モンスターは誰じゃ??
周囲の迷惑も考えられず、理不尽な行為・行動・言動をする人のことを、「モンスター」と最近言っている。
例えば、最近なら「モンスターペアレント」とかね。
さっきも、色んな「モンスター」を取り上げているバラエティ番組をやっていた。色んな人物の「モンスター」っぷりが再現フィルムで登場するたびに、出演者や会場のお客さんが
「え~~~~~???」
という驚きの声をあげる。もちろん、テレビを見ている視聴者にもそういう反応を求めての番組構成なのは分かる。実際に僕もテレビを見ながら、笑ったり、こういうヤツいるよなぁ・・・とか「ええ?ホントか??」と思っていた。
例えば、葬儀の最中なのに競馬中継のラジオをイヤホンで聴きながらお経をあげている「モンスター坊主」も登場・・・・(笑)。他にも、色んな「モンスター」が紹介されていた。
でも、思った。
具体的に、自分にとって「あの人は実際にモンスターだなぁ・・・」と思う人がいるとしよう。でも、もしも、その人本人に尋ねてみたとしても「自分はモンスターだ」とは決して思ってはいないはずだ。
逆に、誰かが僕の事を「KONOさんって、モンスターよね!!!」と指摘したとしよう。でも、僕は僕の「言い分」を立てて、「自分がモンスター」っていうレッテルを必死に否定するだろう・・・・。
だからこそ、さっきのバラエティ番組も「こんな人っているの??」って笑いながらテレビを見ることができるのだろう。 みんな「自分はモンスターだ」とは思っていないし、少なくとも「自分は常識人だ」という1点に立って、「あ~~だこ~~だ」言っているのだから。
そう考えると、自分に「モンスター」という自覚がない以上、どこにもモンスターは存在していないということになる。 でも、実際に「モンスター」は巷にたくさん溢れている。
じゃ、その「モンスター」とは、どこにいるのだろうか?
色んな価値観や考えがある以上、自分とは全く相容れない性格の人と遭遇していく場面はたくさんある。ビックリするような人間にも会わなくてはならない。
でも、逆に、自分も他者にとって、「うざったい」存在になっている場面もたくさんあるかもしれない。キッカケとか、状況とか、色んな相手と積み重ねてきた関係の中で、空気が読めなくなっていたり、その瞬間に「モンスター」になってしまっている場面が、この自分にもあるかもしれないな・・・・
カチッとした「モンスター」がどこかにいるのではない。その状況・場面・空気の中で、生まれるものなのではないか?
う~~~ん、
みんながお互いに「モンスター」をなすり付け合いながら、結局、世の中が「モンスターだらけ」になってしまう、のはコワイ。
バラエティ番組で、他人事としてキャーキャー言っている「風潮」自体も「モンスター」を生み出す土壌になっているのかもしれない。
改めて、「モンスター」という言葉を考えてみる。
周囲の迷惑も考えられず、理不尽な行為・行動・言動をする人を「モンスター」と呼ぶならば、
俺は、まったく該当していないとは言えないなぁ・・・。
おぉぉぉ、こわっ。
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