言葉を待った。


ヒナ母は少し何かを考えた後、口を開いた。



「その…ヒナちゃんが告白練習…してたって言ったわよね?
その時に誰の名前を言っていたの?」


「僕の名前でしたけど…。」



これまた躊躇いもせずにズバズバと言うね〜ハヤテは。


そんな普通に言うからヒナ母が驚いているじゃないか。



「え…ハヤテ君の名前を言っていたの?」


「そうですけど…それがどうかしましたか?」


「どうするも何も…って言うかハヤテ君何でそんなに普通で居られるの?」


「?」



ヒナ母は不思議で仕方無かった…本当に告白された訳ではないが


それを聞いたなら嫌でもその人が自分に好意を持っていると気づき


少なからず喜ぶはずなのにハヤテにはそれが無い。



「それにしてもヒナギクさんってシャイなんですね〜。」


「………ヒナちゃんがシャイ?」


「だってそうですよね?…告白練習でも相手の名前を言えずに
代わりに僕の名前で練習してるって事は相当シャイって事ですよね?」


「………」



ヒナ母は開いた口が塞がらなかった。


まさかハヤテがここまで鈍感だとは思ってなかったのだろう…。


まぁ…それにハヤテもハヤテである。


ヒナギクが自分に好意を持っている何て1%も考えないのはある意味凄いが


この鈍感さの方がもっと凄い…鈍感の神様だ。…絶対に…。



「………あ…もうこんな時間…あの…すいませんがもう帰っても宜しいでしょうか?
マリアさんに早く帰って来るようにと言われていますので…。」


「え?…あぁ…うん…もう訊きたい事も聞いたからいいわよ。」


「ありがとうございます…では。」



ヒナ母に一礼した後ハヤテは桂邸を後にした。


残されたヒナ母の顔には驚きと呆れと…意地悪な笑みが作りだされていた。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

投稿します

今回はハヤテ君・ヒナ母メインでした

感想をお待ちしております<(_ _)>

では

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Re: 愛は形になるんだよ♪(ハヤ×ヒナ) ( No.3 )
日時: 2008/02/14 21:02
名前: ムーン

どうも!ムーンです!それでは感想を!

や…やっぱりジュンさんすごすぎる〜!

僕の小説はジュンさんの足下にも及びませ〜ん!(いや…足下のもーーーーーっと下かな?)

も〜尊敬しちゃいます!

ヒナ母は意外に悪ですね〜例えばハヤテがお姫様抱っこをしている画像をばらすぞ!と言いながら

色々聞き出す所が特に悪ですね〜。

早く新しいジュンさんの小説見たいです。

でわ!
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) ( No.4 )
日時: 2008/02/15 18:49
名前: ジュン
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=1747

更新です

題名を変えましたけど何となく合わないような感じがします

また変えるかもしれません

次はレス返しです



★ムーンさんへ★

こんばんわ!感想ありがとうございます♪

そ、尊敬ですか…それはまたありがたいですね〜♪

こんな自分を尊敬するのもどうかと思いますが…(;一_一)

ムーンさんが早く見たいと言いましたので早く仕上げてみました

できれば楽しんでいってくださいね♪

では♪



では本編へどうぞ

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――









午後9時30分。


ハヤテが桂邸を後にしてから随分と時間が経った頃、気を失っていた


ヒナギクが目を覚ました。


当初は何故自分のベッドで寝ていたのかが分からなかったが


ふと机に置いてある、ある物を見て一瞬で全てを悟った。


そして青ざめていくと同時にハヤテに恨めしい想いを抱いた。


だが今更そんな想いを抱いても意味の無い事だ。


もう…全ては始まっている…先に待つのは…屈辱だけだ。



「…はぁ…何でハヤテ君…家に着く前に起こしてくれないのよ…バカ…。」



元はと言えばヒナギクが勝手に気絶したのがいけないのだが…。



「………諦めよう…。」



何を諦めたかと言うと…ヒナ母に抵抗することだ。


本当に諦めた訳では無いが諦めざるを負えない。


いつもならヒナギクの方が一枚上手だが、ヒナ母はこう言う時に限って


ヒナギクよりも一枚も二枚も上手になるのだから。


大きなため息を一つ吐いた後、ヒナギクは机の上に置いてあった


ある物を持って行きながらのろのろと部屋を出た。


そのままリビングにやって来るとヒナ母は丁度誰かと電話を終えたらしい。


何故か受話器を持っていない片手にはケータイを持っていた。


そんなどうでもいい疑問を頭の中でふわふわと考えているとヒナ母がこちらに気付いた。


しかも意地悪そうな満面の笑みでヒナギクを見てきた。


そんな表情を見てヒナギクは、また大きなため息を吐くのだった。



「あら…お母さんの顔を見てため息を吐く何て酷いんじゃないかしら?」


「そんな二ヤけた顔を見たらため息がつい出たのよ…。」



ヒナ母はヒナギクの諦めたような顔をしているのに気付き、更に二ヤけた。



「その様子だと…何か気付いちゃった?」



分かっているくせに…とは言葉にせず、睨みつけた瞳で言った。



「何年お義母さんの娘をやってきたと思ってるのよ…。
つまり簡単に言うとこう言う事でしょ?
いつもの手を使ったとしたら…多分抱えられている私とハヤテのツーショットを
ケータイで撮って、大方白皇の生徒にバラすとか何とか言ってハヤテ君を脅し
今回の経緯を聞いて、その情報を更に利用して……私にこれを着せようって魂胆よね?」



そう言ってヒナギクは部屋に置いてあったある物…フリフリで可愛い洋服を


ヒナ母の目の前に突き出した。


不機嫌なヒナギクと違ってヒナ母は楽しそうだった。



「わぁ〜♪すごいわね〜♪流石ヒナちゃん♪
たった洋服を部屋に置いておくだけでここまで分かっちゃうなんて♪」



確かに…洋服を見ただけで大方の状況を理解出来る何て…


その洞察力は驚異的と言っても過言では無いな…マリアと比べたらどちらが上なのかな?



「この手の方法はいつもの事だから嫌でも分かるのよ…。」


「まぁその事は置いといて…早速試着して見ない?…特にこれ何か絶対に。」



そう言ってヒナ母が洋服の山から取りだした洋服をヒナギクに手渡す。


今更抵抗してもヒナ母に勝てるはずが無いと分かっているので


渋々ではあるがヒナギクはヒナ母からの洋服を受け取った。



「…これ、本当に着ないとダメ?」



試しにちょっとだけ抵抗したが即答でダメ!!…と言われてしまったからには


もうどうしようもない。



「そんなに着たくなかったら良い事を教えてあげようか?」


「………」



こんな時に言うヒナ母の言葉など良い事のはずが無いと思っているヒナギクは


疑うような目線をヒナ母に向けた。



「その洋服ね…ハヤテ君がヒナちゃんに似合いそうって言ってた洋服なのよ?」


「え!?」



ヒナギクは驚きで声を漏らしてしまった。


ヒナ母はそんなヒナギクの反応が期待通りだったのか…満足そうである。



「そ、そんな事いつ聞いたのよ?」


「脅している途中♪」



無邪気な笑顔で言っているヒナ母がどことなく…怖かった…。


恐怖で怖いとかそんなのでは無くて…ヒナ母の何かが…怖いのだ…。(by作者)



「ふ、ふ〜ん…まぁハヤテ君がそんなに似合うって言うなら
着てあげない事も無い…かな。」



絶対に着ないといけなくても意地と言うものがヒナギクにはある。


ハヤテが似合うと言った事を利用してその意地を守ろうとしている。


そんな子供っぽいヒナギクはとても可愛らしかった。



「それじゃあ早く着替えて来て♪
その可愛い姿をこのケータイに収めてあげるから♪」


「!?…ちょっと!何で撮るのよ!許さないわよ!」


「あら〜?…そんな態度を取ってもいいのかな〜?
あの画像をバラせば、一番困るのは誰か分からない訳無いわよね〜♪」



その言葉は脅迫に等しい…ヒナギクは渋々リビングを出て行った。


そして数分後…フリフリの可愛らしい洋服に身を包んだヒナギクの登場。


ヒナ母は大興奮だ!(フィギュアに萌えるオタク達のような感じ(え…))


だけど………。



「それじゃあ可愛いポーズ+上目遣いでこっち向いてね♪」


「なっ!?」



フリフリの洋服を着ると言う屈辱に耐えたヒナギクに更なる


課題が降りかかった…そんなの辱めよ!…と心の中でヒナギクは叫んだ。


ヒナ母はヒナ母でヒナギクの怒りに満ちた瞳を全然気にしないのだから凄い。



「早くしないとこの画像が送られて学校でハヤ『分かったわよ!』



ヒナ母が言い終わるのを待たずにヒナギクは遮りながら言った。


ヒナ母は図々しくも早く♪早く♪とケータイを両手で構えながら


とても楽しそうな笑顔でニコニコとしていた。


ヒナギクはわなわなと震えていたが、どうせ撮られるなら最高の演技をしてやるわよ!と


やけくそになってしまった。


そして…ヒナ母に向かって、男ならイチコロなポーズ+とびっきりの上目遣いが炸裂した。


ヒナ母はヒナギクがここまで凄い演技をやるとは思っていなかった様子で


少し驚いていたが直ぐに元のヒナ母に戻り、その姿をケータイに収めた。



「流石ヒナちゃんね♪とっても可愛いわよ♪
本当はもっと撮るつもりだったけど…この画像に免じてもう着なくてもいいわよ。」


「えぇ!?…本当!?」



予想外中の予想外のセリフにヒナギクは思わず声を張り上げてしまった。


こういう状況になった場合、ヒナ母は最低でも二十着はヒナギクに着せると言うのに


今回は一着だけで済んだ…これは奇跡だ…ヒナギクの中では奇跡に等しかった。



「それじゃあ私はちょっとやる事があるから部屋に戻るわね。
あと晩ご飯はそこに作ってあるから食べたい時に食べてね。」


「………え?…あぁ…うん…分かった。」



感動のあまり放心気味になっていたのかな?


曖昧に頷いてリビングから出て行った。


何処へ行ったかと言うと…それは着替えにである。


放心気味であっても早くフリフリを脱ぎたいのだろう。


ヒナ母はそんな安堵感の中に居るヒナギクに微かに意地悪そうな笑みを見せると


自室へと戻って行った…とても楽しそうに…ケータイをいじりながら…。


それから数十分後、ヒナギクはふわふわとした安堵感から一転して


最大の失態を犯してしまった事に気付くのである。



































ブルルルルッ…ブルルルルッ………。



「あ…メールだ。」



食事を済ませ、手早くお風呂も上がり、自分の部屋に戻ってくつろぎ始めた時だった。


マナーモードにしてある自分のケータイが鳴ったのでヒナギクはケータイを取り出した。



「え!…ハヤテ君から!」



そんなに驚く事でも無いのだが、今日の出来事を考えると


ハヤテの名前を聞いただけでも反応してしまうのには無理もないだろう。


そんなこんなでヒナギクはちょっとドキドキしながらメールを開いた。


しかし…その内容はヒナギクが思っていたような事では無く、実に衝撃的なものだった。


初め読んだ時には全く内容が理解できなかった。


二度読みしてもちっとも分からない。


そして三度読み、四度読みとしていくうちに、やっと意味を理解し始め


八度読み目にしてやっと意味を理解した。


理解したと同時にヒナギクに襲ってきたものは気を失うほどの体の火照り。


全身がゆでダコのように真っ赤になっていく。


まさに赤裸々だ。


そして次に襲ったものは今までにしてきた失態よりも遙かに上回る失態を


してしまったと言う自分を恨めしく思う気持ちだった。


そして気付いた時には、ケータイを強く握りしめたままヒナ母の部屋に


走って行っていた。



「///お義母さん!!///」



ヒナギクが血相を変えて物凄い勢いで部屋に入ってきたと言うのに


ヒナ母は微動だにしない。


逆に、ニヤニヤとした笑みが返ってきた



「どうしたのヒナちゃん?
怒るとしわが増えるわよ?」



ヒナギクは一発ぶん殴りたくなったがそんな事をするほどヒナギクは幼稚で無い。


荒立った息を少し整え、怒りで燃え盛る瞳でヒナ母を見据えながら言った。



「///お義母さん!…あの時撮った画像、何でハヤテ君に送ったのよ!
  おかげでこんなメールが届いちゃったじゃない!///」



分かっていても怒りが納まらないようで、わなわなと震えながら


ヒナギクはケータイに映っているメールをヒナ母に見せた。


メールの内容を見たヒナ母は満足そうに頷きながら、これでもかと言うぐらいに


ニヤニヤとした意地悪な笑みを浮かべた。


見ないと話が分からなくなるかもしれないのでハヤテのメールを公開しま〜す♪






『こんばんわ。
 夜分遅くにすいません。
 実は先ほど送ってもらった画像の事なんですけど…
 とても可愛らしいですね♪
 あまりフリフリの洋服は似合わないと思っていたんですけど
 とても似合ってましたよ♪
 それに僕が選んだ洋服を着てくれた事が少し嬉しかったです♪
 でも一つ言っておきたいんですけど…
 あまりああいう事は気軽に書かない方がいいですよ?
 言葉が汚いですけど…軽い女性だと思われても仕方無いですから…。
 では僕の感想はこれまでです。
 おやすみなさい。』






「良かったじゃない♪こんな返事がもらえて♪」


「///全然良くないわよ!…お義母さんの目は節穴なの!?
  って言うかお義母さん!…画像と一緒にメールか何か送ったでしょ!
  何て送ったのか言いなさい!///」



ハヤテのメールにはあの画像+文字が送られてきたような事が書かれている。


しかも良からぬ内容らしい…。


だからヒナギクはヒナ母がどういうメールを送ったのかを知りたいのだ。



「別に大した事は書いてないわよ?
ただ…『私の本気をハヤテ君にあ・げ・る♪』…としか書いてないわよ。」


「///なっ!?///」



ヒナギクは火照った体が更に火照るような感じがした。


それもそうだろう…きっとヒナ母の事だからヒナギクがこう言っていたとでも


添え書きをしているに違いない。


と言う事はハヤテはヒナギクが言った事だと勘違いしている事だろう…鈍感だし…。


それにハヤテはご丁寧に、ヒナギクが他の人を好きだと信じ込んでいるから


こういう画像+メールは男を誑かすようで良くないと指摘までしてくれている。


多分少なからずハヤテからヒナギクのイメージ像が壊れた事は決定的だろう…。


もうヒナギクは、これはお義母さんがやったことで私は関係無いと言っても


くつがえすのは難しいだろう…画像はヒナギク本人なのだから…。


まさかやけくそになってかなり可愛い画像を撮らせた事が…まさかこんな事になるなど


思ってもみなかったヒナギクは顔から火が出るほど恥ずかしかった。



「まぁいいじゃない♪
可愛いって褒めてくれたんだし♪
いつまでも引き摺ってちゃ損よ♪損♪」



物凄い脱力感に襲われたヒナギクはヒナ母に軽く殺意が湧いてきたが直ぐに消えた。


もう諦めたようだ…全てを…。


もう嫌…と呟きながらヒナギクはふらふらと自室に戻って行った。


ヒナ母はもう満足過ぎたのだろう…からかう事も無くヒナギクに手を振りながら


おやすみと呟いていた。


そしてやっと自分の部屋に着いたヒナギクはベッドに突っ伏した。


未だに引かぬ赤みがかった顔を枕にうずめ、寝ようと思った矢先だった。



ブルルルルッ…ブルルルルッ………。



またケータイが鳴った。


ヒナギクは少しだけ顔を上げて置いてあったケータイを取り、相手の名前を見た。


相手は名前は………綾崎ハヤテ。



「///!!!///」



驚きでつい体を起こしてしまったヒナギク。


まさかここにきてハヤテからメールなど予想すらしていなかった事だから


それはもう驚いた。…十分過ぎる程に。


ヒナギクは驚きを隠しもせずにゆっくりとメールを開き、内容を読んだ。






『先ほどメールしたのですが言い忘れた事があったので再度メールをさせていただきます。
 どうでもいい事なんですけど…本当にどうでもいい事なんですけど…
 僕は例えどんなヒナギクさんでも大好きですから♪
 ………どうでもいいですね…ごめんなさい…。
 では今度こそ本当におやすみなさい。』






このメールを読み終わったヒナギクは何故か心が救われたような気がした。


それと同時に『大好き』と言う言葉が頭を巡る。


それから色んな事が頭の中を巡り合っていた。


今夜のヒナギクはとても忙しくなる事だろう。


眠れる時間もあまり取れないかもしれない。


まぁヒナギクが良いならそれでいい。


そんなこんなで結局ヒナギクが寝たのは午前2時なのだった。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

投稿します

今回は奮発して長めに書きました

ヒナギクさんメインでした

では
[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください
Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ ( No.5 )
日時: 2008/02/15 19:38
名前: 初心者

初めまして初心者です!

ジュンさんの作品は今まで何作も見させてもらっていましたが全てがあまり他に無いような話でとても面白いです!

応援しているのでこれからも頑張ってください!

短くてすみませんがこれで終わります…

ではさようなら!!
[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください
Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 2/15 更新 ( No.6 )
日時: 2008/02/18 12:26
名前: アルホロン

どうも、アルホロンです。
学校のPCからですが感想を…

・ヒナギク…またずいぶんとヒナママにいじられていますが、
今回のは比じゃないですね。
しかもヒナママはいつハヤテのメアドを入手!?
いや…もしかしたら勝手にヒナギクの携帯からハヤテに送ったのか…?
一体どっちなんでしょう?

・しかもハヤテ…ヒナギクがあんなメール普通は送らないことぐらい把握しとけよ。
どう考えてもおかしいですね♪

・ヒナギク…ハヤテの視点から見ればかなりあやふやだったのでしょう。
あのメールは…ハヤテもかなり動揺したんですね。
『私のホ・ン・キ…』…よくこのメールに対して平然とした返信が返せましたねぇ。

では、続きをがんばってください。

じゃ!
[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください
Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 2/15 更新 ( No.7 )
日時: 2008/02/19 03:01
名前: ジュン
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=1747

更新です

まずはレス返しを!

…って言うか…えぇ!Σ( ̄□ ̄)

ご…5人もの方々から感想を…

ですが3つも消されちゃってます…(´・ω・`)ショボーン…

でもコピーを取っておいたので、きちんとレス返しをしたいと思います!



★初心者さんへ★

初めまして!感想ありがとうございます♪

>ジュンさんの作品は今まで何作も見させてもらっていましたが
 全てがあまり他に無いような話でとても面白いです!

そうですか〜何作も見てくれてるんですか〜嬉しいですね〜ぬふふ〜♪(←キモい?)

自分の作品は、オリジナリティを追求しようとはしていませんが

そこそこは誰も考えないようなものを考えているつもりです

それが面白いかは読者さんが決める事ですので何とも言えませんが

面白いと言っていただけるので本当に嬉しく思ってます♪

では♪



★ムーンさんへ★

こんにちは!感想ありがとうございます♪

>こんな僕のお願いを聞いてくれるなんて感激です(>0<)
 ありがとうございます!!

いえいえ〜♪読者さんは神様ですからこのくらいお願いなんて楽勝ですよ♪

まぁ…そう何回もお願いをされては困る時もありますけどね…(;一_一)

あ…別にダメって訳じゃないですよ?…ただ…ちょっとですね…

>やっぱりジュンさんの小説はひと味ちがいますね〜!
(僕にはまねできな〜い)

ムーンさん、小説はマネするのでは無くオリジナリティを出すのが大切ですよ?

オリジナリティがあってこそその小説に魅力が出るってものなんですよ?

…な〜んて説教っぽい事を言った事をお詫びします…すいません!><

では♪



★インザーギさんへ★

お久しぶりです!感想ありがとうございます♪

確かインザーギさんは12月23日に感想を書いてくれましたよ?

それ以来ですね〜お久しぶりで〜す♪

>いや〜、毎回思うことなんですけどキャラの使い方が上手いですね。
 ハヤテやヒナギクはもちろん、ヒナ母まで!

マジ?…マジですか?…キャラの使い方が上手いって言われた事無いから

ちょっと驚きです(ん?…待てよ…いつか言われたかな…ブツブツ…(以下省略))

>特にジュンさんのヒナ母は好きですよ!
 それなりにヒドイ事をしているものの、なんか憎めませんね♪

ほほぅ…ヒナ母ファンですか?…いいですね〜♪(いいのか?)

でも自分が書いているヒナ母って何か釈然としないんですよね…

原作から遠のいて行っているような…まぁそう言ったところで

今のヒナ母の性格は変わりませんけどね♪…フフフ…

>ハヤテの鈍感にヒナギクは勝てるんでしょうか?

さぁそれはどうなるんでしょうね〜

鈍感だと気持ちが伝わりにくい部分もあるけど

裏を返せば………ですよ♪(あえて言わないです〜♪)

では♪



★爽月さんへ★

お久しぶりです!感想ありがとうございました♪

>ジュンさんの今回の作品、いつも通り期待しまくりです。

なにぃ!?…期待しまくりぃ!?…ゴホッゴホッ…

すいません…むせました(笑)

まぁ…期待通りに進められるかは自信ありませんが

頑張りたいと思います♪

>ヒナの上目遣いを見たいなぁ〜なんて思った人は僕以外にもいるはず……!

あぁ…それはやめておいた方がいいですよ?

ヒナギクの上目遣いを見たら…鼻血ぶぅ〜になってしまいますから♪(笑)

>そしてヒナ母もいい味出してますよ。 まぁちょっと悪戯が多いですが(笑)

何を言ってるんですか〜ヒナ母は苛めキャラ定着ですよ〜♪(自分だけ?)

このくらいの意地悪があってこそヒナ母と言えるのではないでしょうか!(自分だけ?)

まぁ…今回は少し強力にしてみましたからそう思わなくもないですよ♪

>ハヤテははたして自分の言葉の意味に気づいているんでしょうか。
 大好きって告白ですよ(笑) そしてこの言葉を丸呑みにしたヒナがどんな展開を
 見せてくれるのかとても楽しみです。

多分気付いて…いるのかな?…ハヤテの頭の中は謎が多いですかね〜

そしてヒナギク!…この後どうなってしまうのでしょうか!

それは↓の本編で明らかに!

………何か宣伝みたいですね…これで終わります

では♪



★アルホロンさんへ★

こんにちは!感想ありがとうございます♪

>・ヒナギク…またずいぶんとヒナママにいじられていますが、
 今回のは比じゃないですね。

そうですね〜今回のは前例に無いほどハジけてますね〜♪

それもそうなんですけどね…そろそろヒナ母をハジけさせようと思っていましたので

この苛めっぷりはある意味人為的なんですよ〜♪

それに今回のヒナ母は苛めだけでは無くピ――までもが上がっているので

さらに苛めレベルが高いんですよね♪

>しかもヒナママはいつハヤテのメアドを入手!?
 しかもハヤテ…ヒナギクがあんなメール普通は送らないことぐらい把握しとけよ。
 『私のホ・ン・キ…』…よくこのメールに対して平然とした返信が返せましたねぇ。

これはもう今回の内容を読めば全部はっきりと分かるんですよ

実は前回の内容でもほんの少しだけヒントがあったんですけど

少なすぎて分かる人はきっといないでしょうね…

まぁそう言う事なので!

では♪



ふぅ…やっと終わった…って言うかレス返し長っ!

こんなの書く暇あったら本編早く書けって怒鳴られそうです(ドキドキ)

怒鳴られたくないので早速書き始めます!

では本編へどうぞ

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――










聞こえる…誰かが声を掛けて来ているのが…。


だけど何て言ってるのか分からない…。


そっと目を開けてみた…あれは…ハヤテ君?


どうしたのかな…とっても驚いているけど…。


とにかく何か言わなきゃ…。


…………あれ?…声が…出ない…。


どうしたのかしら…体も…動かない…。


どうしよう…って、えぇ!?


ちょっ!ハヤテ君!何抱き抱えようとしてんのよ!


こら!やめなさい!やめな………。(←抱きかかえられた。)


…もぅ…何て強引なのかしら…全くハヤテ君ったら…。(←実は嬉しそう。)


…え?…今何て言った?…私が…何だって?


…え?…鏡を見てください?…そんなの見てどうするのよ。


あ、そっか…声が出ないんだった…。


………ん?…そう言えばハヤテ君ってこんなに大きかったっけ?


まぁいっか…あ、鏡はそこにあるわよ…って、どっち行ってんのよ!


そこにあるじゃない!そこに!…そっちじゃないって〜!



そのまま約五分間ハヤテは鏡を探していたそうな…。



あ…やっと鏡に気付いたわね…全くハヤテ君は…はぁ…。


え?…自分の姿を確認してください?…何でそんな事しないといけないのよ。


全くハヤテ君は何がやりた―――



鏡の前にやってきたハヤテとヒナギクは鏡に映っている自分の姿を見て…絶句した。



ちょっ…何よこれ…わ、私が…何で………


狼の姿に!?



自分の姿に吃驚仰天しているとハヤテの声が聞こえてきた。


かなり困惑した声だったに違いない。



「あの…僕は別に…ヒナギクさんが狼でも…嫌いになったりはしませんよ。」



ヒナギクは、ハヤテの声を全部聞く事無く…気絶してしまった…。















































ジリリリリリリリリッ!!



「っ!!」



部屋の中に鳴り響く目覚まし時計の音でヒナギクは目覚めた。


一時何が何だか分からない様子だったが、やっと夢だったと言う事に気付いて


安心したような声を漏らした。



「ハハ…私ってバカね…人が狼何かになったりするはずないのに
こんなに慌てて…。」



もう苦笑いするしかないようだ。


高校生にもなって夢を現実だと思いこむ何て幼稚な事だからな。


ヒナギクは深呼吸を一回した後、ベッドから抜け出て部屋を出ていった。


自分の体に異変が起こっているとも知らずに…。



「お義母さ〜ん…おはよう。」



リビングにやってきたヒナギクは丁度朝食の準備をしていたヒナ母に挨拶をした。



「おはよう♪…ヒナ………ちゃん?」



とてもためた後に…疑問形。


どうしたと言うのだろうか?


ヒナギクも不思議そうにヒナ母を見て、ハッと身構えた。


ヒナ母の事だ…いつ、どんな攻撃を仕掛けてくるのか分かったもんじゃない。


と、ヒナギクはそう思っている。(ヒナ母ちょっと可哀そう)



「身構える何て失礼じゃない?…って言うかまずその…
狼みたいな耳と尻尾のコスプレを説明してくれないかしら?」



コスプレ?…と、ヒナギクは疑問を持った。


ヒナギク自らコスプレ何かをするはずが無いので


またお義母さんの何かの策略?…と思ったのだけれど、ヒナ母の顔は本当に驚いている。


恐る恐る頭に手を伸ばしてみると………あった。


今まで気付かなかったけれど頭の二か所にぽつんと狼のソレらしきものが…。


しかも触ってみるとくすぐったい…どうやら本物の耳のようだ…ヒナギクの…。


声を出したいのを止めて、今度は腰の辺りに手をやった。


ありませんように…と祈ったのだけれど手は何かに触れた。


もふもふとするそれは…まさしく狼のアレだ。


そしてこれも触ってみるとくすぐったい感じが腰の辺りからする。


これも…本物のようだ…ヒナギクの…。


それにどちらとも髪の色と同じなので何となくヒナギク全体に似合っていた。



「…もしかしてそれって…コスプレって言うオチじゃないの?」



ヒナギクが真剣そうに耳と尻尾をいじっているのでヒナ母は質問した。


だがヒナギクにその声は届いてないようだった。


ヒナ母は、理由はどうあれ狼の耳と尻尾がヒナギクに付いていると分かると


急に顔が…意地悪そうな笑みになっていった。(こんな状況でも苛めるのかよ…)



「本物なのね〜♪凄いじゃない♪
もうそろそろ来るハヤテ君はどんな反応をするか楽しみね〜♪」



ピクッ…と、動いたのは頭の上に付いている耳だった。


どうやら耳としての機能はこちらの方が上なのだろう…狼のだし…。


だがそんな事よりヒナギクは、ヒナ母の言った言葉に耳を疑った。


今ヒナ母は何と言った?………ハヤテが来る?



「ちょっ…ちょっと待って…今…ハヤテ君が…来るって言わなかった?」


「うん♪言ったわよ♪」


「何でよ!」


「私が呼んだから♪」


「なっ!?」



ヒナギクは、ニコニコと悪びれた様子を微塵に見せないヒナ母の笑顔は


逆にムカつくようだ。


いつも余計な事を…と、言葉にはせずに無駄と分かっていてもヒナ母を睨んだのだが


ヒナ母は少しビクッと体を震わせた。


いつもならあっさりスルーするはずなのに今回は何故か怯んだ。


その理由が自分の尻尾が気付かずにとても逆立っていたためだったから…などとは


ヒナギクは知る由もなかった。


まぁ…こんな事で折れるヒナ母では無い。


直ぐに笑みを取り戻し、反撃に出た。



「と、とにかく何で呼んだのよ!
私が今一番会いたくないのはハヤテ君だって分かってるでしょ!」



ナギ曰く、一晩で出来る事と出来ない事がある。


そしてヒナギクの心は一晩では修復できないようだ。


まぁ…昨日ヒナ母にあれだけ恥を掻かされたら分からないでもない。



「だから呼んだのよ♪
別に嫌ならメール一つで来させなくする事だった簡単でしょ?
なら早くメールしなさいよ〜♪」


「くっ………」



そんな事出来る訳が無い。


わざわざこちらから呼んで、来てもらっていると言うのに


会いたくないと言う理由でやっぱり来なくていい等と…メール出来るはずが無かった。


ヒナ母はそれを分かっているのであえてヒナギクに勧めているのだ。


全く…ヒナギクに対する意地悪は限度って言うものが無いのかなぁ…。


………無いんだろうね…。



「あ…ついでに言うと、ほんの出来心で添え書きも書いておいてあげたから♪」



このタイミングで言うのだから…きっと良い事では無いだろう…。


それにヒナ母の出来心は絶対に確信犯だ。


ヒナギクはもう反撃をやめてソファーに倒れこむように座った。


言いたそうなくせにヒナ母は口を開こうとしない。


聞かないと言う手もあるが…それではハヤテに会った時に困る。


言いたくはなかったが…仕方なくヒナギクは、教えてください…と頼むように言った。



「えっとね〜…う〜んと…『ハヤテ君LOVEです♪』って書いたわよ♪」


「………今考えなかった…それ?」


「…うん、考えた。」


「何がしたかったの?」


「苛めたかったの。」


「結果は?」


「…失敗。」


「少しは懲りた?」


「ンな訳無いじゃない♪」


「………はぁ…。」



深いため息を吐いた後、今度は本当に倒れるかのようにソファーに突っ伏した。


ヒナ母の言う事は嘘の事を言っているのか本当の事を言っているのかが聞き分け難い。


常に気を張っていないと簡単に嘘に引っかかってしまう。


それがまた大変そうだなぁ…と、諦めムードに入ってしまったのだ。



「ねぇヒナちゃん…どうでもいいんなら別にいいんだけど…
のほほんとしていると直ぐにハヤテ君が来ちゃうわよ?
いくら何でもパジャマで会うつもりじゃないわよねぇ?
それにその…耳と尻尾もどうにかしないとハヤテ君…
気絶しちゃうかもよ?」



何故か意地悪そうな笑みが消えているヒナ母に不審を抱いたヒナギクだが


ヒナ母の言う事も尤もである。


急いで着替えに行こうと、リビングを出る時にふとヒナ母の顔を見たら…笑っていた。


もうヒナ母のやりたい事が全く分からなくなってきたヒナギクだった。


そして制服に着替え、朝食も済ましてソファーで少し唸っていると


ハヤテがやってきた…時間ピッタリだ。


ちなみに耳辺りにはスカーフ、腰辺りには今だけパーカーを巻きつけて


ハヤテにバレないようにした。



ピンポーン……。



「あ!ほらヒナちゃん!…ハヤテ君が来たわよ!」


「何で嬉しそうなのよ…。」


「何でって…ふふっ♪」



ヒナ母のそんな笑みがまた途轍もなく嫌だったヒナギク…。


ヒナ母が早く行け行け♪と言うので仕方なく玄関へと向かった。


しかし昨日の事を忘れた訳では無いのでだんだんと頬が紅潮していくのが分かる。


玄関に着く頃にはもう真っ赤だった事は言うまでもない。



「///はい…どうぞ…///」



意識している訳では無いのに声が可愛くなってしまう。


ドキドキとする心臓を抑えながら扉を開けると…そこにハヤテは居た。



「おはようございます♪
ヒナギクさん♪」


「///あ…うん…おはよう///」



意識しちゃダメなのに…意識しちゃダメなのに!!…と思っていても


意識してしまう自分が嫌になりそうだったヒナギクである。



「あれ?…どうしたんですか?…顔、赤いですよ?」


「///い、いえ!お構いもせずに!///」


「?」



話が合ってないぞ〜…そこまで気にするなって。



「………あの…さっきから気になっていたんですけど…
何でそんなにパーカーが揺れているんですか?」


「///え?///」



そう言われて腰辺りのパーカーに目線を落とすと…尻尾がこれでもかと言う具合に


わっさわっさと嬉しそうに、忙しなく動いていた。(ハヤテからは見えていない)


そういえば…イヌ系の動物は感情が尻尾に現れると聞く。(多分…)


ヒナギクは意識的に尻尾を動かす事が出来ないので(っーか本物かどうかも怪しいのだが…)


無意識のうちに感情が尻尾に現れるようだ。


つまり…今ヒナギクは、口では会いたくないと言っているのに


本心では会えてとても嬉しいようだ…何て便利な尻尾何だ…もぅ尻尾様様だ♪( ̄ー ̄)ニヤリ



「///えと…これはその…あの…///」



上手い言い訳が思い浮かばず慌てるヒナギク。


ハヤテは全然そんな事に気付かずに?を浮かべ続けている。


そうしているうちにヒナ母がやってきた。


仕事に行くのか…いつの間にか仕事服に着替えての登場だ。



「おはようハヤテ君♪」


「あ…お、おはようございます。」



ヒナ母の登場で僅かに顔を強張らせたハヤテ。


ヒナ母はハヤテに近づき、ヒナギクに聞こえないような声でひっそりと告げた。



「実は少しだけ状況が変わったからもう言っちゃってもいいわよ。」


「!」



ハヤテが驚いて口を開く前にヒナ母はもう出かけていた。


まるで今からやってくる嵐を避けるかのように…。



「///あの…どうしたの?///」


「え?…あ、いや…えっと…その………ごめんなさい!!」



突然の謝罪にヒナギクは驚いた。


謝られる事などした覚えはないと言うのに…。



「///えっと…ハヤテ君?…どうしたの?///」


「…その…昨日メールを送りましたよね?」


「///うん…///」



つい昨日のメールの内容を思い出してしまい、ちょっとだけ頬に赤みが増した。



「実はアレ…僕が考えたメールじゃないんです…。」


「///え…?///」



その瞬間…何かが壊れてしまったような…そんな気がしたヒナギクだった。


っーかハヤテが考えたんじゃないなら一体誰が…?



「アレはその…ヒナギクさんのお母様がこういうメールを送ってと
メールしてきましたので…その通りに…。」


「お義母さんが?」


「はい…。」



何で?…と考えるよりも、ヒナ母の考えを理解する方が早かった。


これはとても手の込んだ苛めだ。


わざわざハヤテにまで手回しをしてヒナギクが慌てる姿を見たかったようだ。


全く…ヒナ母の思考回路はどのようになっているのだろうか…不思議だ…。


でも一つだけ分からない事がある…それは―――



「でもどうして?…何でハヤテ君とお義母さんがメールのやり取りができるのよ?」



そう…どうして二人がメールのやり取りができるか…と言う事だ。



「それは昨日電話で訊かれたんですよ。メアドを教えてって…
確か…9時30分前ぐらいだったと思いますけど…。」


「9時30分?………あ…。」



思い当たる節がある…確かヒナギクがリビングに来た時


ヒナ母は誰かと電話をしていた…そしてその片手にはケータイ…。



「そう…そう言う事だったのね…。」



俯きながら呟く後ろには…目に見える程の怒りのオーラが煮え滾っている。


そのオーラはきっと誰かに向けないと消えない…そしてここに本来


向けるべき張本人は居ない(っーか逃げた)…居るのは大好きなハヤテのみ。


だけどもうそんなのは関係無しだった。


その日の朝…桂邸では途轍もない叫び声が聞こえたそうな…。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

投稿します

今回も奮発して長く書いていたらかなり日数が…

突然ですが近々『笑顔と共に』の兄弟作を書こうと思っています

繋がりは無いと思いますけど元々似たようなテーマなので兄弟作にしようと思っています

これも短編です…兄弟作なので(関係無し?)

まぁ…同時連載は無理なのでこちらの方を短期休載するかもしれません

では

[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください
Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 2/19 更新 ( No.8 )
日時: 2008/02/19 10:24
名前: シンジ

ジュンさんこんにちは。
いつも楽しく読ませてもらっています。
質問ですがやはり小説を作るのは、時間が
かかるものなんでしょうか?
実は3日前からとても続きを楽しみにしていたのですが、
載っていなくて。 
それと、これからも応援しています頑張ってください。  
やはり次くらいでハヤテに(ヒナギクが)狼になったことがばれてしまう
んでしょうか?続きが気になります。
[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください
Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 2/19 更新 ( No.9 )
日時: 2008/02/19 20:04
名前: 隣のマニア◆i/vhMHVZ7oM
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=1911

はじめまして!隣のマニアです。

えっと、感想ですがすばらしいの一言です!!!
ヒナギクのカワイさが引き立てられていて読んでいて楽しいです!

とくにヒナ母に苛められたときの反応といったらもう・・・・


ただ、さらにすばらしい小説を書いて欲しいという思いからいいますと、もうすこしヒナギク苛めのレベルを下げたらどうかと思います。ちょっとやりすぎかな?ってときどき私は思います。
私の勝手な意見ですのでそんなに重く見てもらっては困りますが・・・・

いろいろあつかましいことをいいましたが、私もいつかこんな小説が書けるようにがんばります!
私の小説にも着てくださいね!

それでは!
[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください
Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 2/19 更新 ( No.10 )
日時: 2008/02/19 23:20
名前: インザーギ

  どうも、インザーギです!
 
  今回はぱぱっと感想を述べたいと思います。

〜感想〜
  
  ジュンさん恒例(?)のサプライズ出ましたね!
  今回は狼ですか!
  ヒナギクも毎度A大変でしょうね?
  ヒナ母に苛められ、狼化ですからね…
  今後のサプライズにも期待です!

   しかし、ヒナ母はある意味凄いですね?
  普通は娘に異常があったらあれこれ悩むのに…
  しかも狼化ですよ?
  それにハヤテのアドレスゲットしますか…
  娘の友達ですよ?
  恐ろしい!
  ヒナギクはハヤテのアドをゲットするのに
  かかったのに!

  ヒナ母の恐ろしさ(?)とヒナギクの狼化
 
  面白い要素が満載の今回のお話でした! 

  

  
[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください
Re: 好きだ何て言わな ( No.11 )
日時: 2008/02/19 23:22
名前: 究極宝玉神

究極宝玉神でござる(あえて突っ込まないでください)
まさか、ストーリーの途中で狼化するとは予想外の外でした!
こういう話は結構好きです
そして、「ハヤテ君着ちゃうわよ」の所が間違ってます。
(隣のマニアさんも同じ意味で間違ってます)
短期休載が少し怖いですが、気長に更新を待ちます!
たぶん読者とはそういうものだから!
以上!
[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください
Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 2/19 更新 ( No.12 )
日時: 2008/02/21 02:43
名前: ジュン
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=1747

更新です

まずはレス返しから!

今回もたくさんの方々から感想をもらって本当にありがたいです!><



★シンジさんへ★

こんばんわ!感想ありがとうございます♪

>質問ですがやはり小説を作るのは、時間が
 かかるものなんでしょうか?
 実は3日前からとても続きを楽しみにしていたのですが、
 載っていなくて。

す、すいません…そうとは知らずに投稿を遅らせてしまって…

実は皆さんに言ってなかったのですが19日までが期末テストだったんです

だから勉強の合間に少しずつ書いていたので遅くなってしまったんです

でも楽しみにしていただいたのに遅れてしまい、本当にごめんなさい!

…それと小説を書くのに必要な所要時間ですが…

まぁ…人それぞれだと思いますがあまり掛からないと思いますよ

その場その場で考える方々は掛かると思いますけど…(って言うか自分もその時考える派…)

>やはり次くらいでハヤテに(ヒナギクが)狼になったことがばれてしまう
 んでしょうか?続きが気になります。

まぁ…バレない方が凄いと言ってもよろしいはずなので

きっとバレるでしょうね…その事を受け入れるかどうかはまた別の話ですが…

では♪



★隣のマニアさんへ★

初めまして!感想ありがとうございます♪

>えっと、感想ですがすばらしいの一言です!!!
 ヒナギクのカワイさが引き立てられていて読んでいて楽しいです!

す…すばらしい…ですか…何か…嬉しくて手が…

とまぁ冗談はこのくらいにして…ありがとうございます♪

すばらしいですか〜いや〜嬉しいですよ〜♪

ヒナギクさんの可愛さ?……可愛さ……可愛さ………あぁ!可愛さですね!

引き立てられていて楽しいっすか?…それは良かったですよ〜

まぁ喜んでもらえて一番です♪

>とくにヒナ母に苛められたときの反応といったらもう・・・・

今回のヒナ母はハードですからね…ヒナギクさんにも頑張ってもらわないと

いけませんから♪

>ただ、さらにすばらしい〜〜〜困りますが・・・・

(´・ω・`)ショボーン…読者さんに嫌われたらお終いですね…

これは言い訳に聞こえるかもしれませんが聞いてください

自分はただ単に面白くしようと思って苛めのレベルを上げてるんじゃないですよ?

ネタバレになるので言えませんが…あえて言えば今後に控える話の伏線…みたいなのです

でも…これはやり過ぎ何でしょうね…ヒナギクさん…ごめんなさい…(´・ω・`)ゴメンナサイ…

>いろいろあつかましいことをいいましたが
 私もいつかこんな小説が書けるようにがんばります!
 私の小説にも着てくださいね!

自分みたいなやり過ぎ小説にはならないように気を付けてくださいね!><

暇があればそちらの小説も拝見させていただきますね

最近は書く時間すらあまりない状況ですので見れるかどうかは分かりませんが…

では♪



★インザーギさんへ★

こんばんは!感想ありがとうございます♪

>ジュンさん恒例(?)のサプライズ出ましたね!
 今回は狼ですか!
 ヒナギクさんも毎度A大変でしょうね?
 ヒナ母に苛められ、狼化ですからね…
 今後のサプライズにも期待です

恒例のサプライズが出ましたよ〜♪

今回は狼です!…犬でも良かったんですけど狼の方が

カッコイイので狼にしたと言うのは内緒です

もぅヒナギクさんには毎回毎回いろんな役をさせてますからね〜

きっと大変でしょうね〜…でも弱音を吐かない所がまた素敵なんですよね♪

今後のサプライズですか〜…今回の話なんかはサプライズ…かな?

>しかし、ヒナ母はある意味凄いですね?
 普通は娘に異常があったらあれこれ悩むのに…
 しかも狼化ですよ?

いやいや…ああ見えて出番が無い時は真剣に考えてるんじゃないですか?

いくら苛め好きだと言ってもヒナギクさんのお母さんなんですから

>それにハヤテのアドレスゲットしますか…

多分画像をバラすとか何とか言って脅してゲットしてそうじゃないですか?

ヒナギクさんを苛める事に繋がる時は徹底的ですからね〜

では♪



★究極宝玉神さんへ★

こんばんは!感想ありがとうございます♪

>究極宝玉神でござる(あえて突っ込まないでください)

(・ω<)b<突っ込まないよ〜♪

>まさか、ストーリーの途中で狼化するとは予想外の外でした!
 こういう話は結構好きです

予想外…これぞまさにサプラ〜イズ!………スベッタ…

自分もこういう話って好きなんですよね〜♪(←だから書いているんだろ?)

人獣…とは言いませんが何かの動物に例えるような話って面白いんですよね〜

現実的より空想的…みたいな小説って少ない(?)から貴重なんですよね

>そして、「ハヤテ君着ちゃうわよ」の所が間違ってます。

間違っている?…え?…うそ?…マジで?

『着く』って意味は到着ですよね?

なら『着ちゃうわよ』も、到着するわよ…って意味になるんじゃないんですか?

うむむ…国語があまり宜しくない自分には難しいですね…

>短期休載が少し怖いですが、気長に更新を待ちます!

今はまだ大まかにしかストーリーができてないので

もうしばらくはかかりそうなので大丈夫ですよ(と言いつつ急速に構成中)

短期休載と言っても…一週間?…二週間?…はたまたそれ以上か…

まぁそのくらいだと思いますから

では♪



では本編へどうぞ

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――










「本当にごめんなさい…どこか痛くない?」


「いえ…大丈夫ですからお気遣いなく…いっ…。」



ここは桂邸のリビング。


そしてそのリビングにあるソファーに座っているのが


心配そうに…って言うか申し訳無さそうにハヤテを介抱するヒナギクと


ヒナ母に向けられるはずだった怒濤のオーラを、殆どとばっちりで受けてしまったハヤテ。


でもハヤテが受けたとばっちりは並では無い。


我慢していたものを爆発させたヒナギクは怒り狂い


見境無しにハヤテを叩きのめしたのだ。


ヒナギクほどの者がキレて本気で襲いかかってきたと思うと………怖いなぁ…。


そしてつい先ほどその衝動が治まり、この言う状況になったのだ。



「あの…えっと…ハヤテ君は何も悪くないのよ?
ただその…タイミングが…。」



どうにか誤解しないで欲しかった。


別にハヤテだったから叩きのめしたのでは無くて、自分でさえも自分の怒りを


抑えられなかったと言う事を。



「分かってますよ…ヒナギクさんはそういう人では無いと言う事を…。
それにこのくらい大丈夫ですから。」



と、言われても先ほどつい上半身を見てしまった時に、何とも惨たらしい


アザが無数にできていたので無理を言っている事ぐらい分かっている。


きっとヒナギクに余計な心配を掛けないようにしているのだろう…。


やっぱりハヤテ君は優しいなぁ…と心の中で呟くヒナギクだった。



「あ…そういえば思ったんですけど…その耳って…ネコミミならぬイヌミミですか?」


「へ?」



突然耳の事について話を振られたのでマヌケそうな声が出てしまった。


そしてハッとしたように頭に手をやると………スカーフが無かった。


まぁ…それだけ激しいバトルをしたんだから無理もないが…


っーかハヤテは反撃しなかったからサンドバッグ状態?…可哀そう…。



「あ…いや…その…これは…あの…何て言うか…。」


「…本物?」


「!」



どうして分かったの!?…と質問する前にハヤテが苦笑い気味に笑って先に言った。



「それを見れば嫌でも分かるような気がするんですけどね…その…尻尾で…。」


「尻尾?」



ヒナギクは腰辺りから何も感じないので動いていないと思っていたのだが


ふと後ろを向き、尻尾に目をやると…恥ずかしくなってきた。(パーカーはバトルで取れた)


だって…玄関の時のようにわっさわっさと左右に振っているその尻尾は


嬉しさを感じている時の揺れ方だったからだ。


こんなに叩きのめした後だと言うのに、二人きりと言うシチュエーションに


心の何処かで嬉しく思っているのだから…恥ずかしくなるのも当然だろう。



「///こ!これは別に深い意味は無いんだからね!
  別にハヤテ君と居て嬉しいからとか…そんなんじゃないんだからね!///」


「は、はぁ…(何で焦っているんでしょうか?)」



おいおい…ハヤテよ…ヒナギクは気付いて無いようだけど


否定はしているものの、一緒に居て嬉しいって言ってるじゃないか…。


少しは気付いてあげようよ…。



「………あの…ヒナギクさん…ちょっといいですか?」


「///何よ!///」


「あ…いえ…別に大した事では無いんですけど…」


「///大した事じゃないなら言わないでよ!///」



…何でヒナギク怒ってるの?


頭に変な方向に血が上っちゃったのかな?



「あ…えと…ごめんなさい…迷惑ですよね…。」



別にハヤテは悪くないと思うのだが…。


ヒナギクもそれを理解したのか…一応聞いてあげるわ!…と、ツンデレ気味に言い放った。


顔を横に向けてハヤテの顔を見ないようにしているが


狼の耳はしっかりとハヤテの方に集中している…どうやら耳は操れるようだ(どうでもいい)



「その…可愛い…ですね。」



びくびくと怯えながら言わなかったら満点をもらえた所だったのに…。


まぁ…ヒナギクにはこれで十分だったようだ。


目を丸くし、頬は紅潮…尻尾は忙しなくパタパタと揺れている。


誰が見ても嬉しがっていると分かるのに、ハヤテは無言のヒナギクに怯えていた。


何とも情けなかったが…ハヤテだからいいだろう。(いいのか?)


ここの所過度の精神的攻撃(主にヒナ母からのヒナギクいじり)を受けているので


ヒナギクの理性が吹っ飛びやすくなっている。(と言えばいいのかな?)


そして今、ハヤテの口から可愛いと言われた事で理性が吹き飛ぶ準備が出来た。


あと一回…何かの衝撃が走った瞬間…ヒナギクは変わってしまうだろう…。


何に変わるかは分からない…少なくとも今のヒナギクとは


大分違ったヒナギクになるはずだ。(理性が無くなるからね)


それが吉と出るか…凶と出るか…。


とまぁそんな話を作者がしていると―――



ブルルルルッ…ブルルルルッ………。



ヒナギクのケータイが鳴った。


送ってきた相手は………ヒナ母だ。


ヒナギクは頭の中で残響している『可愛い』と言う言葉を隅の方に追いやり


少しばかり冷静になった所でメールを開いた。


ついでにハヤテも見ている…二人に関する内容だったからだ。


ちなみに内容はコレだ!(・ω<)b






『もうそろそろハヤテ君にもヒナちゃんの事がバレている頃だと思うのでメールします。
 理由が理由だから2人とも今日は学校をお休みするように連絡しておきましたから
 学校は行かなくてもいいわよ。
 外出してもいいけど人目につかないようにしてね。
 まぁ折角の二人きり何だから愛の巣作りでも頑張りなさいね♪』






あ…もうこれアウトだな…。


ハヤテはともかくとしてヒナギクは直ぐに意味を理解するはずだから…



「ヒナギクさん…何で僕まで休みになってるんでしょうか?」



ハヤテは愛の巣作りの意味を理解できずに前半の内容で疑問に思った事を


ヒナギクに尋ねたのだが………もうそこにはあのヒナギクはいなかった…。



「…知りたい?」



ずっとケータイに目線を向けたままでいるヒナギクからそんな言葉が聞こえてきた。


ほんの数十秒前とは質が違う声だ。


今までは戸惑いが掛かってるような声だったのに


今は全然違う…何と言うか………まぁいいや。(おい!)



「え?…分かるんですか?」



しかしハヤテはこんな些細な変化には気付いていない。


そんなんだから…いじられるのだ。


とまぁハヤテの話は長くなりそうなので止めときます。



「分かるも何も…きちんとメールを読まなかったの?」



まだケータイを見ているのでヒナギクの顔は見えなかったが…笑っているようだった。


ハヤテは理由なんてあったかなぁ…と思いながらケータイの画面に目線を向けた。


そしてまた読み返したのだが………分からない…。



「(まさか暗号?…ヒナギクさん家族だけが使う秘密の暗号なのかな…。
それだったらこんな事言わないよなぁ…う〜ん…。)」



そんな事を考えている時だった。


ヒナギクがさり気なくハヤテに寄り添い、両手でハヤテの手を握ってきた。


普通では考えられない事にハヤテは驚いて、ヒナギクを見た。


わざとなのか…まだ顔を上げてはいなかったが、楽しそうだった。



「女の子にこんな事を言わせるなんて…ハヤテ君って意外と酷い人ね…。」


「え?」


「お義母さんがハヤテ君まで休みにした理由…きちんと一番下の行に書いてあるじゃない。」



と言われて見たのだが…やはり分からないハヤテは?を出すばかりだ。


するとヒナギクはクスッ♪と笑い、顔を上げながら言った。


その顔は…狼の如く、狩人の顔だった。



「あんなに分かりやすい言葉なのに本当に気付かないなんてね…。
ハヤテ君ってば鈍過ぎ。」


「は、はぁ…。」


「つまりね…お義母さんは私とハヤテ君がラブラブになって欲しいんですって♪
だからこうしてチャンスを作ってるのよ♪」


「えぇ!…ラブラブ!?」



そんな意味だったのか…と理解したと同時にヒナギクが嬉しそうに言うものだから


そちらの方に殆ど驚いてしまった。


ハヤテがとても驚いているのを見てヒナギクは、悲しそうな顔になってしまった。



「…そうなんだ…私とラブラブに何てなりたくないのね…。」


「えぇ!?…いや!その!…ヒナギクさんとは…その…。」



驚いてだけでこんな切り返しをされるとは思ってもみなかったハヤテは


あたふたと慌てている。


一方のヒナギクは、少し俯き加減で目線をハヤテとは違った方向に向けていた。


表情と言ったら…もうこれでもかと言う具合に悲しそうだった。


だが尻尾はゆらゆらと揺れて楽しそうだ。


そう…これはヒナギクの演技。


悲しく何て全然思ってない…嘘の悲しそうな顔の下には


ちょっぴり怖くて可愛い狩人の顔が潜んでいるのだった。


そしてハヤテがそう言うのでちらっとハヤテを見て、口を開いた。



「私とは…何?」


「ヒナギクさんとは…その…ラブラブになってはいけないと思います…。」


「…何で?」


「だって…ヒナギクさんには…片思いをしている人がいるから…
だからこういう事は良くないと思いまして…。」



真剣そうに告げるハヤテとは裏腹に、ヒナギクは呆れたようにハヤテを見ていた。


告白練習を目の当たりにしておいて何処から片思いしている人が出てくるのだろうか…。


まぁ…ハヤテに片思い…と言う所は合っているが…。


ヒナギクはハヤテの勘違いを訂正しようと思って…思いとどまった。



「…そうよ…私には片思いしている人が居るわよ…。」



呆れた顔からまた悲しそうな顔へと変わった。


ヒナギクは、ハヤテの勘違いを利用して何かを企んでいる。


…何か面白そうだな。



「でもね…その彼はね…私の想い…全然気付いてくれないのよ…。」


「うわぁ〜…その人って鈍いんですね〜。」



ぶっ!…と吹き出しそうになったヒナギクは何とかこらえた。


だが尻尾は、自制がつかないのでとても面白そうに揺れていた。


でもハヤテはそんなのに気付かずにヒナギクの恋愛相談っぽいのに真剣に取り組んでいた。



「そうなの…とっても鈍くて困ってるの…直接的じゃないけど好きだと言ったのに
全然気付いてくれなかったのよ…ハヤテ君はどう思う?」


「そうですね〜…まず好きって言われたら嫌でも気づきますよね〜。
なのに気付かないって事は…相当鈍いんでしょうね〜。
全く困った片思いさんですね♪」



それはお前だぁ!!…とツッコミたい読者さんは何人いらっしゃるのでしょうか…。


まぁ…読者さんだけではなく、ヒナギクもツッコミたいようだけど


まだ引っ張るつもりらしい。



「とっても困るのよ…それでねハヤテ君…もしハヤテ君がその人に
きちんと気付かせる為にはどうしたらいいと思う?」



すがる様にハヤテを見つめた。


こんな瞳で見つめられたら…言わない訳には行かなかった。



「えっと…そうですね…もし僕なら…面と向かって言うのが一番だと思いますよ。」


「本当にそう思う?」


「はい。」


「ふ〜ん…そっか…。」


「多少の勇気が要りますけどヒナギクさんなら大丈夫ですよ♪
頑張ってください♪」


「………うん♪…分かった♪」



そう返事をした後、ヒナギクは立ち上がってハヤテの真正面に立った。


もちろんハヤテは?を浮かべているだけだ。


この後に信じられないような事を言われるなど…予想すらしていない顔だった。



「ハヤテ君…ずっと前から言いたかったんだけど…
私ね…ハヤテ君の事がとっても大好きだよ♪」


「………………へ?」



ニコニコ〜♪っと笑うヒナギクを余所にハヤテはフリーズしていた。


今起きた事が何なのか分かりませんと言った具合だ。


自分が面と向かって言えばそれが一番とか言ったくせに


自分がそう言われた時には信じられない何て…矛盾してるじゃん。



「ハヤテ君が言ったんだからね?…面と向かって言うのが一番だって。
なのにその信じられませんって言う顔は何よ…。
私からの告白はあり得ないから嘘とでも思ってるの?」



そう問いたら…案の定ハヤテは体を震わせた。


それが気に食わなかったのか…ヒナギクの顔が一瞬引き攣った。


両手の甲を腰に当て、前屈みになるようにハヤテの顔を覗き込んだ。


そして柔らかい…なのに何処か怖い笑みを作った笑顔でハヤテに言った。



「信じられないなら証明してあげましょうか?
何をして欲しい?
何をしたら信じてくれるの?」


「いえ…別に…何も…。」



苦しくもないのに苦し紛れな言い方だ。


そこまで驚く事無いのになぁ…。



「なら私のこの想い…受け止めてくれる?」



どこまでも挑戦的なこの笑顔は…ある意味人を超えていた。



「えっと…その…今言わないと『歩の時みたいに保留何てさせないわよ♪』


「…ですよね…。」



こんなに挑戦的で勝ち気なヒナギクだが少しは不安がある。


もし断られたらどうすれば良いのか…全く考えつかないのだ。


まぁ…それもそのはず。


断られるイメージ何て全然持っていないのだから。


それでも…間が長引けば長引く程ヒナギクの不安は大きくなっていく。



「どうしたのよ…何か言いなさいよ…。」


「………一つ…いいですか…。」


「?」


「僕なんかで…いいんですか?」



本気でそんな質問をしてきたのでヒナギクはきょとんとしてしまった。


それから次に笑ってしまった。


まさかそんな事で返事を濁らせていたと思うと…笑う他無いようだ。


前屈みの体勢で疲れたのか…笑っている途中に一回伸びをした後に


戸惑いを見せるハヤテの隣にすとん…と座った。



「ハヤテ君なんかで…じゃなくて、ハヤテ君だからこそよ。」



隣に座っただけでは物足りないのか…ふにゃりとハヤテにもたれ掛かるヒナギク。


もちろんハヤテは何も言わない…いや…何も言えないのかな?


その代わりに、ハヤテはそっと肩に手を回したのだが…ヒナギクに叩かれた。



「誰が調子乗っても良いって言ったの?」


「えと…ごめんなさい…。」


「今は行動より言葉を聞かせてよ。
ハヤテ君は私の想いを…受け止めてくれるの?」



もたれ掛かった状態でハヤテの顔を見るので、それはもう本当に顔が近い。


互いの吐息が当たりそうなくらいだ。


そんな中…ハヤテは口を開いた。



「僕も…ヒナギクさんの事…大好きです。」


「…証拠は?」


「え…証拠?」


「何か証拠を見せてくれないと信じないわよ?」



そんな理不尽な…とハヤテは思っているだろうなぁ…。


だがそんな考えも直ぐに捨て、証拠となるものを考えた。


しかし、ハヤテはこういう事に関する知識は持ち合わせていないので


ベタな一案しか思い浮かばなかった。


仕方ないのでそれを言ってみた。



「あの…キス…は、どうでしょうか?」


「大胆ね…。」


「いや!…その!…ヒナギクさんが嫌なら無理にとは言いませんので!」


「別に嫌だとは思ってないわよ。
それに獲物は大人し過ぎるより少し大胆な方が楽しいからね。」


「え…獲物?」


「あ…こっちの話…それよりハヤテ君。
私はまだキスってした事無いのよ?」


「えぇ!?…ヒナギクさんが!?」



驚くハヤテにヒナギクは少しだけカチンときた。



「…何でそこで驚くのよ…。
そんなに私が誰とでもキスをするとでも思ってるの?」


「いや…そんな事は…。」


「………まぁいいわ…それより私はね…大好きな人にファーストキスを
あげるって決めてるの。
そんな想いを踏みにじるようなキスだけはしないでよね。」



間近でジロリ…と睨まれたら怖いのなんの…。


ハヤテは無言で何回も首を縦に振っていた。


それを見てヒナギクは目を瞑った。


全ては…整った。


ハヤテは小さく深呼吸をした後、ゆっくりと唇を近づけ…キスをした。


ヒナギクが満足するような…気持ちの籠もったキスだった…。


その日の朝…ここに彼氏彼女と言う繋がりができた者がいる。


その名は…綾崎ハヤテと…桂ヒナギクだった。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

投稿します

ヒナギクさんの条件も揃ってきてやっとラブコメに突入できそうな感じです

次回は今回説明しなかったヒナギクさんの新しい人格っぽいものを紹介する予定です

それでは感想をお待ちしております

では
[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください
Re: 好きだ何て言わな ( No.13 )
日時: 2008/02/22 01:10
名前: 究極宝玉神

究極宝玉神!参上!(あえて突っ込まないで。でも無視は寂しいですよね。)
返答ありがとうございます。
「着く」という意味だったんですね。
「ハヤテ君着ちゃうわよ」のところでは、そこはかとなくハヤテが何か服を着るような感じになってしまうっぽいので、「ハヤテ君が来ちゃうわよ」か「ハヤテ君着いちゃうわよ」にした方がいいと思います。
ラブコメ展開はもう自分の中では人狼化(?)したときからMAXでした!
なので一人だけ少し早めに突入しています。
では(草場の)陰から応援しているので、がんばってください。
[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください
Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 2/21 更新 ( No.15 )
日時: 2008/02/22 16:08
名前: インザーギ

  どうも、インザーギです。

  しつこい様ですが、感想を書かせていただきたいと思います。

  〜感想〜
   
   今回も非常に面白かったです!

  「でもね…その彼はね…私の想い…全然気づいてくれないのよ…。」

  「うわぁ〜…その人って鈍いんですね〜。」

   辺りからの展開はヒナギクではありませんが、吹き出しそうでした(笑)

   当事者であるヒナギクはよく我慢しましたね!


  ヒナギクのキャラが変わった…のかな?かな?

  『狩人』という言葉から察するに…アレでしょうかね?

  自分の予想通りか、それとも…

  今後のヒナギクに注目したいと思います。

  アレが何かは気にしないでください♪

  では、更新楽しみにしてます。

  

  
[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください
Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 2/21 更新 ( No.16 )
日時: 2008/02/23 17:52
名前: ジュン
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=1747

更新です

またまた感想が多く貰っちゃいました

ありがとうです!><

早速レス返しへ!



★究極宝玉神さんへ★

こんにちは!感想ありがとうございます♪

>究極宝玉神!参上!(あえて突っ込まないで。でも無視は寂しいですよね。)

Σ( ̄□ ̄)………無視してしまった自分はどうすれば…(そしてあえて今回も突っ込まない)

>「ハヤテ君が来ちゃうわよ」か「ハヤテ君着いちゃうわよ」にした方が
 いいと思います。

イエッサー!…直ちに…って言うかもう変えてきました!

指摘ありがとうございました!

>ラブコメ展開はもう自分の中では人狼化(?)したときからMAXでした!
 なので一人だけ少し早めに突入しています。

何だってー!?…もうMAXですと困りますよ〜

これからラブっていくのに…MAXじゃ楽しめませんよ!><

まぁ…ラブっていけるかは自信ありませんが…

では♪



★真司さんへ★

こんにちは!感想ありがとうございました♪

>面白かったこの一言しかありません。

面白いですか〜…うん♪

やっぱりこの言葉はいつ聞いても心が満たされますから嬉しいです♪

ありがとうございます♪

>それで思ったのですが、ヒナギクは、元の体に
 どうやってもどるのかが、とても気になります。

これはあれですよ…禁則事項ですよ♪

厳重秘密…と言う訳では無いのですが…これが分かると

面白味が欠けるので内緒です…言いかえればネタバレなので

>頑張ってください。それとジュンさんの書いた小説
 ファンとしてのお願いですが私、もうすぐ学校卒業する
 ので、ジュンさんの書いているヒナギクのキャラで
 メッセージをいただけませんか?

メッセージですか?…何か大役を任せられた気分ですね…ドキドキ…

ちょっと待ってくださいね…ヒナギクさんに許可を貰ってみます

………はい、お待たせしました…快く引き受けてくれましたよ♪

ではヒナギクさんからのメッセージをどうぞ!

「こんにちは。…桂ヒナギクです。
真司君…だったわよね?…私にメッセージを頼んだの。
いきなりだったから吃驚しちゃうじゃない…まぁ別に嫌じゃなかったけど…。
それはそうとして…もうすぐ学校卒業何だって?
いい?…学校は卒業して終わりじゃないのよ?…卒業は言い換えれば始まり。
物事は常に終わりと共に始まるんだから…気を抜いちゃダメよ?
…なーんてね♪…何か卒業やった〜雰囲気壊しちゃったかしら?
まぁ要するに私が言いたい事は卒業したからって浮かれちゃダメって事よ。
将来挫けそうになる事もきっとあると思う。
でも安心してね…私はずっと真司君を応援してるから♪
あ…そろそろ行かなきゃ…それじゃあまたね♪…バイバイ♪」

と言う事で特別出演・桂ヒナギクさんでした!

それと卒業おめでとうございます♪(あ…まだですよね…)

では♪



★インザーギさんへ★

こんにちは!感想ありがとうございます♪

>今回も非常に面白かったです!

非常に…ですか?

ありがとうございます!…もぅあけおめことよろです!(狂った自分が意味不明な言葉を…)

良し!…今後もそう言ってくれるように頑張りたいです!><

>「でもね…その彼はね…私の想い…全然気づいてくれないのよ…。」
 「うわぁ〜…その人って鈍いんですね〜。」
  辺りからの展開はヒナギクではありませんが、吹き出しそうでした(笑)
  当事者であるヒナギクはよく我慢しましたね!

もし何か飲みながら見ていたら危うい所でしたね!

って言うかハヤテ君は自分が鈍いと言う事には気付かないのに

一人前にそんな事は言えるんですからね…もぅ流石ですね!

しかし…ヒナギクさんもよく吹き出さなかったですね〜

自分だったら大爆笑ですよ〜♪

>ヒナギクのキャラが変わった…のかな?かな?
 『狩人』という言葉から察するに…アレでしょうかね?

キャラ変わりましたよ〜…何かSっぽいのはヒナ母の影響?…はたまた元々?(まぁいいや)

『狩人』に目を付けましたか…一体何を察したのでしょうか?

そしてアレとは………気になる所です!><

>自分の予想通りか、それとも…

これはちょっとドキドキですね…もし予想通りの展開だったのなら…ガッカリされるのかな…

うぅ〜…悩み所です…

では♪



では本編へどうぞ

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――










「///あの…そろそろ離れてくれませんか…///」



珍しく顔を赤くしているハヤテは、自分にべっっったりとくっ付いて


離れないヒナギクにもう許してください…と言った感じの目線を向けた。



「ダ〜メ♪…いつハヤテが浮気するか分からないもん。
私の匂いをたくさん付けとかないと危ないでしょ?」



ハヤテの目線に気付いたヒナギクは、わざと上目遣いでハヤテの瞳を見据えた。


恥ずかしさで戸惑う瞳に向ける瞳は…狩人の瞳だ。



「///うっ!…浮気何てしませんよ!!///」



いきなりそんな事を言われても直ぐに言い返した。



「どーかしら…ハヤテ君みたいな人が一番怪しそうなのよね…。」


「///そ、そんな…///」



何か自分の事を信じてもらえてないと思ったのか…結構しょげてしまったハヤテ。


ヒナギクのからかいを真に受けていると身が持たないぞ!><


そして一方のヒナギクはと言うと…笑っている。


落ち込んでいるハヤテを見て…笑っている…。(Sか?…Sなのか?)


そんなハヤテを元気付けようとしたのか…ヒナギクはハヤテから一端離れ


そっと唇をハヤテの耳元に近づけ…囁いた。



「ねぇ…そう落ち込まないで…ダ〜リン♪」



耳元をくすぐるような甘い声…それでいてとても凛とした感じなのに


無邪気さも混じっているし、このヒナギク特徴のからかいも含まれている。


ハヤテはこれがからかっていると言う事に気付いたのに、体は素直だった。


背筋に走るこのゾクゾク感はハヤテを紅潮の極みへといざなう。


ヒナギクが耳元から顔を離し、ハヤテの顔を見た時にはもう…完璧に真っ赤になっていた。



「あらどうしたの?…顔が真っ赤よ?」


「///ヒ…ヒナギクさんのせいじゃないですか…///」



やっとのことで出した声で抗議したのだが…悲しくも逆効果だった。



「ん?…何て言ったの?…もう一回言って。」



そう言いながらハヤテの顔の前ギリギリまでに自分の顔を近づけるヒナギク。


もちろん今言った事は嘘だ。…実際には聞こえていたが


まぁ…言わなくても読者さん達なら分かりますよね♪


案の定ハヤテは恥ずかしそうに目線を逸らそうとしたが


何処に向けてもヒナギクの微かな笑みを浮かべている顔しか見えない。



「///い…いえ…何でも無い…です…///」


「………ふ〜ん…まぁいいわ。」



戸惑い、顔を赤らめたハヤテに満足したのか…からかうのを止めたヒナギクは


すっとハヤテから離れ、ソファーに深く座りなおした。



「それにしても…こういうやり取りをやってると…何だか情けなくなってくるわね…。」



これまたいきなり何の脈絡も無しにこんな事を言ってきたので


とりあえずハヤテは話を聞く事にした。



「///何の事ですか?///」


「…あの子の事よ。」


「///………と、言いますと?///」


「だから〜…あの子って言えば私しかいないじゃない。」


「///は、はぁ…///」



真面目な顔でそう言うので冗談では無いようだが…


一体どう言う事なのだろうか。



「あ…そういえば言ってなかったっけ…。
私は前の私とは違うからね。」


「………え?」



これも真顔で言うのだから疑えない。


って言うか前の私とは違うってどう言う事?


理性がぶっ飛んで一時期の間だけ違う人になるみたいな感じじゃないの?


例えば…ド○ゴン○ールに出てくる孫○空が大猿になったら、元の性格とか関係無く


見境無しに暴れた…とか。(例えが違うような気がするけど…いいよね)


ハヤテは驚いてしまって顔の赤みが引いてしまったようだ。(別にいいけど…)



「信じてくれないかもしれないけど…私は―――」



不意に言葉を切り、立ち上がるとヒナギクは後ろを向き


楽しそうに揺れている尻尾をハヤテに存分に見せつけた後


再び前を向き、誇らしげに言った。



「―――愛狼とあの子の記憶が交わって新たに出来た
新生ヒナギクってところかしら。」



と、言われても信じ難い…って言うか疑問だらけである。



「あの…つまり今のヒナギクさんは…前のヒナギクさんとは別人…って事なんですか…?」


「そういう事じゃなくて〜…う〜ん………あ、そうだ
二重人格って知ってるでしょ?…アレと似たような感じよ♪」



なるほど…二重人格で例えるなら分かりやすい。


では他にも疑問があるぞ。



「それではその…愛狼とか…交わったとか…そういうのはどういう意味何ですか?」


「まぁ簡単に言うと…今の私は、感情・想い・記憶などはあの子の物だけど
この耳と尻尾、性格っぽいものは愛狼の物で、それが交わったのが今の私ってわけよ。
ちなみに愛狼って言うのはね…実は私も良く知らないの…。
実際に今言ったのは知ってたんじゃなくて何となく分かってたの。」



うぅ…ややこしいなぁ…。



「はぁ…つまりまとめるとこう言う事ですよね?
今のヒナギクさんは二重人格者の片割れみたいな存在。
そして今のヒナギクさんは、その…愛狼と元のヒナギクさんとが
交わって出来た新しい人格者。
だけど愛狼とか何故交わったのか等は知らない。
と言う事ですよね?」



一回の説明で良くもまぁこんなにまとめる事ができたね…。


流石はハヤテ…かな?


まぁいずれ愛狼の事は知る事になるだろう…。


避けては通れない道…と言うものだから。



「まぁそんな感じで覚えといてね。
…で、それを理解した上でハヤテ君に質問何だけど…。」


「何ですか?」


「今の私と前の私…どっちがタイプ?」



でた…ハヤテを困らせるような言葉が…


って言うかソレ…どちらにしてもハヤテって不利じゃない?


今のヒナギクって答えたら、さっきみたいにベタベタされそうで


前のヒナギクって答えたら、多分嘘泣きが来そうだなぁ…。



「………そんなの…決まってますよ。」


「あら、そうなの?…それじゃあどっちなの?」



意外とヒナギクはドキドキしていた。


同じヒナギクでも性格は全然違うのだから


前のヒナギクと言われたら少なからずショックなのだろう…。



「僕は…どちらとも大好きです。
だって同じヒナギクさんじゃないですか。
優劣何てありませんよ。
僕は…ヒナギクさんの全てが好きなんですから。」



これには流石のヒナギクも目を丸くしていた。


それと同時に胸の奥に広がって行く素直な感情………嬉しい。


ハヤテが自分の事をこんなにまで考えていてくれたなんて…


予想もしていなかったからこそヒナギクは素直に嬉しかったのだ



「…ハヤテ君。」


「はい?」


「今からデートしに行くわよ。」


「あ、はい………って、えぇ!?
デ、デート!?」



どちらがタイプ?…の質問からいきなりデートの話に変わったことに驚いている。



「そんなに私の事が好きって言ってくれるんだから…
きちんとご褒美を与えてあげないとダメでしょ?」



デート=ご褒美(感謝の気持ち)…って事なのかな?


まぁ…ハヤテならデートはどんな形でも関係なさそうだが…。



「で…でも…その耳と尻尾はどうするんですか?
見つかったら大変ですよ?」


「それは大丈夫よ。…しっかり隠して行くから。
それにもしバレても…ハヤテ君が守ってくれるでしょ?」



すっとハヤテに寄りそい、甘えるように頭をハヤテの肩の上にのせるヒナギク。


さらっとハヤテに掛かるヒナギクの髪からは女の子独特の甘い匂いが


仄かに立ちこめ、ハヤテを刺激する。


ハヤテが口を開こうとした瞬間、ヒナギクはハヤテからするりと離れ


リビングを出て行こうとする。


ぽかーんと口を開けているハヤテをちらっと横目で見て


意地悪そうな笑みを作って言った。



「約束はしないわよ。
だってハヤテ君と約束するといつも
大変な目に遭っちゃうもん♪」



つまり…ハヤテは厄病神と…。



「あ…はい…それよりヒナギクさんは何処へ?」


「何処って…分からないの?」


「?」


「ハヤテ君ってば気付かないの?
デートに制服で行くバカが何処に居るのよ。」



あ、そうか…みたいな表情を作るもんだからヒナギクは軽く笑ってしまった。


そして時は過ぎ…ヒナギクの服装チェンジも済んだ所だった。



「それじゃあ行きましょうか。」


「はい。」



そう言って二人は家を出た。


今、この二人のデートが………始まらなかった。



「ハヤテ君…デートする前に言っておかないといけない事があるんだけど…。」


「あ…何でしょう?」


「私以外の女の子に目移り何かしてたら…許さないわよ。」



完璧100%狩人の瞳でハヤテを見据えるヒナギク。


瞳だけでは無く、全身から迸るこのオーラは…独占欲だ。


自分だけしか見てくれないとヤダ!…何てヒナギクレベルの


女性から言われたらどうだろう?


きっとバラ色気分だなぁ…。


尤も、ハヤテがその事に気づく事は無いんだけどね…。



「も、もちろんですよ!…絶対にしませんよ!」


「根拠は?」


「根拠は…ヒナギクさんの事を好きだからです!」


「却下。」


「Σ( ̄□ ̄)!!?」



これにはショックが大きいだろう…好きだと言ったのが却下された…空しい…。



「やっぱり条件を付けとかなきゃ…って、何泣いてんの?」


「ぐすっ…何でもありませんよ…ぐすっ…。」



初デートが始まる直前で泣くなよ〜…。


まぁ…ヒナギクは嬉しそうだからいいんだろうけど…。



「ごめんね?…強く言い過ぎちゃった?…ほら、よしよし…。」



真面目にからかうヒナギクは役になりきっている。


赤子を泣き止ますかのような口調でハヤテを撫でてあげている。


もうハヤテは男としての威厳何てぶち壊されてしまったな…。



「それともし目移りした時の条件何だけど…見つけた時点でその場でキスね♪」


「っ!?」



うわ〜お…このヒナギクだからこそ出来る荒業だな…。



「私だって人前でするのは恥ずかしいんだからね。
しっかりデートに集中するのよ?」


「ぐすっ…もちろんですよ…。」


「良し♪…それじゃあ行きましょうか♪」



そしてまだ目に涙を残しているハヤテと腕を組み、楽しそうに出発した。


だがその瞳は変わる事の無い…狩人の瞳だ。


狩人…と言う意味は分かるかな?


ヒナギクの狩人の瞳は…狼と人が交わった瞳だ。


狼の狩人は獲物を狩ると言う意味。


人の狩人は常に優位に立ち、仕留める者と言う意味(←自案)


その二つが交わったらどうだろうか?


きっとこうなるだろう。


・ヒナギクが狩人ならハヤテは獲物。


・狩人は常に獲物より優位にいなければならない…でないとナメられるからだ。


・そして狩人は常に獲物を見張っておかないといけない。


・目を離したすきに他の狩人(他の女性)に獲物を仕留められたら元も子もないからだ。


理由は分からないけどヒナギクは人としての性質以外に狼の性質を持っているため


本能的に↑の構図が出来上がるのだろう。


まぁ…ハヤテが獲物になるのには変わりないんだろうけどね…。


そんなこんなで狩人の瞳を輝かせるヒナギクとハヤテが向かうは…三千院家!?


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

投稿します

そろそろ『笑顔と共に』の兄弟作を書き始めたいと思いますので

この作品を短期休載します

自分が書きたいのは『笑顔と共に』同様短編ですので

復帰は早いと思います

更新を待っていてくれる人は休憩の時間とでも思ってください

あ、それと今回の内容で理解し難い部分がありましたら詳しく教えますので

あとは…結構先ですが次回はデート開始です

では
[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください
Re: 好きだ何て言わな ( No.17 )
日時: 2008/02/25 00:03
名前: 究極宝玉神

白龍の究極宝玉神!見参!(陰妙大戦○)
毎回突っ込んでないと否定しながらも、無視しないというノリの良さ!かなり嬉しいです。
ちなみに、自分のハンドルネームの元はYahoo!検索で一発で出ます。

自分は基本、薬などで性格が変わってしまうような小説が好きなので、
こういうのは嬉しいというか、ちょうど良いというか、
GJ!(グッジョブ)という感じのナイスな展開です。
なんかもうアレかもしれませんが、
学校に遅刻しているだとかで誰かに
あったりしたらまずい展開に!
でもそれがイイ!
短期休載ついに来ましたね。
でも作者さんも短期と言っているのでそれを信じて待ちます!
たぶん読者とはそういうものだから!(二回目)
[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください
Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 【早くも復帰!】 ( No.18 )
日時: 2008/02/29 18:50
名前: ジュン
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=1747

更新です

まず初めにお詫びを…

『消えていく貴方へ』ですけど…削除しました

理由は…まぁ…終わった事ですのであえて…

でも読んでくれていた方々には申し訳ありません…

本当にごめんなさい…

ではレス返し…



★究極宝玉神さんへ★

こんばんわ!感想ありがとうございます♪

>自分は基本、薬などで性格が変わってしまうような小説が好きなので、
 こういうのは嬉しいというか、ちょうど良いというか、
 GJ!(グッジョブ)という感じのナイスな展開です。

性格が変わる小説…フッフッフッ…(←何?)

性格が変わるのがヒナギクだけだとお思いですか?

まさかそんな事ありませんよね♪

実は………やっぱり言えません♪

変わるかどうか見てのお楽しみです♪(変わらないかも…)

>学校に遅刻しているだとかで誰かに
 あったりしたらまずい展開に!

おぉ!…それはまずいですね〜

まずい展開ですが…読者としてはニヤニヤしそうな展開ですね〜

>短期休載ついに来ましたね。
 でも作者さんも短期と言っているのでそれを信じて待ちます!
 たぶん読者とはそういうものだから!(二回目)

あっという間に短期休載から復帰しましたよ〜

きっと信じて待っていた力なのでしょうね♪(笑)

では!



★真司さんへ★

こんばんわ!感想ありがとうございます♪

>ジュンさん
 メッセージありがとうございました。
 嬉しかったです。

いえいえ〜♪…あれくらいのものでしたらいくらでもって…

言うのはヒナギクさんでしたね…自分が偉そうに言う立場では無いですね…

まぁ…喜んでくれたのできっとヒナギクさんも喜んでますね♪

>はやめの復帰を祈っています。

はやめって言うか…かなり早くに復帰しちゃいました♪

完結もさせないで削除させてしまった自分は…orz

では♪



では本編へどうぞ

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――










ハヤテとヒナギクの初デートが開始…されていなかった。


家を出た時からもう既に始まっていても別にいいのだが


ヒナギクはまだ始まりじゃないと言い続ける。


何故?…その理由は二つ。


まずはハヤテが執事服だと言う事。


デートに執事服は流石に…ねぇ?


二つ目はハヤテが無一文だと言う事。


まさかヒナ母の策略からデートの話に変わるなど


夢の中の夢にも思っていかったので財布を持ってきていなかったのだ。


だからまだ始まりじゃないようだ…初めヒナギクが三千院家と


言った時には少々驚いてしまったが…なるほどと思ってしまった作者がいた。


まぁそんなこんなで三千院家に………着くはずも無かった。


何せハヤテは…良くない事を呼びこむ天才なのだから…。


でも今回呼びこんだのはヒナギクの方だったりして…。
























「いい加減腕を組むのはやめてくださいよ〜…。」



ハヤテが泣き止んでから結構な時間が経った頃


その間ずっとハヤテの腕に巻き付いて離れないヒナギクに


やっと言葉を発する事ができた。…のだが………



「別にいいじゃない♪
私たち恋人なんだから♪」



と、簡単に突き返され…更に腕にギュッと力を加えるのだから困ったものだ。


もし、この光景を白皇の生徒にでも見られたら最悪だ。


でもそんな心配は必要ない。


だって今は午前10時頃…こんな時間帯に白皇の生徒が居る訳が無い。


全校生徒は皆学校に居るはずだからだ。


ハヤテとヒナギクは例外として、居る訳が無い。


居る訳が無い…居る訳が…無い…はずだよね?


だったら…あの電柱からこちらに奇異な目線を向けている


白皇の生徒は…何ですか?


しかもあからさまに好奇心に満ち溢れているかのように


体をプルプルと震わせているじゃありませんか。


まぁ…そんな人が居るとは全然気付いていない2人は軽く


スルーして通り抜けようとしたので、慌てて電柱から飛び出して


2人の前に出てきた。


この人物は………



「アダルティなブラックパンツ先輩とパッと出てきた嘘吐き巨乳好き先輩!!
学校に行かないで何してるんですか?」


「「………は?」」



いきなり白皇の生徒が現れただけでも驚きなのに


突然とても恥ずかしい…って言うかバカにしたような呼び名で呼ばれたのだ。


数瞬の間、思考回路が破壊された。


(ちなみに↑のセリフは原作にアレンジして作ったセリフです
この人を知らない人はごめんなさい)



「あ…貴女は日比野さん?…どうしてここに?」


「登校道ですから!」



胸を張って言うが…全然凄い事じゃないぞ?


むしろ…だから何?



「いや…そんな事じゃなくて…何で今頃学校に
登校しているのかを聞いているんだけど…。」



ハヤテの前では強気のヒナギクでも、文の前になると弱い…のかな?


ちなみにハヤテは先ほど言われた呼び名に、え?何で?…と考え込んでいた。


どうやらハヤテは文の事は覚えていないようだ。(何せ何ヶ月も前だから…。)



「あ!…それはですね!!………ハッ!…文の個人情報が
アダルティなブラックパンツ先輩にもれちゃいます!!」



危ない危ない…と言った感じで一息入れる文。


文の言動は予測不能で怖いなぁ…。



「///ちょっと待ちなさい!…さっきはあえてつっこまなかったけど
  何なのよその呼び名!?…嘘は吐いちゃダメだって教わらなかったの!?///」


「アダルティなブラックパンツ先輩はアダルティなブラックパンツ先輩です!!」



頑として譲らないオーラがメラメラと燃えている文。


燃えるところが違うって…。



「///だから違うって言ってるでしょ!!
  何でそんなに貫き通そうとするのよ!!///」


「嘘はダメだとアダルティなブラックパンツ先輩が言ったからです!!」


「///嘘はその呼び名でしょ!!
  嘘を貫き通そうとしない!!///」


「…はぁ…何か疲れますね…。」


「///貴女のせいでしょ!!///」


「ほえ?」



今度は、文が何かしましたか?オーラがビンビンに放っている。


何か文って…疲れるね…。



「///ほえ?って貴女ねぇ………ハァ…もういいわ…。
  それより早く学校に行かなくてもいいの?///」


「ハッ!…そうだったのです!!
こんな所で話をしている暇なんて無かったのです!!
急がなくては!!
それではア○ルティなブ○ックパ○ツ先輩!!
パッと出てきた嘘吐き巨乳好き先輩!!
学校サボったら不良になっちゃいますよ!!」


「///不良に何かならないわよ!!
  …って言うかその呼び名で呼ばないでって
  何回言ったら分かってくれるのよ!!
  伏せ字するぐらいなら変えなさいよ!!///」


「それではさらばなのです!!」



そう言って軽く無視し、ヒナギクとハヤテに一礼したあと、白皇学院へと走って行った。


ちなみに文は昨日の夜…羊を数えながら眠ろうとして


あまりにも数えるのに集中し過ぎたため中々寝付けず


そのせいで寝坊したとか…。


とまぁ文の話はその辺にしておいて…問題はこちらの2人だった。



「何か…嵐が急にやってきて急に去ったようですね…。」



確かに嵐のようだった。


そしてその嵐は大きな問題を残して去って行った…。



「うん…ところでハヤテ君。
日比野さんが言った事だけど…巨乳好き先輩って…何?」



今はハヤテの腕から離れているヒナギク冷ややかな声と鋭い眼光がハヤテを見据えた。


もちろんハヤテは文の事も覚えていないのであんな事を言った覚えもない。


だけどヒナギクに覚えていませんは通じないだろうなぁ…。


だってヒナギクは…ペッタンコンプレックスだから…。(←繋げてみました)


もし…もしハヤテが文の言うとおりの人間ならば


ヒナギクは結構ショックを受けるんだろうなぁ…。


まぁ…ハヤテの好みなんてどうでもいいけど…。



「え?…あ、いや…僕にも何の事だか…。」



おいおい…そのセリフ…めっちゃ白々しいぞ?


ほら見ろ…ヒナギクの目つきが更に怖く…。



「ふ〜ん…ハヤテ君はそういう好みなんだぁ〜…。
それじゃあ私は好みじゃないってことよね〜…。
ふ〜ん…そっか〜…。」



何か投げやりっぽい感じで言いながら一人、ヒナギクは歩き始めた。


ハヤテはヒナギクの言っている事が理解できず、?を出しながら後に続いた。



「あの…ヒナギクさん?
お…怒ってるん…ですか?」


「怒ってる?…私が?…そんな訳ないじゃない。」



ハヤテが恐る恐る尋ねるとヒナギクの返事は素っ気ないものだった。


だがハヤテは確信していた。


確実にヒナギクは怒っている。


理由は分からないけど…確実に怒ってる。


だって…腰周りに巻いていた腰布の間から、狼の尻尾が


とても逆立っているのが見えたから…。


これは…一大事だ。



「あの…ヒナギクさん…僕は嘘は言ってませんよ?」


「嘘は言ってない?…本当に?」


「本当にですよ。」


「………何か怪しい…。」



やっぱり信じられないでいたヒナギクは振り返る事もせずに


素っ気ない返事をし続ける。


ハヤテは何回も何回も弁解するのだが…尽く無視される。


そんなやり取りが始まってから5分余りが経った頃


急にハヤテが何も言わなくなってしまったので


思わずヒナギクは振り返ってしまった。


そこにいたハヤテの顔は…少し寂しそうだった…。



「え…えーと…どうしたの?」



とりあえず聞いてみた。



「ヒナギクさん…話は変わりますけど…
アダルティなブラックパンツ先輩って…本当ですか?」


「っ!?」



突然先ほど文が言っていた呼び名の事を出されて


思わず顔が赤くなっていくヒナギク。



「///そ、そんな訳無いじゃない!!
  嘘よ!…嘘!!…本当の事じゃないんだからね!!///」



本当と思われたら…恥ずかし過ぎて、いっその事殺してぇ〜!…と


言いそうなほどに必至なヒナギク。


対するハヤテは寂しそうな顔に微かに笑みを溢して言った。



「僕は信じますよ…。
ヒナギクさんが嘘だと言うのなら…
僕は信じます…。」


「え…あ、うん…ありが―――」



今…私はとても後悔した。


ハヤテの言いたい事が分かったからだ。


ハヤテ君が私に質問した。


私は否定した。


ハヤテは私の言葉を信じてくれた。


私を信用してくれた。


それじゃあ自分はどうだった?


私がハヤテ君に質問した。


ハヤテ君は否定した。


私はハヤテ君の言葉を…信じなかった…。


何回も何回も言ってくれたのに…信用しなかった…。


たかがペッタンコンプレックス…いや…これも大事な事なんだけど…


その事を意識し過ぎるあまり、ハヤテを信じると言う事が出来なかった。


これはハヤテは悪くない…劣等感と言う感情に信じる気持ちを失った


ヒナギクが齎した結果だ。


最終的に…ハヤテを傷つけてしまったと言う事になる。



「あ…あの…ハヤテ君…えっと…その…。」



言葉が見当たらない。


それもそのはず。…今日付き合い始めたキッカケはヒナギクが


ハヤテに告白したからだ。


ハヤテの事がとても好きだったから告白した。


なのに自分の事を全然信用していないと分かるとどうだろう?


とっても…寂しくなるよね…。


そんな想いをしている人に何て声を掛けたらいい?


まるで見当がつかない。



「大丈夫ですよヒナギクさん…別に僕は気にしてませんから…。」



こんな時でも優しいハヤテ。


お前って奴は…お前って奴は…(泣)



「ごめんなさい…私はそんなつもりじゃ無かったの…。」


「まぁ…仕方無いですよ…ヒナギクさんは小さいのを
気にしていらっしゃいますし。」



ピクッとヒナギクの狼の耳が反応した。


ハヤテは今、何と言った?………小さい?



「…ちょっと待ちなさいハヤテ君…聞き間違いだったら悪いけど…
今…小さいって言わなかった?」


「え?…あ、はい…言いま―――」



その先はきっと永遠に聞けないだろう…。


ハヤテはヒナギクの渾身の平手打ちをまともに喰らってとても驚いていた。


ヒナギクがかなり気にしている事を言うのは…ダメだよねぇ。


まぁ…どんな時でも鈍感を忘れないハヤテの天然さには感心するけど…。



「あ…あの…ヒナギクさん?」


「うるさい!!…ハヤテ君のバカ!!」


「!?…!?…!!?」



先ほどまでの暗い雰囲気は何処へ行ったのやら…


ヒナギクはプンプンと怒りながらスタスタと先を行く。


ハヤテは頬を押さえ、?を出しながらヒナギクの後に続く。


日比野文と言う嵐が齎した傷跡は、結果的に


平手打ち一発と言う空しいものとなった。


結局三千院家に着く間、ずっとこの険悪のムードが続いていたのだった。



























































ピンポーン……。



時は過ぎ、三千院家へとやってきた2人は大きな扉の隣にある


小さなインターホンを押した。


もちろん相変わらず険悪なムード♪(←喜んでいる作者がここにいる)



「はい。…どちら様でしょうか?」



声はやっぱりあの人、マリアさんだ。



「あの…綾崎ハヤテと…桂ヒナギクさんですけど…。」


「え…ハヤテ君?…と、ヒナギクさんですか?
………少し待ってくださいね。」



そう言い終わったあとに大きな門が開いたので中へと入っていった。


ある程度進むと三千院家の屋敷が見えてきた。


そして玄関の外にはマリアさんがいた。



「あ…えっと…マリアさん?」


「………………」


「マリアさん?」



マリアは呆けていた。


まぁ…いきなり学校へと行っているはずのハヤテが


ヒナギクと一緒にやってきた所を見ると分からない事も無い。


それにヒナギクはとっても可愛らしい服装だったのも驚いた理由の一つだ。


それ以前に…ハヤテとヒナギクとの間に流れる険悪なムードに一番驚いていた。


更にはアレとコレと…理由が尽きないマリアさんなのでした。


ハヤテが心配そうにマリアを見ていると…突然ヒナギクに引き寄せられ


キスをされた。


マリアはあっと声を上げて手で顔を隠したが…


指の間からちゃっかりと見ていた。(マ…マリアさん…)


これはマリアとハヤテは赤面だ。


ヒナギクは未だ険しい顔つきだったけど…。



「約束は約束よ。」



約束…確かハヤテが目移りした時にキス…。


こんな時でも約束を守るヒナギクは律儀と言うか…


真面目と言うか…って言うかこれって目移りなのかな?


まぁいいや…もうキスしちゃったし♪



「///と…とりあえず中へ入りましょうか…///」


「///そ、そうですね///」



数分間の沈黙の後、マリアがようやく口を開き、ハヤテも同意したので


三人は屋敷の中へと入ろうと思った時だった。


ここに…四人目の人物が居たと言う事に気付いたのは。



「あ…あの…ハヤテ様…。」


「え?」



そこに居たのは…伊澄だった!…でもどうして伊澄が?


伊澄も学校のはず…って言うか誰か気付いてあげようよ…。



「あの…えっと…た…大切なお話があるんですけど…その…。」



言い辛そうに手をもじもじとしていたが…


恥ずかしがっている様子とは違うようだ。


むしろとても真剣な顔つきだ。…だけどオロオロとしているから分かり辛い。



「あ…では伊澄さんもどうぞ中へ。」


「あ、はい…お邪魔します…。」



突然の来客…って言うかいつから居たか分からないけど…


伊澄も含めての四人で屋敷の中へと入って行った。


そしてハヤテ達は来客室にやってきたのだが…


伊澄からとんでもない事を言われた。



「あの…ハヤテ様…その…2人きりになれませんか?
とても大事なお話がありますので…。」


「「(何ですって!?)」」



そう心の中の声でハモッたのはマリアとヒナギクだった。


このシチュエーションは…ベタな展開になりそうだと気付いたのかな?


まぁ…ハヤテはそんな事夢にも思わないと思うので当然YESだ。


2人して部屋を出て行こうとするのでヒナギクは慌てて引きとめた。



「ちょっ…ちょっと待ちなさいハヤテ君!」


「(ビクッ)…あ、はい…何でしょう?」



ヒナギクの顔が少し怖かったのでハヤテは一瞬ビクッと震えた。


だがヒナギクはそんなの気にもしない。


もし…ヒナギクが恐れている事が行われたら…危ういかもしれない。


だってハヤテは…ロリコン趣味に見えるから…。(←ヒナギク…とっても失礼じゃないか?)



「もしも私を裏切るような事をしたら…
絶対に許さないわよ!!」


「え…あ、はい…。」



ハヤテは何の事だか分からなかったし、こんな怖い顔で睨まれたら…


はい、と言わざるおえない。


そしてそのまま2人は出て行った。


残されたマリアとヒナギクの間には微妙な雰囲気が漂っていたが………



「あの、ヒナギクさん…ちょっといいですか?」



マリアが話しかけた。



「え?…あ、はい…いいですよ。」



と言う事で2人は空いているソファーへと座り、話し始めた。



「えっと…まぁ単刀直入ですけど…ヒナギクさんはハヤテ君の事が
好きなんですか?…嫌いなんですか?」


「え?」


「いや、その…ここへ来られた時とっても不機嫌そうな顔でしたし…
かと思えばいきなり…その…キ、キス…とかされてたので
どうなのかと思いまして。」


「あぁ…まぁ…好きなのは好きなんですけど…少し前に
酷い事を言われたのでちょっと…。」


「酷い事?」



ヒナギクは迷った。


ペッタンコンプレックスの事を言うのを。


マリアさんはそんな人では無いけど…鼻で笑われたらショックだ。


でも言わないと気まずくなりそうだったので正直に言う事にしたようだ。



「ハヤテ君は…私の…その…ある部分が小さいとはっきりきっぱり
言ったので…怒りのままに平手打ちをかまして、ゴミ虫を見るような眼で
ハヤテ君を見てたのがマリアさんから見たら不機嫌そうに見えたんだと思います。」


「(何か色々と大変そうですわね…ここはそっとしておくのが得策ですね…)
まぁ…それは置いておくとして…ヒナギクさんはハヤテ君と…キスしましたよね?
…と言う事はもしかしてお二人は付き合っているんですか?」


「えぇ…そうですよ。」



これまたあっさりと認めたなぁ…。


話が逸れたから安心したのかな?



「あ…そうだったんですか…へぇ〜…。」


「………………」


「………………」



やっぱり話してみても気まずい雰囲気は消えなかった。


そのまま無言の状態が続いたのだった。


だがその雰囲気も急にぶち壊される事になる。


ある人物の登場で………











































「ヒナギクさん!!」



バタンッ!…と、勢い良く入ってきたのは…ハヤテだった。


だが先ほどとは服装が違う…執事服から今時風の服装だった。


ハヤテにしては力が入っている…いわゆる本気モードと言うやつだ。



「ど…どうしたむぐっ―――」



その先はどうしたかって?…それはこの光景を見てもらえれば分かる。


ハヤテがヒナギクに抱きつき、甘くて柔らかい…優しいキスをしていた。


ヒナギクは何が起きたのかが分からず、目を白黒させ


マリアはまた顔を手で隠したが…指の間から覗き見していた。(マ…マリアさ〜ん…)


ハヤテがヒナギクの唇から自分のソレを離した時には


ヒナギクはかなり赤面していた。


ハヤテからの甘いキス…とても響きは良かったが恥ずかしさは計り知れない。


マリアの目の前で唇を奪われた…これは何?…天罰?…などと考えていたヒナギク。


ハヤテは二コッと笑いかけるとマリアに目線を向けた。



「マリアさん…今からヒナギクさんとデートに行ってきますので
帰りが遅くなるかもしれませんけど…いいですか?」


「え?………あ…はい…どうぞどうぞ…。」



もう展開が早すぎてついていけない様子だった。



「それでは行きましょうか…ヒナギクさん。」


「///行くって…何処へ?///」


「何処って…デートですよ?
行かないんですか?」


「///行く!!///」



つい子供っぽく、行く!!…と言ってしまったヒナギクは更に赤面した。


ハヤテはそんな事は気にもしていない様子だった。


ヒナギクの手を取り、三千院家の屋敷を元気良く出て行った。


何かいきなり本気モードになったハヤテだが…とにかく


こうして2人の初デートは開始された。


人格が変わってしまったようなハヤテだが…この先どんな事を見せてくれるのか…


とても楽しみになってきた♪


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

投稿します

遅くなってすいません…

あまり時間が取れなかったもので…

って言うか今から出掛けないといけないので

もう終わります

では
[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください
Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 2/29 更新 ( No.19 )
日時: 2008/02/29 19:09
名前: 真司

やはり何度呼んでも面白すぎる
この一言しかありません。

どうやったらここまで読んでいる人
をひきつけることができるのか?
不思議でたまりません。
それと今度第一志望の受験なんで、ヒナギクのキャラで
メッセージをいただけませんか?感想としては、日比野さんって
もしかして目が悪いんですかね?
ヒナギクの下着を思いっきり
間違ってますし、しかもハヤテも巨乳好きと
言っていないのにそういうふうに解釈してますし

目移りしたら許さないって言ってましたが
マリアの目でもあんなことができるなんてと凄く驚きました。
本当に面白かったです。頑張ってください
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 2/29 更新 ( No.20 )
日時: 2008/02/29 19:17
名前: ガンダム

ジュンさん初投稿です。

ジュンさんの小説は、いつも読んできましたが
今回のヒナギクがああなるなんて
想像もしてませんでした。

負けず嫌いも付き合い始めたことにより
ますます拍車がかかってきたような気がします。

それにしてもマリアさんも
ちゃっかり2人のキスシーンを見てましたが
やはりそういうのに興味あるんですかね?

最後の部分でハヤテはヒナギクに大胆に
なってましたし伊澄が何を話したのかも
興味あります。

これからも頑張って下さい。




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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 2/29 更新 ( No.21 )
日時: 2008/02/29 23:45
名前: インザーギ


  どうも、インザーギです。

  しばらく休止していた様ですが、復帰したんですね!
  
  では、さっそく感想に!


  〜感想〜

  まさかの日比野文の登場ですか!?

  原作でも登場回数の少ない彼女の性格は分かりづらいと思ったのですが、

  私はしっかりと彼女らしさが出せていると思います!

  まぁ、とんでもないキャラだとは思います…

  ハヤテに地雷をアシストしてますからね(笑)

  
  マリアさんもキスとかに興味があるんですね〜

  指の間から見るって…

  いつかマリアさんにも相手が見つかるといいですね。

  いつか、ね…

  
  ヒナギクにゴミ虫の様に見られていたハヤテでしたが、

  なんとかヒナギクの機嫌を取り戻せてなによりです。

  もっとも、ハヤテならまた地雷を踏むかもしれませんが…

  踏むんでしょうか?どうなんでしょ?

  

  続きのお話も楽しみです♪

  更新頑張ってください!

  
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Re: 好きだ何て言わな ( No.22 )
日時: 2008/02/29 23:47
名前: 究極宝玉神

白龍の究極宝玉神!見参!(定着)
おお〜!ついにハヤテも性格が変わった!
作者さんが言いたかったのはこれでしたか!
なんだか伊澄が関わってるような展開に!
まあ、狼化してるっぽい時点で、関わりそうでしたが。
(全く気づいてませんでした)
というかマリアさんが驚かないと言うことは、
耳としっぽはなくなった系?
(まるでドラゴンボー○の孫悟空のように)
もう、リィン・レジオスターの額の傷みたいな扱いですか?
それとも読み忘れ?
そしてふと思ったのですが、
二人とも性格が変わってしまったらもはや、
なんというか、違う人になってしまってるんじゃないですか?
(まあラブってくれればうれしいですが!)
更新を待っています。
以上!
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 2/29 更新 ( No.23 )
日時: 2008/03/01 13:10
名前: ジュン
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=1747

更新です

これまた感想の数が…

レス返しに掛かる時間はどの位になるかなぁ…

まぁ…30分ぐらいで終わるかな?

では早速レス返しへ!><



★真司さんへ★

こんばんわ!感想ありがとうございます♪

>どうやったらここまで読んでいる人
 をひきつけることができるのか?
 不思議でたまりません。

それはきっとアレですよ!

あの〜…アレですよアレ…えっと〜…

………好み?

>それと今度第一志望の受験なんで、ヒナギクのキャラで
 メッセージをいただけませんか?

あ〜…ちょっと難しいですね…

前回は良かったんですけど…今回はちょっと…

>感想としては、日比野さんって
 もしかして目が悪いんですかね?
 ヒナギクの下着を思いっきり
 間違ってますし、しかもハヤテも巨乳好きと
 言っていないのにそういうふうに解釈してますし

えっと…失礼ですけど原作を知ってますか?

思いっきり間違えたのでは無く、原作ではソレは軽い嘘で

ハヤテ君は巨乳好きとは原作では言ってませんが

巨乳と言う言葉は使いました

だから注意書きとして原作にアレンジしたって書いておいたんですけど…

やっぱり自分の力不足ですね…すいません…orz

では!



★ガンダムさんへ★

初めまして!感想ありがとうございます♪

>負けず嫌いも付き合い始めたことにより
 ますます拍車がかかってきたような気がします。

そうなんですか?

確かに今までのヒナギク+強気ですからそうなるんでしょうけど…

全然気付きませんでした〜♪作者なのに〜♪………orz

>それにしてもマリアさんも
 ちゃっかり2人のキスシーンを見てましたが
 やはりそういうのに興味あるんですかね?

興味って言うか…まぁ…マリアさんも

もうピチピチの17歳ですからね…

興味はあるっ言うか…焦っているのでは?

だって…年下の二人がキスをしているのに

多分マリアさんはまだですから…

>最後の部分でハヤテはヒナギクに大胆に
 なってましたし伊澄が何を話したのかも
 興味あります。

やっぱり気になりますよね〜

あのハヤテ君の変わり様は凄いですからね〜

まぁ…いつか分かりますよ♪………いつかね…

では!



★インザーギさんへ★

こんばんわ!感想ありがとうございます♪

>まさかの日比野文の登場ですか!?
 原作でも登場回数の少ない彼女の性格は分かりづらいと思ったのですが、
 私はしっかりと彼女らしさが出せていると思います!

そうですか?…本当ですか?

文さんの思考回路は定まりが無いので正直心配でしたが

しっかりと出せていましたか…マジで一安心しました♪

でも…もう書きたくないです…かなり疲れますから…

>マリアさんもキスとかに興味があるんですね〜
 指の間から見るって…

マリアさんも大人ですからね〜

興味はあるんじゃないでしょうか?

まぁ…興味と言うより…年下の二人がキスしているのを見て

焦っているんじゃないでしょうか?

>いつかマリアさんにも相手が見つかるといいですね。
 いつか、ね…

そうですね…いつかきっと相手が見つかりますよね

でも…見つかる時は一体何歳になるんでしょうね…

ちょっと心配です!><

>ヒナギクにゴミ虫の様に見られていたハヤテでしたが、
 なんとかヒナギクの機嫌を取り戻せてなによりです。
 もっとも、ハヤテならまた地雷を踏むかもしれませんが…
 踏むんでしょうか?どうなんでしょ?

う〜んと…ハヤテ君の事だから…踏むんじゃないでしょうか?

でもハヤテ君…本気モードですからね…分かりませんよ?

まぁ…本気モードでも踏む時は踏むんでしょうけどね♪

では!



★究極宝玉神さんへ★

こんばんわ!感想ありがとうございます♪

>なんだか伊澄が関わってるような展開に!
 まあ、狼化してるっぽい時点で、関わりそうでしたが。
 (全く気づいてませんでした)

なにぃ!?…そんなに早く気付いていたんですか!?

…と思ったら気付いてなかったんですか…

吃驚させないでくださいよ〜

まぁ…伊澄さんが関わっているかどうかはいつか分かるでしょう

関わっているかもしれないし、文さんみたいにパッと出てきただけかもしれませんからね

>マリアさんが驚かないと言うことは、
 耳としっぽはなくなった系?

いえいえ…ただ単に言ってないだけですよ?

本編ではあまり触れてませんけど…ヒナギクさんは

頭にニット帽…腰に腰布を巻いているので

良く見ない限りバレる事はありませんから

まぁ…怒った時や嬉しい時は尻尾が動くのでそれでバレる

可能性はありますよ

今の時点ではマリアさんはこの事について知りません

>二人とも性格が変わってしまったらもはや、
 なんというか、違う人になってしまってるんじゃないですか?

まぁ…ハヤテ君とヒナギクさんには変わりないのでOKなのでは?

と言う前に…ヒナギクさんはともかくハヤテ君は性格変わってませんよ?

変わったのは人格です…優しい性格は変わってませんよ♪

簡単に言うと…消極的から積極的になっただけみたいだと思ってください。

………あれ?…それだとヒナギクさんも?…まぁ…

ヒナギクさんは二重人格者だからいいかな…

ちょっと矛盾っぽい感じですけどそんな感じです!><

では!



レス返しトータル時間…1時間30分…

長い…長すぎる…

って言うかレス返しだけでも文章が長いので

一先ずレス返しだけ投稿します

では!
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 【長期休載のお知らせ】 ( No.24 )
日時: 2008/03/09 19:20
名前: 真司

前のほう忘れちゃってもう一度読み直してしまいました。

読んでいて、やはり人格が変わってしまった
ようなハヤテが次にどんなことをするのか
期待したいです。文はまたでてくるんでしょうか?


それと返事のほうで“自分の力不足”
と言っていましたがそんなこと
全然無いです。

次に更新されるのを楽しみにしています。
頑張ってください。
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 【意外と早く復帰しそう】 ( No.25 )
日時: 2008/03/14 19:28
名前: ジュン
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=1747

更新です

意外にも早く復帰できました!><

本当は昨日から更新出来たんですけど

ハヤテの如くのゲームに熱中してました(笑)

前日発売だったので一応殆どがプレイし終わりました

なのでこちらにやってきました

長期休載とか言ってましたけど2週間程度でしたね…

本編に入る前に、真司さん…レス返しは今回は控えますのでご了承ください<(_ _)>

では本編に…っとその前に一言

本編はたった7回しか更新してないのに投稿数が20弱以上

本編の更新数の2倍以上の感想を貰っている事になります

とてもありがたいことだと思っています!ありがとうごいます!

………一言と言ったのに一言じゃなかった…

なーんてことは気にしないでくださいね〜♪

では本編へどうぞ

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――










「ちょっ…ちょっとハヤテ君?…一体何処に行くの?」



ハヤテと共に三千院家の屋敷を出てから約10数分頃。


ヒナギクは先ほどの出来事もあり、黙ってハヤテに連れられるがままに


していたがとうとう口を挟んだ。



「ん〜…まぁ…商店街ですね♪」



ヒナギクの手を握ったまま前を向いて歩いているハヤテはそう言った。



「商店街?…商店街って…あの商店街?」


「そうですよ♪…あの商店街ですよ♪」



あの商店街とはヒナギクの白皇から家への帰り道にある商店街のことである。


いつもと変わらない平凡な商店街だぞ♪



「商店街何ていつも通ってるじゃない…折角のデートなんだし…
もっと他の所に行きましょうよ。」


「それもそうなんですけど…ちょっとですね。」


「?」



ハヤテの目的が分からないヒナギクは色々と考えたが…


何か今のハヤテは前のハヤテとは全然違う感じがするから考えても無駄だと思ったのか…


さっさと放棄して先ほどハヤテにキスされた仕返しを考える事にしたようだ。


負けっ放しは大嫌いなヒナギクのことだから…結構凄い仕返しをするかもしれないな。


とまぁこんな事を言っていたら商店街に着いたようだ。



「それじゃあヒナギクさん…ちょっと寄りたいお店があるので別行動と言う事で。
それじゃ!」


「え?…あっ!…ちょっと!」



パッとヒナギクの手を外し、爽やかにそう言い残してハヤテは商店街に走り去って行った。


ヒナギクが声を掛ける間もなく走り去ったハヤテ…文字通り、疾風の如く!!(嘘)


一人ぼっちにされたヒナギクの背後にはヒュ〜〜〜…などと擬音が寂しく鳴っていた。



「い…一体何なのよーーーーー!!!!」



ヒナギクが一人になってから約1分後。


ヒナギクは叫んでいた。


初デートで何故か商店街にやってきて何故か突然別行動。


しかも何故か流れは全てハヤテが操っている。


ヒナギクの理想通りになっていれば、流れはヒナギクが操り


ラブラブにしながらショッピングゥ♪みたいな展開だったのに…


今の現状はどうだろう?


ヒナギクは一人ぼっちで佇んでいる。


しかもヒュ〜〜〜…などと悲しい擬音まで…


もう叫ばずにはいられないだろうなぁ…。


でも…叫んでも現状は変わらない。


ハヤテは帰って来ない。


何か急に寂しくなってきたヒナギクはいくつかお店に入ってみるものの


一人だと全然楽しく無くて、直ぐにお店を後にする。


トボトボと歩いていたが歩くのも憂鬱になり、近くにあったベンチに腰を下ろした。



「はぁ…何処に行っちゃったのよ…あのバカ…。」



とうとうバカ扱いですか…まぁ…仕方ないけど。


でも…ハヤテが居なくなっただけこんなに落ち込むとは…


相当ハヤテが恋しいんでしょうね。



「一体いつになったら戻って………。」



そこでヒナギクは重大な事に気付いてしまったぁ!!


それは!!(無駄に張り切っております)



「………待ち合わせの時間決めてなかった…。」



(ーー;)…そういえば決めていませんでしたね(汗)



「はぁ…どうしよう〜…。」



更に深いため息を吐くヒナギク。


ニット帽の下に隠れている狼の耳はショボーンと垂れ下がり


腰布に隠れている尻尾もダラーンと元気を無くしている。


初デートの現在のご機嫌…最悪。


そんなこんなで真昼の商店街の一角に、とても美しくてドンヨリとした


雰囲気を出したヒナギクが居るのだった。


依然ハヤテは行方知れずである。



「………もぅ…家に帰ろうかな…。」



ベンチに座ってから30分余りが経った。


ここは遠くからでも見つけられる場所にあるから


見つけようと思えば直ぐに見つけてくれるはずである。


なのにも関わらず、ハヤテは全然戻って来ない。


ケータイに電話しても全く出ない…。


これ、破局した後ですか?…と聞かれても無理はない(と思う)


そしてご帰宅を促す様なセリフ…。


ハヤヒナ…大ピンチ!><



「………帰っちゃうよ…帰っちゃうんだから…。」



微かに聞こえるような声でそう何度も呟く。


何かに縋るかのように…。



「………もぅいい…帰る…ハヤテ君のバカが居ないから…。」



決心がついたヒナギクはベンチから立ちあがった。



「ならそのバカが居れば帰らないんですね?」


「っ!?」



不意に声を掛けられたヒナギクは相当驚いた。


だって…いきなり待ちに待ち続けた最愛の人から話しかけられたんだから。


そりゃあ驚くよね?



「僕が居なくなって寂しかったですか?」


「///なっ!?///」



戻ってくるなりそんな質問を言うハヤテ…やっぱり前のハヤテと何処かが違う。(全部?)


ヒナギクはもちろん寂しかったが…口が裂けても言うはずが無い。


(口が裂けちゃったら言えないんだけどね…)


どうにかしてハヤテよりも優位にならなければならないとヒナギクは考えた。



「///べ、別に寂しく何か無かったわよ!///」


「本当ですか?」


「///本当よ!///」


「そんなに尻尾が嬉しそうにわさわさしているのに?」


「///っ!///」



そう言われてハッと尻尾を見てしまった直後…ヒナギクは思った。


やられた。


何故そう思ったのか…それは簡単だ。


実際に尻尾はわさわさと動いていたがハッとして見たと言う事は


そういう気持ちがあったからである。


本当に思っていなければ受け流すことぐらいヒナギクならできるからね。



「やっぱり寂しかったんですね♪」


「///ひ…卑怯よ!…女の子を騙すなんて!///」



優位に立とうと思ったのに呆気無くハヤテに優位になられてしまった。


仕方なく喚くヒナギクだった。



「寂しいんでしたら甘えてもいいんですよ?」


「///あ、甘える!?///」



ンな事出来る訳が無い…自分が優位に居る状態でなら甘えることは出来るが


ハヤテが優位に立っている状態で、しかも甘えてもいい何て言われたら


絶対に甘える事何か出来る訳が無い!


そんなのプライドが許さない!!


狼の本能が混じって攻撃的(恋愛方面で)なヒナギクになっているとはいえ


攻撃してもいいと言われて攻撃するバカは居ない。


そんな訳でヒナギクは断じて甘える事は出来ない。



「///そ、そんな事するわけ無いじゃない!!///」


「どうしてですか?」


「///どうしてって…どうしてもなの!!///」


「う〜ん…なら仕方ありませんね。」


「///え?……キャッ!?///」


「ヒナギクさんが素直にならないなら…こちらから攻めますよ?」



そう言うハヤテの腕の中にはヒナギクが居た。


つまり…ハヤテがヒナギクを抱き締めちゃいました♪


こんな真昼の商店街のど真ん中で♪



「///せ…攻めるって…?///」



周りからの目線を気にしつつヒナギクは、恥ずかしさで


声が出ないのを振り絞ってやっとの思いで言葉にした。



「それはヒナギクさんが一番分かっているはずですよ♪
何せ散々ヒナギクさんの家でやられましたからね。」



ヒナギクは家での自分の行動を思い出した。


ハヤテに思いっきり抱きついたり、耳元で魅惑の甘い声を出したり


言葉でハヤテを翻弄したりした記憶がある。


それを今度は自分がされるとなると…耳まで真っ赤になりそうだ。


何せヒナギクは、攻めは強力だけど守りは全然ダメだから。


もし今のヒナギクと前のヒナギクを数値化すると


今のヒナギク   前のヒナギク 

攻め 5     攻め 1

守り 1     守り 1


となるから、狼だろうと何だろうと関係無い。


攻められたら、か弱い女の子になるしかないのだ。



「………とまぁ冗談はこれくらいにして…。」



そう言い、パッとヒナギクを離すのだから


どうしよう…攻められちゃったら私………何て考えている当の本人は堪ったもんじゃない。


本気にさせといて本当は嘘でした何て…結構酷いよね…。


………ん?…酷いのか?………まぁいいや。



「ん?…どうしたんですか?…何かとても残念そうな顔をしてますけど。」


「///えぇ!?本当!?///」


「嘘♪」


「///ハ、ハヤテく〜ん…///」


「ハハ♪…そんなに怒らないで下さいよ♪
折角の可愛い顔が台無しになっちゃいますよ?」


「///か、かわっ!?///」



もうハヤテにやられっ放しのヒナギク。


負けっ放しは大嫌いなんじゃ無かったっけ?


そんなこんなでその後、こんなやり取りが少し続き


またハヤテに連れられてヒナギクはバスに乗った。


行き先は教えられてないままだがそんなの気にしている暇は無い。


とにかくハヤテから優位状態を降りてもらわないと狼の実力が発揮できない。


だからヒナギクの頭から色んな事が吹っ飛んでいた。


何でハヤテがこんな風になったのとか


伊澄に何を言われたのとか


目移りしたらキスする事とか


終いには、初デートの事さえ吹っ飛んでしまっているヒナギクだった。


そしてバスの中ではハヤテと一言も話さないまま(実はヒナギクが集中し過ぎて


ハヤテが話しかけた事にすら気付いていないだけ)


バスは目的地へと着いた。



「あ…ここって…。」


「ヒナギクさんなら絶対に喜んでくれると思いましたから♪」



バスを降り立ったハヤテ達の前にあった場所とは―――


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

投稿します

何かぎこちないですね…

久々の更新はやっぱりぎこちない仕上がりになってしまいます!><

あ…一つアンケート?…みたいなものがあるんですけど…

結構後になると思いますけど、次回作は次の内のどれがいいでしょうか?

『仔犬系』 『子供系』 『増え増え系(?)』

の中の三つなんですけど…

ちなみに『増え増え系』と言うのはその名の通り

何かが増えて行きます

『仔犬系』は、アニマルが好きな人用?

『子供系』はもう人気が高そうです

あらゆるパターンを考えていますがどれをかいたらいいのやら…

いずれ全部書きたいとは思っているんですけど

どれから書けばいいのかが迷っていて…

もし…もし感想を書いてくれる時がありましたら

適当にパッと書いてくれるだけでいいです

もちろん書かなくてもいいですので(当たり前ですよね)

では早めに更新したいと思います

では!
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 3/14 更新 ( No.26 )
日時: 2008/03/14 20:37
名前: 真司

ジュンさん
いつ復帰するか待ってました。

久しぶりの小説は面白かったです。
それにしてもハヤテは商店街で
何のお店に行ったのでしょうか?
そして、バスを降りた場所に何が
あったのかとても気になります。
 
次回作は、コメディー系なら『子供系』
が良いです私としてはどちらかが子供になって
面倒見るというのを作って欲しいです。
私の小説もアンケートみたいなものがあるので
感想をくれたら嬉しいです。
頑張ってください。
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 3/14 更新 ( No.27 )
日時: 2008/03/14 21:42
名前: eve

ジュンさんはじめまして

凄い面白くて尊敬します
自分も小説を書いているんですがダメダメです
狼という発想がまた面白い!!
あとハヤテなんかキャラが変わってません?
ヒナギクが喜ぶ所・・・
どこでしょう
気になります

アンケートですが『子ども系』がいいです
もともと子ども系が好きなので作って欲しいです
eveでした
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 3/14 更新 ( No.28 )
日時: 2008/03/15 23:35
名前: インザーギ


 久し振りです、インザーギです。

 復帰、楽しみにしてました!

 と言うわけで感想書かせていただきます!

 〜感想〜

 サディスティック(?)なハヤテ、良いですね〜

 Sハヤテ(勝手に命名…すいません)とヒナギクのやりとりにクスリときました!

 しかしヒナギクは攻めは強いけど、守りは弱いんですね…

 もっともハヤテ限定なんでしょうけど。

 伊澄がハヤテに何を言ったのか

 ハヤテ達は何処に行ったのか

 色々気になる事がたくさんあるので、次の展開が楽しみです。

 更新、楽しみにしてます。


 PS
 アンケートですが、『増え増え系(?)』を所望します。

 何かが増えていく…

 何が増えていくのか、気になります!

 では!
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 3/17 更新 ( No.29 )
日時: 2008/03/17 02:20
名前: ジュン
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=1747

更新です

早くも感想か来てました!

アンケートにも答えて下さってありがとうございます!><

では早速レス返しへ!!



★真司さんへ★

お久しぶりです!感想ありがとうございます♪

>ジュンさん
 いつ復帰するか待ってました。

ありがとうございます♪

こんな小説の復帰を待って頂いて恐縮です!><

>それにしてもハヤテは商店街で
 何のお店に行ったのでしょうか?

わざわざ別行動してまでですからね〜

一体何処へ行ったんでしょうか…

今までのハヤテ君とは違いますから予測不能です!><

>そして、バスを降りた場所に何が
 あったのかとても気になります。

ヒナギクさんが喜ぶ所…それは…

今回明らかに!!

ヒントを言うなら意外と定番な場所です

では!



★eveさんへ★

初めまして!感想ありがとうございます♪

>凄い面白くて尊敬します

いえいえいえ!…尊敬だ何て大袈裟ですよ!!

思った事をズバッと書いているだけですから

ズバッと(ポケモンのズバットじゃないですからね♪………え?…面白くない?…orz)

>あとハヤテなんかキャラが変わってません?

はい…変わってますね〜

何故かは分かる時が来るはずです

まぁ…気長に待っていてください♪

>ヒナギクが喜ぶ所・・・
 どこでしょう
 気になります

意外と定番な場所ですので

特別期待しないで下さいね…じゃないと困りますから(汗)

では!



★インザーギさんへ★

お久しぶりです!感想ありがとうございます♪

>サディスティック(?)なハヤテ、良いですね〜
 Sハヤテ(勝手に命名…すいません)とヒナギクのやりとりにクスリときました!

Sヒナギクさんが中心となっていたこの小説スタイルが

一気に変わった展開ですからね〜

ここは存分にハヤテ君に苛めてもらってくださいね♪

ヒナギクさん♪(そんな事を考える作者もS?)

>しかしヒナギクは攻めは強いけど、守りは弱いんですね…
 もっともハヤテ限定なんでしょうけど。

ハヤテ限定と言う事はハヤテ君だけが特別と言う事ですよね?

いいなぁ〜ハヤテ君…ヒナギクさんの色んな表情を独占できるなんて…

めっちゃラッキーボーイですで羨ましいです!><

>伊澄がハヤテに何を言ったのか
 ハヤテ達は何処に行ったのか
 色々気になる事がたくさんあるので、次の展開が楽しみです。

伊澄さんから言われた事はひとまず置いといて…

ハヤテ君達が何処に行ったのか…それは意外と定番な場所です

だから期待されても困っちゃいますからね!><

のほほ〜んとした感じで十分ですからね〜♪

では!



今回は初デート本番開始(?)です

では本編へどうぞ

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――










バスを降りたハヤテ達の目の前にあった場所。


それは………ふれあい動物園!!


しかも規模は日本一・二を争うほどの有名な動物園である。


確かに規模は大きいが有名な理由は他にもある。


この動物園の最大の特徴…それは動物達とふれあう事が出来ると言う事だ!


ありとあらゆる動物とふれあえる事から、アニマル好きには夢のような動物園である。


ちなみにデートスポットを書いている人気雑誌で上位にランク入りしているのだ♪



「どうですか?…って、聞くまでも無いようですね。」



ヒナギクを見たハヤテはそう言い、軽く微笑んだ。


何故聞く必要が無いのか…それは―――


わくわく♪わくわく♪わくわく♪


↑悩んでいたのが嘘のようにかなり喜んでいるヒナギク。


知る人ぞ知るヒナギクのアニマル好き。


ハヤテが喜ぶと言ったのはコレを知ってか知らずか…まぁいいけど。


とにかくヒナギクは早く入りたくてウズウズしている。


尻尾だって喜んでいるようだ。


あんなにわさわさと動いているんだからね♪


と言っても隠してあるので二人以外は事情を知らない限り気付かれることは無いと思う。


わさわさと動いても腰布の辺りが僅かに動く程度だから


ヒナギク自身が動いていればバレる事は無くなるだろう。


耳は…ニット帽が取れなければ無事かな?


まぁそんなこんなで動物園の中へと入って行ったお二人さんなのでした。



「ヒナギクさん、とても嬉しそうですね♪」



入場ゲートを入り、少し経った頃にハヤテが話しかけた。


だってこんなにそわそわキョロキョロしてるんだもん…聞きたいよね。



「だって動物園なのよ!ワンコにニャンコもいるのよ!!
これで喜ばないでどうするのよ♪」


「ハハ♪…そうですね♪」


「〜♪〜♪〜♪」



上機嫌で鼻唄まで歌っているヒナギクはわくわく気分でふれあいエリアへと歩いて行く。


そんなヒナギクの後ろを歩くハヤテは本当に優しそうな笑みを浮かべながら


ヒナギクの小さくも広い背中を見つめていた。


優しい瞳の奥に潜む目的を隠しながら…。



「ほらハヤテ君!クズクズしてると置いて行っちゃうわよ〜!!」



いつの間にかハヤテとヒナギクとの距離が十数mも離れていたので


ヒナギクから呼びかけられた。


って言うかこれってハヤテが遅いんじゃなくてヒナギクが早いだけじゃないのかな?



「そんなに急がなくてもワンちゃん達は居なくなったりしませんよ。」



と言いつつヒナギクに駆け寄るハヤテ。


ヒナギクは止まってハヤテを待っていたが目線は辿り着くはずの場所をチラッと見ていた。


そんなに動物達とふれあいたいのかな?


まぁ…女の子らしくていいか。(いいのかな?)



「でも早く着く事に越したことはないでしょ?」



ハヤテが傍に着いたのを見計らってそう言った。



「それはそうですけど…折角のデートなんですから
もっと楽しみながら行くのもアリなんじゃないですか?」


「デート?………あ…忘れてた。」



そう言ってしまったからにはもう遅い。


ハヤテの表情が険しくなってきた。


まぁ…初デートに誘っておきながらデートの事何か忘れてました何て


言われたらそれはショックだよね…今のハヤテだったら怒るのかな?



「………わ・す・れ・て・た?」


「あ…あの………ハヤテ…君?」


「へぇ〜…そうですか…僕はその程度だったんですか…。」


「な、何言ってるのよ!そんな訳無いじゃない!!」



直ぐに否定したがハヤテは続けた。



「バスの中でも一言も口聞いてくれなかったですし…
喜んでもらおうと思ってこの動物園に来たのに
僕はそっちのけで動物最優先。
終いにはデートの事すらも忘れている…。」



何やら自虐モードに入っている様子のハヤテ。


ヒナギクは困惑の表情を浮かべていた。


だって確かにバスの中では意識的じゃないけど無視してたし


デートの事だって忘れてた。


それに恥ずかしい事にハヤテよりも動物を優先していたのも事実だった。


これぞ本当に、返す言葉もございません。…だな。



「もう僕たち…別れた方がいいですね…。」


「なっ!!?」



突然の別れ話!!


付き合い始めた初日の初デートの序盤での別れ話!!


これにはヒナギクも驚きを隠せないようです。


まぁ…驚きを隠せる方が凄いんですけどね。



「えっ…ちょっ…なっ…ちょっと…えっと…えぇ〜!!」



動揺しまくりで言葉になってないぞ!><


慌てるヒナギクを見据えていたハヤテが静かに口を開いた。



「なーんて言ったらヒナギクさんは真に受けてくれるんですね♪」



突然爽やかスマ〜イルのハヤテにコロッと変わった。



「………え?」



当然のことながらヒナギクは目が点である。



「あ…さっき言った事は全部冗談なので気にしないで下さいね♪」


「………冗談?」



ほぼ放心状態のヒナギクが首を傾げながら尋ねてきたので


ハヤテはニッコニコな笑顔をヒナギクに向けながら言った。



「えぇ♪…結構迫真の演技でしたよね♪」



ヒナギクの思考回路がグルグルと回転した。


ポク…ポク…ポク………チーン…。



「タチが悪いわよっ!!!」



タチの悪い意地悪だと気づき、幻の左ビンタが炸裂した!!!(幻じゃないけどね)


しかしハヤテはヒラリ〜ンとかわし、そっとヒナギクの後ろから抱き締めた。(キャ〜♪)



「///な、何するのよ!!///」



いきなり抱き付かれて頬を紅潮させながらも必至にもがくヒナギクだが


ハヤテはヒナギクよりも強い力で抱きしめるものだから


密着度はどんどん上がっていくぞ♪(つまりヒナギクはどんどん恥ずかしくなるわけです♪)


そしてハヤテはヒナギクの耳元で囁くのだった。



「ごめんなさいヒナギクさん…。」



本当に申し訳なさそうな声で謝るハヤテ。



「///………ハヤテ君ってば卑怯よ…そんな声で謝られると…怒るに怒れないじゃない…///」



抵抗していた体から力が抜けて行くのが分かる。


やっぱりヒナギクは優しいのかな?(謝っただけで許すんだから)



「意地悪したのに許してくれるんですね…。
僕…ヒナギクさんのそういうところ…大好きですよ♪」


「///!!?///」



ヒナギクがイチコロになりそうな声でそんな事言ったらダメじゃないか…しかも耳元で。


言うまでも無く、ヒナギクの体はアツアツに火照って行くのだ♪



「…ヒナギクさん?…体熱いですよ…大丈夫ですか?」



これだけ密着していればヒナギクの体温など丸分かりだ。



「///ハ…ハヤテ君…///」


「何ですか?」


「///もう…無理…///」


「え?………ちょっ!…ヒナギクさん!?」



抱き締めていたので何事も無かったが、ヒナギクは気を失ってしまったらしい。


ハヤテに寄りかかるかのようにぐったりと体を預けてきた。


それからヒナギクが目覚めるまでの時間帯の間に


ハヤテはとんでもない事をしていた。(良い方向で)


それが分かるのはヒナギクが目覚めてからだ。


と言うわけでヒナギクが目覚める時にワープ♪
























「………んん………。」



はい…普通に静かにお目覚めです。



「あ…大丈夫ですかヒナギクさん?」


「…ハヤテ君…私…どうしちゃったんだっけ…。」


「急に倒れたんですよ…もう無理とか言って。」


「………言ったっけ?」


「言いました。」



うぅ〜…と唸るヒナギク。


どうやら覚えていないようだ。


ヒナギクが倒れてから結構時間が経っているのか…


ヒナギクの体温は普通に戻っていたが、ある事に気付いて


また頬が紅潮するのだった。



「あれ?…そういえばハヤテ君…何か見下ろしてない?」


「え?………あぁ…はい…だってヒナギクさんを膝枕してますから
成り行き上そうなりますね。」


「………膝枕?」


「?…はい、膝枕。」



そう言われてみれば何か体が横を向いてるなぁ〜何て思ったヒナギク。


あぁそうか…ベンチで横になってるのね〜…みたいな事も思っている。


しかしそんなのんきな事を思っていたのもつかの間。


一瞬にして状況が読め、これまた一瞬にして赤面と化した。



「ん?…また顔が赤くなってますよ?
本当に大丈夫なんですか?」



心配そうな顔のハヤテの瞳から逃れる事が何故か出来ないヒナギクは


目線をキョロキョロとさせるがやっぱりハヤテの瞳を見つめてしまう。


そして終いにはハヤテがヒナギクの頬に触れてくるのだから


恥ずかしいと言ったら他にないほどだ。



「///こ、こらぁ!…だ、誰が触っていいって言ったのよぉ!///」



しかし声が小さかったため残念ながらハヤテには聞こえなかったようだ。


え?何か言った?…みたいな顔をしてるもん。


でもまぁ…元気そうなのは伝わったみたいだ。



「あ、僕飲み物でも買ってきますね!
何がいいですか?」


「///…えっと………ハンバーグ…///」


「………あの…笑いは要求してませんよ?」


「///そ、そんな事分かってるわよ!!
  さっさと飲み物買って来なさいよ!!///」


「膝枕状態から怒っても可愛いだけですよ♪」


「///うっ…そ、そんな事言ってないでさっさと買って来なさいよ!!///」



そう言って体を起こしたが長時間横になっていたためか…


一瞬頭がクラッとし、よろめきそうだったところを


予想通りにハヤテが後ろから抱き支える。



「もうヒナギクさん…あまり無理しちゃダメですよ?」


「///む、無理何かしてないってば!
  それより早く買って来なさいよ!
  別に私はなんでもいいから!///」


「それじゃあ買ってきますけど…本当に無理しないでくださいね?」


「///もう分かってるってば!!…って言うかいつまで抱き付いてるのよ!!変態!!///」



よろめいたところを支えてもらったのに変態は無いなぁ…。



「変態呼ばわりはショックですね…。
ではこれ以上呼ばれないように買いに行きますね。」


「///だからさっさと行きなさいよ!!///」


「………ハハ♪」


「///ちょっ!…何がおかしいのよ!?///」


「いえ…いつものヒナギクさんらしくてつい♪」


「///なっ!?…ちょっとソレどう言う意味よ!!///」



ヒナギクから離れ、立ち上がったハヤテから


そんな事を言われてピキッと来た。


だって…いつもの自分が怒鳴り散らす人だ何て認識は好ましくないもんね。



「その事は帰ってきた時に聞きますよ。
まぁもっとも…アレに気付いていなければの話ですけどね♪」


「///は?…何の事よ?///」


「いずれ分かりますよ♪…それでは♪」



意味深な言葉を残したハヤテは飲み物を買いに


人混みの中へと消えて行った。



「///まったく…一体何が言いたいのよ…///」



ハヤテが言い残した言葉が気になるが何なのかが分からない。


ベンチに再度深く座り直した後、違和感を感じた。


何かがいつもと違う…だけど何なのかが分からない。


倒れる前までは感じなかったのに何故か今は感じる。


一体何処が?………指?


そう思い両手をパーにして腕を伸ばした。


いつもと変わらぬ指………に何かついてるぞ?



「///え…これってまさか…指輪!?///」



そう!!


それはまさしく指輪だ!!


しかも可愛らしい四つ葉のクローバーの形をした指輪だ。



「///な…何でこんなものが私の―――///」



そこで二つ目の驚きを見つけてしまったヒナギクは


言葉を失い絶句状態に!



「///………左の薬指が結婚指輪だから…
  右の薬指は………///」










“婚約指輪!!?…って事はこれってまさか………プロポーズ!!?”










ハヤテからの吃驚なプレゼントにヒナギクは


とてもとても喜んでいたとさ♪


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

投稿します

更新遅れてすいません…

本当は日曜日の夜8時に更新する予定だったんですけど

用事をすっかり忘れていましたからこんな時間帯になってしまいました

謝ってばかりもアレなんで本編の話を少しだけ…

次回は動物園の話に入ります!

………と言っていましたが少々予定変更しました

では!


[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください
Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 3/17 更新 ( No.30 )
日時: 2008/03/17 16:22
名前: 真司

指輪のプレゼントとは正直驚きました。
それにしても右の薬指が婚約指輪だった
のは初めて知りました。
そして怒っているほうがヒナギクらしいと
いうのも納得と言う感じです。
続きを楽しみにしています。
頑張ってください。
[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください
Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 3/17 更新 ( No.31 )
日時: 2008/03/18 11:19
名前: 究極宝玉神

白龍の究極宝玉神!見参!

どうも究極宝玉神です。更新する日を待っているうちに
パソコンが直ったのですが、いろいろ見ているうちに
自分の中では一番大事なここに来るのを忘れていました。
指輪ですか。それは勘違いなのか本命なのか気になります。
一体何処が?………指?のところで自分の中では狼化が進んで
爪とかが鋭くなっているというようなことを予想しましたが、ミスリードでした。
まさか、ここまで来て夢オチだったりしたら、ヒナギクの手が滑るかもしれませんよ?(まあ、いち読者として)
そして↑の真二さんと同じく婚約指輪ということを知りませんでしたww
では、更新を待っています。
以上!
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 3/17 更新 ( No.32 )
日時: 2008/03/18 19:32
名前: 隣のマニア◆i/vhMHVZ7oM

お久しぶりです♪

久しぶりに参りました。かなり面白い展開になってますね。

動物園というのもかなり以外でした。動物好きっていうのってたしか公式ガイドか何かに載っていたものですよね?
こんな風に活用できるんだなぁと感心しました。

なんだか沢山伏線が張られているので、楽しく読ませていただきます。
[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください
Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 3/17 更新 ( No.33 )
日時: 2008/03/19 22:05
名前: ジュン
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=1747

更新です

早速レス返しへ!



★真司さんへ★

こんばんわ!感想ありがとうございます♪

>それにしても右の薬指が婚約指輪だった
 のは初めて知りました。

実は自分も始めて知ったんですよ〜

Wiki調べの結果で知ったんですよ♪

>そして怒っているほうがヒナギクらしいと
 いうのも納得と言う感じです。

ですよね〜♪

原作でもハヤテ君の前では怒りっぱなしですからね〜

では!



★究極宝玉神さんへ★

こんばんわ!感想ありがとうございます♪

>指輪ですか。それは勘違いなのか本命なのか気になります。

う〜ん…どちらなのでしょうか…

ハヤテ君のことだから勘違い?

それとも………

気になる所ですね!><

>一体何処が?………指?のところで自分の中では狼化が進んで
 爪とかが鋭くなっているというようなことを予想しましたが、ミスリードでした。

そんなにヒナギクさんを人獣にしちゃダメですよ〜(笑)

今は耳と尻尾だけ狼化ですからね!………今は…ね…(ニヤリ)

>まさか、ここまで来て夢オチだったりしたら
 ヒナギクの手が滑るかもしれませんよ?(まあ、いち読者として)

それは喜び損と言う訳ですね

指輪も何もかもが夢だったとしたら…

うん…喜び損だ

>そして↑の真二さんと同じく婚約指輪ということを知りませんでしたww

同じく自分も婚約指輪だと言う事を知りませんでしたよ〜♪

Wiki調べの結果ですから本当かどうかは知らないんですけどね♪

では!



★隣のマニアさんへ★

お久しぶりです!感想ありがとうございます♪

トップに上がってなかったので危うく見逃すところでした(汗)

まぁそんな事よりレス返しへ!

>動物園というのもかなり以外でした。

動物園は意外でしたか?

結構定番なデートスポットだと思ったんですけどね〜

>動物好きっていうのってたしか公式ガイドか何かに載っていたものですよね?
 こんな風に活用できるんだなぁと感心しました。

いえいえいえ!

使えると思ったのはさり気なく使おうかな〜と思っただけですし

感心だ何て恐れ多いですよ!><

>なんだか沢山伏線が張られているので、楽しく読ませていただきます。

伏線の事に触れてくる人は少ないので少しビクッとしてしまいましたよ(笑?)

自分の小説の伏線は、後の展開を大きく変える場合があるので

ささいな事でも見逃さないようにしてくださいね〜♪

では!



少々予定変更でお送りします

では本編へどうぞ

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――










「〜♪〜♪〜♪」



指輪に気付いてから数分後。


ヒナギクのご機嫌度は時間が経つ毎にどんどん上昇していく。


顔に意識を集中していないと嬉しさのあまり、二ヤけてしまう程に


ヒナギクは上機嫌になっていた。


終いには無意識のうちに鼻唄まで歌ってる始末なのだ♪


指輪を貰って嬉しいのか…


プロポーズだと思っていて嬉しいのか…


それとも両方なのか…


ヒナギク以外には分からないことだが


とにかくヒナギクは嬉しいようだ。


もしプロポーズだと思っていて嬉しかったんだったらヒナギクは………。


とまぁそんな感じで時間が過ぎて行った頃…ヒナギクに近寄る人影が居た。


もちろんその人物はハヤテ………じゃない…こ、この人物は………。



「ハヤテ君?…ちょっと遅いんじゃない?…何やって―――」



ベンチの後ろから足音が聞こえてきたので必至にニヤける顔を普通に戻して


振り向きながらハヤテに話しかけたつもりのヒナギクの言葉が途中で途切れた。


そこにいた人物を見た瞬間…ヒナギクの心の中の警戒信号が鳴り響く。


それと同時にとても頭が痛くなる感じがした。


だって…あの子がここに居たと言う事はあの子達もきっと…。



「やっほ〜♪ヒナちゃ〜ん♪」



そこに居たのは…ザ・生徒会役員のメンバーの一人…瀬川泉だった。



「な…何で泉がここに居るのよ!?」


「にはは〜♪学校休んでデート何ていいんちょさん達が許さないぞ♪」


「ど、どうしてその事を知ってるのよ!?」



いきなり泉が現れたことだけでも吃驚なのに


デートの事まで知っているなんて…一体何で?



「えっとね〜…遅刻して来た一年生の日比野さんって子が
ヒナちゃん達を見たって言ってたからミキちゃんが
『怪しい匂いがするわね』って言って、SPの人たちに
頼んでヒナちゃん達を探してもらったんだよ♪
そしたらここに居るって情報をもらったから来たんだよ〜♪」



つまり…日比野文ととの話はまだ続いていたと言う事か…。


日比野文からいつもの三人娘の手にバトンタッチされて…。



「来たんだよ〜って…学校はどうしたのよ?」


「桂ちゃんに5万円あげたら快く早退させてくれたよ♪」


「(お…お姉ちゃんったら!!)」



心の中で強く雪路の事を恨んだ。


妹の初デートを姉がぶち壊すカギになるなど…


あってはならないことだからな。


もうため息を吐くしかなかった。



「…それで泉たちは一体ここに来て何をするつもりなの?」



予想は大方できているヒナギク。


きっとあの事だろう…。



「何もしないよ♪ちょっとだけお願いを聞いてくれればOKだよ♪」


「………どんなお願い?」


「この事を学校に黙っておく代わりに私たちがしなきゃいけない
生徒会のお仕事を減らしてくれればいいのだ♪」


「減らしてもサボるなら意味無いんじゃないの?」


「はぅぅ!…そ、そんな事無いよ!!
えっと…ほら!…ヒナちゃんが忙しかったら
ハヤ太君に手伝ってもらえるよ!!
もっとラブラブになれるよ!!」


「前提が間違っているじゃない!
あなた達が生徒会役員なのにどうして生徒会役員じゃない
ハヤテ君にやらせようとするのよ!!
少しは生徒会役員の誇りってものを持てないの!?」



生徒会絡みになるとハヤテ関係の攻撃さえも効かないヒナギク。


いつの間にか形勢逆転してるし…。


って言うか泉…ハヤテとヒナギクが付き合っているって事


あっさり認めてるね…これはやはり日比野文の不思議系キャラのお陰か?(←意味分かる?)



「やぁ〜ん…ヒナちゃん怒らないでよ〜…。
だってミキちゃんがヤバくなったらこう言えって言ったんだもん。」


「美希の事だからそう言うかもしれないけど…
仕事をサボる事に賛成した泉も悪いわ。
言い訳しないで素直に謝るって事も大事なことなのよ?」


「うわぁ〜ん!…ごめんなさい!!」



そんなにヒナギクが怖かったのか…泉は泣き出してしまった。


ただ悪い事はダメと注意しただけのヒナギクは


泣き始めた泉に度肝を抜かれた。



「ちょっ!?…泉!?…何泣いてるのよ!?」


「だってぇ〜!…ヒナちゃんから怒られちゃったんだもん!」



いつもなら怒られても泣かない泉が泣いたのには訳がある。


これは禁則事項なのだが…泣かないと面白くない!!


と言う作者の考えからです。


まぁそんな事は気にせず本編へ。



「あぁ〜もぅ!!…ちょっとここに座りなさい!」



ベンチの後ろ側に居た泉を移動させてベンチに座らせると


ヒナギクは必至で宥め始める。


理由はどうあれハヤテに泉を泣かせている所を見られるのはまずい。


慌てふためきながらもヒナギクは必至で泉を宥めるのだった。


ヒナギクがこんな目に遭っている頃、ハヤテはと言うと―――
















































「………あの…花菱さん?…何やってるんですか?」



飲み物を買いに少し遠いところにやってきたハヤテは


苦笑いを浮かべていた。



「やぁハヤ太君。
こんな所で会うとは奇遇ね。」


「いやいやいや…カメラ向けている時点でおかしくないですか?」


「何が?」


「何がって…それは…その…。」



ハヤテはヒナギクみたいに学校の事はツッコまないのかな?



「…って言うか花菱さん!…学校はどうしたんですか!?
まだ学校に居る時間じゃないですか!」



あ…言ったそばからツッコんだ。



「フッフッフッ…甘いなハヤ太君。
私たちはこんなに面白そうな話題を
無視できるほど普通では無いぞ?」


「面白そうな話題?」


「しらを切るつもり?
ヒナとの初デートの事よ。」


「えぇ!?…ど、どうしてその事を!!」


「えぇいうるさい!同じ説明を二度もさせるな!!」



何か怒っちゃったし…。



「いや…説明聞いてないですし…。」


「詳しくは↑の方に載ってるじゃないか。」


「それって…禁則じ『細かい事は気にしなーい!』



いやいや…破っちゃダメでしょ…それは…。



「とにかく!…カメラに一言!!」


「何がとにかく何ですか!」



ハヤテの言葉をスルーしながらカメラを回し始める美希。



「さぁハヤ太君!
ヒナに言っていると思って一言!!」



カメラが回り始めたのでハヤテは仕方無く本心を告げた。



「大好きですよ…ヒナギクさん。」



営業スマイルとは違った本物の爽やかスマイルを見せながら


カメラに向かって言った。


しかもこれって愛の告白みたいじゃないか?



「///………///」


「?…あの…花菱さん?」


「///(はっ!)…な、中々じゃないかハヤ太君。///」



つい顔が赤くなってしまった美希は目線を外しながらカメラをしまった。


ハヤテはもちろん?を浮かべている。


って言うかまさかの美希フラグ立ったのか?


う〜ん…どうでしょう…。



「///そ、それじゃあまた明日///」


「え?…あ、ちょっ!…花菱さん!」



ハヤテの呼びかけも空しく、美希は颯爽と去って行った。



「花菱さんは一体何だったんだろ…。」



悩みこむハヤテだったが、直ぐに飲み物の事を思い出して


買いに行ったのだった。


そんなハヤテを振り返りながら見ていた美希はそっと呟いた。



「ハヤ太君なら大丈夫よね…きっと…。」



そう言い終わった後、再び歩きはじめた。

















































場面は戻ってヒナギク&泉。


多少は泣き止んではいたが未だ目が潤んでいる泉。


ヒナギクは先ほどから宥めているのでちょっぴり疲れている様子だった。



「…少しは落ち着いた?」


「グスンッ…うん…ごめんねヒナちゃん…迷惑掛けちゃって…。」


「別に迷惑だ何て思ってないわよ。
私にだって過失はあったと思うし………多分…。」


「グスンッ…ヒナちゃんはやっぱり優しいね…。
何だか私………。」



何故かまた涙が溢れ出して来た泉。


もちろんヒナギクは大慌てだ。



「ちょっと!…何また泣いてんのよ!」


「だっでビナ゛ぢゃ〜ん!!」


「あーっ!…鼻水鼻水!!」



さっとポケットティッシュを取り出し、泉の鼻をかんでやるヒナギクだった。


やれやれ…と思っていたヒナギクがふとをベンチの後ろの方を見ると…。



じぃーーーーーーーーー。



「………ちょっと美希…何やってんのよ?」


「泉を探してたら、泉が泣いていてそれを宥めるヒナの
姿が見えたから後ろからこっそりと盗撮を。」



そう…盗撮と言えるのかは分からないが


ベンチから少し離れた場所から堂々と美希がカメラを回していたのだった。



「盗撮って…また変な事考えているんじゃないでしょうね?」



美希がカメラをしまってやってきたので


呆れ顔になりつつも警戒の意思を込めた言葉を発した。



「別に大したことじゃないわよ…。
ただ純粋にアフレコを入れて動画を作るだけよ。」


「本当に?」


「本当に。(嘘だけど)」


「………ふーん。」



↑実はこういう事は苦手なので何も分かっていない。


ただ適当に合わせているだけなのだった。



「それはそうとヒナ。
ハヤ太君に大事にされてる?」


「///なっ!?…いきなり何て事言うのよ!!///」


「まぁまぁ落ち着いて…。
実はさっきハヤ太君に会ってきたのだが…
思わぬものを手に入れてしまってな。」


「///思わぬもの?///」


「そうだ…それはカメラに収めてあるけど…見たい?」


「///う、うん…///」


「それじゃあ上映スタートだ。
ちなみに数秒で終わるから良く見ておくのよ。」


「///分かったわ///」



そして…再びアレが再生された。







『大好きですよ…ヒナギクさん。』







多少画質は落ちているがヒナギクにはハヤテの表情が良く分かった。


本当に自分を愛してくれている人が見せる本当の笑顔。


たった一つの事を除けばこれほど嬉しいものはないだろう。



「最初日比野さんから聞いた時は不安だったけど…
こんな笑顔を見せてくれるハヤ太君だったら
ヒナをお嫁さんに出しても心配ないわね。」



親友なだけに母親面?


もちろんこんな事を言われたヒナギクは堪ったもんじゃないはずだ。



「///お、お嫁さんって…そんなのまだ先の事じゃない!!
  って言うかハヤテ君と結婚するとか決まったわけじゃないのに
  そんな事言わないでよ!!///」


「そんなに否定するならせめてその指輪を隠さない?」



美希がビシィィ!と指さした先にあったものは


ヒナギクが付けていた指輪である。


ちなみにどうでもいいけど泉は未だ号泣中である。



「右手の薬指に位置する指輪の意味くらいヒナなら知ってるでしょ?」


「///そ、それは知ってるけど…これは…その…///」


「貴金属系は滅多につけないヒナがそんな大事なところに
付けているって事は…そういう事よね?」


「///えっと…その…これは…///」



本々ヒナギクは美希のいじめの対象。


そんな美希に指輪の情報が渡ってしまえばそれはもう大変だ。



「………まぁ…ハヤ太君は大丈夫そうだから
これ以上デートの邪魔しちゃ悪いわよね。
もう帰るわ。」



そう言って号泣中の泉を連れて帰って行った。


美希の心配も必要無かったようだと分かり


本当に邪魔しちゃダメだと思ったんだろう。


ちなみに三人娘の一人・朝風理沙は今回は風邪を引いて


お休みなのだ。(伏線じゃないのであしからず)


また一人になったヒナギクは再び指輪の事と先ほど美希が見せてくれた


カメラの映像の事で嬉しさを隠し切れないでいた。


言うまでも無く尻尾フリフリだ♪


そんなニヤけた顔をしているヒナギクの後ろにそっと近づく人影が居た。



「ヒナギクさん♪…どうしたんですか?…そんなに顔を緩ませて。」



今度こそハヤテだった。


両手にはジュースを持っていた。



「///え…あ…ハヤテ君!?///」



気が緩み過ぎてハヤテが近づいてくる気配すら感じ取れていなかった


ヒナギクは吃驚仰天だ。



「僕が居た事がそんなに驚く事なんですか?」


「///そ、そんな訳じゃないけど………
  って言うかハヤテ君何買って来てくれたの?///」



ヒナギクの秘技・話題逸らしを発動した。


ハヤテは見事ハマってしまった。



「あ、これですか?
ヒナギクさんにはですね…
イチゴ牛乳を買って来ましたよ♪
はい♪」



そう言って片方のカップをヒナギクへと差し出した。


って言うか何故イチゴ牛乳?


と言うツッコミは無しだ!><



「///あ、ありがと…///」



ヒナギクは特に疑問も抱かずにハヤテからイチゴ牛乳を受け取り


少しずつ飲み始めた。


ハヤテはそんなヒナギクの隣に座り、一緒に自分の飲み物を飲み始める。


2人とも半分ぐらい飲み干した頃、ハヤテが口を開いた。



「そういえばヒナギクさん…気付いてくれましたか?」


「///え?///」


「指輪ですよ…指輪。」


「///あ…これってやっぱりハヤテ君が付けてくれたんだ…///」


「そうですよ♪
わざわざ別行動してまで密かに
買ってきた指輪なんですよ♪
気に入ってくれましたか?」



そうか…ハヤテが商店街で別行動していたのはこの為だったのか。


キザなまねしちゃって…。



「///うん…とっても嬉しかったよ♪
  …だけどちょっと質問があるんだけど…いい?///」


「何ですか?」


「///えっとね…この指輪…右手の薬指に付いているんだけど…
  どういう意味だか知ってる?///」


「えぇ♪
婚約指輪ですよね♪
ちゃんと分かってますよ♪」



ハヤテの口からそう言われると心の芯から震える感覚を覚えたヒナギク。


だってだって!…婚約指輪だって事は………。



「///あ…あの…それじゃあ…その…プ、ププ…プロ…プロポ………///」


「プロポ?………あぁ…プロポーズって言いたいんですか?」


「///う…うん…///」



自分からプロポーズなんて恥ずかしくて言えない可愛らしいヒナさんなのです。



「………ヒナギクさんはどう思ってるんですか?」


「///え?///」


「その指輪をまだ付けてくれている事について知りたいんですけど。」



つまり…プロポーズのお返事をくださいと…。



「///わ、私は…えっと…その…このまま付けておきたいと…思って…ます…///」


「………ありがとうございます…ヒナギクさん…。」



そっと抱き寄せながら囁くハヤテ。



「///私の方こそありがとう…大好きだよ…ハヤテ君…///」


「ヒナギクさん…。」



そして二人の唇は一つになった。


とてもとても甘くてくすぐったいキス…。


でも二人にはとってもとっても大切なキスなのでした。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

投稿します

次回こそは動物園の話だと思います

では!
[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください
Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 3/19 更新 ( No.34 )
日時: 2008/03/21 12:53
名前: 真司

3回読み直しましたが、
面白すぎます。

文章の量も結構あり更新も早く
この小説がすごく好きな自分としては
とても嬉しい限りです。

ハヤテがカメラに向かってヒナギクに言ったことが
凄く良いなと感じました。

次も頑張ってください楽しみにしています。
[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください
Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 3/19 更新 ( No.35 )
日時: 2008/03/21 13:07
名前: ワイル

ジュンさんの小説に初めて投稿します。

一気に読みましたが面白いです。

読んでいて‥‥わくわくしました。

ジュンさんの書いた小説他のもこれからも読ませてもらうので
この小説頑張ってください。



[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください
Re: 好きだ何て言わな ( No.36 )
日時: 2008/03/21 19:46
名前: ライム

こんにちは、ジュンさん
ここにレスするのは初めてですね。

前から読んでいたのですがなかなか感想を書く時間がなくて・・・

ヒナギクが狼化したり展開が楽しいですね〜
あとSハヤテ(?)いいですね〜、ヒナギクもあんなことされたらたまりませんよね〜

あと気になったのですがハヤテの台詞の中で
ヒナギクを呼び捨てにしているところがあるのですが(3/17と3/19更新の話です)
これは間違いでしょうか?意図的にだったらすみません

では
続きもがんばってくださいね
[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください
Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 3/19 更新 ( No.37 )
日時: 2008/03/22 15:43
名前: ジュン
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=1747

更新です

まず始めに読者さん達に知ってもらいたい事があります(前にも言ったような…)

ハヤテ君と自分(作者)とではヒナギクさんの呼び方が違いますので

時々ハヤテ君がヒナギクさんの事を呼び捨てにする事があります

それはミスなので故意に呼んだのでは無いと思ってください

ではレス返しへ!



★真司さんへ★

こんばんわ!感想ありがとうございます♪

>3回読み直しましたが、
 面白すぎます。

さ…3回って…読み過ぎですよ〜(笑)

………はい…終わりです…

>文章の量も結構あり更新も早く
 この小説がすごく好きな自分としては
 とても嬉しい限りです。

すごく好きだ何て言っていいんですか?

調子に乗っちゃいますよ?…え?…ダメですか?…ですよね〜♪

とまぁ冗談はこれくらいにして…

そう言ってもらえるととても嬉しいです♪

ありがとうございます♪

>ハヤテがカメラに向かってヒナギクに言ったことが
 凄く良いなと感じました。

カメラに向かってアレができるハヤテ君は流石ですよね♪

思わず美希さんが赤面してしまう程ですからね〜

ヒナギクさんってば幸せ者ですね〜♪

では!



★ワイルさんへ★

こんばんわ!感想ありがとうございます♪

そうですか…読んでいてわくわくですか〜

正直言って自分ではわくわく何て思えないんですよね〜

自分は展開が分かってるから当たり前なんですけどね♪

まぁ…故にこれからの展開で読者さん達がどう感じてくれるのか…

そっちの方がわくわく…って言うよりドキドキしますね〜♪

…何か話が逸れているような…まぁいいかな

あ、それと自分の他小説を読むにあたって一つ注意してくださいね

自分は最後の締めが苦手中の苦手ですので

最終回などは期待しないで下さいね?

宜しくお願いしますよ?

では!



★ライムさんへ★

こんばんわ!感想ありがとうございます♪

>ヒナギクが狼化したり展開が楽しいですね〜
 あとSハヤテ(?)いいですね〜、ヒナギクもあんなことされたらたまりませんよね〜

ヒナギクさんの狼化は意外と人気ですね〜

皆さん楽しんで頂いて良かったですよ〜♪(あまり狼化に触れてないけど…)

それとハヤテ君!…ちゃっかりと良い所を見せてるところが良い!(良いのかな?)

まぁ…ヒナギクさんがとても幸せそうなので良しとしますか

>あと気になったのですがハヤテの台詞の中で
 ヒナギクを呼び捨てにしているところがあるのですが(3/17と3/19更新の話です)
 これは間違いでしょうか?意図的にだったらすみません

おぉ!…アリガトウゴザイマース♪(←何故カタカナ?と言うツッコミは無しで!)

これは時々やってしまう間違いです

ハヤテと自分(作者)とでは…って、一番↑に書いているのと

殆ど同じなので省略させてください

見直しはするんですけど気付かないことがあるので

教えて下さるととても助かります

本当にありがとうございました♪

では!



今回は動物園のお話です(少ないですけど)

でも最後は………

では本編へどうぞ

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――










「何だか夢見てるみたいね〜♪」



初デートでハヤテからのプロポーズを受けたヒナギクは今


ハヤテの腕に、幸せそうに抱きついていた。


ハヤテ達は当初の目的の場所。


ふれあいエリアへと向かっている途中だった。



「どうしたんですか?…いきなり。」


「だって今朝告白して出来たてホカホカの恋人になったばかりなのに
もう私たち婚約者なのよ?
これを夢に例えないでどうするのよ♪」



つまり夢見てるみたいに幸せだと言う事かな?


それはそれで惚気たっぷりですなぁ…。



「もし夢だったらどうします?」


「もし夢だったら………現実にするまでよ♪」


「つまり僕はヒナギクさんからは逃げられないと…。」



ハヤテは面白そうに言うとヒナギクは少し顔をしかめた。



「ムッ…それはどういう意味かしら?」


「夢であっても現実であっても僕はヒナギクさんと居れる。
だからとても幸せ者だなぁ何て思ってたんですよ♪」


「///………ふ、ふん!
  う、上手いこと言ったって私は誤魔化せないわよ!///」



いやいや…そういうならハヤテは何を誤魔化してるのか教えてくださいよ?


素直に嬉しいって言えばいいのに…変な時に負けず嫌いになるんだからぁ…ヒナギクは…。



「別に何も誤魔化してませんよ?
本当に幸せ者だなって思ってますし♪
………って言うか何でまた顔赤いんですか?」



腕に抱きついているヒナギクの顔を覗き込もうとするハヤテに


ヒナギクの大声が炸裂する。



「///う、うるさいわね!
  別にこれは何でも無いの!///」


「ヒナギクさんが嘘を吐いているのはバレバレですよ♪
子供みたいに喚きながら反論してくるときは殆どが嘘ですからね♪
………あ…子供みたいじゃなくてまだ子供でしたね♪」


「///こ、子供って何よ!!
  私はもう立派な大人なの!
  子供扱いしないでくれる!?///」


「そうですか…なら決別しましょうか?」


「///け…決別?///」


「えぇ♪…僕はあまり中途半端は嫌いなので…そうですね…
僕はヒナギクさんに一切甘えを出さない事にしましょうか♪
もちろんヒナギクさんも♪」


「///それって…どういう事?///」


「つまり…ヒナギクさんが甘えても僕は無視し続ける…みたいな感じですね。」


「///えぇ!?…そんな事するの!?///」


「だってヒナギクさんは立派な大人なんでしょう?
立派な大人には甘えは必要ありませんからね♪」


「///うぅ〜…で、でも………///」



今、ヒナギクの脳内ではとても激しいバトルが繰り広げております。


立派な大人と言う意地を取るか…甘えたいと言う子供の心を取るか…


意外と長かったバトルの勝者は―――



「///甘えられないなんてヤダ!!///」



抱きつく自分の腕の力をより一層強く力を込めて


ギュ〜〜〜ッとハヤテの腕に巻きつく。



「それだと子供扱いになりますよ?
いいんですか?」



子供扱い何て耐えられないヒナギク。


でも―――



「///それでもハヤテ君と少しでも仲良くなれるなら
  子供扱いだって何だって受けてやるわよ!///」



そうは言ったものの、やはり意地が強すぎるのか…


ヒナギクの目は少しだけ潤んでいた。


ハヤテはソレを見て…タラリと冷や汗を掻いた。



「………えっと…冗談混じりのやりとりですから…
本気にしないでくださいね?」



それを聞いたヒナギクは耳がピクッと動く。



「冗談混じり?…どこからどこまで?」


「どこからって…えっと………どこからでしょう?」



ハハハ…と苦笑い半分、呆れ笑い半分でハヤテが笑っていると


すぅ…とヒナギクがハヤテから離れた。


って言うか…えぇ!?…ヒナギクの奴…木刀正宗呼んでるし…。


まぁ…無理もないけどね…ハヤテ…バイバイ…。(死なないのでご安心を♪)



「え?…あ、あの…ヒナギク…さん?」


「この………ばかぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


「えぇ!?…あ、ちょっ!…ヒナギ―――」



ハヤテの口から“ヒナギクさん”と呼ばれる事は無かった。


悲しくもハヤテはヒナギクの強烈な一撃を受けて倒れてしまった。


ヒナギクが倒れてとかハヤテが倒れてとか忙しいなぁ…。


動物園はまだぁ?とお思いの皆さん。


もうすぐです…あと少しお付き合いください。


ではハヤテが目覚める頃へワープ♪






























「………ぅん………。」


「あ…だ、大丈夫?…ハヤテ君…。」


「ん…えぇ…まぁ…何とか…。」



当てられた頭を押さえながら周りの様子を窺った。


横になっている感覚。


自分を見下ろしながら心配そうな顔をしているヒナギク。


後頭部に広がる柔らかい感触。


どうやらハヤテは、先ほどのヒナギクと立場が逆転した形になっているようだ。


つまりベンチでヒナギクがハヤテに膝枕〜♪


多分通行人の殆どの男性がハヤテに殺意を………。



「あの…ごめんねハヤテ君…いきなり…その…一撃当てちゃって…。」


「いえ…あれは僕が悪かったので気にしないでください。」


「で、でも…。」



責任感が強いヒナギクにとってこれは迷うところである。


ハヤテが悪かったにしろ、手を出したのは自分…


だから責任はきちんと取りたいところである。


でもハヤテがいいと言っているんだから引き下がるしかない。



「とにかく…僕はもう大丈夫ですから…そんなに気にし過ぎると疲れますよ?」


「う…うん…。」



そう言われても納得できないのがヒナギクなのである。


ハヤテは大丈夫と言ったけれどもまだ痛む頭を堪えながら


さっと立ち上がった。



「こんな事しているより早くふれあいエリアに行きましょう。
きっと直ぐに気持ちが晴れますから♪」



優しい笑顔を浮かべているハヤテがヒナギクに手を差しのばす。


ヒナギクは小さく頷くとハヤテの手をとった。


それから二人はふれあいエリアに移動した。


そしてハヤテの言ったとおり、ヒナギクの申訳ないと


思っている気持なんて吹き飛んでしまった。


だって…アニマル好きの人がこういう状況になったら…ねぇ…。



「ハハハ♪…もうやめてってば♪…くすぐったいよ♪
ちょっ…ちょっとハヤテ君…助けて…あっ!…もうこの子ったら♪」


「良かったですねヒナギクさん♪…大人気ですよ♪」



ハヤテ達が訪れたのはふれあいエリアの仔犬のエリア。


丁度ハヤテ達が来た時に前のお客さんが帰ったので


このエリアにはハヤテとヒナギクの二人しかいないのである。


だからこのエリアにいる仔犬は全てハヤテ達が独占中である。


今日は元々平日。…学生の殆どが学校に通っている時間帯なので


お客さんが少ないため、独占できているのである。


ヒナギクにとっては独占できているだけでも嬉しい事なのに


さらに嬉しい事が重なった。


なんと仔犬の殆どがヒナギクになついたのである。


だから可愛い可愛い仔犬が自分からじゃれてくる。


アニマル好きのヒナギクにとっては至福の時ってやつですよ♪


でも何でこんなになつくのとお思いの皆さん。


多分ですけど…ヒナギクが狼化しているからなのではないかと思います。


狼はイヌ科の動物ですから仲間と思われているんでしょうね♪


だから↑のようにとても大人気なのです♪


ちなみに一エリア20匹です。(←特に意味は無し。)



「いや〜それにしても仔犬って可愛いですね〜♪
ねぇヒナギクさん…って話しかけても無駄のようですね。」



ヒナギクじゃなくて自分の近くに居た仔犬を撫でてあげながら


ヒナギクを見たハヤテは優しい笑みを残してまた仔犬に目線を戻した。


こんなに楽しそうなヒナギクに水を差さないようにする心遣いかな?


まぁ…彼氏より仔犬を取っているって事だから悲しいと言えば悲しい。



「もぅ〜やめなさいってば〜!!
あっ!…もぅこの子ったら…くすぐったいって
何回言えば分かるのよ…もぅ♪」



…怒っているのか楽しんでいるのか分からないなぁ…。


でもまぁ…嬉しがっている事には間違いないようだな。


だって…例のアレがわさわさとね♪


とまぁこんな感じで楽しい時間を味わっていたハヤテとヒナギクだが


当然のように別れの時間はやってくる。



「うぅ…グスンッ…元気でね…風邪引いちゃダメよ…。」



時間がやってきたのでもう出なければならない。


ヒナギクは一匹一匹とお別れの挨拶をやっていた。


これにはハヤテも苦笑いを浮かべていた。


まさかヒナギクがこれほどのアニマル好きだったとは思っていなかったようだ。


いや…狼化も関わっているからなのかな…まぁいいや。


全部の仔犬とお別れを終わった後、ヒナギクはちらちらと


後ろを振り返りながらエリアを後にする。



「別にずっとお別れじゃないんですし…元気出してくださいよ。
また会おうと思えば会えるんですから…ね?」


「うん…そうよね…また会えるものね…
こんな事で弱音を吐いたら生徒会長失格よね。」


「…生徒会長は別に関係ないのでは?」


「細かい事は気にしないの!
それより次行くわよ!」



そう言い残すとヒナギクはクスクスと笑いながら走りだした。



「あっ!…待ってくださいよ!…ヒナギクさ〜ん!」



出遅れたハヤテは急いでヒナギクの後を追った。


それから二人はこの広い動物園を十分に満喫したのだった。
















































「あ〜面白かった♪…こんなにはしゃいだのって何年ぶりかしらね〜♪」



夜の帰り道…ヒナギクはノビをしながら今日の出来事を思い出していた。


そんなうきうき気分のヒナギクの後をハヤテが静かに付いて行っていた。



「ヒナギクさん…ちょっといいですか?」


「ん?…何?」


「えっと…今日の初デート…満足していただけましたか?」



ちょっと心配そうな顔でハヤテはヒナギクの反応を見ている。


もちろんヒナギクの答えは―――



「何言ってるのよ♪…こんなに幸せな1日…
そう何度も味わえるものじゃないって言ったら分かってもらえる?」



バカでも分かるだろう…つまり超HappyDayだったと言うことだ。


ハヤテはそれを聞いてとても安心したようだ。



「そうですか…本当に良かった…。
あ、ヒナギクさん…ちょっとその指輪貸してもらえますか?」


「指輪?…いいけど…どうするの?」



いきなり指輪を貸してと言うんだからヒナギクは少し疑問に思ったが


直ぐにハヤテを信じて指輪を貸した。


ハヤテは指輪を受け取るとヒナギクを見つめた。



「ヒナギクさん…そういえば今日…夢見てるみたいって言ってましたよね?」


「えぇ…言ってたわよ?
それがどうしたの?」


「今からその夢…ぶち壊してあげますよ…。」


「………え?」



一瞬…ハヤテが何と言ったのか…理解できなかった。


しかし次の行動で聞き違いでは無いと言う事を理解する他無かった…。



「この指輪…もらってとても喜んでいましたよね…。」


「………うん…。」



ハヤテはヒナギクを見据えながら指輪を握った手を振り上げた。


そして―――



チャリ――ンッ!!



地面へと勢い良く投げ付けた。


そしてその指輪をハヤテは…踏みにじった…何回も…何回も…。



「っ!?…ハヤテ…君…。」



今にも崩れそうなヒナギクの声が周りへと響き渡る…。


そんなヒナギクが見つめる人は…何回目を擦っても…ハヤテなのである…。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

投稿します

ハヤテ君の突然の行動…

一体どうしたというのだろうか…

次回、急展開です

感想をお待ちしております

では!
[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください
Re: 好きだ何て言わな ( No.38 )
日時: 2008/03/22 16:21
名前: ライム

こんにちは、読ませてもらいました。

う〜ん、おもしろいです!

最初は楽しいデートだったはずなのに・・・
ハヤテはいったいどうしてしまったんでしょう。
いきなり指輪をあんな風にするなんて・・・
続きがとても楽しみです

このさきもがんばってください!
[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください
Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 3/22 更新 ( No.39 )
日時: 2008/03/22 23:33
名前: インザーギ


 久しぶりです、インザーギです。

 しばらく見ていない間に目まぐるしいまでの展開が!

 あまり掘り返してもアレなので、今回のお話の感想を書こうと思います。

 〜感想〜

 前回までの甘〜い展開から一変、なにやら怪しい雲行きに!

 以前の感想でSハヤテについて述べましたが、今回は色んな意味で凄いですね…

 ヒナギクも呆然としますよね、そりゃ…

 ハヤテは何故プレゼントした指輪を踏みにじったのか?

 それはヒナギクの狼化と関係があるのか?

 色々と気になる事があるので、これからの展開が楽しみです!

 次回の急展開とはなんなんでしょうか?

 更新頑張って下さい!

 応援してます!
[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください
Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 3/22 更新 ( No.40 )
日時: 2008/03/24 21:34
名前: 自由形  

!!!!!!!???????
何をやっているんだハヤテ!?

あ、いきなりごめんなさい・・・。
はじめまして、自由形です。
ジュンさんのこのお話は、前々から読んでいました。
今まで感想を書きこまずにいたのですが、今回の展開に思わず書き込んじゃいました!

前半(というか大半)は、ハヤテを殴りたいくらいの甘〜い展開だったのが一変!
どうしたんだ! リィンがいきなり入りこんできたのか!?
もちのロン、何かハッピーなオチを期待しています。
これからもがんばってください。


ではまた!
[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください
Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 3/22 更新 ( No.41 )
日時: 2008/03/25 20:36
名前: デジタルノ介

こんにちは久しぶりですデジタルノ介です。

久しぶりですと書くべきかお久しぶりですと書くべきかと

2時間も費やしたデジタルノ介です。

なんかコレ関係ないですねスイマセン。

では感想です。

何と言うかハヤテが以前に比べてレベルが上がったようなかんじですね。

しかもハヤテが新たな話術を使えるようになってしまった感じですよ。

デートが終了後の急展開に驚きましたよ〜。

いきなりテレビが降ってくるぐらいのサプライズです。

ジュンさん!!あなたはゼ○ですか?とツッコミたくなりましたよ。

ハヤテはなぜあんなことをしたのでしょうか?

レベルアップして変な能力が付いたのか!?

自由形さんのとうりリィンが入ってきたのか!?

気になることがいっぱいです。

応援してますので頑張ってください。

[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください
Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 3/22 更新 ( No.42 )
日時: 2008/03/26 00:51
名前: ジュン
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=1747

更新です

最近はだいたい2〜3日おきぐらいに更新する自分ですが…

毎回感想の数に吃驚してます(笑)

こんな裏切りっぽい展開でもしっかりと感想をくれるなんて…

嬉しい限りですよ〜♪

でもまぁ…アレは序の口ですからね…

漫画とかで言えば新展開の始まりみたいなのですね

って言うか…さっさと本編行けぇ〜って声が聞こえるような聞こえないような…

ってことでレス返しへ!



★ライムさんへ★

こんばんわ!感想ありがとうございます♪

2回目の感想ありがとうです〜♪

早速レス返しへ行きま〜す♪(何となくテンション高め)

>最初は楽しいデートだったはずなのに・・・
 ハヤテはいったいどうしてしまったんでしょう。
 いきなり指輪をあんな風にするなんて・・・

あんなに優しかったハヤテ君がこんな事をするなんて…

尋常じゃない!><

でも実際には…やってしまっているんです…

あのハヤテ君が…ヒナギクさんに対して!!

これは…波乱の予感です!><

では期待しすぎないようにご期待を!

では!



★インザーギさんへ★

こんばんわ!感想ありがとうございます♪

6回目の感想ありがとうございま〜す♪

6回も感想を書いて下さってるんですね…

マヂ嬉しいです♪…マヂのヂの発音が微妙に難しいです(汗)

それではレス返しへ♪

>ヒナギクも呆然としますよね、そりゃ…

そうですね…いきなりですからね〜

貸してと言われたからハヤテ君を信じて貸したら…

アレですからね…呆然としないほうがおかしいですからね

>ハヤテは何故プレゼントした指輪を踏みにじったのか?
 それはヒナギクの狼化と関係があるのか?

それは見て行けば分かる事ですのであえて…お口チャック!

言える事は…良い雰囲気では無いと言う事です

>次回の急展開とはなんなんでしょうか?

別に急展開ってわけでもないんですけど…

一応話がガラリと変わるので…(汗)

では!



★自由形さんへ★

初めまして!感想ありがとうございます♪

>!!!!!!!???????
 何をやっているんだハヤテ!?

うわぁ…これまたとっても驚いてますね〜

逆にこちらが驚いちゃいましたよ〜♪

まぁ…それは置いといて…ハヤテ君!

アレは吃驚ですよね…あんな酷い事を…

>前半(というか大半)は、ハヤテを殴りたいくらいの甘〜い展開だったのが一変!

殴りたいんですか〜…って言うかもぅヒナギクさんに

一撃もらっちゃってますけど〜!><

>どうしたんだ! リィンがいきなり入りこんできたのか!?

それだったらハヤテ君はマヂ切れしてもおかしくないですね

って言うかリィンさん…マヂ悪者…

>もちのロン、何かハッピーなオチを期待しています。

………………(;一_一)

で、では!



★デジタルノ介さんへ★

お久しぶりです!感想ありがとうございます♪

って言うか…本当に久しぶりの感じがするのは自分だけでしょうか?

なんかコレ関係無いですねスイマセン…

ってことでレス返しへ♪

>久しぶりですと書くべきかお久しぶりですと書くべきかと
 2時間も費やしたデジタルノ介です。

いやいやいや…そこですか^^;

2時間って…長過ぎですよ〜!><

>何と言うかハヤテが以前に比べてレベルが上がったようなかんじですね。
 しかもハヤテが新たな話術を使えるようになってしまった感じですよ。

そうですね〜…伊澄さんと2人きりになった後から

急にレベルアップしてますね〜

きっと進化したんですよ!…進化!

それで新しい必殺技を覚えて…ってポ○モンかぁ!(笑)

>デートが終了後の急展開に驚きましたよ〜。
 いきなりテレビが降ってくるぐらいのサプライズです。

2回目ですけど…いやいやいや…テレビが降ってくるって…

サプライズどころか不気味の一言ですよ!

って言うかあり得ない!><

…と言う事は…ハヤテ君がやったことはあり得ない程に凄い事?

>ジュンさん!!あなたはゼ○ですか?とツッコミたくなりましたよ。

ツッコんでもいいですけど…伏せ字が分かりません!><

だからイマイチ対応が相応しくないと思いますが勘弁です!><

ちょっと長いのでこれくらいに…

では!



この話から何かが急速に崩壊していきます(小説が…じゃないよ〜!><)

では本編へどうぞ

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――










        神様…居たら教えてください…。







             今、私の目に映っているのは悪夢ですか?







                  それとも………。










「どうしました?…驚いて声も出ないんですか?」



ハヤテから呼ばれた瞬間我に返った。


どうやらヒナギクは一時黙っていたようだ。



「ハヤテ君…今、自分が何しているのか分かってるの?」


「えぇ…もちろんですよ…僕がプレゼントした指輪を踏みつけているんですよ。」



そう言ってまたハヤテは指輪を踏みつけた。


それを見る度にヒナギクの心は…傷が広がって行った…。


でも…弱音を見せる訳にはいかない。


ヒナギクは恨むでも無く、ただ純粋に混乱の中にある疑問を言った。



「どうしてそんな事をするのよ!!
ハヤテ君はそんな事をする人じゃないでしょ!?」


「はぁ…バカな人ですね…見て分からないんですか?
僕の自分の意思でやっている…ただそれだけじゃないですか。」


「どうしてよ!?
一体何でそんな風になっちゃったのよ!!」



これまでに無い………怒り、戸惑い、悲しみ…。


それらは全てヒナギクの全身を駆け巡り、更なる悲しみを生み続けた…。


耳はこれまでにないくらいにピンッと張り


尻尾は毛の一本一本が鋭い針のように逆立っていた。



「何でって言われても…元がこういう人間ですからね…仕方ありませんよ。」


「嘘よ!!
ハヤテ君はこんな人じゃないわ!!
とても優しくて温もりを感じさせてくれる人だったじゃない!!」



いつしかヒナギクの瞳からは、人が流してはいけない


悲しみの涙が頬を伝いながら流れていた…。


ただそれをハヤテは…冷たい目線で捉えているだけだった…。



「…やっぱりあなたも…ただの人ですね…。」


「…何よ…それ…。」


「それはそれは名高き生徒会長…でも実際に付き合ってみて分かりました。
名ばかりだけで本当はつまらない女性だとね。
はぁ…この1年間が無駄でしたよ…。
まぁ…楽しめたと言えば楽しめましたけど…。」



そう言ってハヤテは大きなため息を吐き、肩を落とした。


一方のヒナギクは、悲しみと言う一色に染まりつつあった。


弱音を見せないようにと強気でいたが…いささか限界だった。


もう今は…気持ちが爆発しないようにするだけで精一杯だったからだ。



「無駄って…一体…何の事…?」


「分からないんですか?
こんなにバカだなんて知りませんでしたよ。
いいですか?…しっかりと聞いててくださいよ?
僕はこの1年間ずっとあなたと言う人を知りたくて
わざわざ1年間も優しい人のフリをしてたんですよ。
なのに…こんなにつまらない人で…正直ずっとウザかったですよ。」



ハヤテの言葉は槍となり、心と言う傷つけてはいけないところを突き続けた。


突いては傷つき…突いては傷つきの繰り返しだった…。



「…それじゃあ…ハヤテ君は…私の事を……好きじゃ…ないの………?」



途切れる言葉を必至に繋げていった言葉。


ヒナギクの濡れた瞳が見つめる先は…冷たい瞳で見つめ返すハヤテの顔。


静寂に包まれた2人の前には…いつしか厚い壁が出来てしまっているかのようだった。



「僕があなたを?…笑わせないでくださいよ。
何で僕があなたみたいな人を好きならないといけないんですか?
自意識過剰なことを言うのはやめてくださいよ。
僕は初めからあなたに好意と言うものは持ってません。
逆に嫌悪感さえ感じていましたよ。
触れられた時とか…婚約した時とか…本当に吐きそうでしたね。」



吐き捨てるかのようにハヤテは冷たく言い放った…。


ヒナギクは、裏切られた…何て可愛く聞こえるほどに


深く…とても深く…闇に堕ちた…。


愛する人を失った悲しみ…。


ハヤテから騙されていた悲しみ…。


信じていたのに…裏切られた悲しみ…。


数多の悲しみは絡み合い、ヒナギクを追い詰める…。


闇へと闇へと…誘って行く…。



「では金輪際僕に関わらないで下さいね。
もうあなたとは何の繋がりもない赤の他人ですから。」



言うだけ言ったハヤテは、一人…身を翻して歩きはじめた。


夜の道に消えていくハヤテの背中を見てヒナギクは…走った。


それはハヤテが後ろを向いたのと同時だっただろう…。


ハヤテが少し歩いた時、ヒナギクは後ろからハヤテの腕にしがみ付いた。



「お願いハヤテ君!!…私を一人にしないで!!…私を『しつこいですよ。』



最後の願い。


ヒナギクは流れ出る涙を気にする事無くハヤテに懇願したが…


腕を振るい、ヒナギクを突き飛ばすハヤテ。



「いたっ…。」



その拍子にヒナギクは道路へと倒れてしまった。


突き飛ばした当の本人…ハヤテは一目も見る事無く…歩き去って行った…。


一人になったヒナギクは立ち上がることもせず…俯いたままだった…。


そんなヒナギクがふと、あるものを見つけた。


それは―――



「ハヤテ君からの…指輪………。」



もはや原型を留めているとは言い難かった。


ヒナギクが気に入った可愛い四つ葉のクローバーの形は無残にも砕けていたのだ…。


ヒナギクはそれを拾い、両手で包みこむと胸に当てながら…


止まることがなかった涙に更に悲しみを注ぎながら…泣いたのだった…。



























































それからどのくらいの時間が経ったのだろう…。


10分?…30分?…1時間?…いや、それ以上か以下かも分からない。


とにかくヒナギクは道の真ん中で泣き続けた…。


癒されることの無い想いは悲しみを生み、涙を生んで流れ出す…。


そんなヒナギクの元に近づく人影が居た。


それは―――



「あの…ヒナちゃん…大丈夫…?」



何と…瀬川泉だった。



「いず…み…?
どうし…て…あなたが…ここ…に…?」



普通に喋ろうとしても話せなかった…。


息がつまり…嗚咽が続く…。



「ごめんヒナちゃん…私とミキちゃん…帰るって言ったんだけど…
ミキちゃんが『やっぱり友達として見届ける義務があるわね』って言って
いけないこと何だけど…あれからもずっと2人を見てたんだ。
それで帰りにハヤ太君がいきなりあんな事を言いだして…
それでヒナちゃんが一人になって泣いてたから直ぐに駆けつけたの…。」



長時間泣いていたと思っていたのに実際はほんの数分しか経っていなかったのだった。


泉の話を聞いていたヒナギクは一つ…気になる事があった。



「泉…それ…で…美希は…どう…したの…?」


「ミキちゃんは…かなり怒ってたから…。」


「そう…。」



多分ヒナギクは美希がどこに行ったのかが分かったのだろう。


それ以上は聞かず、指輪を強く握りしめた。



「泉……少し…だけ…胸…貸して…もらっても…いい…?」


「うん…いいよ…。」



その後ヒナギクは泉の胸の中で声を上げながら泣いた…。


泣いても癒される事の無いこの想い。


だけど泣かなければ自分を抑えられない…。


泉は自分の胸の内で泣くヒナギクをそっと撫でてあげるのだった…。


同情などでは無く…真の友達として…。



























そして…怒りを抑え切れない美希は…やっとある人物に追いついた。


ヒナギクを深く傷つけた張本人…ハヤテの元に…。



「ハヤ太君…ちょっと止まりなさい。」



美希の声にハヤテの歩みはピタリと止まり…振り向いた。


ヒナギクの時と同じ…冷たい瞳の目線を美希へと向けながら…。



「これはこれは花菱さん…こんな所でどうしました?」



そんな普通の態度のハヤテに、美希は怒りで口を引きつらせながら


ツカツカと歩み寄り、ハヤテの胸倉を掴むとハヤテの顔を引っ叩いた。



「っ…。」


「私が男だったらボコボコにしているところよ…。」



胸倉を掴んだまま美希は静かに…怒りを露にしながら言い放った。


ハヤテは美希の手を外そうともせず


ただ…美希の目を見つめ返していた。



「それで気が済むならどうぞご自由に。」



美希はまた手を上げようとしたがやめた。


それでは何の解決にもならない。


掴んでいた手も離しながら美希はハヤテを睨みつけながら話し始めた。



「さっきのは何なのよ。…あんな言い方をして…。
ハヤ太君ならヒナが傷つくって事くらい分かるだろ?」


「それが花菱さんと何の関係があるんですか?」



乱れた服を戻しながらハヤテは冷たく吐き捨てるように言う。


美希は顔色一つ変えなかったが両手は握り拳になっていた。



「確かに私には関係ない。
だけどヒナは昔から友達なの。
その友達を傷つけられるのは我慢できないのよ。」


「友情ですか?
…大した友情ですよね。
まさか花菱さんから叩かれると思いませんでしたからね。」



美希に叩かれた頬を触るハヤテ。


美希は今にもハヤテを叩きたかった…けどそれこそ関係の無いことだ。


怒りを抑えながら美希は続けた。



「ハヤ太君は言ったわよね。
ヒナの事が大好きだって…。
あの時見せた笑顔は何だったのよ…。」


「もちろん演技に決まってるじゃないですか。
子供の頃からこういう事は慣れてますからね…。
人を騙す笑顔くらい簡単に作れますよ。」


「………あのハヤ太君はもう…居ないんだな…。」


「えぇ…今となってはあのフリは無意味ですからね。」



美希はもう諦めたようだ…。


完全に諦めたわけでは無いが…諦めなければならない…。


もう…あのハヤテは…居ないのだから…。


何の挨拶もせずに美希は後ろを向き、ヒナギクの元へと向かおうとした。



「最後に一言言っておきますけど…
人は…大切な人を失う事を極端に嫌い、抵抗します。
僕も…例外ではありませんよ。」



それはヒナが思っている事だろ…と言おうと美希は振り返ったが…


そこにはもうハヤテの姿は無かった。


美希は少しハヤテの居た方を見ていたが…さっとヒナギクの居る方へと走って行った。


この時はまだ…ハヤテの言った言葉の本当の意味を知るはずも無かった…。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

投稿します

中々ヘビーです…

読者さんの中には愛想を尽かす人も居るかもしれませんね…

こんなシリアス展開で…

ちょっとドキドキしながら感想待ってます

少し話が変わりますけど…皆さんのお陰で

この小説も10000Hitしました

ありがとうございます!

こんな展開ですけどこれからもよろしくお願いします!

では!
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 3/26 更新 ( No.43 )
日時: 2008/03/26 07:45
名前: 愛牙◆PR6Kgpqh1jg

のぁーーーーーー!!
・・・??
何がいいたかったのか・・・忘れてしまった・・・(雄叫びをあげたせいで・・・
はじめまして? でしょうか。
あいがと申します。

ジュンさんの小説は前から見させていただいてます。
今回で・・・3回読み直しました。(今作を。 前作は4回です。
ハヤテは・・・何を考えているのでしょうか??
あの優しい借金執事が・・・何か、特別な・・・秘密があるのでしょうか?
そうでなければあんなことしませんよね。
次はどうなるのか・・・
ハヤテは学校でどういう歓迎をされるのでしょうか??

自由形さんと同じで、ハッピーな結末を期待してます^^

では。
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 3/26 更新 ( No.44 )
日時: 2008/03/26 11:35
名前: 千景
参照: http://pikuminnsann

どうも、初めまして
今回、初めて読ましていただきました。(ていうか、このサイト見つけたの昨日なんですけどで:心の声)

始めの、ヒナギクとハヤテのラブラブっぷりには、見ていてこっちが恥ずかしくなってきましたよ。
そして、ヒナギクの狼化には、おどろきました。
まさか、そんな展開がくるとは・・・  正直、考えもしませんでした。

そして、あのハヤテの急変ぶり・・・  驚かされるばかりです・・・
意外とハヤテのことがきにいっていたのでちょっとショッキングでしたね。(私情がはいりますが、ハヤテとヒナギク
がくっつくことを嫌う人が結構いますね。どうしてでしょう。ジュンさんはどうですか。)


とにかく、この話の急展開ぶりは本当にいいです。見てて、とてもおもしろいです。
次の話、期待してます。頑張ってください。

それでは、ここらでおいとまさせていたたきます。
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 3/26 更新 ( No.45 )
日時: 2008/03/27 17:52
名前: ライム

こんにちはジュンさん。
キーボードの3が押しにくくなりました。(笑


しばらく(1話だけど)見ない間に大変なことにっ!!
ハヤテがめちゃくちゃ変わってますね
ヒナギクを嫌いなんていうなんて・・・

大切な人・・・うーんナギ・・・?
今回出てきてないような・・・

どうなるか楽しみです
頑張ってください(1話ごとに感想かければなと思います・・・
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 3/26 更新 ( No.46 )
日時: 2008/03/29 05:08
名前: ジュン
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=1747

更新です

毎度のことながら凄い感想数で驚きです(笑)

でも…感想のレス返しに集中するあまり本編が中々書けないと言うヤバい現状が…

と言って感想来なければ更にヤバい事になることに困っている作者です(笑)

ではレス返しへ!



★愛牙さんへ★

初めまして!感想ありがとうございます♪

>ジュンさんの小説は前から見させていただいてます。
 今回で・・・3回読み直しました。(今作を。 前作は4回です。

そ、そんなに…自分何て読み返しすらしないバカヤローです(汗)

って言うか…読み返し過ぎ!!

マヂで凄いですね!…尊敬します!><(こんなことで尊敬されても…ねぇ…)

>ハヤテは・・・何を考えているのでしょうか??
 あの優しい借金執事が・・・何か、特別な・・・秘密があるのでしょうか?

その事については言えません♪

読むにつれて明らかになるので少しだけご期待を!

>ハヤテは学校でどういう歓迎をされるのでしょうか??

超人気者のヒナギクさんを傷つけたハヤテ君…

美希さんの逆鱗に触れてしまったからには学校はもはや…

乞うご期待♪(もちろん明るい話ではありませんのであしからず)

>自由形さんと同じで、ハッピーな結末を期待してます^^

………………(;一_一)

では!



★千景さんへ★

初めまして!感想ありがとうございます♪

>始めの、ヒナギクとハヤテのラブラブっぷりには
 見ていてこっちが恥ずかしくなってきましたよ。
 そして、ヒナギクの狼化には、おどろきました。
 まさか、そんな展開がくるとは・・・  正直、考えもしませんでした。

もぅラブラブっぷりは止まりません!

自分が調子に乗ってしまった時は…それはもぅ甘い甘い展開に…

これはまだ本調子では無いので恥ずかしくなるには早いですよ♪(不敵な笑み)

それと自分で言うのも難ですが…どうして読者さん達は

そんなに狼化に驚くんですかね?

大して大ごとになってもないのに…不思議です…

>そして、あのハヤテの急変ぶり・・・  驚かされるばかりです・・・
 意外とハヤテのことがきにいっていたのでちょっとショッキングでしたね。

Σ( ̄□ ̄)<ショッキング言われた!!

やはりこの展開は…アウトだったのか…orz

>私情がはいりますが、ハヤテとヒナギクがくっつくことを嫌う人が結構いますね。
 どうしてでしょう。ジュンさんはどうですか。

えっとですね…えっと〜…

多分ですけど、嫌う人はハヤヒナ派では無く

ハヤ○○派(例 ハヤ泉 ハヤナギ )

ヒナ○○派(例 ヒナ東宮 ヒナ橘 )

みたいな他のカップリング(?)が好きなんじゃないですか?

自分だってハヤヒナはかなり大好きですけど

それ以外は見る気も失せるほどに関心がありませんから…

まぁ…人それぞれだと思いますよ

では!



★ライムさんへ★

こんばんは!感想ありがとうございます♪

>しばらく(1話だけど)見ない間に大変なことにっ!!
 ハヤテがめちゃくちゃ変わってますね
 ヒナギクを嫌いなんていうなんて・・・

ほんのちょっとでも見逃すと大変な事になりますよ?

何せ自分の小説のモットーは、急展開上等姿勢ですから♪

一回の更新でほのぼのからシリアスに一変するなんて自分の

小説ではいつあってもおかしくないですからね…

気を付けながら見ててくださいね♪

>大切な人・・・うーんナギ・・・?
 今回出てきてないような・・・

ハヤテ君が言った<人は…大切な人を失う事を極端に嫌い、抵抗します。>

これは一体誰なんでしょうね…

って言うか抵抗って何なんでしょうか?

全てを知る自分が疑問形を使うのもおかしいですが…

まぁ…考えを膨らませれば答えの糸口ぐらいには近づけると思いますよ

でも答えには辿りつけないんです…絶対の自信がある訳では無いですけどあります♪

ヒントを出すなら…『大きな伏線を見逃すな』ですね♪

と言っても分からないものは分からないんですけどね…

>1話ごとに感想かければなと思います・・・

………マヂっすか?

まぁ…無理はしないでくださいね

感想が無い時は無いでいいですので

では!



今日の一言・感想こそが我が動力源!!

今回はヒナギクとハヤテがアレなんでメインが他キャラで話を進めます

では本編へどうぞ

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――










「あらハヤテ君…お帰りなさい。」


「ただいま…マリアさん。」



ハヤテはあの後、特別寄り道もせずに屋敷へと帰ってきた。


玄関に居たマリアは、帰ってきたハヤテのいつもとは違う雰囲気に


いち早く気付いた様子だった。



「あの…ハヤテ君。」


「何ですか?」



部屋へと行こうとしたハヤテは足を止めて振り向きながら返事をする。


先ほどと同じ…冷たい目線を放ちながら…。



「えっと…ヒナギクさんとのデートはどうでしたか?」



一瞬ハヤテの目線にたじろいだマリアだったが


直ぐに原因を探り始めた。



「特に言うような事ではありませんよ…言うなら…
あんな人…フッて正解でしたって事だけですよ。」


「ふ…フッた?」



淡々とその言葉を言うものだからマリアは意味が理解できなかったが


ハヤテの放つ冷酷な雰囲気と冷たい目線が手助けをしてくれて


ヒナギクをフッたのだと理解した。



「…ど、どうしてフッたんですか?」


「マリアさん…僕は少し疲れているのでこれで…。」



マリアの返事を聞くまでも無くハヤテは自室へと戻って行った。


マリアはとても気になったが聞けなかった。


ハヤテの冷酷な雰囲気がそれを許さなかったからだ。


マリアはただ一人…玄関の前でオロオロと立ち尽くしていた。


そして自室へと戻ったハヤテはそのままベッドに倒れ込んだ。



「頭が…痛い…。」



そう一言だけ言い残し、ハヤテは深い眠りへと落ちて行った。









































ピンポーン…。


桂家のインターホンの音が静かに鳴り響く。



「は〜い♪」



嬉しさが籠っているヒナ母の声が聞こえたと共に玄関の扉が開いた。



「「こ…こんばんは。」」



美希と泉は少しだけ戸惑いを見せながらヒナ母と挨拶を交わした。


今はあまり気にしている余裕が無いだけだが


ここに連れてくる途中に耳と尻尾がバレてしまっていた。



「あれ?…ハヤテ君とデートのはずじゃあ…。」



泉に支えられて元気の無いヒナギクを見てヒナ母が首を傾げた。



「あの…その事についてお話があるんですけど
ひとまずヒナを部屋に連れて行ってもいいですか?」


「え、えぇ…。」



ヒナ母は元気の無いヒナギクと様子がおかしい2人を見ていて


ただごとでは無いと感じ取ったのか…僅かに顔を強張った。



「それじゃあ泉…ヒナの事を頼んだ。
私はあの事を説明しないといけないから…。」


「うん…まかせて。
ほらヒナちゃん…行くよ。」



泉に支えられながらヒナギクはゆっくりと自室に向かって行く。


ヒナギクは元気が無いと言うより…頭が活動していないように見える。


何も考えられない状態…それは危険な状態を指す…。


決して一人にしてはいけないのだ。



「では今日あった出来事を。」



そして美希とヒナ母はリビングに向かい、美希が撮っていた


カメラを見せながら事の事情を全て話した。


ヒナ母は聞く度に顔が真っ青になっていく感じで聞き入っていた。



「―――と、言う訳なんです。」



全てを話し終わった時にはヒナ母は微かに目元が潤んでいた。



「あんなに優しいハヤテ君が…まさかヒナちゃんを…。」


「………。」



思いだすだけでも忌々しいハヤテとのやりとり。


夢であれば覚めてほしいと思う美希だった。


沈黙が長く続いたこの雰囲気を破ったのは…泉だった。



「ミキちゃん…ヒナちゃん寝ちゃったみたい…。」


「そう…。」



そしてまた泉が加わっても沈黙が訪れた。


ほんの数分の沈黙からヒナ母が口を開いた。



「ちょっとヒナちゃんの所に行ってくるわね…。」


「「…はい。」」



もう何もかもが暗い雰囲気に3人は疲れていた。


ヒナ母はとんでもない事実を聞いたのだからヒナギクが心配になって見に行った。


その間美希と泉は口を開く事は無かった。


一時してからヒナ母が帰ってきた。


しかも何かオロオロとしている。



「泉ちゃん…ヒナちゃんは自分の部屋に寝たのよね?」


「うん…そうですけど…どうしたんですか?」


「それが寝てなかったのよ…お風呂やトイレにも居なかったから…。」



ヒナギクの失踪…3人の顔に不安の汗が流れる。



「…もしかしてヒナのやつ…ハヤ太君の所に向かってるのかも…。」



そう言った矢先に3人は玄関へと向かった。


ヒナギクの靴はあった………が、閉めたはずのドアが僅かに開いていた。


3人とも直ぐに外に出て道路を見渡した。



「あっ!…ヒナちゃん居たよ!」



泉が指さした方向にヒナギクは居た。


道路の真ん中をゆっくりと歩いていた。


目指す方向は…三千院家の屋敷の方だった…。


さほど離れていなかったので直ぐに追いついた3人は目を疑った。


ヒナギクは確かに歩いている。


ヒナギクはきちんと屋敷に向かっている。


なのに…ヒナギクに意識は無かった…。


目は開いて涙を流しながらハヤテの名を口にしながらも…


ヒナギクに意識は無い…。


つまり寝ているのと一緒だ。


なのにこんなに動けるなんて…ハヤテを想う気持ちはそれほどまでに…



「ヒナ!!…もうやめてよ!!」


「そうだよヒナちゃん!!…行っても無駄なんだよ!!」



2人で止めに入るがヒナギクの顔は常に屋敷の方向だった。



「止めない…で…。
私は…ハヤテ…君…に………。」



そう言いかけたヒナギクは急に倒れた。


間一髪ヒナ母がヒナギクを抱え込んで難を逃れたが


ここまで純粋な気持ちを踏みにじったハヤテに対し


美希は果てしない怒りを露にしていた。


その後ヒナギクを家に連れて帰り、美希と泉は家へと帰って行った。


そして…今日と言う日が終わり、明日と言う日がやってきた。



「それでは行ってきます。」


「いってらっしゃい…ハヤテ君。」



結局マリアはハヤテから事情を聞けないままハヤテを見送った。


一夜経ってもハヤテの雰囲気は変わることは無かった。


マリアはため息を吐きながら今日もメイドのお仕事を始めるのだった。


ちなみにナギはいつもの通りサボりなので省略。


そして早くも学校ついたハヤテは…周りからの目線を独占していた。


もちろんその理由は昨日のアレ。


殺気の籠った目線が大多数を占めているようだ。


だがハヤテは平然と敷地内を歩いて行く。


何事も無かったかのような澄まし顔だから余計殺気の籠った目線が突き刺さる。


そんな目線が多い中ただ一人、オロオロとしながら慌てている人が居た。


そんな人は多分この人しか居ない…鷺ノ宮伊澄だ。



「どうしてアレが…。
まだ準備が出来てないのに…。
このままではハヤテ様までも…。」



そう呟きながら伊澄はいつもよりオロオロとしているのだった。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

投稿します

伊澄のセリフが意味深です

次回は学校…かな?

では!
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 3/29 更新 ( No.47 )
日時: 2008/03/29 19:50
名前: ライム

こんにちは、PC壊れました。
ライムです。

ヒナギクは意識がないのにハヤテのところにいこうとするなんて・・・
よっぽどハヤテのことが好きだったんですね・・・ひどいなハヤテ

驚きの展開ですね(最後が
いすみさんは何か知ってるみたいですね・・・
うーん、ハヤテに何か乗り移っているのかな?
じぶんの予想はあまりあたらないんですけどね(笑

続きが楽しみです
では、がんばってくださいね!
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 3/29 更新 ( No.49 )
日時: 2008/04/01 12:44
名前: 北斗漆星

お初にお目にかかります。
北斗漆星と名乗る者です。


ジュン殿の作品はもう素晴らしいの一言につきます。
ハヤ×ヒナファンの人にとってはもうたまりませんねw


では本題の感想ですが、重たいですね〜(汗)

前回では甘甘から重重(?)に急展開したときは本当に驚きました(苦笑
ハヤテのイメージが一気に悪く、いや悪いどころではありませんね。
なってしまったときはもう絶句しました。

そして今回の話ですが、ようやく怪しいにおいが漂ってきました。
伊澄の登場ですね。
もともと激悪化には訳ありと思っていましたが、一体どういうわけが?!
それからアレとは?!
ヒナギクとハヤテは一体どうなってしまうのだ?!!

いや、続きが気になりすぎてもう一週間ぐらい眠れませんよw

本当に素晴らしい作品です。
これほどわくわくどきどきさせられる作品は見たことがありませんw

これからもぜひ素晴らしい作品をお願いいたします。
僕もジュン殿を手本に作品を書いてみたいですw



それでは次回作、期待していますw
頑張ってください!


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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 3/29 更新 ( No.50 )
日時: 2008/04/01 22:53
名前: ジュン
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=1747

更新です

まずはレス返しへ!



★ライムさんへ★

こんばんは!感想ありがとうございます♪

>ヒナギクは意識がないのにハヤテのところにいこうとするなんて・・・
 よっぽどハヤテのことが好きだったんですね・・・ひどいなハヤテ

そうですね…ヒナギクさんの愛は凄まじいものですね…

告白してからまだ経ったの1日目なのに

ずっと一緒に居て作られた愛のようにでかいです

なのにハヤテ君ときたら…

>驚きの展開ですね(最後が
 いすみさんは何か知ってるみたいですね・・・
 うーん、ハヤテに何か乗り移っているのかな?
 
意味深なセリフの持つ意味とは何なんでしょうね? 

何かあの言葉からして何やらハヤテ君が………

とにかく真相はまだ先ですので気長に…(前から言ってますけど…)

では!



★プリンさんへ★

こんばんは!感想ありがとうございます♪

>ジュンさんの作品は、毎回見ています。ジュンさんは、本当にすごいです。

いやいやいや!

凄いだなんて…こんな作品何か凄いわけないですよ!

今は何か崩壊気味にハヤテ君が冷酷ですし(汗)

でもまぁ…ありがとうございますね♪

>これからもたくさんの作品を作って頑張ってください。

え?…これは強制っスか?

ンな訳無いですよね〜♪

高校に入ったら書けるか分からないんですよね〜

まだ高校生活がどういうものなのか知りませんからね

出来れば続けたいですよ

書きたい話がめっちゃありますから〜♪

では!



★北斗漆星さんへ★

初めまして!感想ありがとうございます♪

いや〜…北斗漆星さんは流石ですね

この感想…とっても嬉しいです♪

褒め過ぎ!><…って言っても良いほどに褒めてもらってますし

小説の内容について色々と書いてもらっていると言う事は

しっかりと読んでもらっていると言う事ですので

この感想はパーフェクトで凄いです♪

こんな感想をもらったらマヂでやる気が出ますよ♪

と言う事で今回はちょっとだけ増量版で本編をお送りしますね♪

それに早く更新しないと北斗漆星さんに不眠症の恐れが(笑)

レス返しでは無かったですけど勘弁です!><

では!



では本編へどうぞ

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――










ハヤテは朝の登校中、見事に目線の嵐に襲われた。


だがそんな事は無かったかのように普通と教室へと向かった。


普通の学校では即リンチ状態になってもおかしくないハヤテだが


ここは超お金持ち学校…坊ちゃまたちがたくさん通うここでは


そういう類はあまり無い。


それにハヤテはガン○ム的強さを誇っているとの噂が流れているため


手を出したい奴でも手を出せないのだ。


なので最終的に目線だけでも!!…みたいな感じなのである。


とまぁそんな事はひとまず置いといて…


全校生徒が何故昨日の事を知っているのか…それは美希の仕業である。


美希はヒナギクの名誉を守るためにデートではなく


ヒナギクを心配したハヤテがお見舞いに行ってからの騒動と言う


結構情報操作がされた情報を流していた。


そんなこんなでハヤテは教室に着いた。


漫画でありそうな、教室に入った瞬間静まる光景が今…映し出されている。


しかも最悪な事にハヤテとヒナギクは同じ教室。


昨日…ヒナギクは風邪気味なので欠席。


ハヤテは執事の仕事で欠席と言う形になっていた。


生徒たちは、昨日は風邪で欠席と思い込んでいるが


今日は明らかにハヤテのせいでヒナギクが学校を休んだと思っている。


傷ついてなくても狼化で多分学校は来ないが…。


なのでハヤテの事を半信半疑で疑っていた人たちは裏切られた思いになり


元から疑っていた人たちは更に怒りが湧き出していた。


同じ教室だからこそ…生徒達は許せないのだった。



「お、おい…借金執事…。」



少し緊張した顔のワタルが話しかけてきた。


ちなみに違う教室からやってきたそうです。



「何ですか?…ワタル君?」



ワタルが話しかけてきたので普通に返事をするハヤテ。


実はこの二人の会話…教室に居る生徒は聞いてないようにしているが


本当は聞き耳を立てているのである。


ワタルもその事に気付いており、そのために緊張しているのであった。



「お前…生徒会長をかなり傷つけたって本当なのか?」


「本人で無いので分かりませんが…多分傷ついたんじゃありませんか?
とても悲しそうな顔でしたし…泣いてましたからね。」



ザワッ…と教室の空気が少しだけざわめいた。


美希の情報ではそこまで個人の事を詳しく流してなかったので


ハヤテの発言はまさに…一言一言が真実の爆弾なのだ。



「傷ついてくれた方が幾分かはマシなんですよね。
しつこいと言ったらこの上ないですからね。」



ヒナギクファンがかなり居るこの学校のヒナギクの教室でのこの発言。


十数人がハヤテを睨みつけたが…ハヤテの出す冷酷な雰囲気に


呑みこまれ…呆気無く目線を逸らしてしまう。



「お前…自分が何言ってるのか…分かってんのか?」


「はい…百も承知ですよ。」


「お前…あの生徒会長が学校に来ないほど何だぞ?
なのに…何言ってんだよ…。」


「ワタル君もしつこいですね…。
俗に言う…飽きたから捨てた。
ただそれだけの事なん『ふざけんな!!!』



ワタルは怒声と共にハヤテの胸倉を掴み上げた。



「人一人傷付けておいて何様のつもりだよ!!
こんなにムカツいたのは生まれて初めてだ!!」



キレたワタルは怒りで全身に震わせながらハヤテを睨みつける。


睨みつけられたハヤテは静かにワタルを見つめ返す。


そして―――



「何様でもありませんよ。
それよりもワタル君こそ何様のつもりですか?
たかが人を傷つけたぐらいで偉そうなんですよ。」



ハヤテのそんな言葉に教室はまたもやざわめいた。


ワタルは何か言おうとしたがハヤテの冷た過ぎる瞳に言葉が出ない。



「…か、勝手にしろ!!」



結局言葉が出なかったワタルはそう言い残して自分の教室に戻って行った。


それから教室には気まずい雰囲気が流れていたため


誰もハヤテに声を掛ける者はいなかった。


怒っていた美希や泉、話を聞いて怒りを覚えた理沙さえ


声を掛ける事は決して無かった。


何か目的があるのかは分からないがとにかく


ハヤテに声を掛ける事は無かった。


もしかすると話しかけないのが作戦なのかもしれない。


そんなこんなで気まずい学校生活は昼休みまで続いた。


いつもならハヤテは少人数でお弁当を食べるのだが


事が事だから今日は誰とも一緒に食べずに


校庭のベンチで一人で食べていた。


流石に昼休みにまでなるとハヤテに殺気立った目線を向ける者は


少なくはなったがまだ大多数の者は不快感を持っていた。


そんなことは関係ないと言わんばかりのハヤテの元に歩み寄る人物が居た。


それは―――



「あ、あの…。」


「はい?」



動かしていた箸を止めて前に顔を向けたハヤテの目の前に居た人物。


それは…日比野文だった!



「えっと…一緒にお弁当食べてもいいですか?…。」


「あなたが良ければ喜んで。」



突然の申し出にハヤテは驚く事も無く普通に対処した。


文はいつもの軽い様子では無く、ちょっと申し訳なさそうな顔で


ハヤテの隣に座った…もちろん少しだけ距離を開けて。



「…えっと…そういえばあなたは何と言うお名前なんですか?
よく考えたら聞いてなかったもので。」


「あ…私は日比野文って言います。
あなたは綾崎先輩…ですよね?」


「えぇ…そうですよ。」



それからハヤテはお弁当の箸を動かし始める。


時折快晴の空を見上げながら黙々と食べていた。


文は何か話したそうだったが話せずに


お弁当を食べる事にしたようだ。


それからいち早く食べ終わったハヤテはお弁当を持ってベンチを離れようとした。



「あ…待ってくだっ!」



急にハヤテが離れるのだから文は吃驚して食べ物を喉に詰まらせてしまった。


ハヤテは喉に詰まらせて涙目になっている文に軽くため息を吐いた後


ベンチに戻って文の背中を擦ってあげるのだった。



「大丈夫ですか?…日比野さん…はい、お茶ですよ。」



ここで執事の能力発動!


どこからともなくお茶を出したハヤテはそっと文に渡した。



「むぐぐ…(ごっくん!)…はぁ…はぁ…ありがとうございます…。」



何故かこの場を離れ辛くなったハヤテは仕方無く


文の隣に居ることにした。


ある程度呼吸が整ってきた文は静かに口を開いた。



「あの…綾崎先輩…。」


「何ですか?」



文は少し俯きながら話し始める。



「あの…先輩は…会長さんを傷つけたって聞きましたけど…
本当の事なんですか?」


「………本当ですよ。」


「それは…私のせい…なんですか?」


「え?」



流石のハヤテでもこれにはちょっと驚いた様子だった。


何故ヒナギクをフッたのが文のせいになるのかが分からなかったからだ。



「昨日の朝…悪気は無かったんですけど…会長さんを怒らせてしまったので
それが原因で…その…こんな事に…。」



ハヤテはやっと文のこの申し訳なさそうな態度に理解できた。


もちろんハヤテの答えは―――



「日比野さんのせいではありませんよ。
これは僕自身が一人でやったことですので
日比野さんは何も悪くはないんですよ。」



嘘は泥棒の始まりですよ!!…と言わんばかりの顔で文はハヤテの顔を見つめた。



「それではどうして会長さんを傷つけたり何かしたんですか?」


「…それは日比野さんには関係の無いことですよ。」


「それはそうかもしれませんけど…でも知りたいんです!
先輩は優しい方だと昔先輩たちに聞きました!
そんな先輩がこんな事をするなんて信じられません!
訳を教えてください!」


「………もし嫌だと言ったら?」


「…その時は泣いて学校中に先輩の悪口を言いふらすのです!」


「それならご自由に…それでは。」



ベンチを立ちあがり、今度こそ離れて行くハヤテ。



「え!?…あ、ちょっ!…先輩!!」



まさかこの手が通じないとは思っていなかった文は慌てた。


慌ててハヤテを引きとめようと頭を回したら目まで回ってしまったようで


ふにゃ〜…となっていた。


そんな文には目もくれずにハヤテは教室へと戻って行った。


そしてその後は特に目立った騒動も無く


ハヤテは普通に屋敷へと帰って行った。













































「おぉ!…やっと帰ってきたかハヤテ!」



ハヤテが帰ってくるなりナギが現れた。



「どうしましたか?…お嬢様。」


「さっき伊澄から電話があってな…帰って来たら直ぐに
家に来るように言ってたぞ。」


「伊澄さんから?」



伊澄と言う言葉にハヤテの顔が少しだけ変わった。


それを見逃さなかったナギはハヤテに詰め寄る。



「ハヤテ…もしかして伊澄に手を出しているんじゃないだろうなぁ…。」


「え?」


「何か伊澄の奴…妙に慌ててたしな…。
ハヤテ…お前本当に…。」


「ち、違いますよ!!
断じて違います!!」


「本当かぁ〜?」



じとーーー…と睨むナギの目から逃げるように


ハヤテは背負っていた荷物を下ろした。



「本当ですってば!
それでは行って参ります!」


「あ!…おい、ハヤテ!」



ナギの止める言葉を無視してハヤテは屋敷を出て行った。



「全くハヤテは…ブツブツ…。」



その後ナギは一時の間ブツブツと呟いていた。



「あら?…ナギ、ハヤテ君は?」



ナギが呟いているところにマリアがやってきた。



「ん?…あぁ…さっき伊澄から電話があっただろ?
それを話したら私の話を無視して屋敷を飛び出して行ったぞ。」


「あ…そうなんですか…。」


「何だマリア…何か用でもあったのか?」


「いえ…特にないですけど…。」


「そうか…それよりも早く飯にするか。
ハヤテの奴…早く帰って来そうにないからな。」


「それもそうですね。」



と言う事で三千院家の屋敷では普通の日々の光景が流れていた。


それから約1時間の時が流れた。


ハヤテはまだ帰って来ない…なのでハヤテの方に行ってみましょう。
















































ピンポーン…。



「は〜い…どちら様〜?」



この声はいつもと変わらぬあの人。


ヒナ母だ。


ドアを開けた瞬間…ハヤテの顔を見たヒナ母は


顔をほんの少しだけ引きつらせた。



「ハ、ハヤテ君…。」


「こんばんは…。
夜分遅くにすいません。」


「えっと〜…何か用かしら?」


「少しだけ桂さんと会わせていただけませんか?」


「(ハヤテ君がヒナちゃんの事を桂さん…か…)
それはちょっと虫が良すぎるんじゃないかな…。」


「それは分かってます…。
でも…今じゃないといけないんです。
次に桂さんに会える時、僕はきっと…。」



暗い顔をしているハヤテにヒナ母は少しだけ疑問に思った。


美希から聞いていた冷たい瞳や冷酷な雰囲気を


纏っているようにはまるで見えなかったからだ。



「えっと…ハヤテ君?」


「(ハッ!)…あ、すいません…やっぱり迷惑ですよね…。
それに桂さんはもう…僕の事を嫌っているでしょうからね…。」



肩を落としたハヤテは後ろを向いて扉のドアノブに手を掛けた。



「ちょっと待って。」



ヒナ母の言葉にハヤテの動きが止まる。



「一つだけ答えて…。
どうしてハヤテ君は…
ヒナちゃんにあんな事を?」


「………いずれ分かりますよ…。
僕がやった事は許されない事です…。
でも…きちんと罰は受けると決まってますから
安心して下さいね…。」



ヒナ母に微笑むハヤテの顔は…悲しみに包まれている。



「………会ってく?」


「…え?」



ヒナ母からの思いがけない言葉にハヤテは驚いた。



「今じゃないといけないんでしょ?」


「え…でも…。」


「実を言うとね…ヒナちゃん…昨日からずっと
ハヤテ君の名前を呼んでるの。
呼んでは泣いて…呼んでは泣いて…。
だから逆にお願い…ヒナちゃんに会ってあげて。
会って…ヒナちゃんを救ってあげてね…。」


「………はい…分かりました…。」



顔を歪めながらハヤテは呟いた。



「それじゃあお願いね。
ヒナちゃんのお部屋は2階の
一番手前の部屋だから。」



そう言ってヒナ母はリビングへと戻って行った。


これは…2人で解決してと言う意味なのかは定かでは無い。


そんなこんなでハヤテはヒナギクの部屋の前へと着いた。



コンコンッ…。



「………………。」


「あの…ハヤテですけど…入ってもよろしいですか?」


「………………。」



いくら声を掛けても返事が無いのでハヤテはそっと


ヒナギクの部屋の扉を開けた。


部屋に入ったハヤテは直ぐにヒナギクを見つけた。


パジャマ姿のヒナギクがベッドの上で体操座りをしながら俯いていた。


ハヤテが声を掛けても無反応…。


仕方なくハヤテはヒナギクに寄って話し始めた。



「桂さん…一言だけ言っておきたい事があります…。
本当に一言なんですけど…。」


「………………。」


「絶対に僕のせいで…死なないで下さいね…。」


「………………。」


「………それでは…。」



本当に一言言っただけでハヤテは扉の方へと向かって行く。



「………ハヤテ君…行かないで…。」



その一言にハヤテはちらっとヒナギクの方へと振り向いた。


そしてハヤテは…あるものを見て…涙を流し、部屋を出た…。


ヒナギクの指に嵌まっていた…ハヤテが壊してしまった


四つ葉のクローバーの指輪を見て…。


そしてヒナギクに会ったのを最後に…ハヤテは姿を消してしまった…。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

投稿します

ちょっと展開が早くてすいません…

今回の疑問は二つですね…

一つ目は伊澄との空白の一時間

二つ目はその後のハヤテについて

どちらも謎が深まるばかりです

どっちにしろヘヴィーです…(ーー;)

微妙な発音はムツカシイです…

では!
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 4/1 更新 ( No.51 )
日時: 2008/04/01 23:58
名前: 北斗漆星

こんばんわ。北斗漆星です。


いや、まさかレスした当日に更新されているとはゆめゆめ思っていませんでしたw
それにレス返しでのお褒めの言葉、こちらも嬉しかったです。
ありがとうございます


さて、本題ですがこれもまたもうおもしろかったですw
しかしブラックハヤテはヤバいですね…。
人はここまで変われるのか……。
あと、何だかハヤテがいつか死にそうな雰囲気を感じるのは私だけでしょうか?(苦笑

だけど、やっぱりハヤテは優しいが一番に似合いますねw
ヒナギクにかける温かい一言でさえ、こちらまで和んでしまいますよ。

またジュン殿の描く優しいハヤテを見ることが出来ますように期待したいですw

でも、ヒナギクも泣かせますね。
大好きな人に踏みにじられたものをまだ手に持って、そして信じているとは……。
泣かすぜ、このやろう!


しかし私の中では死にそうなハヤテですが、一体どんな罰が待ってますのやら…。
まぁ、軽く鞭打ちと電気椅子は覚悟しませんとね。もち、ヒナギク実行でw(ぇ
伊澄との関係も気になりますし……。

もう、ジュン殿は私を寝かせない気ですねw(ぁ


でも、これほどの作品を読ませていただけるなら、その程度のリスクは全然痛くもありませんw


甘甘からシリアスまっしぐらになった当作品。
一体、これからはどんな波乱に満ちた展開が待っているのでしょうか!!


わくわくドキドキですよw


これからもぜひ頑張ってくださいw
では、次回もまた楽しみにしています。

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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 4/1 更新 ( No.52 )
日時: 2008/04/02 11:09
名前: ライム

こんにちは、ジュンさん。

ハヤテはやっぱり学校では冷たいですねぇ・・・
白皇の生徒を敵に回した感じですね。

あと、ナギ登場ですね(笑
伊澄さんのところにいった後のハヤテはなんか元に戻った感じですね。

ヒナギクのところに行ってもなんかやさしい感じで・・・

この先も楽しみですね!
これからも頑張ってください

では、また。
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 4/5 更新 ( No.55 )
日時: 2008/04/05 20:51
名前: ライム

こんばんは、ジュンさん

なっ!?
伊澄さんがやったのか・・・
ていうかそんな術つかえたんですね・・・

ハヤテはやっぱりいい人だったんですね・・・よかった
これからハヤテはどうなってしまうんでしょうね?

そして
そういうことだったのかと納得したのもつかの間
ヒナギクが記憶喪失・・・?

そろそろ2章ですか
とても楽しみです

続きが早くみたいです(急かしてる訳ではありませんよ
これからも頑張ってくださいね!
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 4/5 更新 ( No.56 )
日時: 2008/04/06 15:06
名前: ジュン
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=1747

更新です

読者の皆さん…重大なお知らせじゃないけど一応お知らせがあります!

次回作の内容を決定しました!(…今、どうでもいいと思った人…手を挙げなさい!)

少し前にアンケートをとった結果から『子供系』で行きたいと思います!

詳しくはまた今度と言う事で

ではレス返しへ!(レス返しの形式を少しだけ変えました)



★北斗漆星さんへ★

こんばんわ!感想ありがとうございます♪

今回もらった感想…おもろいですね〜

って言うか軽く鞭打ちと電気椅子って…

どんだけヒナギクはドSなんでしょうかね〜^^;

………マヂで更新時間が欲しいのでこれくらいで…

では!



★ライムさんへ★

こんばんわ!感想ありがとうございます♪

なにやらライムさんが何かに気付いている…

別に気付かれても良い所を〜(笑)

…めっちゃ少ないですが更新のために勘弁です!><

では!



今回の一言・虎鉄の父親がまさかあのヒゲだったとは…(言う事でも無いけど…)

今回は伊澄メインです

話が結構難しくなると思いますのできちんと内容を理解しないと

分からなくなると思います

なので分からなくなったら繰り返し読む!…これ大事です

ちょっと話が急になりますがご了承ください<(_ _)>

では本編へどうぞ

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――










         ―― ハヤテが失踪してから3週間後 ――










あの日…ヒナギクに会ったのを最後にハヤテは忽然と姿を消した…。


もちろん三千院家総出での大捜索も行ったが…ハヤテの情報は


何一つ入っては来なかった…。


白皇では、1週間経っても学校に来ないヒナギクと


ここまでヒナギクを傷つけたハヤテの失踪の話で大騒ぎだった。


でも3週間もすると大分落ち着いてきたところだった。


ハヤテからの連絡も無ければ手掛かり一つ無い…。


それにヒナギクのことだって放っておけない。


ヒナギクは、あの日から変わらぬ日々を送っていた…。


3週間もすると結構落ち着いてはきたが未だ


失踪したハヤテのことを想い…時折涙を流していた…。


今でも右手の薬指にはハヤテから指輪が寂しそうに嵌まっていた…。


大分落ち着いてきたこの日常に…今日…とてつもない現実が


明らかになると言う事はまだ…誰も知らない…。


いや…誰も知ってはいけなかった…。


大袈裟だが多分誰かが知っていれば…ヒナギクはきっと今頃は………。















































「やっと…準備が終わった…。」



真剣な顔つきを解きながらそう呟くのはこの人…鷺ノ宮伊澄だった。


伊澄は今、お屋敷のある特別な部屋に居た。


この部屋は…伊澄の秘術「術式・八葉」の力を高めてくれる部屋なのだ。


そして準備が終わったとか言っていたが…一体何のことだろうか?


そう呟いていた伊澄はさっと立ち上がると早足で部屋を出た。


多分どこかに向かっているのだと思うのだが…


これはきっと迷子になってるな…自分の家で…。



「おやおや伊澄…準備は終わったのか?」



そんな時に丁度人が通りかかったと思ったら…



「あ…銀華大お婆様…。」



何と銀華だった!


別に驚くところでは無いのだが伊澄は少しだけ驚いていた。



「丁度良かった…。
銀華大お婆様…私を東の離れに
連れて行ってくれませんか?」


「………また迷子か?」


「違います!」



本当は図星だけどね…。



「………まぁ良い…。
東の離れじゃったな。
ついてこい。」


「はい。」



そうして銀華に連れられて伊澄は東の離れへと向かった。



「伊澄。」



移動中、銀華が伊澄をちらっと見つめながら話しかけた。



「はい?」


「伊澄…辛いのは分かるが…これはオババたちが口を出すことでは無い。
小僧が決めた事じゃ…分かっておるな?」


「………分かっています…大お婆様…。」



少し俯きながら伊澄は銀華の後に続く。


銀華もそれ以上は言わず、少しの間伊澄を見たのち


再び前を向いて歩み続けた。


そして二人は…東の離れへと着いた。


伊澄は離れを見ると小さなため息を吐いた。



「それじゃあ伊澄…しっかりやれよ。
終わったらひとまずオババのところに来い。
あとはそれからじゃ。」


「…分かりました。」



そう言い残して銀華は何処かへと消え去って行った。


残された伊澄は気を取り直して離れの中へと入って行った。


その後、やることを終えた伊澄は離れから出てきて銀華の元に向かい


そしてある場所にへと向かった。


それは―――














































ピンポーン…。



「は〜い。」



いつになっても調子の変わらないこの声の持ち主…


ヒナ母が玄関の扉を開けた。



「あ、あの…生徒会長様はご在宅…でしょうか?」



このオロオロとしている人はもちろん…伊澄である。


自宅から向かった場所は何と…この桂邸だったのだ。


どうしてここに来たのかは…直ぐに分かるだろう。



「えっと〜…あなたは?」


「あ…申し遅れました…。
私は鷺ノ宮伊澄と言います。
今日は会長様を助けにきたのですが…。」


「ヒナちゃんを助けに?
一体何の事なの?」



いきなり助けに来たと言われても理解できるはずもない。


ヒナ母は?を浮かべていた。



「えっと…その…話せば長くなるのですが…
とにかく会長様は今どこにいらっしゃるのですか?」



オロオロとしながら伊澄はそう話した。


ヒナ母は少し何かを考えていたが直ぐに口を開いた。



「何か訳ありみたいね…。
ヒナちゃんは今お部屋に居るけど
ひとまずリビングに上がってって。」


「あ、はい…失礼します…。」



ヒナ母にそう言われて伊澄は桂邸へと入って行った。


リビングに招かれた伊澄は勧められてソファーへと座り


ヒナ母はキッチンに向かい、お茶を用意し始めた。



「伊澄ちゃん…だったかしら?
ヒナちゃんを助けるって一体どういう事なの?」



お茶を伊澄に差し出しながらヒナ母は向かい側のソファーに座った。


伊澄はお茶を受け取り、お礼を言ったあとに一口啜った後…口を開いた。



「詳しい事は後ほど説明させていただきますが…
簡単に言えば…お祓いです。」


「お祓い?」


「はい…生徒会長様に取り憑いている物の怪の一種…
狼の悪霊のお祓いです。」


「…狼の悪霊?…それってつまり…危ないの?」



にわかに信じ難いようなことだがヒナギクに付いている


耳と尻尾を考えれば筋が通ると言うものだ。



「基本的に悪霊は危険ですが…生徒会長様のお体に
狼のものがあるなど普通では考えられません。
とても強力な悪霊と言う証なのです。
そして悪霊が強ければ強いほど…
取り憑かれた者は死に向かいます。」


「!?…それじゃあヒナちゃんは!!」



ヒナギクの死…それを聞いただけでヒナ母は鳥肌が立った。


慌てるヒナ母に伊澄はお茶を啜りながら静かに口を開く。



「今はその心配はありません。
ハヤテ様のおかげでとりあえず
死からは離れることができました。」


「ハヤテ君の…おかげ?」



ふと最後にハヤテに会った時の頃を思い出したヒナ母。


確かハヤテはこう言っていた…“いずれ分かりますよ”…と。


もしかしたら今がその時かもしれない…と思ったヒナ母だった。



「でも離れただけです。
取り憑かれている間はいつ
亡くなってもおかしくありません。
なのでお話の前に…会長様にお祓いを…。」


「…もしかしてあなたがそのお祓いを?」


「そういうのが私の仕事ですので…。」



そんなに強い悪霊にこんな子供がどうするのかな?と思っていた


ヒナ母だが、伊澄の目を見て確信した。


伊澄の瞳には…強い光を宿していたからだ。



「確かに強力ですが…取り憑いている以上…
取り憑いている人が弱っていれば悪霊も弱ってしまいます。
今の会長様は精神的に相当弱っていらっしゃるので
何とかお祓いできると思います。」


「…私って情けないわね…。
ヒナちゃんが死ぬかも知れないって言うのに
何一つ知らなかったなんて…。」



悲しそうな顔をするヒナ母に伊澄は


慌てて口を出す。



「いや…その…こういうのは知らなくて当たり前なんですよ?
それに…お母様が知らなかったのはかえって良かったですし。」


「…?」


「と、とにかく…お話は終わった後で…。」


「そうね…。」


「では…失礼します。」



伊澄は立ち上がるとヒナ母にペコリと一礼した後


ヒナギクの部屋に向かった。


流石の伊澄でも迷子にはならず、しっかりとヒナギクの部屋に


着くことができた。


扉の前に立っている伊澄の顔はもはや先ほどの


オロオロした顔では無い。


この顔はまさに…真剣そのものだった。


そんな伊澄はノックもせずヒナギクの部屋へと入って行く。


リビングを出る時にヒナ母からヒナギクは寝ているから


勝手に入ってもいいと言われていたからだった。



「…会長様…直ぐに終わらせますので。」



ベッドに寝ていたヒナギクに一礼した後


伊澄は静かに秘術を行った…。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

見れないので分けてほしいとの要望がありましたので2つに分けます
[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください
Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 4/5 更新 ( No.57 )
日時: 2008/04/06 15:06
名前: ジュン
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=1747

続きをどうぞ

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――





10分後。






「…お母様…終わりましたよ。」



リビングに戻ってきた伊澄は心配そうにしていた


ヒナ母にそう告げた。



「それじゃあ…ヒナちゃんはもう…。」


「はい。
耳と尻尾も消えましたので
ひとまず成功したと思います。」


「…良かった。」



ホッと胸を撫で下ろすヒナ母だった。


伊澄は再びソファーに座ると残っていたお茶を啜った。



「…それで今は眠っていますが、起きればもう大丈夫です。
悪霊のせいで起きたものは全て消えますので安心して下さい。」




つまり…あの性格も消えたのか…。



「…ただ…心の傷は…ハヤテ様からのものですので…私には…。」


「そう…でもどうしてハヤテ君はヒナちゃんにあんなことを…。」



考えても考えても分からない…。


ハヤテがどうしてヒナギクを傷つけたのかを…。



「あの…実は…それは全て…私がハヤテ様に頼んだことなんです。」


「…どういう事?」



伊澄のその発言にヒナ母は目を丸くしてしまった。


一方の伊澄は申し訳無さそうにオロオロとした感じでヒナ母を見ていた。



「全てを話せば長くなってしまう事なのですが…
まず…会長様が狼化してしまったその日に
私はハヤテ様に全てをお話しました。
ハヤテ様から聞いた話ではデートの初日だそうでした。」



その日は…ヒナギクが狼の悪霊に取り憑かれた日。


ハヤテとヒナギクが彼氏彼女になった日。


始めてのデートに行った日。


そして…ハヤテとヒナギクの仲が崩れた日でもあった。


ちなみに伊澄は少し前から悪霊に気づき、対策を考えていたそうだ。



「それで…伊澄ちゃんはその時にハヤテ君に何を話したの?」


「…ハヤテ様に…狼の悪霊の事…その強さ…
そしてお祓い方法を教えました。
でも………。」


「でも?」



伊澄は悲しそうに俯いた…。


そして静かに口を開く。



「…先ほども言いましたが…あの悪霊はとても強いんです。
幸い人体に害の少ない悪霊でしたけど確実に死に導きます。
なのでお祓いしたかったのですがその頃の私ではお祓いできませんでした…。
だからハヤテ様にある事をお願いしたのです…。
でも…私の不注意で…この計画は失敗しました…。」


「失敗?…失敗って…何が失敗したの?」


「私の計画は…私がお祓いする事ができるようになるまでに
ハヤテ様には会長様と仲良しで居てもらい、準備が整ったら
ハヤテ様に会長様を傷つけてもらい、精神的に弱った会長様に
お祓いをして悪霊を退治…そして直ぐに訳を説明して
会長様が悲しまないようにする…と言うのが私の計画でした…。」


「それのどこが失敗したの?」


「…ハヤテ様はお優しい方ですので傷つけるなんて事…
できないと言われました。」


「(ハヤテ君なら言いそうねぇ…)」



心の中で同意するヒナ母。



「なので私はハヤテ様に“心映し”と言う術をやってさしあげました。」


「こ…心映し?」


「はい…“心映し”とは…相手が思っているその人の人物像を
本人の人格と入れ替えると言う術です。
私としてもお祓いに中途半端があっても困るのでハヤテ様にそれを…。」



つまり…例えを使うなら…


誰もが他人の人物像を持っている。


あの人は優しい人…この人は恐い人…など。


もちろん本人と自分のイメージは違う。


伊澄の術はそれを入れ替える術だ。


まぁ簡単に言えば…自分の思い描く人物像を


その本人の体に入れる…みたいな感じだ。



「今回の場合…ハヤテ様は会長様を傷つけないといけません…。
なので私は会長様が持っているハヤテ様の一番なって欲しくない
人物像と、早く仲良くなってもらいたいために一番なって欲しい
人物像を映し出し、ハヤテ様の中に移しました。」


「…話が難しいわね…。」



同感です。


読者の皆さん…きちんと理解してくれていると良いのですが…。



「つまり…ハヤテ様の中には自分・会長様が一番嫌なハヤテ様・一番好きなハヤテ様の
三つの人格があったと思ってください。」


「なるほどね。」


「あくまで他人の心を映し出した人格に過ぎませんので
ベースは自分です。
ナギのゲームでの例を出すなら…武器に属性が付いた感じです。」


「はぁ…。」



ヒナ母のために分かりやすい例を出したつもりの伊澄だが…


ヒナ母はあまりゲームの事は分からないようだった。



「でも…この“心映し”と私の不注意で…失敗してしまったんです…。
ハヤテ様には私が準備ができた時に会長様が一番嫌なハヤテ様の人格を
出すつもりでした…。
本来ならその時に移せば良かったのに…あの時に移したから…こんな事に…。」


「(えっと〜…話が分からなくなってきちゃったのは…私だけなのかな?)」



多分読者の皆さんも分からないんじゃないかと思います…。



「会長様に預けていた木刀正宗…あれを見落としていた私の不注意です…。」


「木刀…正宗??」


「ご存じじゃないんですか?」


「ちょっと分からないわ…。」


「そうですか…実は前に会長様にそれを預けました。
それは持つ者によって力を発揮するの木刀です。
それと同時にもう一つ…ある力が備わっているんです。」



木刀正宗に眠るもう一つの力とは一体何だろう…。



「もう一つの力…それは“無”です。」


「………無??」


「そうです…私のような特別な力を持つ者の力を無にする能力なのです。」


「…えっと…私はあんまりそういう話…分からないんだけどなぁ…。」



困ったようにヒナ母は伊澄にそう言った。



「簡潔に言えば…その日ハヤテ様と別れた時には
ハヤテ様には会長様の理想の
ハヤテ様の人物像を入れていました。
しかし理由は分かりませんが…ハヤテ様は
私の力を無にする木刀正宗で叩かれたはずです。
そのせいでハヤテ様に入っていた理想の
ハヤテ様の人物像は無となり、出てはいけないはずの
一番なって欲しくないハヤテ様の人物象が入ってしまったのです。」


「つまり…そのせいでハヤテ君はいきなりあんな風になってしまったのね?」


「そうです。
あの人物像は会長様を傷つけるようにとなっていましたので
そのせいでハヤテ様はあれほどまでに…。」



悲しそうに伊澄は目を泳がせる…。


確かにこの過ちは大きい…だけど伊澄が


気にしているのはこの事では無い…


傷ついたのはヒナギクだけでは無いのだ…。



「でも一つ気になるんだけど…
どうして私たちにこの事を教えてくれなかったの?」


「もしこの事が人から人に渡って会長様の耳に入ったりしたら
会長様のことですので芯から傷つく事は無いと思ったんです。
そうなれば計画どころではありません。
会長様に待つのは…死…ただそれだけです…。」


「…それは…納得のいく理由ね…。」



死…そう言われれば納得しなければいけない。


この話は大袈裟な所が多いから困るが…事実なので仕方無いのである。



「これで一通りの説明が終わりましたが…ご理解していただけましたか?」


「ん〜…まぁ…何となくね…。
とにかくヒナちゃんが無事なのと
ハヤテ君はヒナちゃんの命を守ろうとしたと
言う事だけでも分かれば十分ね。」


「そうですね…。」


「あ…そういえば………。」


「はい?」


「失踪扱いになっているハヤテ君の事について何か知ってる?」



まぁ…こんな事実を聞かされた後なら


ハヤテの居場所を知ってそうなのは伊澄ぐらいだと思ったヒナ母だった。


軽く聞いたつもりだったヒナ母なのだが…


これまでにないくらいに伊澄の顔が暗い事に気付いた。


もちろん…ヒナ母は良い事では無いと分かった。



「…ハヤテ様は今…私の家に居ます…。」


「え?…そうなの?」



てっきりどこか遠くに行ったのかと思っていたヒナ母は


心の中で安堵の息を吐いていた。


だが現実はそう甘くはない。



「ハヤテ様のお願いで…記憶を全て…封じ込めました…。」


「………え?」


「先ほども言ったとおり…ハヤテ様はお優しい方です…。
そんな人が望んでもないのにいきなり
愛した人を傷つける心の痛みは…考えるだけでも怖い事です…。
ベースはあくまでハヤテ様と言うのが普通なのですが…
優しいハヤテ様は傷つけさせる人格を加えたとしても
傷つける事に抵抗があるはずです…。
なので私は…ベースを傷つけさせる人格に変えておいたのです…。」


「…か、簡単に言うと?」


「つまり…ハヤテ様は嫌々傷つけていたのでは無く…
止めようと思っても止まらない自分の言動で
会長様が傷ついていくのを見て…
会長様と同じく…自分も深く傷ついていったのです…。
それだけでもハヤテ様は相当参っていらしたのですが…
その後白皇で憎しみを込められた目線をいくつも
向けられたハヤテ様はそこでも傷つきました…。
なのでハヤテ様からお願いされたんです…。
こんな辛い記憶…消してください…と。」


「それじゃあ…今のハヤテ君は…
全てを忘れて…。」



真実の後の更なる衝撃。


ヒナ母は本当にどうしたらいいのか


分からないと言った目で伊澄を見つめていた。



「実は今日…ハヤテ様の記憶を封じ込めました…。
そして最後にハヤテ様はこう言ってました…。
“ヒナギクさんを助けてくださいね”…と。」


「…最後までヒナちゃんの事を…。
ハヤテ君…ヒナちゃんに負けないぐらいに
愛してたのね…。」


「………………。」


「………………。」



2人とも黙ってしまった…。


まぁ…無理もない…こんな話の後ではな…。



「…あの…私はそろそろ…
ハヤテ様の件もありますので…。」


「そ、そうね…。」



と言う事で伊澄が帰ろうとした時…


ある人物がリビングに入ってきた。


その人は―――



「ヒナちゃん!!」


「会長様!」



何と!…パジャマ姿のヒナギクが起きてきたのだ。


もちろん耳と尻尾は消えて完全な人となっていた。



「ヒナちゃん!
もう起きたりして大丈夫なの?」



心配そうにヒナ母がヒナギクに歩み寄る。


ヒナギクは少し慌てた様子だった。


そしてヒナギクが静かに口を開く…。










「あなたたちは…誰ですか?」









―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

投稿します

これまでの伏線が一気に解決しました

まぢで疲れました…

ちなみに書いてないのですが

そろそろ2章に入る頃かと思います

もし読んでいて分からないところがあったら(こんな内容だから絶対ある)

気軽にご質問ください

では!
[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください
Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 4/5 更新 ( No.58 )
日時: 2008/04/07 05:07
名前: ジュン
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=1747

更新です

ハヤテとヒナギクの仲崩壊も一段落…

そろそろ隠れ2章ですね…(隠れ2章って…)

ちなみに隠れ2章は皆さんの好きな

ほのぼの&○○ですからお楽しみに〜♪

ではレス返しへ!



★ライムさんへ★

おはようございます!感想ありがとうございます♪

伊澄の凄さとハヤテの本性を知ってもらえましたね…

やっぱりハヤテは優しくないとキャラ的にアレですからね♪

短いですけど勘弁!><

では!



今回の一言・そんなの関係ねぇ!!………orz

では本編へどうぞ

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――











ヒナギクの言葉に伊澄とヒナ母は驚いていた。


起きて来て始めの言葉が…誰ですか?では…驚くはずだ。


一方のヒナギクは、ヒナ母と伊澄を交互に見つめていた。


心成しか…ヒナギクの瞳は怯えているようにも見えた。



「ヒ…ヒナちゃん?…何言ってるの…?…冗談…よね?」



思わずヒナ母は問いかけた。


まぁ…無理もないが…。



「え…あ、いや…その………。」



ヒナ母の問いにヒナギクは、手をモジモジとさせ


目線を泳がせながらそう呟いた。


ヒナギクと長年一緒だったヒナ母には分かった。


このヒナギクは…ヒナギクであってヒナギクでは無い…と。



「伊澄ちゃん…これって…どういう事なのかしら?」



焦りの色を見せるヒナ母はそっと伊澄に問いかけた。


質問された伊澄もまた、焦りと困惑の色を見せている。



「えっと…お祓いは完璧に成功しました…。
悪霊の影響を受けたものは消滅する事になっていますが…
記憶が消える事は無い筈です…。」


「それじゃあ…原因不明?」


「はい…。」



申し訳無さそうに伊澄は小さく答えた。


2人が神妙な顔つきでいるのでヒナギクは


伊澄とはまた違ったオロオロ感を出していた。


何と言うか…その辺の男子なら一撃で


ドキーン!!…と来そうな可愛い仕草なのですよ。



「あの…お母様は一体…どうするおつもりですか?」


「う〜ん…そうねぇ…。」



意外とこの状況に対して落ち着きを見せるヒナ母に


伊澄はオロオロと話しかけた。


ヒナ母は何やら考え事をしているようだった。


しかもこの顔つき…ヤバい…ある意味…ヤバい…。


何が何だか分からないと言った雰囲気を出している


ヒナギクはもちろん…オロオロとしていた。



「………そういえば伊澄ちゃん…ハヤテ君って何も覚えてないのよね?」



色々と考えていた様子だったヒナ母が唐突に口を開いた。


かと思えばハヤテの事だし…。



「あ…はい…お名前以外は全て…。」


「ってことは今までの人間関係は無しって事でいいのよね?」


「…そういう事に…なるんだと思いますけど…。」



伊澄はヒナ母の意図が分からず、?を出しながら答えていた。


一方のヒナ母は…何を考えているのか何となく分かるような顔をしていた。


ヒントはこれ→( ̄ー ̄)ニヤリ



「ところでヒナちゃん…自分の名前分かる?」



これまた唐突に…。



「え?…名前ですか?…私は…か、桂ヒナギクって言います…。」


「それじゃあ私の事分かる?」


「えっと…その………。」



質問攻めに少々戸惑い気味のヒナギクはオロオロと


手をモジモジさせていた。



「…分からないのね…。」



コクッ…と小さく顔を縦に振るヒナギク。


その顔は申し訳なさで一杯のようだった。



「えっと〜…それじゃあ…誰か知っている人の名前言ってみて。」


「あの…私…自分の名前しか分からなくて…だから…その………。」


「あ〜…なるほどね…。」



一人で納得していくヒナ母だが伊澄には何がやりたいのかが


さっぱり分からなかった。


一応ヒナギクが記憶喪失だと言う確信を得たが…。



「ところで伊澄ちゃん。」


「は、はい?」



唐突が多過ぎるヒナ母についていきにくいようすの伊澄だった。



「これからハヤテ君はどうするつもりなの?」


「ハヤテ様は…一応今週から春休みなので
当分は私の家でお世話をするつもりですが…。」


「…そのことで提案があるんだけど〜…。」


「?」



察しの良い人は気付いてきたかな?


伊澄は分かってないようすですけど。



「ハヤテ君を預かるの…ウチじゃダメかしら?」



はい、来ましたぁぁぁぁぁ!!!!(←ハイテンションはお気にせず♪)



「え…?」


「ハヤテ君は何も覚えてないし、ヒナちゃんもハヤテ君と似たような
ものだからいっその事一緒に面倒を見た方が楽じゃないかしら?
それに2人ともお互いにとってもLoveだったし♪
逆に一緒にした方がいいと思わない?…伊澄ちゃん。」


「そ…そうかもしれません…ね…。」



↑ヒナ母の迫力に伊澄は気合負けしてしまい、そう呟いた。


1人話についていけてないヒナギクはただただ2人を見つめていた。



「それじゃあ今すぐハヤテ君を呼んでもらってもいいかしら?」


「い…今すぐですか?」


「ダメなの?」


「いえ…ダメでは無いですけど…本当によろしいんですか?
こうなってしまったのは私のせいです。
なのにお母様にまた迷惑を掛けるなんて事…。」


「そんな事で迷ってたの?
迷惑なんてあるわけないじゃない♪
むしろありがたいわよ♪
ウチって男の子いないから憧れてたのよね〜♪」



嬉しそうに語るヒナ母。


言っておくけど…ハヤテとヒナギク…記憶無しなんだけど…。



「お母様がよろしければ…。
では早速お呼びしますね。」


「ありがとう♪
伊澄ちゃん♪」



勝手に話が進んでるけど…ヒナギクの意思は聞かなくてもいいのかな?


まぁ…この手の話はヒナ母の大好きな話だからね…。


ヒナギクが嫌と言ってもヒナ母は話を聞かないよね…きっと…。


そんなこんなで伊澄はSPの人にそう連絡を入れ


自分は連絡を入れた後、自力で帰って行った。


多分伊澄が家に着くのはもっと時間が過ぎた頃だろうなぁ…。


とまぁそんな話をしていたら時計の針が午後3時を回った。


伊澄が連絡を入れてから数十分…そろそろやってくる頃だ。


伊澄が帰って後、ヒナ母はヒナギクに記憶喪失の事


家族の事…知人の事…白皇の事などを教えていた。


ヒナギクと話して行く上で分かった事がある。


ヒナ母が感じた通り…このヒナギクはヒナギクであってヒナギクでは無かったのだ。


つまり…前のヒナギクとは違うと言う訳です。



ピンポーン…。



桂邸のインターホンが鳴り響いた。



「あ…来たみたいね。」



リビングで昔の事を話していたヒナ母がいち早く呟いた。



「来たって…誰がですか?…お、お母…さん。」


「誰かは会ってからのお楽しみよ♪
それと無理して“お母さん”って言わなくてもいいのよ。
少しずつ慣れて行けばいいんだから♪」


「ご…ごめんなさい…。」


「もぅ!…ヒナちゃんは私の娘なんだから敬語は使わなくてもいいのよ?
他人行儀みたいでお母さん…悲しくなっちゃう…。」



わざとしょんぼりとした顔をすればヒナギクは慌ててくれる。


そんなヒナギクの顔を見れるのがヒナ母にとって


元気の源なのである。(これが元気の源って…)



「そんなことよりヒナちゃんも一緒に出迎えるわよ。」


「わ、私もですか?」


「………敬語はダメでしょ?」


「あ…ご、ごめんなさ―――」



ヒナ母の指でその先は言えなかったヒナギク。



「敬語は…ダメでしょ♪」



どうでもいいんだけど…早く出なくてもいいのかな?


結構待たせている気が…。



「さっ…早く行くわよ♪」


「う、うん…。」



と言う事でお2人での出迎えとなった。



「は〜い…どちら様ですか〜?」



ヒナ母が扉を開けて見えた人は…どうやらSPらしき人達だった。


SPの後ろの方に何やら桂邸を見上げている一人の少年が居た。


言うまでも無く…綾崎ハヤテだ。(言ってしまった…orz)



「伊澄お嬢様から話は聞いております。
綾崎ハヤテを無事送り届けましたので。」


「御苦労さま〜♪
伊澄ちゃんによろしくね〜♪」



伊澄とはかなり歳の差があるのにこのフレンドリーな感じは何?


これがヒナ母の能力?…まぁいいや。



「では私たちはこれで…。」



玄関先にハヤテを残してSPの人達は早々と帰って行った。


もちろんハヤテは何が何だか理解不能と言った顔をしている。


なのでとりあえず―――



「こ、こんにちは…。」



挨拶をしてみたハヤテ君でした〜♪



「お、お母さん…。」


「ん?…どうしたのヒナちゃん?」



ハヤテを見ていたヒナギクがそっとヒナ母に話しかけた。



「この人…誰なの?…友達の中には居なかったけど…。」



そう…先ほどヒナギクの友達を教えて行く時


ヒナ母はハヤテの事だけを教えなかったのだ。



「それは後で話すから安心して♪
とりあえずハヤテ君。
中に上がって。」


「あ…はい…失礼します。」



ハヤテは…変わったかな?…まだ分からないなぁ…。


まぁそんなこんなで3人はリビングにへと移動した。


3人はひとまずソファーに座り


とりあえず始めにハヤテの記憶チェックから始めた。



「まずハヤテ君。
ハヤテ君は何も覚えてないのよね?」


「はい…。」


「それじゃあ今日…何か新しく覚えたことはある?」


「えっと…特に…。」



何か気弱なハヤテだなぁ…。



「つまり…なーんにも知らないのよね?
私の事やヒナちゃんの事も。」


「す…すいません…。」



申し訳無さそうにハヤテはしょんぼりとした顔つきをした。



「まぁ…これからまた色々と覚えて行けばいいのよ。
とりあえず…ハヤテ君がここに来た理由を教えておくわね。」


「あ、はい!」


「今日からハヤテ君はウチで預かる事になったから♪」



ハヤテとヒナギク…2人の動きが同時に止まった。



「え…いや…でも………。」



明らかに困った様子のハヤテ。


ちらちらとヒナギクの方を気にしているハヤテ。



「そんな…僕が居たって迷惑ですよ…。
それにこんなに可愛い女の子だっているのに
一緒に住む何て!」


「!…(か…可愛いって…私の事…かな?///)」



さり気無く可愛いとか言ったハヤテは自分が凄い事を言ったのに顔色一つ変えない。


やっぱり鈍感は失われないんだね…それでこそハヤテだ!><


一方可愛いと言われたヒナギクは仄かに頬が紅潮していた。


顔が赤いのを悟られないように僅かに俯くヒナギク。


そんな2人を交互に見ていたヒナ母は感動していた。



「(やっぱりこの2人って可愛い〜♪)」



何も知らないハヤテとヒナギク…ヒナ母のある意味でのいじりの的にされてしまったな…。



「良かったわねヒナちゃん♪
ハヤテ君がヒナちゃんの事
可愛いって言ってくれたわよ♪」



改めてそう言われてヒナギクは更に赤面&俯いてしまった。


一方ハヤテは、ヒナ母が強調して可愛いと言ったので


自分が言った事の意味を理解した。



「あ、いや…その…僕はただ…純粋に………。」


「純粋に可愛いって思っちゃったのね♪
ハヤテ君ってば正直さんね〜♪」


「///あ…///」



早くもハヤテとヒナギク…ヒナ母にいじられちゃってます!><


しかもハヤテ赤面…中々良い反応です。



「2人とも赤くなっちゃって…可愛いわね〜♪」


「「///………………///」」



ハヤテとヒナギク…この2人の間に流れる空気の名は…


気まずい!…かなり気まずいです!!


そんな事はどうでもいいヒナ母はニコニコと浮かれっ放しだ。



「まぁそんな訳だからハヤテ君とヒナちゃん。
仲良く過ごしてね♪(あとLove×2に♪)」


「「///………………はい…///」」



そんなこんなで過去を知らないハヤテとヒナギクの同棲生活が始まったのだった♪



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

投稿します

これで隠れ1章の完結です

次回からは隠れ2章です!

別に1章とか2章とか関係ないんですけどね(汗)

次の更新はいつになるか分かりません

4/8から高校デビュー(?)で

まだ高校の詳しい日程が分かりませんから(汗)

隠れ2章は皆さんが好きそうな内容かもしれませんので

早く続きが書けたらいいなと思います

次の更新まで少しだけ間が空くと思いますので

良かったら感想を書いてほしいなと思います!><

感想があるとやる気に繋がりますから!(ワガママすいません…)

では!


[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください
Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 4/7 更新 ( No.59 )
日時: 2008/04/07 16:07
名前: ライム

こんにちはジュンさん。
ちょっと思ったことを・・・
ジュンさんは読者さんの要望にもこたえられてとてもすごいと思いました

ついに隠れ2章に入るみたいですね!
まさか・・・これはヒナ母の作戦ですね(笑
これはヒナ母が記憶がないのをいいことに恋人だったとか言いそうな気が(笑

しかしハヤテはやはり鈍感ですね。
純粋にかわいいと思ったとか(笑
このあとどうなるんでしょうね?

ジュンさん、高校などで忙しいと思いますがこれからも頑張ってください!

では、また。
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 4/7 更新 ( No.60 )
日時: 2008/04/07 19:22
名前: 北斗漆星

こんばんわー、ジュン殿。


待ってた、待ってましたよー!

ラヴラヴもの!

シリアスから急展開でラヴラヴ雰囲気とは...


いや、さすがジュン殿w

わずか数行で私の心を鷲掴みにするとは。

感無量です!!


もう、ニヤニヤしながら読んでました(ぁ

これからのハヤテとヒナギクの生活から目が離せませんw


次回もぜひ頑張ってくださいw

楽しみに待ってます。

[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください
Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 4/7 更新 ( No.61 )
日時: 2008/04/12 00:05
名前: ジュン
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=1747

更新です

これからようやく隠れ2章です

張り切って行きましょう!(笑)

でもその前にレス返し〜♪



★ライムさんへ★

こんばんは!感想ありがとうございます♪

いよいよ隠れ2章ですよ〜

活躍してくれる人はもちろんハヤテとヒナギク!

それに加えてヒナ母です♪

ヒナ母のハヤヒナいじりは必見ですよ!(笑)

まぁヒナ母は置いといて…

やっぱり見所は何も知らないと言う事!

これを利用してヒナ母が…(やっぱりヒナ母絡み♪)

そんなこんなで隠れ2章をよろしくです♪

では!



★北斗漆星さんへ★

こんばんは!感想ありがとうございます♪

いきなりラヴラヴと叫んでいる変質者が…(ぇ

とまぁ冗談はこれぐらいで…

今回もまた凄いですね〜

私の心を鷲掴みって…どんだけぇ〜!><

てか…ここにニヤニヤとしていた変質者が…(ぇ

とまぁ冗談はこれぐらいで…(2回目)

今から何が起こるか分からないハヤヒナワールドを

十分にご堪能くださいね♪

もちろんニヤニヤしながらですよ〜♪(笑)

と言う事で隠れ2章をよろしくです♪

では!



今回の一言・ジャンケン8連敗………orz

では張り切って行きましょう!(2回目)

では本編へどうぞ

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――










「それじゃあ…う〜んと…ハヤテ君の部屋を決めないといけないわね〜…。」



ハヤテとヒナギクの頬の赤みが引いたのを見計らってヒナ母が口を開いた。


赤みが引いたとしても2人の間には気まずさが残っている。



「本当に泊めていただけるなら僕はどこでも…。」


「ヒナちゃんのお部屋でも?」


「えぇ!?」



ニヤニヤとしながらヒナ母はハヤテをからかう。


ハヤテは本当に驚いていた。


まぁ…普通に考えたらヒナ母の言動は異常ですからね。



「どこでもいいんでしょ?…だったら『///お…お母さん!!///』



物静かなヒナギクは声を上げてヒナ母の言葉を遮った。


治まっていた頬の赤みがまた紅潮していた。


ヒナ母と一緒に居る時はいつも湯でダコ状態になってしまうのだろうか…。



「///えっと…その…綾崎さんが…困ってるから…その………///」



やっぱりオロオロとしながら慌てるヒナギク。


それに動じる事も無くヒナ母はハヤテの方に目をやった。



「ハヤテ君はヒナちゃんと一緒じゃ嫌かな?」


「その…嫌では無いですけど…ただ『ほらヒナちゃん!…ハヤテ君は迷惑じゃ無いって!』


「あの…僕は『後はヒナちゃん次第よ〜♪』


「(僕の話を聞いてください…(泣))」



心の中で泣くハヤテ君でした。


一方のヒナギクは困り果てていた。


今のヒナギクから見たハヤテは初対面。


お年頃と言う事も考えるなら即断るはずなのだが…


ヒナギクはソレをしない。


何を迷っているのかは知らないが


とにかく断る事は無かった。



「…もしかしてヒナちゃん…ОKだったりするの?」



これにはヒナ母も吃驚のご様子。


まさに計算外のハプニング?



「///ОKって言うか…その…私は………///」



この反応に驚くのはヒナ母だけでは無い。


もちろん断られると思っていたハヤテも驚いていた。


いや…驚いていたと言うよりも…焦っていた…の方が合ってるかな?



「(これは…もしかして………)」



何を思ったのか…ヒナ母は何やら真剣に考え始めた。


その間ハヤヒナは読者の皆さんが呆れるぐらいに真っ赤に染まっていた。



「そういえばハヤテ君を預かる初日なんだから
ご馳走にしないとね〜♪」



やや棒読み気味のヒナ母はニコニコの顔つきを崩さずに


ささっとリビングを出て行こうとする。



「と言う事でヒナちゃん…後はよろしくね〜♪」


「///えぇ!?…お、お母さん!?///」


「ハヤテ君に危険性は無いから大丈夫よ♪」


「///そ、そんな事じゃなくて!!///」


「わざと遅く帰ってくるから若い者でごゆっくりね〜♪」



その後はまさに高速…ハヤヒナが止める時間も与えずに


ヒナ母はお祝い(?)の買い物に行ってしまった。


残されたハヤヒナは意地悪な事を言うヒナ母が


買い物に行ってくれた事に対しては嬉しかったが


そのヒナ母が残して行った気まずさに困り果てていた。


また言っておくけど…ハヤヒナはなーんにも知らない。


故に、ハヤテはともかくヒナギクですらこの家の事を知らない。


2人にとってこの状況はまさに同じ!


初対面の人と知らない家で2人きり…。


実際はLove×2の仲だったんだけどね。


とまぁそんな事は置いといて…


ハヤヒナワールドへ!



「あの…。」



ヒナ母が出かけて数分後。


リビングにあった沈黙を先にハヤテが破った。


ただ話しかけただけなのにヒナギクはビクッと体を震わせた。



「そういえばまだお名前を聞いてなかったんですけど…。」


「///な…名前ですか?…私は…桂ヒナギクって言います…///」


「桂さんですか〜…えっと…急な話でご迷惑を掛けてすいませんでした…。」



とりあえず謝ったハヤテ。


こんな事をされるとこのヒナギクは―――



「///あ、いえ!…ご迷惑だ何て少しも思ってないですよ!…本当に!!///」



このように慌ててしまうのですよ。


それからまた沈黙………。


2人とも話題を探したが何も覚えてないので話題と言う話題が無い。


でも自然と会話は始まるのです。



「あの…綾崎さん…。」



今度はヒナギクが先に口を開いた。



「はい?」


「リビングに居るのもなんだから…私の部屋に…来ませんか?」



流石にこれだけでは赤面しないが、照れながら言っているので


めっちゃ可愛いですよ!…かなりしおらしいです!><


まぁ…こういうのに疎いハヤテ君には効果無しなんですけどね〜



「か…桂さんの部屋ですか?…いや…でも………。」


「め…迷惑…ですよね…。」



シュン…と、がっかりした感じの雰囲気を出しながらヒナギクは小さくなってしまった。


何故がっかりしたのかは自分でも分からないらしいけど…。



「迷惑だ何て思ってないですよ!
思う訳無いじゃないですか!!」


「それじゃあ何で…。」


「いや…だって………贅沢過ぎますし…。」


「贅沢?」



何で贅沢なのかな?…と首を傾げながらヒナギクは聞き返した。



「わざわざ僕をこの家に置いてくれましたし
部屋だって貸してくれると言いました。
これだけでも贅沢と言ってもいいほどに感謝の
気持ちで一杯なのに………。」



そこでハヤテは言葉を切り、ヒナギクを見つめた。


ヒナギクは少しだけドキッとしながら見つめ返した。



「桂さんみたいな可愛い人と一緒ですからね♪」



ニコッ♪と頬笑みながらハヤテは何の迷いも無くそう言いきった。


何やらヒナギクはそれを聞いてガッツポーズをしているが…まぁ気にしない。


本人だって何でやっているのか分かっていないのだから。


分かっていないと言ったら…ハヤテも自分の言葉…理解していないかもね…。



「///そ、そんなお世辞…言われても嬉しくありませんよ…///」



何気にツンデレ?



「いや、本当に可愛いですよ!!
スタイル良さそうですし綺麗ですし
清楚な感じが漂ってますし!」



熱弁するのはいいけど…意味分かって言ってるの?


何かさり気無く口説いている気が…。


一方のヒナギクは………言うまでも無いね。



「///可愛くなんか…ないから…///」


「いやいや!…桂さんはかわ「///そ、それ以上!!…///」



また熱く語ろうとしたのでヒナギクが割り込んだ。



「///それ以上言ったら………お、怒りますよ…///」



恥ずかしいあまりに顔を背けるヒナギク。


一方のハヤテと言うと…。


「(桂さんが怒ってる…僕、何か悪い事でも言っちゃったのかな…)」



こんなに鈍感なのは不自然過ぎるほどだが…ハヤテなら仕方無いな。


って言うかあれだけ言っておきながら気付かないなんて…


………もぅ言葉が出ないなぁ…。



「///と、とにかく!…私の部屋に行きますよ!///」



ちらっとハヤテを見ながらヒナギクは言った。


物静かなヒナギクが何だか大胆に…。


やっぱり記憶は消えても………。



「(ここで桂さんの機嫌を損ねる訳には!)
はい!…喜んで♪」



ヒナギクの機嫌を損ねないようにと


ハヤテは出来る限りの笑みで返事をした。



「///そ、それじゃあ…早速…///」



ハヤテの笑みに心が素直に喜び過ぎてしまった。


急にドキドキし始めたため、動きがギクシャクとなってしまった。(ふらついている感じ?)


もちろん記憶が無くても優しいハヤテのことだから…。



「桂さん…大丈夫ですか?…具合でも悪いなら手を貸しますよ?」


「///だ…大丈夫ですから気にしないでください…///」



ハヤテに心配を掛けるのは何となく嫌!!


そんな気持ちになったヒナギクは慌てた。


心配を掛けちゃダメ!心配を掛けちゃダメ!!心配を掛けちゃダメ!!!


そう呪文のように呟いていたヒナギク。


そんなに躍起になってるから…周りが見えなくなるんだよ。



「あの…桂さん?」


「///ブツブツ…(心配を掛けちゃダメ…心配を掛けちゃダメ…)///」


「あの…そっちは…。」


「///ブツブツ…(心配を掛けちゃダメ…心配を掛けちゃダメ…)///」



ゴンッ!!



「か、桂さん!?…大丈夫ですか!?」


「///あぅ〜………///」



前を良く見ていなかったため


勢い良く壁に突っ込んだヒナギク。


頭を押さえるヒナギクの姿は可愛かったが


問題はソコでは無かった。


問題なのは―――



「いや〜…危ないところでしたね〜。」


「///え?………あ…///」



頭を押さえたままヒナギクは硬直した。


理由は自分が置かれた立場を理解したからだ。


ヒナギクは…後ろからハヤテに抱き締められていたのだ。


理由は単純明快。


頭打って倒れそうになったヒナギクを支えようとしただけなのだ。


まぁ…それでも抱きしめたのには変わらないけどね♪


急に高鳴る鼓動を抑えていたヒナギク。



「///えっと…あの………///」



恥ずかしくて言葉が思うように出ない。


もぅ大丈夫なのにハヤテは離れてはくれない。


まぁ…心配のためなんだろうけど…。



「結構熱あるんじゃないですか?
お顔…赤いですよ?」


「///(それは綾崎さんのせいなのに…)///」



ヒナギクは心の中でポツリと呟くのだった。



「何なら僕が部屋までお連れしましょうか?」


「///…え?///」


「自ら壁にぶつかる何て普通はありえませんからね…。
倒れないように僕が抱えてお連れしますよ♪」



優しく微笑みかけるハヤテの笑顔には


ただ…ヒナギクが心配だと言う気持ちしかなかった。


純粋な優しさを持つハヤテ。


もし女だったら…モテモテかも…。



「///え?…え?………///」



ハヤテの言葉に戸惑うヒナギク。


そんなヒナギクを他所にハヤテはそっとヒナギクを


お姫様抱っこした。



「///っ!?///」


「うわぁ〜…良く見ると何か妹みたいな感じで
可愛い顔立ちですね♪」



ハヤテの両腕内にスッポリと納まっている


ヒナギクにふとハヤテはそう呟いた。


いつもの事ながら…鈍感です。



「///か…可愛くなんか………///」



ヒナギクはそう否定するが


僅かに口元に笑みが零れていた。


そんなこんなで2人はヒナギクの部屋へと向かって行った。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

投稿します

早くも心情の変化が起こってきてますよ〜

特にヒナさんが意識し始めましたね♪

ハヤテ君は…鈍感の二文字ですかね^^;

それと高校入ってグンッと更新時間が減っちゃっいました…

早く更新できたらいいなと思ってます

もっとほのぼのを目指したいと思います

では!
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 4/12 更新 ( No.62 )
日時: 2008/04/12 11:48
名前: 千景
参照: http://pikuminnsann

どうも、千景です〜〜〜。
これに書き込むのは久しぶりな気がします。

ハヤテとヒナギク・・・
記憶を失ってもかわりませんね〜〜
ヒナギクは記憶を失っても、ハヤテのことが気になっているし、
ハヤテはハヤテで相変わらずの鈍感ぶり・・・
でもそこがこの作品のおもしろいところであり、みどころだと思います。

そういえば、ジュンさんは今年から高校生でしたね。
実は僕も今年、高校生になりました。もう授業の進みが早くて・・・  きつい・・・
ジュンさんはどうですか?
最近は、忙しくてこのサイトを見るのも難しくなってきました。
それでも、なんとか時間をを作って見てるんですけどね・・・

はい、ということでこのくらいにしておきたいと思います。
新しい環境でたいへんだと思いますががんばってください。楽しみにしてます。
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 4/12 更新 ( No.63 )
日時: 2008/04/12 13:41
名前: ライム

こんにちは〜、ジュンさん
夜遅くにお疲れ様です。

いや〜、始まりましたね
隠れ2章!

必殺(?)ヒナ母のからかい攻撃ですね(笑
それにハヤテもヒナギクも部屋にいくのは否定はしていない・・・


記憶がないのに二人はもうラブラブ?(笑
ヒナギクはもうハヤテが好きになったのか・・・?


それにしても呼び方が「綾崎さん」と「桂さん」って
やっぱりいつもと違うな〜って・・・
やっぱり仲良くなると呼び方が変わるのか・・・?(笑

これからも楽しみです
頑張ってくださいね!
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 4/12 更新 ( No.64 )
日時: 2008/04/12 14:05
名前: 北斗漆星

きたきたきたー!!
待ってましたよ、ジュン殿!

あっ、こんにちは。北斗漆星ですw


今回の話ですが、もう最高っです!!
最初の行から最後の行までにやにやして読みました(ぇ

ヒナギク可愛いっすね〜w

なんか原作でも再現してほしい話でしたw

ジュン殿が描いたヒナギクは一度マンガで拝見してみたいですねw

これからの話に期待、大大大ですw


高校生活でいろいろと大変だと思いますが、気長に待っていますw
次回も楽しみにしてますよ〜?w

それではこれからも頑張ってください。

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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 4/12 更新 ( No.65 )
日時: 2008/04/12 23:42
名前: タクト

ハヤテ記憶を失ってから大胆になったようなきがします。

2人の記憶が戻るときは来るんでしょうか?
そしてもう無事ですが始めらへんのヒナギクに何故妖怪がとりついていたのか
とても気になります。
頑張って下さい応援しています。
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 4/12 更新 ( No.66 )
日時: 2008/04/16 20:56
名前: ジュン
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=1747

更新です

たった1日で感想が4件も…

やはり読者の皆さんはほのぼの好き?

まぁそんなことよりレス返しへ!



★千景さんへ★

こんばんは!感想ありがとうございます♪

小説のことでは無いですけど高校の話へ

授業はまだきつくはないですね〜

でも課外が加わると大変そうです…(*_*;

まぁそんな状況でも頑張って更新はしますけどね♪

では!



★ライムさんへ★

こんばんは!感想ありがとうございます♪

いよいよ始まりましたよ〜隠れ2章!

始めから甘い雰囲気出しっ放しですね〜

でも呼び名には壁を感じる…(*_*;

『綾崎さん』と『桂さん』

………呼び名…変わると良いですね

では!



★北斗漆星さんへ★

こんばんは!感想ありがとうございます♪

やはりにやにやしてましたか〜

予想的中です!><

しかし今回の感想も良いですね〜

人を喜ばせるのが上手いお人だ!

って言うか期待、大大大って

どれだけプレッシャー掛けるんですか!><

今回は甘くないので勘弁ですよ!

では!



★タクトさんへ★

こんばんは!感想ありがとうございます♪

記憶が戻る時ですか〜…う〜ん…

来るべき時が来たら…って奴ですかね〜

まぁ今はこの調子で続きますので〜

あと狼の悪霊については………

またいつか…(ーー;)

では!



今回の一言・朝起きるのが苦手な自分にとって課外はいぢめ!

始まりはハヤヒナが部屋に着いたところからですね

では本編へどうぞ

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――










「ここが桂さんのお部屋ですか?」


「///はい…///」



部屋の前に着いたハヤヒナは傍から見たらラヴラヴモードで


ヒナギクの部屋に入って行った。


実際はラヴラヴじゃないんだけどね。


部屋へと入ったハヤテはヒナギクをベッドに


運び下ろし後、部屋を見渡した。



「桂さんの部屋って…あまり可愛い物系って少ないんですね。」


「///え?///」



周りを見渡していたハヤテがそっと呟いたのを


ヒナギクは聞き逃さなかった。



「いえ…女性の方の部屋ってヌイグルミとかが
置いてあるイメージがありましたので。」


「///変…ですか?…///」



そう言われたぐらいでテンション下がるヒナギクって一体…。



「いえいえ!…そんなことありませんよ!
何と言うんですかね…この部屋は…
えっと…真面目さが出てますね!」


「…真面目さ?」


「はい!…本棚にだってこんなに参考書が
入ってますし、整理が行き整ってますし!」



褒めるのはいいけど…何か地味だな…。



「………何か華が無いですね…。」


「そうですね!…華が無いですね!………あ…。」



つられて華が無いと言ってしまったハヤテ。


ヒナギクの表情が悲しそうに…(;;)



「そうですよね…私の部屋なんて可愛くないですよね…
ごめんなさい…こんな華の無い部屋に連れてきてしまって…。」



何やら自虐モ〜ド。



「あの…えっと…ヒナギク…さん?」



もちろん戸惑い気味なハヤテ君。


何か話題を探せ!


何かヒナギクが元気になるような話題を!!



「そ、そういえば桂さん!
桂さんは好きな人って居ますか!?」



何故!?


何故その話題!?


っーか今!?


タイミングそこ!?


まぢありえない…鈍感ハヤテ…。


KYな発言にはご注意を。



「え?………えぇ!?///」



もちろんヒナギクは吃驚です。


だって…気になりつつある人から


好きな人誰?…とか聞かれたらそりゃあ驚くよね。



「桂さんぐらいの年なら好きな人くらい居ますよね!
お節介かもしれませんけど恋のお手伝いしますよ?」


「///えっと…そんなこと…言われても………///」



その相手がハヤテなのだから戸惑いMAX!!


そんな事には気づきもしないハヤテは


華が無いと言ってしまった事を許してもらおうと必死のようだった。


ハヤテが必至になればなるほど


ヒナギクが戸惑い続けるのだ。



「その人はどんな人なんですか?
カッコイイ人なんですか?」



まだ居るとか言ってないよ…。



「///その…とっても優しい…方です…///」



うぉい!!


答えるのかよ!!


決断早いな!!


………叫び過ぎて疲れた…ちょっと休憩…(-。-)y-゜゜゜


あ…作者はタバコ吸いませんよ〜(^O^)/(笑)



「優しい人なんですか〜…いつからお好きに?」


「///ごく最近なんです…///」



今日だもんね…。


っーか何気に恋愛相談スタート?


しかも相談に乗っているハヤテが


好きなヒナギクが、ハヤテに相談している…。


何とも奇妙な…。



「ちなみにその人には好きな人って居るんでしょうか?」


「///それはちょっと…。
  そういえば綾崎さん…質問いいですか?///」


「何ですか?」


「///綾崎さんには…好きな人って居ますか?///」


「僕ですか?…僕は………いますよ。」



………何をどうツッコめばいいのやら…。


って言うかハヤテ…好きな人って?



「///い、居るんですか?///」


「はい…何も思い出せないのでよく分からないんですけど…
僕はその人の事をとても好きでした。
好きで好きで…世界一好きだったと思います。
僕の体が…そう言っているんです………タブン…。」



それって…もしかして………。



「そう…なんですか…。」



ハヤテに好きな人が居ると聞いて項垂れるヒナギク。


でも…もしかしたらハヤテの言っている人って実は………。



「でもまぁ…思い出せないので良く分からないんですけどね♪」



笑うハヤテに対してヒナギクはテンションがまた下がって行く。


ハヤテに好きな人が居ると知ったのがショックだったようだ。


ただでさえ戸惑いMAXだったヒナギクに


この攻撃はでかい…でか過ぎる…。


って言うか何かグダグダ感が漂う…。


ハヤテのKY発言のせいで…orz



「…そういえば桂さん…一つ質問してもいいですか?」



ハヤテはヒナギクのある部分を凝視しながら言った。


唐突に。



「…何ですか?」


「さっきから気になっていたんですけど…
それって婚約指輪…何ですか?」



そう言って見つめていた先…ヒナギクの指輪を指さした。



「これ?…これは………。」


「これは?」


「………指輪…。」



ヒュ〜〜〜〜………。



「………………。」


「………………。」


「…指輪ですね…。」


「…うん…。」


「………白けちゃいましたね…。」


「…うん…。」



突如場の空気が白けてしまった。


理由は一体何なのだろうか?


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

投稿します

内容が無い…

でも勘弁してくださいね…

高校生って忙しくて…

あ、言い訳ですね…ごめんなさい…

では!
[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください
Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 4/16 更新 ( No.67 )
日時: 2008/04/16 21:37
名前: ライム

こんにちは〜、ライムです。
更新お疲れ様です。

何気にハヤテがひどいなぁ〜
華がないって・・・

それにしてもいきなり好きな人を聞くなんてハヤテはKYですね〜
この恋愛相談は前にあった狼化ヒナギク見たいな感じですね〜
好きな人に恋愛相談をするなんて・・・
なんかハヤテはヒナギクのことを微妙に頭がというか体が覚えているのかな・・・?

それにしてもヒナギクはまだあの指輪をつけてたんですね・・・。
指輪については二人とも気づいても記憶がなくなる前のものですしね・・・
この先どうなるんでしょうね・・・?

あと報告です。
ヒナギクのセリフの
「………何か華が無いですねね…。」
のところですが、「ね」が1つ多いと思います。

高校で忙しいと思いますが、
この先も頑張ってください。
では〜
[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください
Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 4/16 更新 ( No.68 )
日時: 2008/04/21 01:35
名前: ジュン
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=1747

更新です

展開を考えるのが難しい今日の今頃です

どちらかと言うと甘い展開…ですけどね〜

まぁ無駄な話はこれくらいにして…

レス返しへ!



★ライムさんへ★

こんばんは!感想ありがとうございます♪

ヒナギクが狼化ヒナギクみたいですって?

ななな…何言ってるんですか〜

そんな事…あるわけ無いじゃないですか〜(汗)

はい…無駄に期待させてみました〜♪

慌てているのは特に意味はありませんので〜♪

………無駄に終わっちゃっいました…

では!



今回の一言・やる前から眠い(-_-)zzz

前回はヒナギクがいきなり黙り込んだまま終わっていましたね

ではその真相を暴きましょう!

では本編へどうぞ

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――










「たっだいま〜♪
ヒナちゃ〜ん!
ハヤテく〜ん!
帰ってきたわよ〜!」



午後6時。


ヒナ母が買い物から帰ってきた。


片手には大きな買い物袋を引っ提げていた。


買い物はしっかりとしていたようだ。


まぁそんなことは置いといて…


ヒナ母はある事に気付いた。


2人の………返事が無い!!



「ヒナちゃ〜ん?
ハヤテく〜ん?
居ないの〜?」



靴はあるので居ない訳では無いのだが…


再度名前を呼んでも返事はない。


荷物を運びながらリビングに移動したヒナ母は


ぽつんとソファーに座るハヤテを見つけた。


何か…沈んだオーラを放っている…。


しかも燃え尽くしたような…魂が抜けたような…


そんな顔をしていたハヤテだった。



「あらあらハヤテ君…どうしたの?
そんな顔をして…。
ヒナちゃんと何かあったの?」



ひとまず荷物をキッチンに置いてきたヒナ母は


ハヤテに近づいてそう尋ねた。



「…お母様…桂さんに…嫌われてしまいました…。」



悲しそうにそう言うハヤテ…どうやら


ただごとでは無さそう感じだ。


あの後何かあったのかな?



「一体何があったの?
ケンカでもしたの?」


「いえ…ケンカでは無いんですけど…
急に無視されちゃいまして…。
僕…どうしたらいいのか…。」



ため息を吐きながらハヤテはまた落ち込んだ。



「無視されたって…何かしない限り
ヒナちゃんが無視する事なんて
あり得ないはずなんだけどなぁ〜…。
もしかしてハヤテ君…。
ヒナちゃんが気にする事でも言った?」


「………例えば…どういう事ですか?…」


「ん〜と…例えば〜…胸が小さいとかかな?」



いや…母親がソレを言ったらダメだろ…。



「そんな事口が裂けても言いませんよ!
僕はただ…指に嵌めていた指輪が
婚約指輪かどうかを尋ねたら
急に無視されて…。」



またため息を吐くハヤテ。


ヒナ母は婚約指輪と言う言葉に反応していた。



「まぁ…今からヒナちゃんと話してみるから
そう落ち込まないでよ。
ハヤテ君は男の子でしょ?」


「………はい…。」



これは結構深いなぁ…。


ハヤテ…あまり気にするなよ…。


沈んだオーラを放っているハヤテを


そのままにしてヒナ母はヒナギクの部屋に向かった。



コンコン…。



「ヒナちゃ〜ん…私だから入ってもいい?」


「お母さん…入ってもいいよ…。」



扉の奥からそう聞こえてきたかと思うと直ぐに


部屋に入りこむヒナ母。


部屋に入ったヒナ母はベッドに


座り込んでいたヒナギクを見つけた。



「どうしたのヒナちゃん?
ハヤテ君…結構落ち込んでたわよ?」



座り込むヒナギクの隣に座ったヒナ母が話しかけた。


ヒナギクは…暗い顔をしていた。



「…お母さん…私には婚約者が…居るの?…」



始めにヒナギクはそう言った。


ヒナ母は…言いようのない顔をしていた。


何と言うか…流石はヒナ母って感じの顔…。



「(婚約者はハヤテ君って事知らないんだっけ………ニヤリ)
あ〜…婚約者ね〜…確かに居るわよ。」



居ると聞いてヒナギクの眉間がピクリと動いた。


それと同時に更に顔が暗くなってしまった。



「それは…以前の私が好きだった人って意味でもあるんですよね…。」


「まぁ…そうなるわね。(今もだけど)」


「それじゃあ…私は………。」



そこで会話が途絶えてしまったが


ヒナ母はヒナギクが何を考えているのかが分かった。


おそらく―――



「ヒナちゃん…婚約者が居るのに他の人を
好きになったらダメって思ってるでしょ?」



図星だったのか…ヒナギクは驚いた顔をした。


そして無言でそっと頷いた。



「だからハヤテ君と距離をとったのね?
ハヤテ君の事が好きだから。」


「私は別に綾崎さんの事………。」



やっぱり何でもはいはいとは言わないか…。


まぁ…ヒナ母に違うと言っても無意味な事だけどな。



「嘘を吐いちゃダメよヒナちゃん。
ハヤテ君Loveなんでしょ?」



一時無言だったヒナギクだが…観念したのか…


少しだけ赤くなりながら頷いた。


それにしてもこれまた奇妙な事になっている。


婚約者はハヤテなのにソレを知らない今のヒナギクは


ハヤテから距離をとっている。


何だかなぁ…ヒナ母が教えてやればいいのに…。



「まぁそんなに気にする事は無いわ。
実際は婚約何て大した事無いのよ。
特に…ヒナちゃんの今の状況ではね。」


「?」



意味が分からないヒナギク。


当然と言えば当然だけど…。



「とにかく!
ヒナちゃんは誰に恋をしてもОKだから
そうハヤテ君とも距離をとらなくていいのよ。
婚約者はいずれ知る時が来るんだから。」


「いずれって…お母さんは知ってるんでしょ?
婚約者の人…どうして…教えてくれないの?」



何かに縋る様に言うヒナギク。


もちろんそう言われたからって


バラすヒナ母では無いのだがな。



「秘密よ…ひ・み・つ♪」


「………………。」



記憶を失ったヒナギクが初めて


ヒナ母に嫌な目線を送っていた。


まぁ…何となく分かる気がするけど…。



「そんなに怖い顔をしないでよ♪
それよりヒナちゃんが無視しちゃったせいで
落ち込んでいるハヤテ君に何をすべきか…
ヒナちゃんなら分かっているわよね?」


「え?…綾崎さん…落ち込んでるの?」


「………始めにそう言ったわよ?」


「な…何で綾崎さんが?」



ヒナギクは何でハヤテが落ち込んでいるのかが


分からないようだった。



「ヒナちゃんに無視されて落ち込んだって事は…
もしかしてハヤテ君…ヒナちゃんの事が好きかもしれないわね♪」


「///えぇ!?///」


「相思相愛ってやつ?
羨ましいわね〜♪」



ヒナギクいじめ…始まったよ…。


いじめと言うより…からかいだな。



「///や、やめてよお母さん!
  そんなの分からないんだから!///」


「それじゃあハヤテ君に聞いて来ようか?
ヒナちゃんの事好きかどうか♪」


「///そ、そそそそんな事絶対にしないでよね!///」



何かいつものヒナギクの怒り方に似ているぞ。


似ているって表現はおかしいけど。



「はいはい…絶対に言わないわよ。」


「///絶対にだからね!
  言ったらダメなんだからね!!///」



いつになく強気なヒナギク。


素で怒る時は元のヒナギクだな。



「分かったってば…用心深いわね〜。」



ヒナ母相手ではそうなるよ…。



「///そ、それじゃあ…綾崎さんの所に行ってくる…///」


「あ…私も。」


「///…なんでついてくるの?///」


「夕食の準備。」



なんだかんだで最後は普通の返事をしたヒナ母なのだった。


その後は快進撃!!(?)


直ぐにヒナギクとハヤテは仲を取り戻した。


ついでにご馳走やらお風呂などの話も快進撃に


便乗してスルーで。Σ⊂(゜Д゜)<おいおい…


そして来たるは…就寝の時!!


多分…Bedtime!!


良し!…早速リビングへ。



「さてと…今日はもう寝るだけになったんだけど…
ハヤテ君を何処で寝かせましょうか。」



午後11時30分。


3人とも既にパジャマに着替えており


寝る準備は万全だ。



「あ…僕は別にどこでも…。」



このパターン…知ってるぞ…。



「ヒナちゃんのお部屋でも?」



ワンパターン…キターーーー!!!


え?…うるさい?…話を進めろ?


えぇそうですよ…どうせ作者何て…orz



「お、お母様!!…また何て事を言『///私はいいよ…///』



空耳?…じゃないよね。


今、ヒナギクは…何と言った?


私は…いいよ!?


あ…作者うるさいですね…orz



「か、桂さん…今…何て…。」



ヒナギクの言葉にハヤテは吃驚。


ヒナ母は心が躍っていた。


どうにかして2人を一緒に


しようと考えていた矢先に


ヒナギクからの許しの声。


これはもう喜ぶしかないヒナ母だ。



「ハヤテ君…女の子からのお誘いを…
まさか断るなんて事…しないわよね〜♪」



笑顔で言っているが皮肉たっぷりだ。


もちろんハヤテは慌てた。


流石のハヤテでもヒナギクの決意を


読み取れない程バカでは無い。


男の子と一緒に寝るなど…


相当な決意が必要だ。


相手が好きな人なら尚更だ。



「いや…あの…えっと…僕は…その………。」


「///…私と一緒何て…やっぱり嫌ですよね…
  ごめんなさい…気にしないでください…
  お休みなさい…///」



ハヤテが返事を濁していたせいでヒナギクは


そう告げるとハヤテが声を掛ける間もなく


逃げるように自室に戻って行った。


リビングに残されたハヤテとヒナ母。


特にハヤテの方は…ヤバかった。


ヒナ母に…ガンとばされている…。(汗)


こんなヒナ母は珍しい…。


大方ハヤテとヒナギクが一緒にならなかった事に


不満を持っているんだろうけど…。



「ハ〜ヤ〜テ〜く〜ん…。」


「は、はい!」


「ヒナちゃんの決意…知らなかったって事は言わせないわよ?」


「わ、分かってます!」


「それならどうして返事を濁したの?
ヒナちゃん…傷ついちゃったらどうするつもりなの?
ねぇ…ハヤテ君?」



静かなオーラに棘がある…。


ハヤテはその棘にチクチクと刺されている感じだった。



「そ、それを回避するには…どうすれば?」


「そんなの…決まっているじゃない…。」


「?」


「黙って部屋に入ってヒナちゃん抱きしめて寝る!」



一つ要らない言葉があると思うんだけど…。



「ちょっと待ってください…抱きしめるは必要無『甘いわよハヤテ君!』


「彼氏ならそのくらいやってあげないと可哀そうよ!」


「………いや…彼氏じゃありませんよ?」


「え?…あぁ…そうだったわね…。
とにかく…ヒナちゃんの部屋に行く。
後は自分で考えてね。」


「はい。」



ハヤテはヒナ母に一礼するとタタタッと


ヒナギクの部屋にへと向かって行った。


ヒナ母はと言うと…ニヤけていた。



「作戦通り〜♪」



だそうだ。


何が作戦通りかと言うと…


まぁ…簡単に言うとハメたのだ。


説明は難しいからスルーで。


一方ハヤテは…ヒナギクの部屋に突入していた。


何故かヒナ母の言うとおりに…。


ベッドに入って寝ようとしていたヒナギクは


吃驚とした表情でハヤテを見ていた。



「桂さん!…僕と一緒に寝ませんか?」



原作に近い雰囲気を持つハヤテの言動だ…。


これは…ハヤテがナギを誘拐しようとした時に酷似しているぞ。


まぁ…どうでもいいけど。



「///あ、綾崎さん!…どうしたの…急に…
  い…一緒に寝ようだ何て…。///」


「いえ…先ほどの桂さんの気持ちを
素直に受け止める事にしたんです。(一緒に寝る事)」


「///わ、私の気持ち?
  (私の気持ちって…す、好きだって事かな?)///」


「はい!…ですから一緒に寝ても宜しいですか?」



さっきから疑問なんだけど…


何で寝る寝ないの話なの?


仮にも健全な男女なのに…。


まぁ…真面目な2人には程遠いか…。



「///(一緒に寝ようって事は…綾崎さんも私の事…)///」



嬉しい妄想がヒナギクの頭の中を駆け巡る。


って言うか今日と言う終わりの最後にこの誤解とは…。



「///いいよ…///」


「本当ですか?…良かった…。」



ヒナギクの一言にホッとするハヤテ。


何か形式が違うだけで告白したような感じがするのは作者だけ?


まぁ…そう言う事でハヤテはヒナギクのベッドに入るのだが…


重大な事に今頃気づいてしまったハヤテ。



「(一緒に寝ようと言ったけど…寝た時の事を考えてなかった…。)」



こんなに可愛い&美人さんが隣に居るのだ。


緊張するのは当たり前である。


緊張を解そうとハヤテは瞑っていた瞼を開いた。


すると…反対側を向いていたヒナギクが


いつの間にかこちらを向き


ハヤテの方をじっと見つめていた。



「///あ…///」



偶然にも2人の目線が合ってしまった。


目線を逸らそうにもこう近くに居れば


目線など逸らせる事はできない。


かと言って今更反対側を向くのも失礼と言うものだ。


だから2人は見つめ合う事しかできなかったのだった。


それがどんなに恥ずかしい事か…分かったもんじゃない。


まぁ…寝るんだから目を瞑ればいいだけの事なんだけどね…。


そんな事も考えられないほどに緊張してるのかな?


まぁ…そんなこんなで数分間…ずっと見つめ合うのだった。


数分後…この緊張する場面を破ったのは―――



「///あの…綾崎さん…///」



ヒナギクだった。



「あ、はい…何ですか?」


「///あの…私たち…このままではいけないと思うんです…///」


「?…何の事ですか?」


「///その…呼び名の事で…///」


「呼び名…ですか?」



何かと思えば呼び名か…。


まぁ…確かに『綾崎さん』と『桂さん』はちょっとねぇ…。



「///はい…なので今度から私の事を…
  名前で呼んでもらえませんか?///」


「分かりました。
では僕もハヤテとお呼び下さいね。
ヒナギクさん♪」


「///は、はい…ハヤテ君…///」



うんうん…青春だねぇ…(ぇ



「あ…それともう一ついいですか?」


「///もう一つ…ですか?///」


「はい…できれば…その…敬語は
やめていただきたいんですけど…。」



………ハヤテだって敬語だよね…。



「///ど、どうしてですか?///」


「ヒナギクさんから普通に話してもらえる方が
僕は嬉しいんですよ♪」


「///(もっと仲良くなりたいって言う意味なのかな…
  他人行事だといつまでも仲良くなれないって言うから…
  きっとそうだよね…ハヤテ君)///」



これまた都合良く解釈しちゃったなぁ…。


まぁ…大方合ってるからいいんだけど…。



「///わ、分かった…今から普通に話すね…ハヤテ君…///」


「ありがとうございます♪」



こんなに至近距離からのスマイル0円の攻撃!!


いずれ寝るんだけどヒナギクは早めに眠りへと落ちて行った。



「あれ?…もう寝ちゃったのかな?」



違います…ハヤテが眠らせたのです。


まぁ…どちらでもいいか。



「寝顔もまた…素敵なんですね…。」



そう呟いた後…ハヤテもまた…眠りにへと落ちて行った。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

投稿します

って言うか気付いたらもう夜中…

急に眠気が…(-_-)zzz

今回は甘い要素があったかな…?

それは読者さんの感想に期待しましょう!

では!
[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください
Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 4/21 更新 ( No.69 )
日時: 2008/04/21 16:36
名前: 真司

とてもおもしろくそして、とっても甘かったです。


5日間まっていたかいがありました。
文章の量も結構あってとても楽しく・とても面白く
読ませてもらいました。

ジュンさんの小説をお気に入りに登録させて貰いましたので
できれば毎日読ませて貰おうと思います。

次をとても楽しみにしています頑張って下さい。
[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください
Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 4/21 更新 ( No.70 )
日時: 2008/04/21 19:44
名前: ライム

夜遅くお疲れ様です、ジュンさん。
更新楽しみにしてました。
甘い展開ですね〜

いきなりヒナ母登場ですね!
結構ヒナ母は好きなキャラなんです
ハヤテはちょっと無視されると嫌いになられたなんて考えるなんて
よっぽどヒナギクが好き?(笑

ヒナギクいじめ・・・新しい遊びですか?(笑
楽しそう(ぁ
ヒナ母と話してるときのヒナギクはいつものヒナギクそのものみたいですね
ところどころジュンさんの言葉が入ってるのも面白くていいと思います

ヒナ母はまたワンパターンに(笑
えぇっ!?そこでOKが出るとは!
しかしハヤテも幸せモノ(?)ですね

ついに呼び名が「ハヤテ君」「ヒナギクさん」になりましたね
そっちのほうがやっぱりいいかな〜って
スマイル0円ってすごい攻撃ですね(笑

この先もとても楽しみです!
頑張ってくださいね!
では〜
[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください
Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 4/21 更新 ( No.71 )
日時: 2008/04/24 00:05
名前: ジュン
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=1747

更新です

………はい、レス返しへ!



★真司さんへ★

こんばんは!感想ありがとうございます♪

何かお久しぶりな感じですね〜♪

実際にお久しぶり?…まぁいいか

え〜と…お気に入りに登録…ですか?

そこまでしていただくような作品では無いかと…(*_*;

でもありがとうございます♪

では!



★ライムさんへ★

こんばんは!感想ありがとうございます♪

毎回毎回感想お疲れ様です♪

とっても嬉しいですよ〜♪

さて…どこから話せばいいのやら…

とりあえず…ヒナギクいじめは楽しいです♪(ぇ

完璧会長をいじめられるのは数少ない人たちですが…

面白いようです♪

………内容がないよ〜(*_*;

はい…ダジャレです^^;

では!



今回の一言・もぉなんか…色々、散々…(ヒナギクの言葉)

前回は仲良くお寝んねで終わりましたね♪

今回は何と!………×××に行きます!

では本編へどうぞ

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――










「………うん…う〜ん………。」



部屋に鮮やかな朝日が射し込む中


ハヤテはゆっくりと目覚めた。



「ん〜………ん?」



光に目が慣れるまでじっとしていたハヤテは


何かがいつもと違う感覚を味わっていた。


誰かに…しがみ付かれている。


誰かって…もちろん決まってるけど。



「(こ、この状況…どうしよう…)」



慌ててもしがみ付かれているので


身動きが取れないハヤテ。


次第に目が光に慣れてきたので


瞼を開けたのだが…これまた問題が…。



「(か…顔が…こんなに近い…)」



目を瞑っていたので全く気付かなかったのだが…


ほんの直ぐ前にヒナギクの寝顔がハヤテを迎えた。


眠っていても可愛い顔は変わらない。


そんな当たり前の事は置いといて…


ハヤテは本当に困り果てていたのだった。



「(どうしよう…どうしよう…お母様に見つかりでもしたら…
 絶対に僕とヒナギクさん…いじられてしまう…。)」



困っていたのはソレかよ!Σ( ̄□ ̄)


まぁ…それは確かに困るけど…。


そんなこんなで悩んでいるハヤテに


更なる問題が振りかかる。


ヒナギクが…更に密着してきたのだ!


寝ているので自分の意思では無いのだろうけど…


あれ以上に密着したらどうなるか…分かる?


まぁ…ハヤテの心の声でも聞いてみましょうか。



「(ヒ、ヒナギクさんの…い…息が…)」



だそうです。


つまり…密着し過ぎてヒナギクの吐息が


ハヤテに当たっているようだ。


しかも…ヒナギクから良い匂いまでしてきた。


これが俗に言う女の子独特の甘い匂いってやつかな?


まぁいいや。


それよりハヤテ…ヒナギクの無意識攻撃に


本当に慌てています。


もぅこれ以上無いって言うぐらいに♪



「(この状況はきっと死亡フラグだ…
 やはりここはヒナギクさんから離れないと)」



そう決断した瞬間…ハヤテは両手をそっとヒナギクの手に回し


握っていたハヤテのパジャマから放れさせると


そっとベッドから抜け出した………と言う訳には行かなかった。


いつの間にかヒナギクがハヤテにまた、しがみ付いていた。


寝ているのに凄いなぁ…そんなにハヤテと一緒に居たいのか………。



「…ハヤテ…君………行っちゃ…ダメだ…よ…。」



ハヤテにも聞こえないくらいの寝言だったが…


全くもってヒナギクは凄いなぁ…。


こんなに好意を寄せられているというのに


ハヤテはヒナギクを必至で離れようとする。


そしてやっとの事でヒナギクの手を放すことに成功した。



「はぁ…やっぱりハヤテ君って純粋ね〜…。」


「!?」



ベッドからやっと抜け出せたハヤテに


残念そうな声が聞こえた。


もちろん唐突だったのでハヤテは吃驚だ。



「お…お母様…いつからそこに…。」



ヒナ母は部屋の扉の前に立ち


ハヤテ達をじっと見ていた。



「ん〜と…ハヤテ君が起きるちょっと前ぐらいからかな。」


「で、では…何のためにここへ?」


「もちろん決まってるじゃない♪
ネタ探しよ♪」



当たり前のようにそう言ったのだが…ネタ探しって…。



「ネタ?」


「そ♪…ヒナちゃんとハヤテ君を
からかうためのネタを探してたのよ♪」



だからって朝からヒナギクの部屋で2人を監視するなよ…。


ヒナ母の頭の中って…どうなっているのかイマイチ分からん…。



「まぁ…やってみた価値はあったわね。
ハヤテ君…ヒナちゃんにあんなに接近されて
とっても慌ててたもんね♪」


「え…あ、いや…それは…その………。」



冷や汗が流れ出すハヤテ。


それはそうだ。


ハヤテはヒナ母に見つからないようにと


急いでベッドから抜け出したのだ。


結局はヒナ母の方が一枚上手だったけど。



「ハヤテ君はヒナちゃんにしがみ付かれて大慌て。
ヒナちゃんは寝ぼけてハヤテ君に急接近。
朝から魅せつけてくれるわね〜♪」


「そ、そんなんじゃありませんよ!!」


「まぁどっちでもいいわ。
もう私からは逃げられない…。」



不敵に微笑みながらハヤテを見据えるヒナ母。


って言うか…逃げられないって…何者ですか?



「い…一体僕たちに…何をするつもりですか…?」


「別に何もしないわよ。
ただ一つ…ハヤテ君に頼み事があるの。」


「頼み事…ですか?」



緊張感漂う中…ヒナ母が口を開く。



「本当に簡単な事よ。
ただハヤテ君がヒナちゃんを
デートに誘ってくれるだけでいいのよ♪」


「………は?」



いきなりあの美人さんとデートしろだなんて…


イミ、ワッカリ〜マセ〜ンと言わんばかりのハヤテなのです。



「とぼけなくてもいいのよ♪
流石のハヤテ君でももぅ気付いてるでしょ♪」



楽しそうに言うヒナ母だが


ハヤテは何の事だか全然分かっていない。



「えっと…何の事ですか?
僕…何か気付いてない事があるんですか?」


「だからとぼけなくてもいいのに♪」


「………………。」



分からないので口を閉じておく他無いハヤテ。


ヒナ母はニヤニヤしていたのだが


ハヤテのその反応にニヤニヤ顔が消えて行った。



「………まさか…ヒナちゃんの決意の事…
理解して無かったの?」


「きちんと理解しましたよ!
一緒に寝る事を言う決意の事ですよね?」


「………表面上はそうだけど…。
え?…まさかハヤテ君…本当に気付いて無いの?」



もぅ呆れ顔になっているヒナ母。


ハヤテの鈍感さには驚かされるようだ。



「…はぁ…ハヤテ君…ちょっとリビングに来なさい…。」



そう告げるとヒナ母は先にヒナギクの部屋を出て行った。



「(ヒナギクさんの決意って…一緒に寝る事じゃなかったのかな…
 それじゃあ…決意って…何?)」



鈍感スキルは記憶が無くても変わらないんだね…。


首を捻りながらハヤテはヒナ母が待つリビングに向かった。


ハヤテがリビングに着くとヒナ母は腕を組みながら


ソファーに座っていた。



「そこに座って。」


「あ、はい。」



と言う事で向かい側に座ったハヤテ。


ヒナ母のいつもとは違う瞳に戸惑い気味だ。



「デートに誘ってと言う頼み事はひとまず置いておいて…。
ハヤテ君…ハヤテ君がやってる事って…女の子にとって
とっても辛いことだって事…自覚してくれる?」


「…え?」


「ハヤテ君だっておかしいとは思わないの?
女の子が男の子と一緒に寝るだなんて…。」



顔が少しマジなのでハヤテは何も言えない。


ハヤテはここまで言われたのに何も理解してないし…。



「確かにヒナちゃんは一緒に寝る為に決意はしたと思うわよ。
でもそれ以前に…どうして一緒に寝ようと思ったのか…分かるわよね?」


「…それは…その………。」



分からない…。


何で一緒に寝ようとしたのか?


…一人だと寒いから?


何て低レベルに物事を考えているハヤテ。


確かにハヤテがこれでは…決意したヒナギクは辛いな…。


まぁ…鈍感だからこそ幸いなこともあったけれど。



「…それじゃあ教えてあげるわ。
何でヒナちゃんが一緒に寝ようと思ったのか…
それはヒナちゃんがハヤテ君の事を大好きだからなのよ?」


「………へ?」


「だからぁ〜…ヒナちゃんはハヤテ君にIloveyouなの!
それに一緒に寝ようって言ったのは…まぁ…
形が違う告白みたいなものなのよ。
好きでも無い人と一緒に寝るなんて事…
普通に考えてあり得ないでしょ?
その時点で気付いてあげないとヒナちゃん…
可哀そうでしょ?…思い切って決意したのに
伝わっていませんでしたって…どんなに
惨めな気持ちになるか…ハヤテ君は理解できる?」


「………返す言葉もございません…。」



ヒナギクが自分の事を好きだと言う事より


その事に気付かなかった自分が情けなかった。


考え直せば簡単に分かる事だったのに…。


情けなくて仕方無いハヤテ君16歳。



「まぁ…ヒナちゃんの気持ちは理解できたみたいだから
いいけど…少しは物事をきちんと考えないとダメよ?」


「は、はい!」



ハヤテの元気いい声に満足したヒナ母は


いつもの…あの顔に戻った。


あの顔に………。



「ところでハヤテ君♪
これで私に大きな借りが出来たわよね♪」



いつもの…ニヤニヤ顔…。



「え…あ、そういう事に…なりますね…。」



ハヤテはこう言う事に関しては直ぐに気付いた。


ヒナ母の目線によって…悪寒が走るからだ。



「さっきは頼み事って言ったけど…強制ね♪
ヒナちゃんをデートに誘う…拒否権は無いからね♪」



こうなればヒナ母の天下だよ…。


ハヤテは冷や汗をタラリと掻く。



「で、でも…断られたら?」


「そんな事ある訳無いじゃない♪
好きな人からのデートのお誘いを
断る何て余程の理由が無いと
断らなくてよ♪」



うん…もっともだ。


それでもハヤテは腑に落ちないようだ。



「でも…デートだ何て…。」


「ヒナちゃんレベルの女の子は珍しいのよ?
なのに嫌だとでも言うの?」


「嫌じゃないですよ!
ただ…僕なんかがいいのかな〜って…。」



小心者め!!


こういうのが相手を辛くさせると


ヒナ母がさっき言ってたじゃないか!><



「周りを気にする人ほど愚かな者はいないわよ。
もっと自分に自信を持たないと!」


「そ、そうですよね!」


「と言う事でハヤテ君にもう一つ強制事項を加えるわね♪」


「え!?…何で『と言う事で』何ですか!?」


「気にしない気にしない♪
それに簡単な事だから。
デートの間、ヒナちゃんの
言う事はきちんとやる事!」



まぁ…簡単に言うと…


手を繋いでと言われたら手を繋ぎ


キスしてと言われたらキスをする


と言う感じかな。



「と言う事で私は残念な事に今から仕事に
行かないといけないからしっかりやるのよ〜♪」



最後はいつでも笑顔で去っていくヒナ母なのでした。


一方残されたハヤテは…デートお誘いの事に


ついて考え込んでいました。


そして場所は飛んでヒナギクの部屋へ。



「ヒナちゃん…起きて…ヒナちゃん。」


「ん…う〜ん………お母…さん?」



仕事に行ったと思ったら…ヒナギクの部屋に来ていたヒナ母。


ヒナギクの耳元で囁きながら起こしていた。



「ヒナちゃん…ハヤテ君の事大好き?」


「えぇ!?」



体を起こし、目を擦っていた手が止まった。


朝起きた挨拶が“おはよう”じゃなくて


“ハヤテ君の事大好き?”と言われたら


誰だって驚くよね…。



「///い…いきなり何?…///」


「ちょっと確認してみたんだけど…
その様子なら大大大好きのようね♪」


「///な!?…なななな何言ってるのよ!?///」


「ホントの事♪」


「///あぅ…///」



そう言われて言い返せない自分が居た。


だって本当に…大大大好きなんだから♪



「時にヒナちゃん…ビッグニュースがあるわよ。
何と今リビングでハヤテ君が………
ヒナちゃんをデートに誘おうと計画しちゃってるのよ♪」



あ…デートの事…バラしちゃうのね…。


サプライズにするかと思ったのに。


まぁ…多分ヒナ母の事だから…


バラしてヒナギクの驚く顔でも見たいんだろうけど…。



「///デ、デデデデ…デート!?
  ハ…ハヤテ君が…私と!?///」



案の定オロオロと驚いている。


それと同じぐらいに嬉しさに満ち溢れていた。


ヒナ母も満足そうに頷いた。



「そうよ♪
だからねヒナちゃん。
たくさんハヤテ君に甘えるのよ♪」


「///そ、そんな事できないよ!
  ハヤテ君と…デ、デートできるだけでも嬉しくて
  おかしくなりそうなのに…あ、甘えるだなんて…///」



本当は甘えたいんだろうけど…恥ずかしいようだ。


まぁ…どんなに凄い人でも女の子に変わりはないからな。



「別に好きな人に甘えて減るもんじゃないでしょ?
ただ自分の気持ちを素直に伝えればいいのよ♪」


「///…自分の…気持ち…///」


「そ♪…自分の気持ちは素直にね♪
…あ〜…そろそろ時間ね…。
それじゃあヒナちゃん。
デート頑張って来てね♪
キスぐらい奪ってくるのよ♪」


「///お、お母さん!!///」


「フフッ♪…それじゃあ行ってきます♪」



ハヤテの時と同じ…笑顔のままで


ヒナギクの部屋を出て行った。


…今更何だけど…


ハヤテとヒナギクって…付き合ってるの?


そこの所が曖昧だなぁ…まぁいいか♪


一時悶々としていたヒナギクだったが


意を決してリビングに向かった。


リビングにやってきたヒナギクを


ハヤテは真正面から迎えた。



「///あ、あの…ハヤテ君…///」


「あ…ヒナギクさん…。
おはよう…ございます。」


「///あ、うん…おはよう///」



やっぱりどこかぎこちない2人。


まぁ…ヒナ母からそれぞれ丸め込まれたんだから


仕方ないと言えば仕方ないんだけどね。


ハヤテとヒナギク…どう出る?



「あの…ヒナギクさん…お話したい事が
あるんですけど…いいでしょうか?」


「///うん…いいよ///」



と言う事でソファーに座るお2人さん。


関係無いけど2人ともパジャマ。



「いきなり本題に入りますけど…
今日僕と…その…遊園地にでも行きませんか?」



素直にデートとは言えないハヤテ。


まぁ…そんなに重要じゃないからいいけど。



「///うん♪…早く行きたいねデート♪///」


「そ、そうですね!
早く行きたいですね!
デ、デートに…。」



多分ヒナギクは緊張MAXだな。


自分からデート早く行きたい何て言う柄じゃないもん。


ヒナギクがそんなに嬉しそうに言うから


ハヤテも仕方無くデートに訂正してるし…。



「そ、それじゃあ…お母様が作ってくれた
朝ごはん…食べましょうか?」


「///そうだね!…お母さんのデートは美味しいもんね!///」



いやいや…緊張し過ぎだって…。


ほら…ハヤテも微かに笑ってるじゃないか。


とまぁそんなこんなでハヤテとヒナギク。


元・恋人…現・恋人(?)の2人は


遊園地へデートしに行くのだった♪


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

投稿します

いつもより早く更新させていただきました

理由は…あと数日後に学校行事で二泊三日の旅行に行くからです

その間更新出来ないので早めの更新なのです

多分次回の更新はもしかしたら五月になるかもしれません…(もしかしたらですよ?)

きっと暇になると思いますので次回予告を

次回は流れ通りにデートなのですが…

ここで予期せぬ人物に会い、ハヤヒナの関係が大きく揺れ動く!!

では感想待ってます!

では!

[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください
Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 4/24 更新 ( No.72 )
日時: 2008/04/24 13:48
名前: ドイル

ジュンさん、こんにちは。そして、始めまして。


僕はジュンさんに憧れて、小説を書き始めました。本当にジュンさんの小説はとっても面白


いです。とっても甘い展開を迎えたり、シリアスな展開を迎えたりして、とってもおもしろ


いです。読んでいると、ハヤテとヒナギクがドキドキしてる描写を読んでいると    


僕もドキドキしてきます。


これからも、面白い展開を楽しみにしています。
[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください
Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 4/24 更新 ( No.73 )
日時: 2008/04/24 20:27
名前: ライム

ジュンさんこんにちは〜。
早い更新ですね♪
毎日チェックしてますよ!(笑

なにぃぃぃ!
いきなりハヤテがなんかすごいことに(笑
ハヤテも結構鋭かったけど、ヒナ母にはかないませんでしたね(笑

ハヤテは今頃ヒナギクの気持ちに気づいたのか・・・
さすが鈍感!
強制事項・・・まぁここにはヒナ母の作戦でもあるのかな・・・?

いきなり朝の挨拶がアレって・・・(笑い
そしてヒナ母は言うこと言って逃げましたね

もう、そしてヒナギク緊張しすぎですね
お母さんのデートって(笑

次回はどうなるんだろう・・・
とても楽しみです
頑張ってくださいね!
最近・・・と(笑 を使う回数が増えたな・・・(←

では〜
[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください
Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 4/24 更新 ( No.74 )
日時: 2008/04/30 11:20
名前: ジュン
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=1747

更新です

早く皆さんに読んでもらえるように急ピッチで頑張ってます

なので早速レス返しへ!



★ドイルさんへ★

こんにちは!感想ありがとうございます♪

やっぱり不思議ですね〜

こんな自分を憧れてくれるなんて

良い人過ぎますね〜♪

期待落ちさせないように頑張ります!

ドイルさんも頑張ってくださいね♪

チェックしてますので!( ̄ー ̄)ニヤリ

では!



★ライムさんへ★

こんにちは!感想ありがとうございます♪

まずは強制事項について疑問があるんですよね?

これは…まぁ…ヒナ母の作戦ですね

詳しくは本編で分かるので言いませんが

一言だけ言うなら…ヒナ母の作戦に

無意味な事は無いと言う事です♪

そう言う事ですので!

では!



今回の一言・筋肉痛で…(ToT)

いよいよデートの開始

ですが!!

綾崎家の血は凄いのです…(いや、怖いのです…)

では本編へどうぞ

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――









「うわぁ〜♪…本当に来ちゃったね♪」


「そうですね♪」



遊園地にゲート前まで着いた2人は上機嫌だった。


緊張が取れたら上機嫌になるのかな?


…もしかしたら緊張し過ぎて少しおかしくなっちゃったのかも。(笑)


とまぁ冗談はこれくらいにしておいて…


早速2人はゲートに入場………しませんでした。



「///ハ、ハヤテ君…ちょっといいかな?///」



入場しようとするハヤテを呼び止めるヒナギク。


何故か頬が紅潮していたのは気のせいでは無いだろう。



「ん?…何ですか?」


「///えっとね…その…これって一応デ、デートだから…その…
  手…繋いでも…いい…かな?///」



おっ!


ヒナギクが勇気を出して手を繋ごうとしている。


きっとヒナ母が甘えるのよと言ったお陰だろうなぁ。



「(お母様からヒナギクさんのお願い事は
 きいてあげないといけないんでしたよね)
 もちろんいいですよ♪
 繋いだら放しませんからね♪」



おいおい…放さないって…。


どんだけLove×2になりたいんだよ。(*_*;



「///うん…絶対…だよ?///」



いいかよ!!Σ⊂( ̄□ ̄)


ヒナギクも大胆になったものだな…。


…元からかな?


まぁ…ヒナ母から言われた事が


響いたのに間違いなさそうだな。


とまぁそんなこんなでお2人さんは


少し照れながらもしっかりと手を


繋ぎながら入場ゲートへと向かって行ったのだった。


ゲートを通り過ぎた2人はまず、どこかで休憩することにした。


来る途中…気張り過ぎて、それだけで少し疲れてしまったからだ。


ゲートから少し歩いた所にベンチが空いていたので2人はそこに座った。



「あ、何か飲み物で買ってきますね♪」



そう言うとハヤテはベンチを立ちあがり


飲み物を買いに行こうとした…が、行けなかった。



「///放さないって…言ったよね…?///」



手を放そうとするハヤテの手をギュッと握るヒナギク。


位置的に自然と上目遣い+戸惑いで可愛さUP♪


一撃でハートを撃ち抜かれる攻撃ですよ〜♪



「いや、えっと…飲み物を買ってくる間だけですし。(汗)」



こんな顔をされたら流石のハヤテでも慌てるよね。


って言うか経った数分間離れるだけでも嫌がるヒナギク。


これを俗にベタ惚れと言うのだろうか?



「///…嘘吐き…///」



もぅこれはヤバい!!


これを見たやつは全員萌え死ぬぞ!(ぇ


それくらいに心がキュンと来るヒナギクの表情。


悲しそうなんだけれど…それがまたヤバいのです。


それにあの言葉…まさにコンボです!


コンボです!コンボです!!コンボです!!!


あ…うるさいですね。



「嘘吐き!?…あの…その…僕はただ…。」



オロオロ…オロオロ…。


ヒナギクのために飲み物を買って来ようとしただけの


ハヤテはあたふたと慌てています。


まさか嘘吐き呼ばわりされたのには驚いたようです。



「///…私の事…嫌いになっちゃったんでしょ…///」


「!?!?」



久しぶりに自虐的なヒナギクの登場。


この言葉にはハヤテも度肝を抜かれたようだ。



「(飲み物を買って来ようとしただけなのに…
 何でこんな話に…?)」



心の中で泣くハヤテ君なのでした。


そんなハヤテの手をヒナギクはそっと放した。



「///もぅいいよ…///」



いいって何!?


え!?…もしかして破局!?



「あの…ヒナギクさん?」


「///いいよもぅ…私は気にしてないから…///」



そう言うとヒナギクはベンチを立ちあがって


ゲートの方へと歩いて行く。


まさか帰るつもりか?


まさかの急展開…ハヤテ…どうする!?



「待ってください!…ヒナギクさん!!」



遠のいて行くヒナギクの背中を追いかけながらハヤテは言った。


それでもヒナギクは立ち止まってはくれない。


それほど離れていなかったのでハヤテは直ぐにヒナギクに追いつき


腕を掴んで自分の方へと向かせた………だけのはずだった。



「///ッ!!!///」



これは単なる偶然だった。


偶然にも…引っ張る強さが強すぎて


思った以上にヒナギクがハヤテの方に寄ってきた。


そしてハヤテとヒナギクの唇が…。(/∀\)キャ〜♪


………(/・∀\)チラッ…(/∀\)キャ〜♪(←これ作者(笑))



「///ッ!!…ご、ごめんなさい!!…わ、わざとじゃないんです!!///」



直ぐにヒナギクから離れるハヤテ。


偶然とはいえ、キスをしてしまったのだ。


流石のハヤテでもこれには赤面だ!


まぁ…ヒナギクには敵わないけどね♪( ̄ー ̄)ニヤリ



「///…う、うん…///」



半ば夢の世界と言った感じになっているヒナギクは


ポ〜ッとなりながらも頷いた。


しかしこれは…何とも言えぬ状況!!


先ほどの破局っぽい展開は何処かへ吹っ飛んだけど…


新たに微妙な空気が流れている。


展開の流れが全く読めない…ヤヴァイ空気…。


このままではラチがあかないじゃないかぁ…。


2人とも何も言えずに立ちつくす。


そんな空気は…ある人達によって…ぶち壊された。



























































「「ハヤテェーーーーッ!!!!」」



























































「え?」



どこからともなくハヤテの名を呼ぶ…2人の声。


聞こえてきた声の方を見たハヤテとヒナギク。


その瞬間…ハヤテが消えた…。



「///………え?///」



ヒナギクの隣に居たはずのハヤテが…消えた…。


否!!


本当は消えたのでは無い…ぶっ飛ばされただけ♪


ふとヒナギクは後ろへ振り返ってみると…居た。


20mぐらい離れた所に…ハヤテが2人組にいぢめられていた。


しかも…半端なく強い…。


ハヤテは訳が分からずに?を浮かべながらいぢめられていた。


ヒナギクは吃驚しながらハヤテの方へと駆け出した。


ヒナギクがハヤテの元に着いた時には、ハヤテは


この謎の2人組にねじ伏せられていた。


もちろんヒナギクは驚いた。


ねじ伏せられていた事にも驚いたが…それ以前に


驚く事が…って言うかツッコミ所がたくさんある!


第一にこの2人組…まだ子供!!…しかも女の子!!


…そんな事はあり得ないよなぁ…。


(−_⊂)ゴシゴシ…(・ω・)ジィー…。


再確認の結果………やっぱり子供で女の子!!!


しかもプリティ〜です!!


まぁ…それは置いといて…。


驚くべき最大の理由は…この2人の顔にあった。


この顔は…ハヤテとそっくりなのだ!!


ヒナギクは驚きつつも声を掛けようとした瞬間…


2人の目線がヒナギクを捉えた。



「(見られてるのって…私だよね…?)」



少し周りを見渡したがやはり2人の目線は


ヒナギクに集中している。


ハヤテを助けてあげたいけどこの2人組が


怖くて動けないヒナギク。


そうしているとこの2人組はハヤテを引きずりながら


ヒナギクの元へと歩いてきた。


そしてやはりヒナギクの前でピタリと止まった。



「貴女…もしかして桂ヒナギクちゃん?」



子供に“ちゃん”付けされるのも変な感じだが


それ以前にこのハヤテ似の子供がどうして


自分の名前を知っているのかが理解できなかった。



「そ、そうですけど…。」


「キャ〜〜♪…本物よ〜♪」


「可愛い〜♪…髪綺麗〜♪」



ヒナギクだと言う事を確信した2人は大喜びだった。


ヒナギクは益々戸惑うばかりだったけど…。



「あの…あなた達は一体…?」


「私たち?…ん〜と…どうする?…紗希。
ヒナちゃん、私たちの事知らないようだよ?」



“ヒナちゃん”になってるし…。



「そうね〜…ヒナちゃんに当ててもらう?」


「あ!…それいいね〜♪…そうしよっか♪
きっと間違えると思うけど♪」



勝手に話が進んでいくけど…まぁいいか。



「「それじゃあ質問…私たちはハヤテの何なのでしょ〜か?」」



クイズかよ…。


まぁ…別にヒナギクが答えるからいいけど。


そしてヒナギクは考えた。


体型や顔、ハヤテの事を知っている事から判断して…。



「もしかして…ハヤテ君の…妹さんですか?」


「やっぱり間違えちゃったか…。」


「え?」


「私たち…妹…では無いんだよね。」



“妹…では無い”と言う事は…まさか…。



「「私たちはハヤテの…姉!…なのよ♪」」



姉を強調するハヤ姉2人。



「ハヤテ君の…お姉さん…?」


「「そういう事♪」」



ヒナギクは信じられなかった…ハヤテに姉が居た以前に…


こんなにちっちゃなお姉ちゃんが居るのかと…。



「それで私の名前は“桂絢(かつらあや)”」


「私は“桂紗希(かつらさき)”」


「「同じ“桂”同士…仲良くしてね〜♪」」



突然現われて色々な事をカミングアウトしていくハヤ姉達。


この2人の出現で、ハヤヒナの関係は大きく揺れ動くのだった。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

投稿します

オリキャラ登場です!

簡単な説明で言うと…

見た目は子供!…力は怪物!!…その名は…桂姉妹!!!(ヒナ雪路では無いので)

詳しくはまた今度

結構間を開けてこんな内容で申し訳ないです…はい…

でも大丈夫!!

この2人とある人物が手を組めば…( ̄ー ̄)ニヤリ

では感想を待ってます!!

では!
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 4/30 更新 ( No.75 )
日時: 2008/04/30 13:28
名前: 北斗漆星

感想いっちばんのりー!!

どうも、騒がしくてすみません。北斗漆星です。


すみません、諸事情があって偉大なるジュン殿への感想を出来ずにいました。
いや、誠に申し訳ないです。

だから今回はびしばし書いちゃいますよー!!
覚悟してください!(ぁ


って、何だこれはーー!!

し、暫く見ない間にハヤテとヒナギクがほかほかなラブに包まれている!!(謎
というより、ジュン殿の描くヒナギクはやばいですね。
もう、上目遣い辺りから悶死寸前でした(ぇ

そんなヒナギクを前にしても理性が保てているハヤテには感服しますよ。
いや、流石鈍感だw(ぁ

しかし、最後に現れたのは謎の2人組み?!
小さい姉御が現れましたね。
まるで某漫画のプレート使いの師弟関係みたいですね(ぁ
一体、どういった展開が待っているのでしょうか……。

あー、今日も気になって久しぶりに寝ないで夜を明かしてしまいますかも(ぁ
ジュン殿、責任として次回も極上の奴お願いしますよ?w(ぁ

まぁ、そういってジュン殿には毎回やられていますがねw


なんかこんな感想ですみません。

次回ももちろん、楽しみに待っていますw
ぜひ、頑張ってください!
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 4/30 更新 ( No.76 )
日時: 2008/04/30 14:59
名前: ドイル

どうも、ジュンさんの大ファンである。ドイルです。


早速感想を


「///…嘘吐き…///」


いいですね。私も少し言われてみたいですね。



そして、ハヤテが止めようとしたら…そのまま




甘い、甘いですね。



これからも、こんな展開を期待しています。


それでは。
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 4/30 更新 ( No.77 )
日時: 2008/05/01 23:00
名前: ライム

夜の更新気づきませんでしたよ・・・
こんばんは、ジュンさん

ついにデートですね
それに手をつないで、恋人どうしですね!(笑
ハヤテも絶対はなさないなんて・・・

ハヤテは飲み物を買いに・・・行かない、というかいけない!
はなさないとは言ったけど・・・まさかここでも・・・
しかも「嘘吐き」ってもうサイコー(?)ですね(笑

そしてハヤテが行こうとするのを嫌いになったと勘違い・・・
ハヤテは間違えて(?)キスするなんて、すごいな(笑

新キャラ登場ですね!
桂姉妹か、ハヤテの姉たち。
この先どうなるんでしょうね・・・

これからも頑張ってください。
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 4/30 更新 ( No.78 )
日時: 2008/05/04 00:28
名前: ジュン
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=1747

更新です

GWに突入したことを祝って…乾杯♪(ぇ

冗談は置いといて…早速レスレスレス返しへ!



★北斗漆星さんへ★

こんばんは!感想ありがとうございます♪

今回もびしばしと書いてくれましたね〜

って言うか…ハヤテはともかく

何故北斗漆星さんが悶死寸前!?

自分…人殺してしまう所だったじゃないですか〜(笑)

まぁ…いいか♪(おい!)

そして…今回も極上の奴ですか?

いいでしょう…今回で必ずや北斗漆星さんを

悶死させてあげましょう!(ぃゃ…無理…)

………まぢ無理なので…(;一_一)

では!



★ドイルさんへ★

こんばんは!感想ありがとうございます♪

またまた…大ファンだ何て大袈裟な…(/∀\)キャ〜♪

照れつつもリス返し…じゃなくレス返しを!

嘘吐きと言われたいんですか?

いいでしょう…では自分が………え?…嫌だ?

そ、そんな…orz

とまぁ冗談は置いといて…

甘い展開がお望みなんですよね?

それでは今回の話に期待しても…いいかもしれないし

しないほうがいいかもしれませんよ♪

………しないでね?

では!



★ライムさんへ★

こんばんは!感想ありがとうございます♪

ついにデートに入りましたよ!

始めから手を繋いだりと良い雰囲気でしたね

途中から変な方向に進んでいますが…

今回の話では…きっと良い方向に進んでくれますよ♪(多分…)

ハヤ姉たちの登場でヒナギクが…!

では!



今回の一言・何か実力のある人たちから慕われている(?)のは何故?

今回は…ハヤ姉たちが大活躍(?)

ハヤヒナの関係が一変!!

では本編へどうぞ

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――









「桂絢さんと桂紗希さん…ですか。」



普通はハヤテの姉なのだから“綾崎”なのだが…


何か理由でもあるのかな?



「そだよ〜♪
私たちはこう見えても20歳!」


「ピチピチ過ぎて困っちゃうぅ〜♪」


「そ…そうですね…。」



ヒナギクは少し困惑しながらハヤ姉たちを見つめる。


どう見たって20歳には見えない…。


良くて…小学1年生と言ったところだ。


発育不足にも程がある。


その分可愛いのだけれど…。



「あ、あの!…お2人にお願いがあるんですけど…。」


「「ん?…何?」」


「その…そろそろハヤテ君を………。」



ヒナギクが心配そうに見つめるハヤテは…気絶していた。


あれだけの猛攻撃では仕方ないと言うものだけれど。



「「あ…忘れてた。」」



いやいや…弟だろ…。


忘れてやるなよ…。



「手加減…したよね?」


「そのつもりだけど…。」


「何で気絶してるの?」


「私に聞かないでよ。」


「これじゃあこのキャラ意味無いじゃん。」


「うんうん。」



気絶しているハヤテをツンツンと突きながら


ブツブツとやりとりを続けるハヤ姉たち。



「どうする?
今になって私たちの本性見せる?」


「う〜ん…これだけハデにやった後は…
信じてもらえないかもね。」


「でもやっぱり本性見せておく?
正直このキャラ…結構キツいんだよね。」


「そうね…。
この体であんなに元気丸出しは
キツいもんね…。」



どうやら結論が出たようだ。


本性を見せるようだが…。



「「ヒナちゃん。」」


「は…はい!」



急に声を掛けられたので思わず


声が大きくなってしまったヒナギク。



「「ごめんなさい!!」」


「…へ?」



いきなり大きく頭を下げるハヤ姉。


腰辺りまである青髪が地面に届きそうだった。


それはそうと…ヒナギクは腰を抜かしそうだった。


いきなり謝られたのだ。


それだけ吃驚したのだろうなぁ…。



「ど、どうしたんですか?
いきなり頭を下げるなんて…。」



吃驚しつつもきちんと質問するのだった。



「実はヒナちゃんに謝らなければならないんです。」



何で敬語?



「私たちはヒナちゃんに…嘘の私たちを見せていました。」



と言われてもヒナギクは?を出すだけ。


こんな事を言われて納得できる人はそうはいない。



「「本当にごめんなさい!!」」



再度頭を下げるハヤ姉。


ヒナギクはやはり…慌てるのだった。



「わ、分かりましたから頭を上げてください!」



分かってないんだけど…こう言わないといけないでしょ…。


って言うかハヤ姉たち…ますますハヤテに似てきたなぁ…。


ん?…ハヤテがハヤ姉に似てるんだっけ?


………まぁいいや。


それからは女同士の話と言うことで


作者…追い出されました…。(ToT)シクシク…


と言う事でハヤテが目覚めるまでワープ!!



























































「………ぐっ…う〜ん…うぅ………。」



何やら唸りながらお目覚めのハヤテ君です。



「あ…起きた?」


「ん…あ、はい…。」



まだ頭がクラクラするハヤテは何とか返事をする。


クラクラしている故に、ある事に気付かないハヤテなのである。


横たわっているハヤテは起き上がろうとしたが


誰かに止められた。



「無理しちゃダメよハヤテ君。
ゆっくり休んでて。」



優しく話しかけるヒナギク。


気付けばヒナギクはハヤテの手を握っていた。



「すいません…迷惑をかけて…。」



別にハヤテが迷惑を掛けた訳では…。


ん?…そういえばあのお2人は?



「自分をそう悪く言うもんじゃないわよ♪」



ヒナギクは明るい声でそう言った。


ハヤテの手を握っている逆の手で


ハヤテの頭をそっと撫でてあげるヒナギクだった。


だって…ベンチに座っている状態での膝枕。


ハヤテに色々としてやれる最高の展開なのです!


まぁ…ハヤテは頭がまだクラクラしているので


膝枕状態すら分かってないんですけどね。



「ヒナギクさんの手…
優しい感じがしますね。」


「…バカ。」



ほのぼの感溢れる雰囲気。


この落ち着いた感じがまた良い雰囲気を。


って言うかヒナギク…。


手を握っていたりと頭を撫でてあげたりと


大胆だなぁ…。


いつもなら真っ赤になってオロオロとするはずなのに…。


おまけに膝枕とは…。


何故こんなにも大胆に…?


大胆…って言うより優しい…のかな?


自分に正直になったとか…。



「「ヒナちゃ〜ん!
 ジュース買って来ましたよ〜!」」



遠くの方から走って来る2つの小さな人影。


その体に似合わぬ程に速いスピードで


こちらに近づいてくるのは…ハヤ姉たちだ。


しかも敬語…。



「あ…絢さん、紗希さん…ありがとうございます。」



あっという間にヒナギクたちの元にやってきたハヤ姉たちは


ジッとハヤテとヒナギクを見つめた。



「もうラブラブ何ですか?」


「ヒナちゃんはやる事が早いですね…。」



何か…年上が言うセリフでは無い感じが…。


もぅこうなったら大人びた子供にしか見えない…。


敬語を使っている時点で何かもぅ…。



「だから敬語はやめてくださいよ。
お姉さん達の方が年上なんですし。」



ヒナギクも敬語を使われているのには


遠慮を感じているらしい。



「ヒナギクさん…誰ですか?
この子たち…。」



先ほど誰かも分からずに気絶させられたので


実質ハヤ姉たちを見るのは初めてのハヤテ。


記憶が無いので初対面だった。



「ハヤテは記憶が無いんだよね?」


「実はね…私たちはハヤテのお姉ちゃんなんだよ♪」



流石にハヤテには敬語はしないか。


ハヤテは“姉”と言う言葉に一時フリーズしていた。



「姉って…僕の姉さん?」


「「そういう事♪」」



あどけなさが残るこの童顔では


絶対に妹に見られるだろうなぁ…。


ハヤテ自身も兄弟なら妹だと思ったに違いない。



「ハヤテ君のお姉さん…とってもいい人なんだよ♪」


「…でも先ほど襲いかかってきたのは…姉さんたち…ですよね?」


「「(ギクッ!)」」



一瞬、表情が変わったのを見逃さなかったハヤテ。


口を開こうとした瞬間…ヒナギクに遮られた。



「そ、そういえばジュース買ってきてくれたんですよね!」


「あ、そうでしたね!」


「はい!…どうぞ!」



ハヤテとヒナギクの分まで買ってきていたので


渡すハヤ姉たち。


ハヤテはそっと起き上がりながら受け取った。



「あれ?…ヒナギクさん…
髪、結んだんですか?」



起き上がった時、ふとヒナギクを見たハヤテは


ヒナギクがいつもとは違う事に気が付いたのだった。



「あ、うん…に、似合うかな…?///」



ヒナギクの新ヘアスタイル…それは…


ポニーテール!!



「はい♪…とってもお似合いですよ♪」


「///ありがとう♪///」



照れながらも嬉しさを隠しきれないヒナギクは


さり気無くハヤテの手を握るのだった。


それを見ていたハヤ姉たちは…穏やかな表情だった。



「私たち…お邪魔かな?」


「そうかもね♪」



でも嬉しそうなハヤ姉たちなのです。


ちなみにポニーテールを薦めたのはこのハヤ姉たちです。


流石は年上。


可愛さを高める知恵を持っているのです♪


そんなこんなでデートが再スタートとなった。


でも少しメンバーが変わって


ハヤヒナ+ハヤ姉たちでお送りします。


と言ってもハヤ姉たちは傍観者で


後ろから付いてくるだけだけど。



























































「ねぇハヤテ君…次はどれで遊ぶ?」



仲良く手を繋いだまま道を歩いているハヤヒナ。


………ラヴラヴな雰囲気です♪



「そうですね…絶叫系は…ダメなんですよね?」


「ダメ!!…高い場所だからダメ!!」



即座に断るヒナギク。


高所恐怖症に関わるので少し


まぢになるヒナギクでした。



「でしたらオバケ屋敷何かはどうですか?」


「オ…オバケ屋敷?」


「はい♪…ここのオバケ屋敷って
かなり怖いので有名なんですよね♪
パンフに書いてありました♪」


「こ…怖いの?」


「はい♪…僕は怖いの平気なんですが…
ヒナギクさんは平気ですよね?」


「え゛…。」



実はヒナギク…オバケとか…超苦手なんです。


腰抜かしてしまうんです。


ヤバいんです…ヤバいんです………でも…。



「も、もちろん平気よ!
怖いって言っても作りものだしね。」



ハヤテから大丈夫?と聞かれたら


大丈夫としか答える事が出来ない


ヒナギクさんなのです。



「ヒナギクさんが平気と言うなら大丈夫ですね♪」


「も、もちろんよ!」



内心嫌々だけど…断れないヒナギクなのです。


そんな事は知らずにハヤテはニコニコと


とんでもない事を言い放った。



「本物が出るから有名なんですよね〜♪」


「…え?」


「だから本物のオバケが出るらしいんですよ♪
それが目玉でもあるらしいんですよね♪」



いや…ニコニコとしながら言う事じゃないだろ…。


見ろよ…ヒナギク何か心の中で泣いてるよ。



「それじゃあ行きましょうか♪」


「…うぅ…。」



完全に嫌だったけれど…ハヤテが乗り気だったので


断れずにオバケ屋敷の中へと入って行った。


入った瞬間…真っ暗。


所々に灯る不気味な明かりが


いかにもオバケ屋敷と言う感じだった。


始めっからヒナギクは恐くて怖くて


無意識の内にハヤテの腕にしがみ付いちゃってます。


もぅ半泣き状態なのは言うまでも無い。



「へぇ〜…。
有名なだけはありますね。」



ハヤテはオバケ屋敷を満喫中だった。



「ね、ねぇハヤテ君…
早く出ましょうよ…。」


「何言ってるんですか?
このオバケ屋敷は500mに及ぶ
長距離コースなんですよ?」


「5…500…。」



聞いただけで気の遠くなりそうな距離だった。


まぁ…諦めるしかないな。



「気楽に行きましょうよ♪」


「うぅ…。」



仕方無く覚悟を決めるヒナギクに


忍び寄る影が…。



ベチャ…。



「(ゾクッ…)あ…あ…。」


「ん?…どうしました?」


「い、今…首に…何かが…。」



だけど振り返ってみても誰もいない。


見えるのは不気味な明かりのみ。



「多分何かの仕掛けですよ。
大丈夫ですよ♪」


「…う、うん…。」



更にハヤテにしがみ付いたと言う事は


言うまでも無い。



ガシッ!



「!?」



何者かに体を掴まれたヒナギクは


一瞬ハヤテから手を放してしまった。


するとどうだろうか…一瞬放しただけなのに…


目の前からハヤテが消えてしまった。


何者かに掴まれていたが今は既に解放されていたが…


1人。


この本物が出るかもしれないオバケ屋敷のど真ん中で…


1人。


作者だったら漏らしてしまうかも(ぇ



「ハ、ハヤテ君?…どこ?」



とりあえずハヤテを探すヒナギク。


だがいくら呼んでも返事は無い。


聞こえるのは…不気味な音だけだ。


止まっていても怖いだけなので


とりあえず進むことにしたのだが…


更なる恐怖がヒナギクを襲った。


井戸から這いずり出てくる首無しの女…。


天井からいくつも落ちてくる生首の数々…。


何もない壁から突然奇声を上げながら出てくる女性…。


有名なオバケ屋敷なだけあってリアリティが高い。


オバケが超苦手な人が1人でこんな所に居たら…


いつか…限界を超えてしまうだろう…。


そんな限界ギリギリのヒナギク…。



「あ…ヒナギクさん。」


「…え?」



振り返るとそこには…ハヤテがいた。



「あの…大丈夫でしたか?
その…僕がうわっ!!」



ハヤテが喋り終わるのを待たずに


ヒナギクはハヤテの胸に飛び込んでいた。



「ハヤテ君のばかぁ〜!!!」



限界ギリギリだったヒナギクは


安堵と共に何かが吹っ切れた。


子供のように大泣きしながら


強く強くハヤテに抱きついていた。


もぅ一生離さないと言わんばかりに…。


ハヤテは何も言わず…ただただ抱きしめ


優しく頭を撫でてあげるのだった。








































ちなみにハヤテとヒナギクをバラバラにした犯人は…ハヤ姉たちでしたとさ。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

投稿します

何故か長くなってしまいました…

眠いです…

感想待っていますのでよろしゅう頼んます!(←誰だよ…)

では!
[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください
Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 5/4 更新 ( No.79 )
日時: 2008/05/04 01:03
名前: ドイル

一番乗りだ。


いいですね〜。ヒナギクが怖がり、ハヤテが現れると迷わず抱きつく。強く、強く抱きつく



抱きつきながらも大泣き。そして、ハヤテは頭を撫でる。



いや〜ハヤテが羨ましいです。甘いですね〜



こんな展開を待っていました。ご馳走様です。


では、頑張ってください。



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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 5/4 更新 ( No.81 )
日時: 2008/05/05 11:08
名前: 北斗漆星

来ましたね、ジュン殿!
待ってましたよ!!

しかしハヤテの姉御さん、元気溌剌ですね。
女同士の話、その内容とは?
気になりますね…。

というより、ハヤテ。
膝枕は反則だぞ! 俺との約束はどうしたんだ?!
てかっ、ヒナギク、ポニーテールって……想像しただけで………(悶死

はぁはぁ、危なかったですわ…。

そしてお化け屋敷ですか。
いや、ヒナギク可愛いっすね。
姉御さんの仕業とも知らず、もうびくびく状態w
その前に、このお化け屋敷やば過ぎです……
リアルに首無し女などお化け屋敷といっても、誰だって失神ものですな(汗
そんな中でも落ち着いていられるハヤテって一体…。

もしかしてあやつも幽霊なのか?!(ぁ


と、いろいろと今回も楽しませていただきましたw

次回も楽しみにしています。
頑張ってくださいw
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 5/4 更新 ( No.82 )
日時: 2008/05/06 13:04
名前: ライム

昨日は時間がなかったので今日で・・・
こんにちは、ジュンさん

ハヤテの姉たち元気ですね〜
20歳ですか・・・それで小学生くらい・・・しかも1年生ですか、小さいですね(笑
桂『あや』と『さき』・・・これはあんまり関係ないかな?綾崎に・・・

そしていきなり謝りだすハヤテの姉たち・・・
ハヤテの姉たちが吐いていたとは何でしょうね・・・
これはまた後々わかると思いますが・・・

ハヤテが目覚めたら膝枕って幸せモノですね!
手を握られているし・・・

そして定番(?)のお化け屋敷ですか〜
ヒナギクは負けず嫌い(?)スキル発動で入っちゃいますが・・・
ていうかこのお化け屋敷怖すぎです(笑
生首とか・・・これじゃあ怖がるのも無理ないですね
ハヤテは平気ですが(笑

はぐれてさせたのはハヤテの姉たちでしたか・・・
でもそのおかげで最後いい感じに(笑

この先も楽しみです!
頑張ってください
では〜
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 5/4 更新 ( No.83 )
日時: 2008/05/08 00:09
名前: ジュン
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=1747

更新です

今回もまた沢山の感想が…

早速レス返しへ!



★ドイルさんへ★

こんにちは!感想ありがとうございます♪

ご馳走様って…何頂いちゃってるんですか!><

そんなに甘い養分を頂いてると…

糖尿病になっても知りませんよ?(笑)

意味不な事ばかり言ってすいません!

では!



★ジョンスミスさんへ★

こんにちは!感想ありがとうございます♪

キョ●…?

キョ●とは一体…何なのですか?

理解できなくてすいません!><

では!



★北斗漆星さんへ★

こんにちは!感想ありがとうござます♪

女同士の話…まぁ別に大した事じゃないですよ?

ただ単に男子に聞かれたくないだけの事…

例えるなら…どうやったらあの子に可愛く見られるかな〜

と言う感じのほのぼの的会話なのですよ♪

そしてポニーテール!

読み通りに悶死ですね♪

ちなみに自分のケータイの待ち受け…

ヒナギクポニーテール姿なのです♪

あ…関係無いですね…

そろそろ長くなってたきましたのでこの辺で…

では!



★ライムさんへ★

こんにちは!感想ありがとうございます♪

やっと…やっとハヤ姉の名前にツッコんでくれた方が…

そうです…ハヤ姉たちの名前を繋げて読むと

“あやさき”になるのです!!

まぁ…どうでもいいけど…

後、一つ疑問なんですけど…

>ハヤテの姉たちが吐いていたとは何でしょうね・・・

↑これってどういう意味何ですか?

“ハヤテの姉たちが吐いていたとは何でしょうね・・・”とは何でしょう…

では!



今回の一言・最近腕が落ちている…初心に戻らねば!

今回でデートは幕を閉じます

そして今回の話を引っ張ってくれるのはもちろんこの二人!

ハヤ姉シスターズなのです!

では本編へどうぞ

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――









「ヒナギクさん…そんなに怖いのがダメなら
言ってくれれば良かったのに…。」



オバケ屋敷を無事に脱出(?)する事が出来た


ハヤテとヒナギク。(後、ハヤ姉)


それで今は別のアトラクションに向かっているのだが…


ハヤテは少し苦笑いをしながらヒナギクを見つめていた。



「ぐすっ…そんな事言ったら…ハヤテ君に嫌われちゃうもん…。」



さきほどのように大泣きでは無かったが未だ目元は潤んでいた。


それにヒナギクはハヤテの腕に抱きついて決して離れようとはしない。


オバケ屋敷での体験がまだ引き摺っているようだった。



「だから嫌いに何かならないですって!
怖いものを怖いと言うだけで別れる
カップル何て聞いたことないですよ?」



ハヤテはそう言ってヒナギクを宥めるのだけれど


ヒナギクは、たまに出る自虐モードへと陥っていた。


って言うか…いつの間にカップルに?



「それじゃあ私がそうなるかもしれないもん…。」



これが本気でそう思っているのだからハヤテは困り果てる。


ハヤ姉たちがニヤニヤニコニコしながら


付いて来ていると言う事は言うまでも無い。



「ハヤテ…どうするかしら?」


「ずっと前から鈍感らしいし…見ものね。」



面白がっていると言う事は言うまでもないが…


本当に嬉しそうな…そんな穏やかな表情をしているのだった。


一方のハヤテはヒナギクをずっと宥めていた。



「だから嫌いにならないですし
別れるなんて事もありませんって!
それに…僕たちが別れる時は
ヒナギクさんからフラれた時だけなんですよ?」



何気なく言った言葉にヒナギクは大きく反応した。


潤んだ瞳でハヤテを見つめるヒナギクは可愛い事この上ない!


僅かな身長差で自然と上目遣い。


可愛いポニーテール姿でダブルパンチの可愛さを誇るヒナギクなのです!


とまぁ当たり前な事は置いといて…


ヒナギクは少し疑いを掛けるような顔でハヤテに問いかけた。



「ホントに?」


「本当ですよ。」


「ホントのホントに?」


「?…本当の本当ですよ。」



何度も聞いてくるヒナギクにハヤテは?を浮かべたが


その言葉に揺るぎはない。


ヒナギクは本当だと言われる度に顔に元気が戻っていった。



「それじゃあ…ずっとずっと…一緒に居てくれるんだよね?」


「もちろんですよ♪」



そういう事だったか…とハヤテは勝手に解釈していたのだが…


ヒナギクの読みはそれを更に一歩進んでいた。


ヒナギクは…結婚を通り越して一生涯レベルで話を考えていたのだ。


だって…ハヤテの言った事を言い換えれば


一生ヒナギクに付いて行きますと言っているようなものだからだった。



「絶対に…絶対にどこかに行っちゃダメだからね?」



念には念をと、ヒナギクは念押ししてハヤテに言った。


ヒナギクが壮大な考えを持っているとは知らないハヤテは


ニコニコとしながら答える。



「ヒナギクさんを置いてどこにも行きませんよ♪
それにもう放さないって約束しましたからね♪」



いちいち誤解するような言葉を…。


ヒナギクはもう放さないと言う言葉に微笑みを


零していたと言う事は言うまでも無い。



クイクイッ



誰かがハヤテの服を引っ張った。


もちろん引っ張ったのはこの人たち…ハヤ姉たちだった。



「お取り込み中悪いんだけど…抱っこして?」



いきなり近づいてきて抱っこしてと言われたハヤテは


きょとんとした表情を浮かべた。



「小さいと直ぐに疲れちゃうの。
ねぇ…抱っこして?」


「別にいいですけど…。」


「「ホント?…やった〜♪」」



と言う事で何故かハヤ姉2人を抱っこする羽目になったハヤテだった。


こうして見ると完璧に兄妹になるなぁ…。


実際は姉弟だとは誰も気付きはしないだろう。


そんなこんなでヒナギクも抱っこしてあげたりして


奇妙なデートは楽しく賑やかに幕を閉じたのだった。


空もそろそろ暗くなる始めた頃、四人は桂邸に帰る事になった。


何故四人かと言うと…ハヤ姉たちが泊まると言い出したからだった。


別に断る理由も無かったし、ハヤテのお姉さまなのでヒナギクは許可したのだった。



































「「「「ただいま〜。」」」」



と言う訳で帰ってきました。


四人揃ってのただいまです♪


その声に導かれるかのようにリビングから


ヒナ母がやってきた。



「お帰りなさ〜い♪
デートどうだった〜?」



ニヤニヤしながら出てきたヒナ母はハヤ姉たちを見た瞬間…


ピタッと動きが完全に止まった。



「「おば…じゃなくてお母様♪
 初めまして♪」」



危うく禁句を言いそうになったハヤ姉たちは直ぐに


言い直して愛想良く挨拶をした。



「………………。」



ヒナ母は完全に止まっていた。


すると…いきなり動き始めた!



「おばさんと言いそうになったのは口かなぁ〜?」



2人のほっぺたを摘まみながらヒナ母は


子供に言い聞かせるような口調でからかっていた。


きっとハヤテの妹たちと言う事で解釈したな…。



「「す、すみませんでしたぁ〜!」」



パタパタと抵抗するハヤ姉。


反応が幼過ぎるためヒナ母は面白がっていた。


一方のハヤテとヒナギクは少し戸惑い気味だったのは言うまでも無い。



「あの…お義母さん…。
その人たち…誰だか分かってる?」


「ん?…この顔を見れば誰だって分かるわよ♪
ハヤテ君の妹たちでしょ?…可愛いわね〜♪」



今度は頭を撫で撫でしながらヒナ母は嬉しそうに言う。


ハヤ姉たちは呆れ顔で苦笑いをしていた。



「その…違うんですよお母様…。
その人たちは…僕の姉さんたちなんですよ…。」


「やっぱりねぇ〜♪
ハヤテ君の………お姉ちゃん?」



撫で撫でしていた手がピタリと止まった。


ニコニコとした顔も保ったまま止まった。



「姉の絢です♪」


「同じく紗希です♪」



もぅこんな事は慣れた様子で明るく自己紹介するお2人なのです。


止まっていたヒナ母は次第に震え始めた。



「か…か…か………。」


「「?」」



ハヤテとヒナギクは“か”を連発するヒナ母に?を浮かべた。


一方のハヤ姉たちは笑顔から苦笑いに自然と変わった。


ヒナ母から発せられる異様なオーラでも感じ取ったのだろう。



「か…か…可愛い〜♪」


「「(やっぱりね…)」」



ガバッとハヤ姉2人に抱きつくヒナ母。


ハヤ姉たちはこうなる事が分かっていたようだ。


初対面でヒナ母の行動を予測できるとは…大した姉たちだ…。



「あの…お義母さん…。
そろそろリビングに行かない?」



興奮が治まらないようなのでヒナギクが助け舟を出した。


ヒナ母はハッとしたように2人から離れると


皆をリビングへと促した。


リビングへと移動した皆が目にしたものは…


とても美味しそうな料理の数々だった。


だけど流石に急遽やってきたハヤ姉たちの分までは無かった。



「絢ちゃんと紗希ちゃんの分が無いわね…。
どうしましょう…。」


「「いえ、お気遣いなく。
 食べなくても大丈夫なので♪」」



やっぱり大人だけあって遠慮をするハヤ姉。


でもそれを許さないのがハヤテとヒナギクだった。



「ダメですよそんな!
しっかりと栄養をとらないと!」


「そうですよ!
私の分を分けますのでしっかりと
食べてください!」



人に優しいっていいねぇ…。


何かこう…心にグッと来るね。



「大丈夫よ♪
2人前ぐらいわけないわ♪」



いつの間にかヒナ母は2人前の料理を持っていた。


そんなに早く特技持ってたのかよ…。


とまぁそんなこんなで早くもお食事展開へ!



















「「「「「いただきま〜す♪」」」」」



5人囲んでの食卓。


これは楽しい楽しい食卓になるはずだ♪


皆ヒナ母が作った料理を美味しそうに食べているのだが…


ヒナ母だけ食べずにニヤニヤしながら皆を見渡していた。


これだけニヤニヤされていたら気になるのが人の性だ。



「お母様?
一体何をそんなに見てらっしゃるんですか?」


「絢ちゃんと紗希ちゃんには悪いけど…
ハヤテ君とヒナちゃんに子供が
居たらこんな感じになるのかなぁ〜と思って♪」



それを聞いたヒナギクは耳まで真っ赤になり


ハヤ姉たちはクスクスと笑った。


ハヤテは何故か納得気味だった。(笑)



「ねぇ…いつ結婚するの?
早く孫が見たいんだけど♪」


「///やめてよお義母さん!!
  そんな恥ずかしい事言わないでよ!!///」



たまらずヒナギク、抵抗。


ハヤテ、苦笑い。


ハヤ姉、必至に笑いを堪えていた。


ヒナ母、ニヤニヤ。



「そんなに照れないの♪
…そういえば今日…キスした?」



話が飛ぶなぁ…。


いきなりキスかよ…。


まぁ…ヒナ母らしいと言えばそれまでだけど。


その事は置いといて…


ハヤテとヒナギクはしたけれど口を開くはずもない。


言えばいぢめられると分かっているからだ。



「「してましたよ♪」」


「///あ、絢さん!紗希さん!///」



ハヤ姉がバラしちゃったよ!><


って言うか見てたんだね…。(*_*;



「へぇ〜。
したんだぁ〜♪
しないとか言ってたくせに♪」



言ってたっけ?


まぁ…どっちでもいいけど…。


ヒナ母は嬉しそうに料理を食べ始めた。


ヒナギクは文句があったけどこれ以上言っても


ヒナ母の思うつぼなので引き下がる事にした。


それからやっと穏やかな食事になった。



「ねぇハヤテ。」


「ねぇヒナちゃん。」



同時にハヤ姉が2人に話しかけた。


ハヤテとヒナギクが2人を見ると笑顔でこう言った。



「「ア〜ンして♪」」


「「………はい?」」



2人同時に問い返した。


見た目はこれでも中は列記とした大人の女性。


その2人が…ア〜ンしてだと…。


綾崎家…恐るべし人材の塊だ…。



「いや…でも姉さん…はたちですよ?
そんな子供染みた真似しなくても…。」


「分かってないわねハヤテは…。
これはスキンシップ!
姉と弟の仲を深める大事な事なのよ?」



何その取って付けたような理屈は…。



「それじゃあ私は…何でですか?」


「ヒナちゃんはハヤテのお嫁さんになる人だから
スキンシップは重要何ですよ♪」


「///お、お嫁さん!?///」



ヒナ母はともかく…ハヤテの親族からそんな事を


言われると否定したくてもできない…。


赤くなるしかないのだった♪


ヒナ母は珍しく傍観者だった。


そんなこんなでハヤテとヒナギクは


仕方なくア〜ンをしてあげたのだった♪


ヒナ母から本当の親子みたいね♪と言われた時の


恥ずかしさはたまらなかっただろう…。


それ以上にこうなれたらいいなぁ…と言う


期待の方が大きかったのだけれど♪


ちなみにハヤ姉たちは本当に大満足のようだった。


料理の大半を食べさせてもらうほどにやみつきになっていた。


何がそんなに楽しいのかは本人たちでないと理解はできないだろう。


そんなこんなで楽しい楽しい食事が終わったのだった。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

投稿します

さり気無くハヤヒナの距離を縮めてくれる

ハヤ姉シスターズなのでした♪

次回はハヤ姉たちの……に迫りたいと思います!

感想待ってます♪

では!
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 5/8 更新 ( No.84 )
日時: 2008/05/08 18:50
名前: ドイル

再び一番乗り



いや〜いいですね。



ヒナ「絶対に…絶対にどこにも行っちゃダメだからね。」



このセリフいいですね。



映像がないのが残念。ぜひ、映像ありで見てみたい。




更に、ハヤ姉の



「ア〜ンして。」



これだと、親と娘にしか見えませんね。




でも、これはこれで

























































甘ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!!!!!





ジュンさん。これからも、甘い展開を期待しています。


では。

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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 5/8 更新 ( No.85 )
日時: 2008/05/08 22:54
名前: ライム

こんばんは、ジュンさん
前回の感想ですがミスでした・・・
正しくは
ハヤテの姉たちが吐いていたとは何でしょうね・・・

ハヤテの姉たちが吐いていた『嘘』とは何でしょうね・・・
でした・・・今度から感想も見直ししないと・・・

感想です


最初のヒナギクとハヤテのやり取りがとてもいいですね♪
ヒナギクはもう一生涯ハヤテといるつもりですか、早いですね(笑
ハヤテは「どこにも置いていかない」なんてそんなこと言ってるから勘違いされるんだ(笑

そしてハヤ姉たち、抱っこしてって、弟というか兄に頼んでるみたいですね
そしてヒナギクも抱っこしたり、書いてあるとおり兄弟に見えたり親と子に見えたりしますね(笑

家に帰ってからのヒナ母の反応がとってもいいですね〜♪
妹と勘違いしていましたが、姉とわかってもやっぱり可愛いんですね(笑
ご飯になってからもヒナ母大活躍(?)ですね(笑

ラスト、ハヤ姉たちのア〜ンによりみんなの仲がよくなり、
ハヤ姉の「ハヤテのお嫁さん」によりハヤテとヒナギクの距離が少し縮まってますね!

次回も楽しみにしています。
頑張ってくださいね♪(今回は♪を使ってみました。
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Re: 好きだ何て言わな ( No.86 )
日時: 2008/05/17 02:06
名前: ジョンスミス

どうもジョンスミスです
あー
キョ●分かりませんでしたか
すいません難しいネタ使って
涼●ハル●の●鬱のキャラです
ポニーテール萌えらしいんです
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 5/8 更新 ( No.87 )
日時: 2008/05/18 14:43
名前: ジュン
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=1747

更新です

サブが重くなったりと色々あって

更新が遅くなってスイマセン…m(_ _)m

では早速レス返しへ!



★ドイルさんへ★

こんばんは!感想ありがとうございます♪

もしこれが映像になったら…どうなるんでしょう?

悶え死ぬ人がでるかもしれませんね♪(もち冗談で♪)

そしてやっぱり凄いのがハヤ姉!

ア〜ンしてはとても好評で良かったです♪

ドイルさんもされてみては?(笑)

では!



★ライムさんへ★

こんばんは!感想ありがとうございます♪

ハヤ姉が吐いていた『嘘』ですか…

まぁそれは…キャラ作り…かな?

始めのキャラは嘘のキャラで

今が本当のキャラ…で意味分かりますかな?

それでは感想の方へ

う〜ん…何と言えば良いのやら…

とにかく…いい!!

書くやる気が出る内容で素晴らしいと思います!!

やっぱりこれは♪効果?(笑)

そろそろ引き際かな?

では!



★ジョンスミスさんへ★

こんばんは!感想ありがとうございます♪

涼●ハル●の●鬱ですか…

読まないんで分かりませんでした…

すいません!><

では!



今回の一言・風邪引いてキツイ…(;一_一)

前回に引き続きハヤ姉シスターズが目玉です♪

今回はハヤ姉の事実に迫ります!

衝撃とどよめきの事実…ご覧あれ

では本編へどうぞ

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――








「「………はい?」」



この冗談はやめてくださいと言わんばかりの


目つきと口調でハヤテとヒナギクはハヤ姉たちに


問い返していた。


あんなことを言われれば誰だって


問い返すのだけれど…。



「「だ〜か〜ら〜♪
 一緒にお風呂入ろ♪」」



本気で言ってるから驚きは果てしない…。


邪気の無い笑顔で言われると


頷くしかないのだが…流石にこれは


ダメ!!!


と言うしかないのである。


当然ハヤテとヒナギクも例外では無い。



「何言ってるんですか!?
無理に決まってるじゃないですか!!」


「///そ、そうですよ!!
  だ、だいたい何で四人一緒何ですか!?///」


「多い方が楽しいじゃない♪」


「背中流しっこだってできるし♪」



鬼の形相とは言い過ぎだが…それに近い表情の


ハヤテとヒナギクに怯むことなく


ハヤ姉たちは対応している。



「ならお母さんも一緒に「///話を複雑にしないで!!///」


「………ヒナちゃんのいじわる…。」



キッチンで夕食の片づけをしていた


ヒナ母が参戦………する前に撃沈された。(笑)


悲しくキッチンに戻って行きます。



「とにかく姉さん!
絶対にダメですからね!!」


「///絢さん、紗希さんのお願いでも
  こればかりはダメです!!///」



頑として譲らない2人にハヤ姉たちは何を考えついたのか…


ちょっと残念そうにしながらため息混じりで言った。



「「それならハヤテは諦める事にして…
 ヒナちゃんと一緒に入ってもらおうかな…。」」



それでも一緒に入るのかよ…。


まぁ…別にいいけど。



「な、何で私も一緒に?」


「「女同士では不満ですか?」」


「不満と言う訳では…。」



ヒナギクの心には曇りがあった。


本当にハヤ姉と一緒に入るのに不満はない。


むしろ仲良くなれるなら自分からお願いしたいくらいだ。


でも喜べないのには理由があった。


理由は………自分の自虐心にあった。


当然ハヤテは一緒に入ろうと言われたら


100%断るはずだ…『ハヤテのごとく』で


一番の健全男子と言われているハヤテだから


絶対に入らない!!


100円だけ賭けてもいいぞ!(笑)


とまぁその辺の話は置いといて…


ヒナギクは入らないと言われたのが


ハヤテに拒絶された気になっているのだ!


それはもちろん自分の被害妄想であり


ハヤテにとっては迷惑な話なのである。


こんな事で心が曇るなんてこと…


普通は無いんだけどなぁ…。



「ごゆっくりどうぞ♪」



ハヤテはハヤ姉たちから逃れる事が出来て


実に嬉しそうな顔でヒナギクに笑いかける。


ヒナギクにとっては悲しいことこの上ないのだが…。


被害妄想ではどうする事も出来ない!!


なので………放っておこう♪(おい)


とまぁそんなこんなで健全100%入浴タイムの始まりです!(苦笑)


ちなみにハヤテはヒナ母のお手伝いに必至です。


































「「ヒナちゃ〜ん!
 まだなの〜?」」


「今行きますよ。」



静かに風呂ドアを開けると水音と2人の話し声が


ヒナギクの耳に響き渡る。


浴槽に浸かるハヤ姉は見た目通りに


元気良くはしゃいでいた。


本当にハタチなのか問いたくなるぐらいに


元気で幼い雰囲気を漂わせる2人に


つい笑みを溢し、そっと2人の隣の


お湯に浸かった。



「そういえばヒナちゃん、ハヤテのこと
どのくらい好きなんですか?」



未だに敬語は直らないのです…。


って言うかいきなり恋バナかよ!


まぁ…いいのかな?



「えぇ!?…いきなり何ですか!?」



子供っぽい雰囲気から一気に追い詰められた


雰囲気に変わったのにヒナギクは対応できなかった。


いや…対応できたからこそ驚いたのかな?


………どっちでもいいや。



「姉としてはお嫁さんになるべき人が
どのくらい弟のことを好きか知っておくべきでしょ♪」


「///お、お嫁さん何かじゃ…///」



この手の話術に引っかかりやすいヒナギクなのです。



「まぁ…この様子を見れば言わなくても分かるんだけどね♪」


「///(カァ…)///」



絢にそう言われて更に赤く染まり上がる。


反応が分かりやすくて可愛いヒナギクなのです♪


あんまり質問するのもアレだから


ハヤ姉たちは質問をやめてあげることにした。


一時お湯に浸かっていると―――



「そろそろ体洗う?」


「そだね。」


「「ヒナちゃんは?」」


「あ…私はまだ…。」


「「そっか。」」



と言う事でハヤ姉たちは浴槽から静かに上がった。


ヒナギクは何気なく2人の小さな背中に目が行き


そして………我が目を疑った…。


見ては決していけないものを見てしまった気がするヒナギク。


小さな背中に似合わぬ…痛々しく大きな傷跡を…。



「絢さん…紗希さん…その傷跡は…。」


「「…これ?」」



元気に笑いながら体を洗っていた2人の顔が一瞬


ピクリッと引き攣ったのをヒナギクは見逃さなかった。



「…別に大したことないよ♪
単なる交通事故♪」


「え?…単なる交通事故?」


「そ♪…単なる交通事故♪」



この痛々しい傷跡を笑い飛ばすハヤ姉だが


何か…重大な秘密を隠しているに違いない。


ヒナギクはそう考えていた。


考えたところで、聞くほど野暮な事はしないけれど。



「「でもハヤテには言わないでね?」」


「え?」


「…本当はヒナちゃんにだって知られてたくなかったの…。」



多分一緒にお風呂入ろうと言った時


傷跡の事は忘れていたのだろう。


だから気付かれた時…顔が引き攣ったのだろうか…。



「幸いな事にハヤテはこの傷跡の事を忘れてる…。
なら知らないままの方が気が楽なの…。」



ヒナギクは納得した。


確かに姉がこんな大きな傷跡を持っているなんて


ハヤテが知ったらきっと………。


弟に心配を掛けたくない姉の優しい気持ち。


やっぱり大人なんだなぁ…と思い直すヒナギクだった。



「………って何か暗い!!
もっと明るく明るく!!」


「折角だからヒナちゃん背中流してあげるね♪」


「え?…あ、はい。」



数瞬前の雰囲気がウソのように満面の笑みで


ヒナギクを浴槽から上がらせる。


その後、風呂場からは何とも楽しそうな声が


ずっと聞こえていたそうな…。





























「「ハヤテ〜♪」」


「うわっ!?」



ソファーで寛いでいたうとうととしていた


ハヤテに後方から抱きつきタックル!


いきなり抱きつかれたハヤテは驚きの2文字です♪



「ね、姉さん!?
いきなり何ですか?」


「「上がったからお風呂入っていいよ♪」」



それを言うために抱きつきタックルかよ…。


やっぱり…子供っぽいんだね…。



「分かりましたから…降りてください。」


「「ヤダ♪」」



ハヤテがそう言っても離れてはくれないハヤ姉たち。


何かと世話がかかるお姉さまたちだ。



「絢さん、紗希さん…ハヤテ君も困ってますし…
そろそろ離れてあげても…。」



3人を見ながら苦笑いしていたヒナギクが口をはさんだ。


って言うか…居たんだ…。



「「ヒナちゃんがそういうなら…。」」



と言う事で離れてくれたハヤ姉たち。


ハヤテはホッと胸を撫で下ろし、ヒナギクにお礼を


言うとお風呂場へと向かって行った。


ちなみにヒナ母は自室に戻っていた。


とまぁそんなこんなでハヤテもお風呂から上がり


就寝の時がやってきた。

























「で…何で姉さんたちがここに居るんですか?」



ここはヒナギクの部屋のベッドの上。


現在このベッドには4人ほどが座っていた。


もちろんヒナギクのベッドなのでヒナギクが寝る。


ヒナギクのお願いでハヤテも一緒に寝る事になっていた。


………なのにそれ以外の人達…約2名がここで寝る気満々だった。



「「ここで寝るからに決まってるでしょ♪」」


「でも…絢さんと紗希さんのベッドは
別の部屋に用意してますし…。」


「「お気遣いなく♪
 ハヤテとヒナちゃんと
 一緒に寝るから♪」」



頑として譲る気はないらしい。


ニコニコしているが心は固いようです。



「…まぁ…僕は別にいいですけど…
ヒナギクさんはどうですか?」


「ハヤテ君がいいなら私もいいけど…。」


「「なら決定♪」」



結構強引な感じがするけど…まぁいいかな?


そんなこんなで4人はハヤテ、絢、紗希、ヒナギクの


順番で寝る事になった。


皆が寝始めてから数分後…ハヤ姉たちが静かに口を開いた。



「ねぇハヤテ…。」


「ねぇヒナちゃん…。」


「「ギュッ…って抱きしめて…。」」


「「…え?」」



突然の頼み2人は驚いた。


だけど何故か勝手に体が動いてそっと抱きしめる2人。


何故かはわからない。


だけど…何故だか抱き締めなければいけない気がしたのだ。



「「私たちね…ハヤテとヒナちゃんに会えて本当に良かった…。
 2人と一緒に過ごせて本当に楽しかった…。」」


「ね、姉さん?」


「ど、どうしたんですか?
お別れするみたいに聞こえますよ?」



静かに語り出したハヤ姉たちに


ハヤテとヒナギクは戸惑った。


まるでもう会えないような口ぶりだったからだ。



「「もぅ…時間だね…。」」



ハヤテとヒナギクを強く抱きしめていた


2人の腕から力が抜けて行く。


それと同時にハヤテヒナギクは急速に眠気が襲う。


ハヤ姉たちが何かをしたのだ。



「ね…姉…さん…何を…。」


「どうし…て…こんな…事を…。」



必至に眠気に耐える2人だけれど


次第に瞼が重くなっていく。



「「眠りに入れば私たちの事だけを
 完全に忘れるようになってるから…。」」



その言葉を耳にしたのを最後に…ハヤテとヒナギクは


静かに眠りへとついた…。


規則的な寝息を立てて眠る2人を見つめながら


絢と紗希は…そっと呟いた…。



「「会えて本当に良かったよ…。
 いつまでも…元気でね…。
 お父さん…お母さん…。」」



ハヤテとヒナギクの頬にそっとキスを


したのを最後に…絢と紗希は静かに部屋を出て行った。


その後、自室で寝ていたヒナ母にも何かを施し


記憶を消滅させた後…絢と紗希は…帰って行った…。


“未来”と言う…見果てぬ先の世界へ…。


そして…ハヤテとヒナギクは記憶が消え


全ては何もなかった事に…。


全ては幻と化した。


例え忘れても共に過ごしたあの日々は


心の何処かに覚え続けているだろう…。


幸せだった想いは消える事はないのだ。


これからも…ハヤテとヒナギクの幸せは続いて行くだろう。



















































しかし…魔の手は今…再び動き出した…。


















































―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

投稿します

頭がズキズキして書きたい事が上手く

まとまらない…。

とにかく…こういう事です

長らくお待たせしてこんな内容で申し訳ありません…

では!
[荒らし報告]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら報告してください
Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 5/18 更新 ( No.88 )
日時: 2008/05/19 22:17
名前: 真司

とても面白かったです。

まさかハヤテの姉達という設定が実は、娘だったなんて

それでは子供っぽくても仕方ないですよね。

ずっと待っていて1週間程たっても更新されなくて不安になってそれから毎日覗きにきてましたけど
(お気に入りに登録しといたのでサブ掲示板が開かなくても読めるんです。)

ただ更新が遅れただけのようでほっとしました。

次回も頑張って下さい。
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Re: 好きだ何て言わな ( No.89 )
日時: 2008/05/19 23:22
名前: ジョンスミス

あ・・今見直して思い出しました
挨拶を忘れてしまい申し訳ございません
こんばんわジョンスミスです
なんだか自称、ハヤテ姉の正体分かりました・・
でわでわまた今度!
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 5/18 更新 ( No.90 )
日時: 2008/05/20 14:51
名前: 自由形  

お久し振りです、自由形です。
まず、読み終わってすぐに発した一言を・・・。


何ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?
今度は何があるんじゃーーーーーーーーーーーー!(あっ、一言じゃなかった)

ここから、まともな感想です。
まさか・・・あの二人がハヤテとヒナギクの子だったなんて・・・。
しかしここで、わしの頭にある疑問が浮かんできました。
それは、『何故二人が過去のハヤテたちに会いにきたのか?』です。
ただ面白半分で会いに来ただけかもしれませんが、背中の傷とか別れ際のセリフがやたらと気になっています。
今、再び動き出した魔の手といい・・・(いい意味で)ジュンさんの脳内ワールドはどうなっているのですか?

では、衝撃を受けた頃にまた感想を書きにきます。
また今度!
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 5/18 更新 ( No.91 )
日時: 2008/05/21 22:43
名前: ライム

こんばんは、ジュンさん♪
感想褒めていただきありがとうございます
京都に言ってる間に更新が!!(笑

早速感想です

さすがハヤ姉、いきなりですね!(笑
それに4人で入ろうとしてるところにヒナ母も乱入・・・できなかった(笑
今回はヒナ母の出番少ないですね。結構好きです(笑

ハヤ姉達、「ハヤテの嫁」連発ですね、ヒナギクの反応が面白いです(笑
ハヤ姉達の「単なる交通事故」とはなんなのでしょう・・・この先わかると思いますが気になりますね・・・

やっぱり風呂の次は寝るんですね。
そして、そういうことだったんですね・・・
実は二人はハヤテたちの子供だったのですか・・・
終わり方がとても気になりますね・・・

続きがとっても楽しみです♪
これからも頑張って下さい!
では〜

追記です
20000Hitおめでとうございます!
1話元に戻ってよかったですね♪
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 5/18 更新 ( No.92 )
日時: 2008/05/25 17:05
名前:

あの〜僕、この小説最初の部分コピーしてるんで貼ります・・・勝手にコピーしてすみませんでした


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「ハヤテ君!…ずっと前からハヤテ君の事が好きでした!
私と…付き合って下さい!…お願いします!!」

情熱に満ちた告白をしたヒナギク。
ここは白皇学院の生徒会室。
外は太陽が沈みかけ、生徒会室の中は電気を付けていなかったために薄暗かった。
そしてそんな生徒会室に居るのはヒナギクと………いや、ヒナギク…だけ?

「…う〜ん…何か男の子っぽいかなぁ…。」

そういうとヒナギクは軽く咳払いをし、深呼吸をした後、口を開いた。

「初めに言っておくけど…ハヤテ君の事何て好きじゃないんだからね!
付き合う人が居なくて可哀そうだから仕方なく付き合ってあげるんだからね!
勘違いしないでよね!」

先ほどとは一変しての発言…。
一体一人で何をしているのだろうか?

「…男の子ってこんな釣れない態度が好きなのかなぁ…。
いや…ここはやっぱり乙女チックかな…。」

また少し悩みこんでいるヒナギク。
ハッ!Σ( ̄□ ̄)!
まさか!Σ( ̄□ ̄)!!

「あの…ハヤテ君…あの…その…えっとね…
わ、私と…その…つ…付き合って…くださ…い…。」

もじもじとしながら上目遣いで誰も居ない前を見つめているヒナギク。
読者の皆さんはヒナギクが何をしているのかお分かりですか?
分かりますよね…ヒナギクは今、生徒会室で一生懸命に告白の練習中なのです。
だがヒナギクは告白が初めてなので色々なパターンを練習しているのだが…
いや…もうここは優しく見守ってあげよう…その方が面白いからね( ̄ー ̄)ニヤリ

「…しおらしくやってみたつもり何だけど…何か私に合ってないわね…。」

また何かを悩みこんだが直ぐに諦め、しょんぼりとなってしまった。
しょんぼりしていたヒナギクはふと気付いた…辺りが真っ暗な事に。
暗くなっていた事にさえ気付かなかったとは…そこまでハヤテに夢中なのかな?

「………はぁ…帰ろう…。」

しょんぼりとした雰囲気を漂わせながら鞄を持ち、扉の方へと歩いて行った。
しかしまぁ…恋は人を変えると言うが…ヒナギクは悪い方向に変わってしまったようだ。
悪いと言っても悪の方の悪いでは無く…ん〜と…情緒不安定…かな?

「………ん?」

気のせいか…今扉の前で何かが動いたような気配を感じた。
いや…気のせいだろう…もし誰か居て、先ほどの話を
聞かれていたら恥ずかしさの極みものである。
だが…実際にそこには一人誰か居た。
暗くてよく見えないが…どうやら男の子の格好だ。
一体誰よ…と思いながらヒナギクは扉の前に立っているその人物に恐る恐る近づいた。

「あ…やっと終わりましたか?…ヒナギクさん。」

「なっ!?…ハ…ハ…ハヤ…ハヤテ君!?」

読者の方々は予想出来ていたと思うが
ヒナギクの方は全く予想すらしていなかったのだ。
混乱スピードは急上昇中であるのは言うまでもない。
ついでに体の火照り具合も急上昇だ!(・ω<)b

「///ど…どうしてハヤテ君がここに居るのよ!///」

「え…いや…その…ここの所ヒナギクさんずっと一人で

帰っているようですので今日は一緒に帰ろうかなと思いまして…。」

「///だから何でここに居るのかを訊いてるのよ!///」

「あ、それはですね…下で待っていたんですけど中々降りて来ないので
心配で来てみたんですけど…お取り込み中でしたのでここで
終わるまで待ってたんですけど…いけなかったでしょうか?」

ハヤテは生徒会室に無断で入った事を怒られるのかと思い

少し怯えていたがヒナギクの視点はそれには行ってなかった。

「///お取り込み中ってまさか…今までの話全部…聞いてたの…?///」

「え?…何がです?」

「///そ…それはその…私が…その…ハヤテ君の事を…如何とかって…///」

「あ、大丈夫ですよヒナギクさん。
男の子っぽくて情熱過ぎる告白のやり方や
ツンツン過ぎるツンデレの告白のやり方。
度が過ぎていましたけどとてもしおらしい告白のやり方ぐらいしか
聞いてませんから♪」

いや…ハヤテ…それ全部だから(汗)

「///な…な………///」

口を少しパクパクさせながらヒナギクは必至に冷静になろうとしていた。
結果はどうあれヒナギクはハヤテに告白してしまったのだ。
恋する乙女の告白がまさかこんな衝撃的なやり方になるなど思わなかったのだろう。
それからヒナギクが気を失うのにそんなに時間は掛からなかった。
ドサッ……。

「!?…ヒナギクさん!?…どうしたんですか!?…ヒナギクさん!!」

「………んっ………。」

ヒナギクは目覚めた。
いや…起きただけと言った方が適切なのだろうか…とにかくヒナギクは目覚めた。
ヒナギクが目覚めて初めに感じた感覚が誰かに抱きかかえられていると言う事だった。
あんなに緊張していた時に気を失ったせいか…頭が虚ろになっているため
上手く物事を思い出せない。

「あ…ヒナギクさん!…全然起きなったから心配していたんですよ!」

「ハヤテ…君?…どうしてハヤテ君…が?」

「どうしてって…生徒会室で会っていたじゃないですか?
忘れたんですか?」

「生徒会室?…ハヤテ君…生徒会室…ハヤテ君…生徒…会室…ハヤ…テ…君………っ!!」

その瞬間、ヒナギクははっきりと思いだした。
それと同時に今の状況にも気付く事が出来た。
今の状況は…今のヒナギクにとってとても耐えがたいものだった。
何故なら…ハヤテにお姫様抱っこされてしまっているのだから!( ̄ー ̄)ニヤリ

「///ちょっ!…何してんのよ!…早く下ろしないよ!///」

「あ!…ちょっと!…暴れないでください!!…下ろしますから!!」

逃れようとするヒナギクを下ろしてあげると何故か逃げようとした。
だがふらつく足取りだったので―――。

「……あっ。」

「っ!…危ない!!」

倒れたと思った瞬間…ヒナギクの体はハヤテの腕の中に見事に納まっていた。
どうなったかと言うと…ヒナギクが倒れる寸での所でハヤテが自分の方に引き寄せて
倒れるのを阻止できた…と言う流れだったのだがヒナギクの頭の中には
ただ引き寄せられて抱き締められたと言う認識しか入って来なかった。

「///ハ…ハヤテ君?///」

「もぅヒナギクさん…無茶しないでくださいよ…。」

「///あ、あの…ハヤテ君…///」

「ヒナギクさんにもしもの事があったらどうするんですか…。」

「///あの…ハヤテ君…く、苦しい…///」

「え?…あ…ご、ごめんなさい!…つい…。」

ハヤテはそう言うと自分のしている行為に気づき、慌ててヒナギクから離れようとした…が
ヒナギクはハヤテを逃すまいとハヤテの服をしっかりと握っていた。

「///は、離れちゃ…嫌…。///」

「あ…はい…。」

もうこのお二人さんは何なの?…と、ニヤけた野次馬が冷やかしそうなほどに
良い雰囲気を出しているではありませんか( ̄ー ̄)ニヤニヤ

「///………あ…///」

先ほどのやり取りから数分後…ヒナギクがいきなり声を漏らした。

「どうしました?」

「///分かんない…けど…腰が抜けて…歩けない…///」

「え?…腰が抜けたって…何でですか?」

「///そんなの知らないわよ…だけど腰が抜けてるの…どうしよう…///」

「どうするも何も…こうする他に方法は無いんじゃないですか?」

そう言ってひょいっとヒナギクをお姫様抱っこ形態を作り上げたハヤテ。
ヒナギクは更に赤くなりながら抗議はしたものの満更でないご様子だ。
そうして2人は桂邸へと向かって行ったのだった。
そしてこれからが…ハヤテとヒナギクの壮大な恋物語のスタートなのだった。

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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 5/18 更新 ( No.93 )
日時: 2008/05/25 21:30
名前: ジュン
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=1747

更新です

最近更新が滞っているジュンです(苦笑)

ですが大丈夫!

無事テストを終えましたので更新時間が取れます!

今回は番外編と言う事ではりきっていきます!

でもその前にレス返し〜♪



★真司さんへ★

こんばんは!感想ありがとうございます♪

…って言うか毎日チェックしてるんですか?

一度更新したら2、3日は更新するほどの

時間がありませんので毎日チェックしなくても

よろしいと思いますよ?

それに…期待されてるみたいで緊張しますし(汗)

では!



★ジョンスミスさんへ★

こんばんは!感想ありがとうございます♪

………う〜ん…レス返しできない…

ここで一句!

内容が無いよ〜!><

………ヒュ〜

では!




★自由形さんへ★

お久しぶりです!感想ありがとうございます♪

本当に久しいですね〜…2ヶ月振りですかな?

衝撃を受けた時だけ現れる(自称)幻の読者さん

と言う事は今回はかなりの衝撃話!?

…まぁそれは置いといて…

疑問『何故二人が過去のハヤテたちに会いにきたのか?』でしたね

これは今回明らかになるのです!

自分の脳内ワールドでは…ストーリー構成にフル活動です(笑)

では!



★ライムさんへ★

こんばんは!感想ありがとうございます♪

今回の感想でライムさんの事が一つ分かりました

それは…ヒナ母大好き!!

ピチピチですからね〜♪…でも一つだけ注意してください!

今回、番外編のヒナ母は…今までのヒナ母よりも…ぶっちゃけ老けてます

すでにピチピチは引退しております!

あの性格は変わりませんけど…

って…何気にネタばらし!?

いかんいかん…ネタばらしはいかん

と言う事なので終わります(無理矢理)

では!



★迅さんへ★

こんばんは!コピーありがとうございます♪

いや〜…救世主ですね〜♪

まさか誰かがコピーしてくれているとは

思っていませんでしたから感激です!

自分…ポケ〜ッとしてますので

非常に助かっております!

勝手にコピーしてくださってありがとうです!

では!



今回の一言・めっちゃ増量版でお楽しみください!

今回は番外編!!

『絢と紗希の過去と未来』です

前回の追記に間違えたの載せちゃいました

でもぶっちゃけ題名はそれほど重要では

無いので無視してもらっても構いません(笑)

では本編へどうぞ

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――










「帰ってきたわね…。」


「そうね…。」



“過去”と言う遠い場所から帰ってきた2人は


今、2人の自宅である桂邸の庭に立っていた。


ほんの少し前までは過去の世界に居たとは


到底信じられないが…これが現実なのだ。



「あ…体…元に戻ってる。」


「え?…あ、ホント。」



2人は自分の体を隅々まで再確認した。


あの小学一年生並の体つきが今では


魅力ある大人の体つきへと変貌を遂げていた。


理由は不明だが…どうやらタイムスリップした時に


体が変異して小さくなっていたようだ。


まぁ…それはそうとしても…大きくなっても


ペッタンコなのには変わりはなかった。


流石はヒナギクの子と言ったところだ。



「お帰りなさい…絢ちゃん、紗希ちゃん。」



リビングの窓から優しく微笑みかけながら


2人を呼ぶこの老いた女性はあの…ヒナ母である。



「「お婆ちゃん!」」



2人はヒナ母を見るやいなや


直ぐにヒナ母の元に駆け寄った。



「「お婆ちゃん!…私たちね!…ちゃんと―――」」



ハタチなのにも関わらず子供っぽく


話しだそうとする絢と紗希をヒナ母は静かに黙らせた。



「お話するのはまず…お父さんとお母さんに
帰ってきた報告をしてからにしましょう。」


「「…うん。」」



ヒナ母に促されながら2人は家の中へと入り


ある一室へと足を運んだ。



「「ただいま…お父さん…お母さん。」」



2人は正座をし、両手を合わせ瞳を閉じながら呟いた。


そんな2人を…微笑んでいるハヤテとヒナギクの遺影が見つめていた。


ハヤテとヒナギクの遺影に黙とうを捧げる絢と紗希の


背中を物静かに見つめていたヒナ母はもう何度も


思い返してきたことを思い出していた。


絢と紗希が成長する度に無意識に思い出してしまうのである。


ハヤテとヒナギクが亡くなった“あの日”のことを…。











………………………………………………











………………………………











………………






























「ほらハヤテ君!
早くしないと置いて行くわよ!」


「ちょっ…ちょっと待って下さいってばぁ〜!」



急いで靴を履き終えるとハヤテは玄関を飛び出した。


玄関の外にはヒナギクとヒナ母、それにハヤテとヒナギクの


初めてにして双子の絢と紗希が2人に


抱っこされたままの状態でハヤテを出迎えた。


今日は1日ポカポカの散歩日和!


なので家族総出(何故かヒナ母まで)でお散歩に行くところなのです!


ちなみにハヤテとヒナギクは18歳で結婚して


19歳で絢と紗希を産んでます。


そして現在2人ともハタチ!


まだまだ不安なところもあるので


ヒナギクのご両親と一緒に暮らしているのです。


まぁ…ひとまずそのことは置いておこう。



「もぅ…頼りないパパで困りまちゅねぇ〜。」



ヒナギクが抱っこしていた紗希にそう話しかけながら


チラッとハヤテを意地悪そうな顔つきで見つめる。


ハヤテはちょっとだけ苦笑いを浮かべ、ハハハ…と苦笑していた。



「ヒナちゃんが赤ちゃん言葉って…似合わないわよ?」



ここをツッコまれたら誰でも痛い。


ヒナギクは顔を赤くしながらヒナ母をキッと睨みつける。



「///う、うるさいわね!
  別に似合わなくてもいいじゃない!///」


「でもあのヒナちゃんが赤ちゃん言葉をねぇ…。」



挑むような…それとも楽しむかのような瞳で


挑発的にそう言うと、案の定ヒナギクはピキッ…ときたようだ。


またいつものヒナ母が受け流す形の言い争いが始まろうとした矢先


それを妨げる者が現れた。



「あぅ〜…。」


「あら?…どうしたの絢ちゃん?」



ヒナ母が抱っこしていた絢がそわそわと動いている。


終いには泣き出しそうになる絢だった。


急に泣き出そうとするものだからヒナ母は珍しく困ってます。



「え…あの…ちょっ…ヒ、ヒナちゃ〜ん!」



助け舟を求めるヒナ母の目線を…


ヒナギクはツーンッと無視した。


きっと先ほどの腹癒せだろうなぁ…。



「大丈夫ですよお母様。
僕に任せて下さい♪」


「あ、うん…お願いね。」



今にも泣き出しそうな絢をそっと抱き受け取ったハヤテ。



「…あれ?」



ヒナ母は思わず声を漏らしてしまった。


だって…あんなに泣きそうだった絢が


ハヤテに抱っこされた瞬間に泣きやんだのだ。(泣いてないけど)


しかもとっても嬉しそうにしている。


ヒナ母…ちょっとショックです。



「お義母さん知らないの?
最近絢はハヤテ君がいないと
直ぐに泣いちゃうくらいに
お父さんっ子になってるのよ?」


「あら…そうなの?」



ヒナギクからそう言われて初めて気が付いた事実。


ハヤテは嬉しそうに絢を見つめている。



「父親にとってこんなに嬉しいことはありませんよ♪」



ちなみに最近、紗希はお母さんっ子になってます。


絢と同じでヒナギクがいないと直ぐに泣いちゃうくらいに


ヒナギクになついてます。


流石は双子…似てます。



「それじゃあ準備も整った事ですし…行きましょうか。」



ハヤテの一言で桂邸を出発した。


桂御一行(ハヤテは結婚して“桂”になった)は


公園、デパート屋上の遊園地、商店街と


色んな所へと足を運んだ。


絢と紗希が喜ぶ姿を見る度にハヤテとヒナギクは


心が休まるのだった。


まぁ…ただ一つだけ…何故かヒナ母が一番


はしゃいでいたのには頭を悩ませていたけど。(笑)


そして空も暗くなりかけ、お散歩も終盤。


商店街外れの建設地区を通って帰る途中だった。


ちなみにまだ赤ちゃんの絢と紗希はハヤテとヒナギクの


腕の中でスヤスヤとおねんね中です。



「ん〜♪…今日は楽しい一日だったわね♪」



ノビをしながらヒナ母が楽しそうに言った。


もうお婆ちゃんだと言うのにこのハイテンション…


ハヤテとヒナギクの苦労が伺えます…。



「もぅ…絢と紗希を喜ばせる為の散歩だったのに
お義母さんが一番楽しんでどうするのよ?」


「まぁそう固い事言わないでよ…ね♪」



ウインクしながらヒナギクに微笑むヒナ母。


ヒナギクはため息を吐くばかりでした。



「皆楽しめたのでいいじゃないですかヒナギクさん。」


「まぁ…それはそうなんだけど…。」



どうにも腑に落ちない様子のヒナギク。


まぁ…別に大したことじゃないから放っておこうかな。



「そういえば今度の私の誕生日プレゼント…お願いできるかしら?」


「別にいいですけど…どうしたんですか?…いきなり…。」



唐突にそんな話を持ち出したヒナ母にハヤテは首を傾げた。



「それは気にしちゃダメよハヤテ君♪
それで私のお願いはね…もう一人孫が
欲しいなぁ〜って言う話の事♪」


「…へ?」



ニコニコ笑顔でさらっととんでもない事を告げるヒナ母。


ハヤテは理解できてない様子だけどヒナギクは


耳まで真っ赤になっていた。



「///お、おおおおお義母さん!!
  何恥ずかしい事言ってるのよ!?///」


「そんなに喜ばなくてもいいじゃない♪」


「///喜んでない!!///」


「まぁまぁヒナギクさん…そんなに
大声出すと子供達が起きちゃいますよ?」



ヒナギクはハッとしたように紗希を見た。


余程疲れたのだろう…あの大声でも起きてなかった。



「このくらいで取り乱すなんてみっともないわよ〜。」



キッ!!



大声を出せないヒナギクは渾身の睨みをヒナ母に向けた。


蛇に睨まれた蛙の状況…にはならなかった。



「ヒナちゃんこわ〜い♪」



普通ならあの睨みを喰らったら寒気が走るほどの


威力を誇る睨みなのだが…ヒナ母には全く喰らわない。


こわ〜いとか…絶対に冗談だし…。


そんなこんなでヒナ母は来た道を軽く逆走した。



「コラッ!…待ちなさい!」



また大声を出して追いかけようとしたら


ハヤテに止められ、絢を抱かされた。



「え?…ど、どうしたの?…ハヤ『生きてください…ヒナギクさん…。』


「は?…何言って―――」



言い終わるのを待たず、ハヤテはヒナギクを突き飛ばした。








































それは…一瞬の出来事だった。







































ドガッ!!!





破壊音と共に今までヒナギクたちが居た場所に


大きなトラックが突っ込んで来た。


あと一瞬でも遅れていれば…ヒナギクたちも撥ねられていただろう…。



「ッ!?…ハヤテ君!!?」



ヒナギクは今でも何が起こったのか分からない。


でも一つだけ分かる事がある。


最も愛すべき人が…自分達を守って………。


それ以上ヒナギクは言葉が出なかった…。


何も考えられない…。


その場に座り込み…ただ茫然と…目の前に突っ込んできた


大きなトラックを見続けていた。


だが…この行為が…更なる不幸を呼び寄せた。





ガキッ…





大きなトラックの荷台に乗っていた大型の鉄パイプ…


それを支えていた金具が…壊れていく…そして………。



「ッ!?…い、いやぁぁぁぁぁぁ!!!!」



叫び声を掻き消す程の大きな音を立てながら


ヒナギクたちの元に落ちてくる。


潰されれば…命は無いだろう…。


怖くて怖くてたまらない…。


ヒナギクは絢と紗希を強く抱きしめると目を瞑った。


もう…助からないと思いながら…。





ドゴォォォォォオオオンッ!!!!





静寂が漂う…ヒナギクたちは…無傷だった。


ヒナギクは不思議に思いながらおそるおそる


瞼を開くと…信じたくなかった光景を…見てしまった…。



「ハ…ハヤテ…君…。」



微笑むハヤテがヒナギクたちの目の前にいた。


背中は…ヒナギクたちに襲いかかってくるはずたった


鉄パイプを受け、大量の血を流していた。


死んだと思っていたハヤテは…実は生きていたのだ。


そして…ヒナギクを守った。



「ッ…そんな…嘘…だよね………。」



ヒナギクは悟ってしまった…。


この微笑んでいるハヤテは…もう死んでいると言う事を…。


ヒナギクは泣きたかった…。


でも今泣く時では無い。


ハヤテは…ヒナギクたちに生きてて欲しかったから…


己の体を犠牲にしてまで守ったのだ。


その想いを無駄にしてはいけない。


今、ヒナギクが成すべき事はただ一つ。


とにかく安全な所に避難することだ。


交通事故は治まった…。


だけど今は避難する他ない。


ハヤテにそっと近寄り、遺体を横に寝かせ…


“待っててね…すぐに来るからね”と一言だけ言い残して


ヒナギクは絢と紗希を連れて駆けだした。


既に事故の周りにはある程度の人溜まりができていた。


その中にはヒナ母の姿もあった。


事故の中心部からヒナギクたちが出てきた事に


ヒナ母や野次馬たちは安堵の表情を浮かべた。







































これは“単なる交通事故”







































皆が安堵の表情を浮かべている。


ヒナ母はハヤテが居ない事に気付いた様子だが


とにかく今はヒナギクたちが無事な事を


確認できてホッとしている。


誰もが助かると思って疑わなかった。







































これは“単なる交通事故”………のはずだった。







































ギギッ…ギッ…





「…?」



ヒナギクの耳に聞こえてくる何かが擦れる音。


それは次第に…大きくなっていく。



「(とにかく早く安全な―――ッ!)」



そう思った瞬間…気配を感じ取れるヒナギクは


ある事に気付き、立ち止まって上を見上げた。


そしてヒナギクは直ぐに後悔した。


頭上には今…鉄骨の嵐だ。


大きなトラックが突っ込んだ所は…建設途中の建物だったのだ。


そして今…ぶつかった衝撃で鉄骨が少しづつズレ


バランスを崩して落下してきたのだ。


もしヒナギクが気付かずに走りぬけていれば…


あんな事になることも無かったのかもしれない…。



「(もう…間に合わない…)」



ヒナギク一人なら何とかなったのかもしれないが…


両腕にはハヤテが命掛けで守った大事な大事な


我が子がいるのだ。


咄嗟にヒナギクはある行動を起こした…。


そして―――





ガシャァァァァアアアンッ!!!!





無数の鉄骨と瓦礫がヒナギクたちを襲った。


ヒナ母や野次馬は一瞬の出来事に目を疑った。


そして…信じられなかった…。


こちらに走って来ていたヒナギクたちの真上に…


鉄骨に瓦礫がモロに落下したのだから…。


とても…生きていられる状況下では無いのは火を見るより明らかだった…。


ヒナ母は…ヒナギクたちの名前を叫び続けた。


砂埃で視界が遮られたヒナギクたちの居た場所を見ながら…。




















「うっ…くっ………。」



最悪の状況下の中…ヒナギクは生きていた。



「「うわぁ〜〜ん!!」」



絢と紗希も無事生きていた。


奇跡とも言えるこの状況。


しかし…奇跡を呼ぶには…大きな代償がいるのだった。


先ほどヒナギクは、ハヤテと同じように


絢と紗希を覆うようにして四つん這いになっていた。


それを意味するのは…全てをヒナギクが受けると言う事…。


しかし現実は…そう甘くはないのだ。



「「うわぁ〜〜ん!!」」



泣き叫ぶ幼き2人。


数多の鉄骨を体に受け、ボロボロで血塗れのヒナギクは


2人を守ってやりたい一心で耐えていた。


だが…その思いも空しく…絢と紗希は…背中に大きな傷を受けていた。


産まれて半年と言う短き時間では大きなダメージに


耐えるようにできていない。


早く病院に連れて行かなければ…絢と紗希の命は………。


ヒナギクは頭によぎる最悪の出来事を払いのけ


務めて明るい声で2人を励ます。



「絢…紗希…もう少しの辛抱だからね…。
直ぐに…痛いのが治るからね…。」



声に力が無い…。


ヒナギクはもう…限界だった…。


だがヒナギクは諦めなかった。


ハヤテ君は危機を一番早く気付き


自分たちを2度も守ってくれた。


それじゃあ私は?


ハヤテ君に守ってもらう事しかできず…


守る側に回っても誰一人守ることはできなかった…。


そんな私がここで諦めていいの?


いいはずがないじゃない!


ハヤテ君が命を掛けてまで守った私たちの命…。


こんな所で諦めて…失っていいはずがないわ!!


そう心に決心したヒナギクは無理を承知で己の体を動かす。



「くっ!………。」



激痛が全身に駆け巡る。


色んな骨が折れている。


所々の内臓が破裂している。


それがどうしたと言わんばかりにヒナギクは


泣き叫ぶ絢と紗希を抱きかかえ…


瓦礫の間を掻い潜って安全な所へと目指した。


倒れそうになる…。


だけど2人を見ていると頑張れる。


その繰り返しでヒナギクはやっと…


この現場から抜け出せた。



「ヒナちゃん!!」


「ヒナ!!」



未だボンヤリと砂埃が漂う中からヒナギクを


見つけた者達…それはヒナ母と雪路だった。


雪路はきっとヒナ母が呼んだのだろう…。


2人はボロボロで血塗れのヒナギクを見て


直ぐに駆け寄った。



「ヒナちゃん大丈夫!?」



心配そうにヒナ母がヒナギクを支えながら言った。


だがヒナギクは自分の事はどうでもいいかのように


絢と紗希を見ながら必至に呟いた。



「絢と紗希を…病院に…早く…。」



ヒナ母はヒナギクに分かるように何回も返事をして


絢と紗希をそっと抱き寄せると、ヒナ母達の周りに


居た救急隊員の人に絢と紗希を預けた。


隊員の人は直ぐに危険だと気づき、絢と紗希を


救急車へと連れ込み、病院へと向かって行った。



「次はヒナの番だよ!
早く病院へ!」


「私は…行かない…。」


「!?…ヒナちゃん!!…行かないって『ハヤテ君が…待ってるの…。』



もう自分は手当をしても助からないと分かっている


ヒナギクはそう呟いた…。



「ハヤテ君に言ったの…“待っててね…すぐに来るからね”って…。
意味が変わっちゃったけど…行かなきゃ…。」


「「…!」」



その言葉でヒナ母と雪路は悟った。


ハヤテがもう…いないと言う事を…。


ヒナギクはハヤテの元へと行く為に体を動かそうとした。



「ッ!!!」



だがもう体は限界何てものを通り越していた。


動かそうとすれば体中が悲鳴を上げる。



「ヒナ!!
弟はどこ!?」


「お…お姉ちゃん?」



雪路はヒナギクが限界だと言う事を悟り


ヒナギクを抱きかかえた。


病院に連れて行こうと言う意思は無いらしい。


きっと…雪路も理解しているのだろう…


ヒナギクの最後を………。



「早く言わないと降ろすよ?」


「あ…えっと…あのトラックの…下…。」


「了解!!」



雪路はヒナギクの体に負担が掛からない程度に走って向かった。


ヒナ母もヒナギクの想いを酌み、着いて来ている。


そして3人は…ハヤテの元へとやってきた…。


幸いな事に鉄骨による被害は受けておらず


ヒナギクが離れたままの状態だった。


雪路はヒナギクをハヤテの隣に寝かせた。


ヒナギクには座る力も残ってないのだ。


ヒナギクは静かに眠りについているハヤテの顔を見つめた。


声を掛ける事もせず…ただ一心にハヤテを見つめた。



「お義母…さん…。」



ハヤテから視線を外すことなくヒナギクはヒナ母呼んだ。



「どうしたの…ヒナちゃん。」


「お願いが…あるの…。
耳…貸して…。」



ヒナギクの言うとおりにヒナ母は


ヒナギクの口元に耳を近づけた。



「―――うん…分かったわ…。」



ヒナギクからのお願いを聞き届けたヒナ母。


ヒナギクは微かに頷くと、痛みで思うように


動かない手を必至の思いでハヤテの手を握った。



「お義母…さん…お姉…ちゃん…
絢と紗希の事…宜しくね…。」



その言葉を最後に…ヒナギクは眠りに着いた…。


愛する者同士…静かに天へと昇って行くのだった―――































………………











………………………………











………………………………………………









「「―――ちゃん…お婆ちゃん!」」



ハッと我に帰るヒナ母。


絢と紗希が心配そうにヒナ母の顔を覗き込んでいた。


どうやら過去を思い出すのに集中し過ぎて


2人の呼び声が聞こえてなかったらしい。



「「どうしたの?…具合でも悪いの?」」


「別にそう言う訳じゃないわよ。
…そ、それよりお父さんとお母さん…どうだった?」



咄嗟に話題を変えるヒナ母。


絢と紗希は思いだしたかのようにハッとすると


ずっと会いたいと思っていた父と母と過ごした記憶が蘇ってくる。



「「その事なんだけどね!!―――」」



その後…流石のヒナ母も耐えられないと


言わんばかりにずっと話が続いた。


だけど決して話を聞き流すことは無かった。


だって…この2人にとっては…ずっっっっと


待ち続けていた…幸せに満ちた夢のような話なのだから。


一緒に笑ったりしてヒナ母も過去を思い出していた。


記憶には2人の事は無いけれど…実感が湧くのだった。



「そういえばお婆ちゃんにほっぺた引っ張られたよね〜。」


「あ〜…引っ張られた〜。」


「私が?…2人を?」



興味深い話にヒナ母はつい聞き込んだ。



「私たち…未来から来た事を知られちゃダメだから
たくさん訓練させられたよね?
アクシデントに対応するために戦闘訓練や
お姉ちゃんって言う設定で色々な事を覚えたり…。」


「だけどお婆ちゃんの事…ずっとお婆ちゃんって
呼んでたから危うく“お婆ちゃん”って言おうとしたの。」


「それでどうしたの?」



2人は顔を見合せながらお互いに吹き出しそうになる。


ヒナ母は自分が何したのか分からないので


ちょっとハラハラ気分だった。



「「お婆ちゃんの“おば”ってところでお母様って
 言い直したら<おばさんと言いそうになったのは
 口かなぁ〜?>って怒られたんだよ♪
 違うよ〜みたいな〜♪」」



面白そうにクスクスと笑う絢と紗希。


ヒナ母はちょっと苦笑い気味だった。


そんなこんなで話が終わった。


話し終わった時、2人ともキラキラと目を輝かせていた。


とてもハタチとは思えないほどに幼さが残る顔をしていた。


無理もない…ハタチと言っても両親と触れあうのは


20年ぶりなのだからな。


そんな2人を見ていたヒナ母は静かに口を開いた。



「これでもう…2人とも自分の人生を歩む事ができるわね。」


「「…え?」」



突然の言葉に絢と紗希は聞き返した。



「あなた達がまだ幼い頃、牧村さんがタイムマシンを作って
くれる事を約束してくれてこの日のためにずっと
頑張ってきたでしょ?」


「「…うん。」」


「だけどね…ヒナちゃん…あなた達のお母さんが
息を引き取る間際に私に頼んだのよ…。
もし…絢と紗希が私たちの事をいつまでも
引き摺っていたら…その時はキツく言っておいてってね。」



つまり…いつまでも過去に拘らないで


自分の人生に目を向けなさいって事かな?



「これまでこの日の為に頑張ってきたから言わなかったけど…
これがあなた達のお母さんの意思よ。
別にあなた達がお母さんの意思に背いていたって訳じゃないのよ?
ただね…お母さんはあなた達にもっと楽しい人生を送って
欲しいからそう言ったのよ?
2人とも…分かるわよね?」


「「お母さんが…最後の最後にそんな事を…。」」



残された時間がほんの少ししか無いのにも関わらず


自分たちの事を考えてくれていたヒナギクの優しさに


絢と紗希はとても嬉しかった。



「「なら私たち…お父さんやお母さんみたいになる!!」」



キラキラと目を輝かせながらそう宣言する絢と紗希。



「ふ、2人とも?
話聞いてた?」


「「別に2人を追いかけてるわけじゃないわよ?
 ただ…お母さんたちみたいな立派な人に
 なりたいって思っただけよ。」」


「あ、なるほど…。」


「もぅお婆ちゃんったら〜♪」



楽しそうに笑いあう3人だった。



「それにしても…楽しみだなぁ〜♪」


「「?…何が?」」


「絢ちゃんと紗希ちゃんの子供よ♪」


「「ぶっ!」」



突然の言葉に吹き出してしまった絢と紗希。



「「///お、お婆ちゃん!…何恥ずかしい事言ってるのよ!///」」


「私だってまだまだピチピチなんだから曾孫の顔は見ておきたいもの♪」



何歳になろうとも冗談の手を緩める事はないヒナ母なのです。


そんなこんなでハヤテたちが亡くなって20年。


今…2人の人生は歩み始めたのだった。











































時は流れ…絢の子供からハヤテに似た男の子が…


紗希の子供からヒナギクに似た女の子が産まれて


ヒナ母が驚いたのは…また別のお話である。


そんな風に…ハヤテとヒナギクの分まで


幸せに過ごして行ったのだった。














―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

投稿します

やっと番外編が終わりました

12持から書き始めたので…9時間以上!

めっちゃ疲れましたね〜

でもその代わりに量が超膨大!

自分の一回の投稿を1話にするなら

2〜3話分くらいは書きました

1話が少ない作者さんたちのに比べたら

数話分ぐらいは頑張りました!

でも流石に疲れましたのでこの辺で

感想待ってます!><

では!


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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 5/25 更新 ( No.94 )
日時: 2008/05/25 22:24
名前: 隣のマニア
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=1911

お久しぶりです、隣のマニアです。


番外編ということですが、とてもよいお話で感動しました。
前話までの明るさとは一遍して、こんなにも感動的なシーンに持っていけるなんてすごいです。ほれぼれしちゃいました。

ハヤテの惨劇までなら他にもあるお話しですが、ヒナギクまでも巻き込まれるところには斬新さがあると思います。二人の子供たちもそれぞれに目的があって、良い話だなと思いました。

本編のほうは魔の手がこれにリンクするのかどうかなど、楽しみが沢山ありますので期待してます!お体に触らないようにしながらがんばってください!
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Re: 好きだ何て言わな ( No.95 )
日時: 2008/05/26 00:58
名前: ジョンスミス

どうもこんばんは・・・。
すみません軽く泣きました・・・。
これはショックです、自分的にはハヤヒナの結婚話や、子供話が好きなのですが・・・
まさか死ぬなんて・・・ですが未来ではなく現代でイチャイチャ(死語?)してくれればいいんです!
ジュンさんがんばってラヴラヴにしてください!
でわでわジョンスミスでした〜
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 5/25 更新 ( No.96 )
日時: 2008/05/26 08:40
名前: 真司
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?mode=view&no=2190

少し悲しくなりましたが面白かったです。

やはり悲しいお話は読んだ後あまりよい気分ではありませんね。

本編はとても楽しみにしているので頑張って下さい。

甘いヒナギクをいてると思わず笑ってしまって良いです。

お互い執筆がんばりましょう。
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 5/25 更新 ( No.97 )
日時: 2008/05/26 17:20
名前: 北斗漆星

久しぶりです、ジュン殿。


このところ諸事情で拝見出来ませんでしたが、いつの間にやら悲しい話となっていました。

少し驚きましたよw

しかし、あのハヤテの姉貴たちが実は子供だったとは…。

しかも、めちゃめちゃ両親大好きな子供たちでしたね。


今回は悲劇が中心の話でしたが、ハヤテの勇ましい行動。

ヒナギクの切に想う心に感動させられました。


まさか、番外編でここまで感動を与えるとは。

流石、ジュン殿ですw


こんな未来が待ち構えていますが、ハヤテたちは一体どういう道を歩んでいくのでしょうか。



それが描かれるであろう、本編を楽しみにしていますw

これからもぜひ頑張ってください。
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 5/25 更新 ( No.98 )
日時: 2008/05/27 20:28
名前:

こんにちは〜
いや〜ね!今回の話はちょっとウルッてなってしまいましたよ〜
ハヤテとヒナギクが死んだのはちょっと・・・いや、かなりショックでしたね〜
今、正直な所泣きたいですよ〜けど泣けませんね
まぁそれはさておき、小説更新お疲れ様です。これからも体調に気をつけ頑張って更新してくださいね!ではっ!!!!
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Re: 好きだ何て言わないで(ハヤ×ヒナ) 5/25 更新 ( No.99 )
日時: 2008/05/27 22:54
名前: ジュン
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=1747

更新です

これまた凄い量の感想が…

そう言えばそろそろ本スレ100ですね

次回から新スレに移行します

…って言うか自分…多分30も投稿して

ないんじゃないかと思います(汗)

後は感想…3分の2が感想…

これは何て言ったらいいのやら…

とにかく…嬉しいです!><

今後ともよろしくお願いします!!

ちなみに次回からは隠れ3章の始まりです

では今回はレス返しだけで!



★隣のマニアさんへ★

こんばんは!感想ありがとうございます♪

>前話までの明るさとは一遍して、こんなにも
 感動的なシーンに持っていけるなんてすごいです。
 ほれぼれしちゃいました。

そんなに感動して下さったのですか?

すごいと言われるほどの内容かは…

はっきり言って自信ありませんが

喜んでくれたのなら嬉しい限りです♪

でも…あんまりほれないでくださいね?

ガッカリさせる展開があった時…

失望感が大きくなりますから…

では!



★ジョンスミスさんへ★

こんばんは!感想ありがとうございます♪

う〜ん…困りました…

番外編ではショックを与えてしまいましたし…

ラヴラヴ希望してくれていますが…

時既に遅し…とはまさにこの事かな?

しかもタイミング的に最悪ですし…

せめて番外編前の時にラヴラヴ希望と

言ってくださっていれば

もっとイチャイチャさせてたんですけどね…

今回から展開が動くのでラヴラヴは

当分お休みなのです…(;o;)

尽く期待を裏切ってしまってすみません!

では!



★真司さんへ★

こんばんは!感想ありがとうございます♪

うぅ…真司さんも期待に応えてやれないです…

甘いヒナギクの笑っている姿がお好きなのですよね?

今回からは…甘い展開は閉店ガラガラなのです

じょじょに魔の手がハヤヒナを…

と言う訳なのです!

では!



★北斗漆星さんへ★

こんばんは!感想ありがとうございます♪

悲劇の中で開花されたハヤテの勇気ある行動

ヒナギクのハヤテを想う気持ちと

子供達に対する愛情が見せた奇跡の脱出劇

我が子を助けるために払った代価は尊いものでしたが

決して後悔はしてないでしょうね

きっと天国で安らかに眠っているのでしょうね…

………って…ハッ!

気付いたら自分で番外編の感想を言ってましたね(汗)

まぁ…たった9時間ちょっとで考えた内容が

どこまで心に響いてくれたのかは分かりかねませんが…

ガッカリさせていなければ一安心です!><

では!



★迅さんへ★

こんばんは!感想ありがとうございます♪

Σ( ̄□ ̄)ガーンッ!!

…かなりショックを与えてしまったようですね…

自分の不甲斐無さに…脱力です…orz

皆さんにショックを与えるなど…作者の恥ですからね…

正直言って、こんなにショックな話だとは

さらさら思っていませんでしたので驚きです

与えたショックを挽回できるように頑張って行きたいです!

では!



【番外編を読み終わっての注意書き(情報の修正)】

まずここで言いたい事は…

番外編は別に無くても良かったと考えてください

それを考えるとハヤヒナの未来なんて分かりませんよね?

自分が言いたいのはソコなんです

番外編により、未来でのハヤヒナは亡くなりました

だからと言って本編から番外編に繋がると言う事ではありません

例を出すならば…ド○ゴン○ールの未来ト○ン○スの世界では

主なキャラは殆どが殺されていますが

本編では主なキャラは死なずに人生を歩みます

これのように未来では亡くなると言う事実があっても

これから生きていくにあたって、亡くならない場合もあるのです

いずれ本編で明らかになる事ですので発言は控えますが…

未来で亡くなるからと言って決してそうなるとは限らないと言う事です

簡単に言えば…未来のハヤヒナの結末にはこだわらないで下さいと言う事です

このまま誤解させたままだといずれ本編と喰い違うような気がしましたので

早い段階から修正の話をさせていただきました

別に気にしていなかった人にはあまり意味の無い注意書きでした

それではご理解のほどを宜しくお願いします!m(_ _)m

では!



※本スレ終わりにつきスレッドロックしました
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