予定販売数が少ないこともあって、発売日の2月14日には各地に朝早くから行列ができあがった。各地における様子をレポートしてみた。

■ 秋葉原はアソビットシティが潤沢に数をそろえていた

　とにかくアソビットシティでの販売量が群を抜いて多かったことにつきるだろう。ソフマップやヤマギワ、石丸電気などの販売店では開店即完売状態。そんな中、アソビットシティは通常の開店時間である10時より30分開店時間を早め対応した。朝早くから行列ができあがっており、まずはその行列に対して、店員が一人一人に何色を希望しているか質問し、それにあった整理券を手渡していく。レジではこの整理券との引き替えになる。

　時間を早めたにもかかわらず、30分で行列はなくならないどころか途切れることはなかった。が、11時頃でもまだ潤沢に数があり、整理券には余裕があった。それだけ販売数が多いということであり、完売店が相次いだことを考えるとこれは少し驚きだ。ただ、アソビットシティの1階では、8日もゲームボーイアドバンスSPを店頭に並べて体験会を行なうなど事前から力が入っていたことは確かだ。

アソビットシティの開店直後。大通りに面したエントランスはズラッと行列ができあがった。もちろんこの行列は店の裏にまで続いている	こちらは最後尾。この方とは別に整理券を配っている方がいる	整理券はそれぞれ色ごとに違っていて、整理券をもらった後の変更は基本的にできない
店頭はゲームボーイアドバンスSP一色。ディスプレイには本体のCMと、同日発売となる「ファイナルファンタジータクティクスアドバンス」、「メトロイドフュージョン」の2作品のプロモーション映像をヘビーローテイションで流していた	前日には開店時間を早めることと、ひとり一台のみ購入できる旨が張り出されていた	ソフマップも行列ができたが、アッという間に完売してしまった

■ 新宿も完売御礼が続出

　新宿の量販店では予約は受付けずに当日販売のみとしている店舗が多く、早朝から多くの人が長い行列を作った。

　最も早く販売を開始したのは西口のヨドバシカメラ新宿西口本店 ゲーム・ミュージック館。通常よりも1時間早い朝の8時30分より開店した。混乱を防ぐために開店前に整理券が配られており、8時30分の時点ですでに全部売り切れ。その後も多くの人が列に並ぼうとしていたが、その度に「本日販売分はすべて売り切れとなりました」と説明を受けて立ち去っていた。

　入荷数は合計400台。さすがにこれまでにも多くの行列を捌いていたためかその手際は良く、約1時間で販売終了となった。「孫のために買いに来た」という年輩の方や、カップルで買いに来た人も多く見られた。

【ヨドバシカメラ新宿西口本店 ゲーム・ミュージック館】
店内にも長蛇の列が。なお、通常のソフトは別のレジにて販売されていた	一緒に「ファイナルファンタジータクティクスアドバンス」を買っていく人が多い	「完売」と書かれた看板が掲げられているものの、次々に並ぼうとする人がいた

　当日販売分は各カラー100台ずつで計300台。開店前にはすべての整理券が配付されており、次回入荷は未定とのこと。客層は、ゲーマーよりも子供のために買いに来た人がやや多く見受けられた。

【Bic P kan 新宿西口店】
かなり離れていても行列が確認できた。通りすがりの人も「なにあれ?」と不思議がっていた	300枚の整理券もあっという間になくなってしまった

【ソフマップ新宿 2号店アミューズメント館】
各色10台にもかかわらず、開店前に50人以上が並んでいた	シャッターの前にこの告知が貼られているだけで、店員の姿はない

(2003年2月14日)

[Reported by 船津稔/田名網陽平]